PoINT Storage ManagerV5でCaringo CAStorを使用する際の設定と

PoINT Storage Manager の Caringo CAStor での動作紹介 (V5 対応版)
有限会社オプティカルエキスパート
PoINT Storage ManagerV5 での Caringo CAStor を Archive Tier とした場合の動作設定と動作内容を紹介します。
Caringo CAStor のデバイス設定
Caringo CAStor を PoINT Storage Manager で使用するためには、最初に、デバイスとして CAStor を Setup のページ
で登録します。
デバイス追加のページから、Objectstore を実行すると以下の選択画面が表示されるので、CAStor を選択します。
Caringo 社のテスト用サイト(cloud.caringo.com)を Configuration String として指定してみます。Create をクリックすると
設定内容が登録されます。
PoINT Storage Manager V5 with Caringo CAStor
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設定が終了すると、Caringo_web のデバイス名で登録されます。弊社内のテスト用クラスターは、IP アドレスと Dpmain
の指定 内容 が異な ります が、同じ 手順で デバ イスと し て追加出 来ます 。以 下 のデバ イス 設定の 画面 で は、
CARINGO-OE が社内のテスト用クラスターです。
PoINT Storage Manager のサービスのログには CAStor が使用可能になったという以下のメッセージがあります。
i 2014/03/04 10:00:04 - [activate 'Caringo_web' > init] Product: 'CAStor', Operating System: 'CAStor Cluster', OS
Version: '6.5.4', Available Capacity: '1.64 TByte'
PoINT Storage Manager V5 with Caringo CAStor
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弊社内のテスト用 CAStor クラスターに接続した場合のログメッセージは、以下の通りです。
i 2014/07/14 15:25:12 - [activate 'CARINGO-OE' > init] Product: 'CAStor', Operating System: 'CAStor Cluster', OS
Version: '5.0.1', Available Capacity: '1.60 TByte
弊社内の CAStor クラスターの管理者ページは以下の通りです。
実際に CAStor にデータをアーカイブした後のデバイス画面は以下のようになります。
PoINT Storage Manager V5 with Caringo CAStor
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CAStor を使用したアーカイブ動作の紹介
を使用したアーカイブ動作の紹介
PoINT TAFS を使用した場合
PoINT Storage Manager の階層管理機能である TAFS を使用して、ファイルを CAStor にアーカイブします。最初に
StorageVault 名を指定します。この画面では、Performance Tier の種類に応じて、データソースの種類を選択します。
データソースとしては、予め専用の TAFS クライアントがインストールされている Windows マシン、ネットワーク上の共
有フォルダー、NetApp と EMC の NAS の共有フォルダーを指定出来ます。PoINT VFS は、CAStor を仮想化し、
Windows のドライブレターをとしてファイルの読み書きを可能にします。
のこでは、PoINT TAFS を選択し、階層管理の対象となる Performance Tier を指定します。最初に、対象となる TAFS
クライアントがインストールされている Windows マシンをネットワーク上で指定します。すると、PoINT Storage Manager
の管理画面からは、選択したマシンのディレクトリー構造が見えるので、階層管理の対象となるディレクトリーを指定
します。
PoINT Storage Manager V5 with Caringo CAStor
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指定したディレクトリーには、ファイルの変更を禁止するといったアクセス制限を設定することが可能です。
PoINT Storage Manager V5 with Caringo CAStor
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次に、Capacity Tier の設定画面となりますが、この機能紹介では使用しません。この画面から判るように、Capacity
Tier は、PoINT Storage Manager が稼動しているマシンからアクセス可能なローカルやネットワーク上のフォルダーを
指定します。
次に、Archive Tier で使用するデバイスとして、最初に設定した Caringo_web を指定します。
この設定画面では、リテンション期間の設定も可能です。また、CAStor に記録するファイルを暗号化することも可能
です。
PoINT Storage Manager V5 with Caringo CAStor
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次に、アーカイブを実行する際の対象となるファイルに適用するポリシーを設定します。ここでは、例として、新しいフ
ァイルか、変更されたファイルを指定します。
次に、アーカイブのジョブを実行する際のスケジュール管理の設定となります。アーカイブ対象となるファイルの総量
を設定すると、データ量が設定値に達した時点で、アーカイブされます。
PoINT Storage Manager V5 with Caringo CAStor
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以下のスクリーンショットでは、アーカイブが実行され CAStor にイメージファイルが保存されているところです。
dbserv.exe が PoINT Storage Manager のプロセスです。
アーカイブが完了すると、以下のスクリーンショットのように、イメージファイルが表示されます。
PoINT Storage Manager V5 with Caringo CAStor
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PoINT Storage Manager V5 with Caringo CAStor
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PoINT VFS を使用した場合
PoINT Storage Manager のファイル仮想化機能である VFS を使用して、ファイルを CAStor にアーカイブした場合の設
定と動作内容を紹介します。VFS では、Windows のドライブレター(デフォルトでは V ドライブ)に、フォルダーが作成さ
れ、そこに書き込まれたファイルが CAStor に保存され、読み出しも可能となります。最初に StorageVault 名を指定し
ます。デフォルトでは、StorageVault 名がフォルダー名になります。
次に、データの保存先となるデバイスを選択します。以下の例では、3573-TL が LTO ライブラリー、CARINGO-OE が
社内の CAStor クラスターになります。
PoINT Storage Manager V5 with Caringo CAStor
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次に、CAStor にデータを保存する際に使用するコンテナファイルのサイズを指定します。VFS 機能のフォルダーに記
録されたファイルはそのまま CAStor に記録されず、指定したサイズ毎に束ねて CAStor に保存されます。
ここでは、100MB に指定しています。Create をクリックするとフォルダーが作成されます。フォルダーはデフォルトでは
ネットワーク共有されていないので、共有設定を行います。
PoINT Storage Manager V5 with Caringo CAStor
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これで、この共有フォルダーは、データ保存先として Caringo CAStor を使用した CIFS ゲートウェイのように動作しま
す。
ファイルの書き込みが開始されると、VFS 管理ツールの画面にはキャッシュに記録されたデータ量が表示されます。
共有フォルダーにデータが溜まって来ると、CAStor へのデータ保存が開始されます。
PoINT Storage Manager V5 with Caringo CAStor
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以下のスクリーンショットでは、バッファーが 0 になっています。さらに、CAStor の記録待ちのコンテナファイル(100MB
のサイズ)が 191 個あることが表示されています。
以下は、CAStor に保存されたコンテナファイルの一覧で、それぞれの UUID が表示されています。
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以下の例では、Volume Status が、All Volumes migrated となり、全ての書き込まれたデータが CAStor に保存されま
した。
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Windows のエクスプローラーからは、通常通りファイルにアクセスが出来ます。
CAStor の管理画面は以下の通りです。
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