MA クラスのルート検討 コース設定者 寺田啓介 1. はじめに 以下では、MA クラスのルートが分かれた、またルートが分かれることを想定して設定し たレッグについて上位 3 人のルートと併せて解説する。 上位 3 人の結果は、 1位 北翔太 0:14:59 金沢大学 2位 谷川友太 0:14:59 OLC ルーパー 3位 松下睦生 0:15:00 京大 OLC と1秒を争う接戦となった。 本報では選手の敬称は省略させていただきます。 図 1 MA クラスのコース図 2. ルート検討 ○ 6→7 勝負が分かれるよう組んだレッグである。北が通過した左側のトンネルを読み取れるか が重要となる。北のルートが正解として組み、ラップも全体内で 2 位である。松下のルート は北のルートとほとんど距離は変わらないが、階段を使うためそこで少しロスをすると考 えられる。また谷川のルートは他の選手のルートよりも少し距離が長くなっている。 図 2 6→7 ○ 9→10 左が正解ルート。右のルートは曲がりが多く左よりも距離が長いが、ほとんど差はなかっ た。 図 3 9→10 ○11→12 下側のルートを想定して組んだレッグ。上位三人は上側のルートを選択した。北・谷川と 松下のルートでは、松下のほうがやや距離が長くなるが、3 人の中では松下がトップとなっ た。 図 4 11→12 ○ 13→14 真っ直ぐ行った北が 3 人の中でトップ。松下と谷川の回るルートは階段を下るため、そ こでロスしたと考えられる。 図 5 13→14 ○ 15→16 上を大きく回った北はタイムロス。ここで谷川がトップラップ。 図 6 15→16 ○ 16→17 16 の時点では松下は 2 位と 13 秒も差をつけての 1 位であったが、ここでルートミスを し、上位二人の選手に対して約 20 秒のロスをし、3 位に転落。トンネルを通るのが正解で あり、北が全体のトップラップ。 図 7 16→17 3. まとめ このテレインでコースを組むにあたって、トンネル(地下通路)をどのようにコースに組み 入れるかが一番の重要課題であったが、トンネルによってルートチョイスに富んだ面白い コースになったと思っている。 ルート検討から、勝負レッグとして組んだ 6→7 や 11→12 ではルートが分かれてタイム 差が生まれ、想定通りの結果となった。また、他のレッグでもルートが分かれて面白い結果 となった。
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