当日配布資料(1.41MB)

ARアプリケーションのための
印刷型非可視化画像技術
立命館大学 理工学部 電子情報工学科
教授 道関 隆国
立命館大学 理工学部 電気電子工学科
准教授 福水 洋平
背景
スマートフォンの普及に伴いQRコードの需要が増加
• 埋込むスペースの確保
• 見栄えが悪い(複数個)
広告のデザイン性を損なう
非可視化FPcode
複数個のコードの同時認識不可
富士通HPより抜粋
提案技術
紙媒体を対象とし、
スマートフォンのカメラで読取り可能な
高周波非可視化画像技術
(複数個を同時読取り可)
高周波非可視化QRコードの原理
高周波非可視化QRコードを
高周波ブロックと低周波ブロックで構成
高周波ブロ ッ ク
低周波ブロ ッ ク
明度レイヤへの高周波画像の埋込み
高周波ブロックの作成
原画像の明度値の増減により作成
低周波ブロックの作成法
原画像に対してガウシアンフィルタ適用
1
4
6
4
1
4 16 24 16 4
1
6 24 36 24 6
256
4 16 24 16 4
1
4
6
4
1
フィルタ H
原画像ブロック P
低周波ブロック P
高周波非可視化QRコード(改良版)
• 高周波ブロックと低周波ブロックの境界部分が目立つ
エッジレス高周波ブロックの導入
• 背景色により高周波ブロックが目立つ
色シフト技術の導入
エッジレス&色シフト
高周波ブロック
低周波ブロック
エッジレス高周波ブロックの作成法
従来の高周波ブロックにアルファレイヤ*を追加
*アルファレイヤ:内側から外側に向けて透明度大
エッジレスファインダパターン作成法
ファインダパターンのエッジ1ピクセル分の透明度:50%低下
色シフトを用いた非可視化コードの構成法
認識可能な色領域(カメラ vs. 人の目)
シフト色の決定方法
人の目には見えずカメラで読取り可能な埋込み可能領域
背景色が埋込み可能領域
の外にある場合には、最も
近い色領域まで色シフト
非可視化コードの埋め込み手順
ARアプリケーション例
ARカタログ
非可視化コードを埋め込んだカタログ
各口紅画像に非可視化コードを埋込み
カタログ拡大図
新技術の特徴
• 紙媒体に見えないコードを複数個、埋込める。
• 切り取り部を高周波画像で囲めば、印刷物の必要
箇所を自由に切り取れる。
• 高周波画像印刷シートを用いれば、お絵描きした
絵や文字がタブレット上に取り込める。
想定される用途
• ポスタ、カタログ等を用いたARアプリケーション
• 料理のレシピや新聞記事等の切り抜き
• お絵描きアプリケーション
実用化に向けた課題
• 各種プリンタによる非可視性評価
• 各種環境下(カメラ、天候等)でのコード読取り評価
• さらなる読取り精度向上、非可視性向上
企業への期待
本非可視化画像技術の応用先
本技術に関する知的財産
• 発明の名称 :非可視化情報埋込装置、非可視化情
報埋込方法、及び非可視化情報埋込プログラム
• 出願番号
• 出願人
• 発明者
:特願2012-30971
:学校法人立命館、株式会社資生堂
:道関隆国、北村一真、佐久間健一、
羽生直人、福井寛
お問い合わせ先
立命館大学
リサーチオフィス(BKC) 小林 達也
TEL 077 - 561 - 2802
FAX 077 - 561 - 2811
e-mail koba84@st.ritsumei.ac.jp