新しい分野に挑戦するOE社製特殊レンズの展開

従来からの光学技術を独自に進化発展させ、
新しい分野に挑戦する
OE社製特殊レンズの展開
株式会社オプトアート/冨士山和夫
オプトアートではイタリアの光学機器メーカOPTO ENGINEERING社
(以下OE社)と2011年か
らストラテジーパートナー関係を結び日本総代理店としてOE社製品を販売している。
OE社では主力製品の低倍〜高倍率の両側テレセントリックレンズのほかに、
従来からの光学技術を
独自に進化させて実現した360°VIEWによるキャップやボトル口金部の外観検査用レンズやシャイ
ンプルーフ原理を応用したイメージャー面と光学系の間を一定の角度調整が可能なティルト機能付
レンズなどユニークな光学系を多種に渡り自社開発している。
今回はそのうちの何点かを紹介する。
1
360°
VIEW(視野)による外観
検査をたったひとつのカメラで
実現する光学系シリーズ
従来、キャップや容器、ボトルの口金部などの上
カセグレン式光学系
(図1)
を応用したPCCDシリーズ
と、逆に反射式
(ミラー)
を一切使用しないで入射瞳
を前側レンズ面より物面側にしたペリセントリック
光学系
(図2)
のPCHPシリーズの 2 機種を開発。こ
れらを利用することで、ひとつのカメラで、なおか
面や側面などの全方位のキズ・汚れ、また印刷物
つワークから離れた状態で 360°
の外観検査を実現。
の検査は複数のカメラシステムにより行われてき
これにより従来複数台必要だったカメラシステムが
た。OE 社ではこれを望遠鏡で広く使われている
不要となり省力化と低コスト化が可能となった。
図1 カセグレン式光学系
通常のレンズ
図 2 ペリセントリックレンズ
テレセントリックレンズ
eizojoho industrial
November 2014︱21