Title 小兒赤痢及疫痢ノ細菌學的研究 Author(s) 岡部, 博 Citation 十

Title
小兒赤痢及疫痢ノ細菌學的研究
Author(s)
岡部, 博
Citation
十全會雜誌, 21(11): 377-381
Issue Date
1916-11-01
Type
Departmental Bulletin Paper
Text version
publisher
URL
http://hdl.handle.net/2297/38044
Right
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http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/
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小兄赤痢及疫痢ノ細菌動的研究
衛生、細菌學丁零︵圭任兜玉漱授︶
@岡 部 博
@ @ @ @ @ @ @ が如シ。而シテ之二園スル研究報告ハ年ト典二増量シ、
典籍ヲ按ズルニ細菌性小見赤痢及疫痢ノ病原ハ桿菌ナル
⑩.︾oDOげO臨戦酸口口瓢一Φ ノ︿雌同bPΦびげΦ融Oロ蜘ΦHoα山δ○軍団鐸吋Φb堕OけΦO酔O伽①同
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罠.㏄oケづΦ錠Φさσ図図弩謎ぐ霞謬・㎞居団Φo犀Φb娼Φ鉱εβΦq鑓。首σQ①o母証㊦H幹
第十一鵬
第一表
三七七
第百三十號
二三
性質ヲ表示シヲ余が試瞼成績トノ婁三鼎便ナラシム。
今左二從奈落⋮告セラレシ圭ナル屯ノ・炭水化物り二封スル
盆弍紛料ヲ極ム。
菌種類屯亦年ト共二其歎ヲ増シ、殆ンド統﹁一スル駈ナク、
OΦ⇔富些一げ一曹h.ヒd勲O伴Φ昌9﹂臣び鉾H噛ヒ弓創●図図図ぐ目u同OQトααρ 一
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猷.憩日。β9自⇔εN8昌首幽①円QΦび魑同謬三滞ジ OΦ口ぼ巳三.隔.O嘱⇔策F
回Q◎りり・
.第二十一巻
H①・冒蟄同冠ρ O#δHr け欝Oげ 国Φい 一⇔ OΦ⇔窪蓼一σ一.ゆ 騙螢O轄 bぴ梓●H. 駝伽・
.図図,匿H題H㊤Oρ
︵原著及實瞼 ︶
︵原著及實瞼 ︶
十
第百三十號 二四
五年 三年 四年
六年 不明
門松 廣岡 松岡 廣瀬 至山
年 齢
大正四
年六月
十九目
八 騒
全
二 日
二十日
四
十ご日
疫痢 赤痢
十八区
ご 日
粘液 黄色 粘液
血便 軟便 血便
三六艮
骨ご日
粘液慎
六月 七月 九月 九月
粘液
血便
七月 七月 九月 十月
螢病月日
赤痢
糞傾性状
糞便ノ
弓取日
臨床診断
第二表
〆
館二十一管 第十一號 三七八
志駒駒フナ弓馬櫨弘疫大村栗佐栗
一 一 十十・十 十 十−十
十十 十㎞ 十十十
一十
︻ 十−十十←i 十十十−十十十十
十
隔 ←i⊥1 −†よ一十 −†十−†1→一†−†1→
十
菌菌菌シ型菌菌菌型菌,二瀬菌菌
賀髄驚鞠島田鋼嫡原松山麺加
磨
ラクト
ーセ
デキス
トリソ
マ〃ト
ーゼ
ローセ
サソカ
マンニ
ツ予
余ハ之等離見ノ記性状ヲ有ス〃便中野ソドソガルスキー
第一、菌分離法
表申弘田Cハ弘田博士ノC菌、大原菌ハ大原學士ノ報告サソシモノ、
氏黒板培養基ヲ用ヰテ可及的多種ノ集落ヲ釣取魚シプ目
−十←一十十十十十−十←一・十十十十十
其他馬島、織田、村松、佐々木、栗山、栗山赤ノ各菌ハ藤井學士ノ報
的菌ヲ分離シ、殊畠其含水炭素ノ舜解性質二就プハ再三
ローセ
デキス㍗
出ロサソシモノナ リ 。
輪編ヲ反覆セリ。然レ矩家勢離菌工野シ該當患看ノ血清
ヲ用ヰテ町勢離菌二封シ凝集反懸ヲ極悪シ得ザヲシバ甚
余ハ昨年金澤病院轟入院セシ小見赤痢患者贈名疫痢聾児
一名ノ便二就プ爾醤照トシテ志賀、駒込A、駒込脇、フ
第二、培養槍査
ダ遺ハ憾トスル所ナリ○
敷授指導ノ下二細菌學的研究二從摩セリ、其患者名、年
就中、各種含水炭素二樹ス〃’作用ノ槍査トシプハ余ハ
レキ.シナー氏菌、及普蓮大腸菌、ノ五種二就プ恩師児玉
齢、便ノ性状、及病名等ヲ表示スレバ次ノ如シ。
﹁ラク塾一ぜ﹂﹁デキストリン﹂﹁マ〃トーゼ﹂﹁ずツカ質
ーゼ﹂﹁マンニッ,ト﹂﹁デキスト・一ぜ﹂ノ﹁ラクムスnヌ
トローゼ﹂糖溶液二培養シ地鳥三十七度二野テニ十四時
間ノ培養ヲ以テ標準トナシテ槍査・セシモ術四十八時間、
一週間ノ年回三旦リテ其分解作用ヲ槍セリ。
山第一ご、凝盤ハ反回糟論三三
前述ノ如ク患者血清二審シテハ検査ヲ行フヲ得ザリシモ一
七日
キ柱,職.叢囎初磁
一 ∼ 十
[ 一 一十
/ / / / /
・轟肯山亦密μ虫円輩円露円/////
一
一 ︷ ︷ ︻
卵
∼十
第二十一巻 第十一號 三七九
マルトーゼ
デキストリン
二十
四時
二十
四時
二十
四時
二十
四時
五日
二十
四時
七日
s驕驕
−†一→←1−十十十 [ ←1十−†←−
一 ︻千
十 ﹁ ﹁−十−十十十
[
+++舘++s+s++鵬++
一 一
十十 一 ﹁
十
十
十
十十十十十
一
十十十十十十十十十十・十
﹁ ﹁
十十一 ﹁十一
,釧sーー,1一則一,,一鮒
十十十一 一 二十
十十 十十十十十十十十◆十
四時
四時
二十
サソカローセ
マンニツト
ゼ
デキス塾ロー
インドール
産 生
ラクムス乳清
牛乳凝固
逡 元
︵備考︶一中+ノ上言チ附セシバ微弱赤攣チ示シ,讐附シバ極微二
赤攣セル屯ノナ可O
志賀菌血清釦
1
む
一十門門50︸土50︻
第百三十號 二五
出50﹂ +罰一
離三口 一一一対馴初磁
一一室既存ノ志賀、駒込A、駒込B、﹁フレキシナー﹂、 一
並鐸遇十ハ腸菌ノ五種に免疫中庄侶ヲ以テ凝︸干反雁脚ヲ紛幽セリ。
余が旧離セシ各菌種及饗照トセル菌種ノ生物學的性質及
膠質液牝
置
桝.
凝集反磨戒績ハ左表ノ如シ。
潔㌦
蓮 動
二十
四時
ド可ガ〃スキ
ー氏培養基
頃グト!ゼ
︵原著及實駿 ︶
理
”
㎜
+蜘
1
+槻
㎜ 懸[
珊
︵原著及實瞼 ︶
厨
駒込A菌血清
駒込β直言
フソキシナー
菌 血 清
バリ む
十10十〇〇十50﹁
2 1
+。o+脚
﹁⊥ 1 90
十50十〇〇+00
コ む む む
2
む む む
+ 鮒む
+20+弓
第百三十號
二六
ー﹂三三血清二三リテ凝集反同一陽性ナソ、樹其外二注
凝集寸寸成績二才リクハ中松及廣瀬B菌ガ﹁フレキシナ
ズ。
モ陰性ナリ、﹁ラクムス﹂乳清ハ三者トモ凡プ赤攣セ
モ牛乳ハ凝固セズ、仁山ハ﹁インドール﹂及牛乳凝固ト
然⋮シプ松岡一目獺Aハ﹁ぞンドレル﹂反鷹ハ陽性ナレド
第二十一巻 第十一號 三入○
論薦
痂
ユ ユ
+㎜+oo
諭
意スベキハ﹁フレキシナ⋮﹂及駒込ムノ爾菌目茶當菌免疫
一
以上ノ成績ヲ綜覧スルニ。
血清二因リテ相互殆ンド同程度二凝集シ、其他種類ノ分
繭通血大.塑脚
第一、﹁サッカ・ーゼ﹂ノミヲ分解セザルモノトシプハ廣
解作用モ相類似シテ魑別ナシ、駒込β型菌ハ凝集反回上
ヨヲハ駒込A型菌ヨリモ﹁フレキシナt﹂氏菌二甚ダ近接
岡菌ヲ得タソ、
而シテ其各種培養基二封スル主ナル性質ハ表示シタル
セヲ。
結 論
ガ如ク﹁インドール﹂ヲ産生シ、牛乳ヲ凝固セズ、﹁ラク
ムス﹂乳清ヲ微二赤墾セヲ。
第三、﹁マンニット﹂﹁サツカ・一ぜ﹂及﹁ラクトヨゼ﹂ヲ
﹁ラクムス﹂乳清ハ爾者トモ微二赤愛セソQ
﹁インドール’﹂賢弟者しモ産生セズ、牛乳壬亦凝固セズ、
トシプ中松及廣岡尊属ヲ分離シ得タリ、
二、藤井氏ノ馬島菌二最モ近接スル性質ノモノヲ松岡、
ヲ産生セザル三里︵アリ〇
セヲ、但シ本菌ハ﹁フレキシナー﹂塁砦トハ﹁インド〆﹂
二一致スルモノ︶ヲ中松及廣獺お菌ノニ例二於テ謹明
毛ノ︵但シ含水炭素二封スル秀解作用ハ藤井氏ノ栗山
一、五例中凝集反池上﹁フレキシナー﹂馬菌二一致スベキ
分解セザル奄ノ㍗シク松岡、廣瀬A、玉山[、ノ三菌種
︸牛山、廣獺A、ノ三例二於プ謹明セジo
第叩二、﹁ずッカローゼ﹂及﹁ラク︸iゼ﹂ヲ分解セザルモノ
ヲ讃明セリ、,
三、櫃田菌及端書A型遠心近接ス〃モノヲ廣岡ノ一例ニト
於テ謹聴セジO
終りニ臨騨ミ、恩師三三敢授ノ一三ナル三指⋮導ト並二林激
播ヨリノ研究材料ノ御下與卜且學兄、鈴木、吉田、水越
ノ三民ノ援助二甥シ愛二深ク親雪ノ意ヲ表ス。
鋒
噛圃可順M閣腰=爾=悶瞑帽ま嗣憎閑四願噛●麗二”印邸明四霊看婚断四層醐旧罰=閏ロ御=噂贈=咄==閲零轡
抄
@腸窒扶斯二樹スル豫防接種法
ウ ン
︵日富餐や嵐。雪富畠’ゆ9b。G。L曽串¢OGeご
プ ラ
腸窒扶斯患巻及ビ同保菌者等二接近シ其ノ傳染機曾ノ比較的多キ讐師看護
著者ガルツセル璃法・;り製セ〃豫防爆チイサ!ク茂ザフランクフルト、
アム、マイソ、Z市立病院二於テ實瞼シタルニ被接種者,ハ多クハロバ僅カニ
反︷憾チ呈セシノミニシテ電キ反鷹症状チロ主セシモノハ甚ダ少一数ナリシト錐
モ之ソチルソセル民ノ實瞼セルモノニ比スソバ多数ナリキ蓋シルンセ〃矯
ハ強壮青年ニノミ癒用シタ〃二反シイサー〃三山種々ノ年齢、種々ノ体絡
チ 肩スル︸看護入及ビ看腓護轟嬬二胡脚用ハセシニ基因ス可シ、然ソ毘該種二由來ス
〃重キ症脈ハ常二短時間ニシデ清滅シ何等障碍テ胎サズ、勿論境ノ際其症
歌二準ジテ相當ノ虜置テ施スチ良ト●スO︵一々一部抄︶
⑱腸虎至扶三三二個封スルー新特里ハ
培養基二付グ
︵晶GΦ冒陣尾漕=り謄 隔. ゆ夢O峠Oり一〇H 刈⑳. ︼W飾虚 GQOの●層.︶
ケ、エ、エフ、シェミヅツ
著者ハ革篭扶斯菌特有ノ培養基チ研究シ次ノ結論チ得タΨ。
基ニハ蟹育可冥ナリ。
一、寒天培養基上二繁殖力微弱ナル﹁チブス﹂馬脚ニ○%ノ血清加寒天培養
實地上使用セラ〃・豫防液ハ生理的食三水中二殺菌セ〃︵某氏五三一五六
ご、八口旭︷香気ナル﹁チブス﹂菌株ニアリテハ上⋮蓮ノ培養某三於テ更二饗育既
入謡講腸窒四国豫防接種チ行フ事二歩ナリ。
度ノ﹁エーデル﹂一=プ︶膓緬羊斯菌チ浮游セシ二丁ルモノニシテ○・五二呂
盛ナサ。
テ倫﹁チブス﹂菌チ下職ハシ得ベシ。
第颪三十號
二七
﹁コソゴーロート﹂培養基二於テ離明ス〃モノヨリモ干倍高キ稀繹度二於
三、血清寒天チ加︵テ製セシ﹁コソゴーロー下し培養基ニハ血清チ加︵ザ〃
仙二石炭酸チ加︵テ貯藏ス、用二臨ミテ振湯皿スペシ、注射量ハ注射ノタメ
ニ來ル重キ局所ω及ビ全易ノ反礁脚症状チ激卿ケソガタメニ少量ヨリ擬闘︵○.五
第十一號 三八一
靖︶一週間ノ聞欺チ以テ三乃至四同︵一・○靖宛︶反懸ス、本傑防液ハ爾健
第二十一巻
康ノ小免二瓢、使用セラソ得︵シ、注射部位ハ左側よ謄ナリ。
︵抄 鋒︶