ーー 育苗床土Phの簡易調整法

1
一
育苗床土 ンhの 簡易調整法
背 景 と特 徴
f
Ⅲ
近年、水稲 の機械移植教身 の普及 に伴 い、好通 PHを もつ た床土の確保 が問題 となつ て き
てい る。水稲 の 出芽時 の好適 PHは 低 く、床土 PIが 高 い場合、首 の生育 は不良とな り、低
温 に適遇 した場合 は苗立枯れ の発生 の要内 となつ ている。
これ まで床上 PHの 訪整 は主にイオ ウ摯や税こ
酪を用 いて行なわれて きたが、 イオ ウ率 の場
合 にはPHの は下 までに長期的を要 し、研ど
彫 の場合に は土象 と充分に混和 させ る必要 が あ り、
作業,1系上か ら娘維 さをまぬかれない。
そ こで床土 PHの 毎i易な討整法 として ニ トロフ ミン該 (以 下 フ ミン畝 とい う)を 用いて検
討 した結果、実用佐が 高 いことが確認 された。
技術 内容
以下 の よ うで ある3
合 は 目換 P正 を 50と した場合す
(1)土 験 の後親 とフ ミン酸 の提合書ど
( 表- 1 )
土数 のP H
( 戦0 )
一
一
一
一
―
一
一
「
一
壊土∼1 土_ヨ_上 負
二_
壁人生
一
―
―
一 一
一
―
‐
1
砂 土 ∼ frp場土
il
`
‐
│
- 一
_
& C
ユ 0
4.5
6 0
& 0
100
とと同時 に 行 な うのが 良い。
(力 調 整法 床 土 へ の混合時比 と しては 作業体系上 、 施月
普 及 上 の留 意 点
(1)フ ミン酸の場合は 10%以 下におさえる。 (多 ま に 混合 させた場合 、 出芽 及 び標系 へ の
障害が出やすい )。
(2)PHは
水浸でカラス亀極法に よる。
-
1
-
_
│
10毛 20%)
(3)表 は翔′
乾土に対す る重量%を 示 した ものであ るが、 床土 あ水分 (お おむね
は無視 してよい。
t i!! ―
14)格 砲直前 あ売合 で も屯能 で ある。 1
:!
! 十
│‐
(5)沖 積 で 2%混 合 あ ときti箱 当た り 10円 前後 であ る (仇 畝 で 2円 ぐらぃ )。 ■
試験成績の概要
…
(1)床 土 PH誘 .整法 と首 の生甫
(供 試条件 )
処
名
区
株弛
無 肥料
PH未 説整
2
″
沼
巴 准,
″
3
播種
4
″
″ 港水
イ オ ウ韓
″
7
硫 酸混合
″
6
法
P H 未 説整
″
S
″
1
方
理
ラミン賜声 ど%
土壊 と混合 (目 標 PHよ 0)
土駿 に硫 酸 を 湛水 (務 4と 同重 )
土壊 に 現合 (旅 4と Sで 当ま )
土駿に提合(50ィ/指 )frH 2.05
″ 10%
8
(供 試土壊 )氏
'
植負 火山灰土 沖 積土
(250才
/4角 )
…
(試 験森果 )
草丈、乾物量 では フ ミン酸 2%区 が 良 く、軌酪提合係_を上 まわ つたら 室素含有率が
フ ミン畝区 で高 まる (硫 酵提合区 と移 べ て )と フ ミンユ 10%区
は初狩生育 かやや劣
るが、後如 には 回後 した。硫酵混合区 に比較 して フ ミン酸区 は生育及 びPHの 推移か
ら実用性が 高い と半け
断 された。
- 2 -
(主 禁成果 の具体的 デ ー タ )
表 2 育 の生育 状況
。l c a 。
標芝I N I 互島1 毛
項 目 草丈(c″)
/a
15X125米
0 82
& 63
l 1 9 0 & 28
Q 43
272
8 6111. 010 6710 90i 2.g
4
3
94
4
l mlな
I7ゴQ 86
m a112 81Q
& 2 5
0 97
&30
8 48
4 96
山
5
11.0111.1lQ
a 32
Q 94
2.85
a 47
& 22
530
182
は 93
& 05
0 96
& R馬
Q 49
& 50
438
232
Q 90
& 55
1. 17
& 05
0 74
3 50
380
374
n 87
& 8 6
1 00
& 18
0 90
& 42
392
490
Q 471 0 41
2. 32
364
0 44 1 0 40
2 9 6
352
灰
6
7
土
8
3
沖
4
9 6 1 0 286 3
a 6110 910 7211. 011 2 2
12111&618791■
23121
9 811271a 6511. 111 2 9
l Q
9 9
LL
2.1
, 85
& 8 9
1 . 6 9 &85
8 67
2.3
Q 87
ユ 40
1.65
2.2
0 93
段4 5
1 , 6 2 & 63
Q 42 1 0 38
2 9 4
324
21
0 84
& 70
1 . 6 0 a 50
8411039
2 74
292
2 . 2
0 84
' 57
1 62
3 80
0511040
2. 68
534
2 . 1
0 85
4. 07
1 . 1 1 ユ 6 0 Q 46 1 Q 38
2.74
346
120
103
6
6
1 0 4 1 1 , Q78
7
1 0 8 l a
9 5
286
10
4 7 Q 74
5
8
801Q
8
火
11. 0 073
Q77
5
1 & 1 Q 66
&75
る。
く法札クー
→
自狭、付Jの環目は 25日 ク │'十束で皮ヽ
表 3 床 土 PHの 推移
ワ々
15 1
務
1
は 12
6 3 1
6 91
6 30
& T8
8 8 4 1 5 8 5
&48
2
& 78
& 96
は 14
& 72
工 16
a181&11
4. 95
3
& 85
& 78
& 69
& 53
& 13
4.931&22
4. 58
4
5 06
& 19
5 28
& 15
4.91
4. 90 1 4. 71
■ 46
5
5 95
& S7
& 36
& 27
S 26
4. 951 4 94
4 . 4 8
6
& 9 6
5 79
& 53
& 16
& 2 0
■ 971 496
4.32
7
& 64
& 65
& 61
& 29
4, 96
4. 831 4. 90
4.49
8
51 32
& 41 │ & 1 4 & 12
X終 極復 日数
- 3 -
4. 50
4.47
0 各 種 のPH説 整法 の比較
(供 試条件 )
区
PH末
説 整
碗
混
骸
合
目標 PH&0に
S
%2と
イ オ ウ率
6
そ
2 S
% 3 の 倍量 の S
″
3 S
%3の
1%r重 量比う
ソ ミン畝
7
〃
2%
8
′
′
5%
9
′
′
10
′
′
11
当量 の S
′
′
フ ミン磁
する
3倍 量の S
PH 205
0%
1
0%
2
ピー トモス
1%(重 畳比 )
ピ ー トモ ス
12
″
2%
PH 4.0
13
′・
5%
容積重 122安 /100∝
14
″
10%
15
′
′
,3%
IPII
説整紳
%(発
″
2%
18
″
5%
19
′
デ
0%
20
″
0%
重十比 )
P H ラ t i 整章ギ
PH 14
石 ヨ ウ+銃 酵 4抗 酸第 1鉄
(差 )夕 訊土接 は換植 の 火止i灰土cよ 分を持大容水 生 の 50%と
ム
‐
ミニ トと′
た。
て試iま絡,た,
して室温 にて イ ンキ ユ
i
PHメ モツフアーが大 きい臓植負の火山ス土援 (農
諏本場 )に ついて実施した森f栄、 目
標 P上 を こ0に 訪坐す るために必要な量は フ ミ 酸で 73%、
ィ
度であつたが ピー ト■スはPHの 低下効果が うすかつた。
PH訪 廷斉1では 13%程
たた し、 PH詩 警れは多量混合 した易合、電気伝導度 (EC)の
念 される。
-4-
上昇 による障者が地ヽ
(主 要成果 の具体的 デ ータ )
表 4 そ の1
1
その 2
日
7日
14日
1日
区%
7
日
14日
区%
d16
Q09
&95
は12
&85
603
4.53
1.61木
488
508
11
&50
&90
608
1.46米
&75
&66
12
&72
600
615
&77
&32
1 3
565
&87
614
& 6 3
&08
1 4
577
576
6
&98
&93
&76
1 5
540
&45
7
&76
&70
&65
16
&75
& 7 7
Q 9 5
&78
8
&33
543
&33
17
570
& 6 5
■5 5
駄6 4
9
475
800
494
1 8
氏5 0
& 3 8
215
&18
4.87
483
1 9
&13
4 . 9 2
235
4.55
2 0
4.70
4 ` 4 8
253
4.02
PH
未調整
EC
PI
Q10
&54
0
PH
2
PH
PH
Q
EC
1
PH
l
PH
& 9 3
1
Q
一 祇7 8
一 3 4 5
& 7 2
& 8 8
1,19米
4.54
一
1 0
■96米
岳5 5
//c秘
メは参 考 (施 施 した もの )秘 ■
(3)フ ミン酸 の混合害u合と苗 の生育
(供 試土壊 )内
植質火山ス、沖積 (都 南 )
(供 試条件 )土
駿に フ ミン験を 0、 5、 10、 15、 20%の
合 で混合、藩種 して苗
書と
の生育を みた。 (他 は償行 による )
(試 骸結果 )フ
ミン酸 の混合 によ り沖積土 では腺上 のPHが 低か つたために、 かな り
PHが 低下 している。両土壊とも102以 上ては槙系への影警かみられた。とくに
20%に なると出芽かスムースに行なわれなくなつたぃ
また、無 処理係:では立枯れ の発生 がみ られた。
L
合は 10%以 下 におさえる必要 が あ る。
以上 よ り、 フ ミン酸 の混合害け
-5-
ータ )
(主 要成果 の具体的 デ
PH
スター ト
+25
桑高め
く
床 土
第挽
区 名
鞍∽
表 5
業 数
50%
苗立村 の発生 30∼
火 山 灰
沖 積
0%
588
&72
75
1.9
2 . 8
5%
&10
&39
&9
24
26
10%
4.71
&12
71
2.7
1.7
15%
4.52
&13
78
28
20
20%
4.32
4.94
0%
498
4.99
la7
2 . 2
&5
良
5%
4,20
4.49
93
2.2
28
′
′
10%
a 9 o
452
99
2 3
28
15%
3 5 4
4.39
94
24
28
″ 悪
い
20%
& 6 5
422
84
2.5
23
″ 悪
く、 ち られ黄化
良
根 の伸 びが悪 い
″
苗立 ちが層 い。生育不 良 の為説査 不能
(4)土 数 の種類 とラ ミン酸 に よるPH低
根 の伸 びやや悪 い
下 曲線
(供 試土残 )
腐 植%
本歩
d12
CIj
Q09
8
岩 泉中島
&78
LiC
&67
9
″ 玉里
ナ 山 灰
885
LiC
d72
10
西
′
′
&70
LiC
861
11
花儲岩負
aol
SCL
084
″
640
SL4
616
SCL
火
翻` 南 鴻J
1摯
(供試条件 )フ
沖
積l d 0 0 1 L i C
& 2 5
′
′ │ &92 1 cL
6 0 9
根
火 山灰 l d38 1 0L
H3
雫
石
″ 1 622 i cL
″
12
平
永
Q42
13
花
巻
1.68
14
石 鳥 谷
沖
積│ & 6 5
1
Lic
2.13
′
′ │&82 1 LiC
508
″ │ &73 1 LiC
&21
ミン酸を 0、1、 2、 o、10、 20%の 割合で土壊に混合 し、水分を
最大容水録の 50%と してイ ンキユベー トした。
- 6 -
(試 験結果 ) 表
6
象
土
フ ミン酸
混合害J 合
の
PH
線か ら
標準掬差
齢
0%
601
640
工6 4
Q 3 7 8 5
602
1%
&65
は1 2
&15
0 3 1 3 8
&68
2%
&43
583
4.62
Q 3 7 5 1
69 1 土
Q22
&42
5%
4.91
&86
4.28
0 3 4 0 1
は9 1 ±
020
491
10%
4.49
4.85
&97
Q 3 0 7 3
は8 1 士
Q18
4 4 9
20%
4.11
4.55
363
0 2 2 8 8
&7 1土
Q14
4 . 1 1
合 との 回帰 曲線 を 求 め る と
1 4 種 の土狭 か らP H と フ ミ/ 酪 の浪 合 害け
y=60158-Q87
12x+Q0413x2_Q0025x3+00001x4
か 得 られた。 (図 1)
、十■
\
一
→
一
ヽ PH&0
―
一
一
撮
10
フ ミ
区11
フ ミ
ン酸の混合害」
合 (%)
ン酸 の混合害j合 とPH
- 7 -
低
多 くの上夢ほ多少 のパ ラツキはあ るにせ よ、 この よ うな回帰 にな ると考 え られ る (斜 線 は 95
%信 原区向 )。 この時 PH&0に
す るための フ ミン動 の混合割合 は 3∼ 6%の 範 囲 になる。 こ
の 曲線 よ り、床上 のPH&25∼
70に 対す る フ ミン酸 の混合害け
合を推定す ると表 1の ように
なる。岩手とに 出来す る火山灰 がやや 高い像 白 となつ ている。
(主 要成果 の具体的 デ ー タ )
表 7
(1日 目)
フ ミ ン 酸 の 混 合 害」合 ( % )
10
S
1
616
&98
&76
&33
475
454
2
&74
こ5 3
497
465
4.26
&79
3
640
612
574
486
4.59
451
4
駐7 4
663
&45
&03
4,60
4.19
5
&59
&23
&16
487
420
&72
6
&93
&15
462
428
&97
a63
7
838
&53
ユ2 4
4.63
442
&05
8
612
&96
&83
495
4.65
a92
9
618
&72
&71
4.88
468
ユ99
1 0
620
&70
&86
4.74
■ 55
1 1
&90
&70
&18
485
4.45
1 2
&64
ほ0 8
4.65
4.14
ユ97
1 3
615
丘6 8
&28
4.59
414
1 4
は1 5
540
4、
83
4.52
4.63
残 され た P a l 題
点
0
t21 より多 くの土寮についての適用とについて
( 3 , 他の P H 訪 整 資材 について の検討
- 8 -