データシート - HEAD acoustics

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MFE lX (Code 6480)
IPネットワーク障害シミュレーター及びモニター
WLANアクセス・ポイント
概要
MFE lXは異なるVoIPネットワークの状態を
シミュレーションし、モニターする為の軽量小型の
フロントエンドです。イーサネット、WLAN、パルス、
USBインターフェイスが備わっています。
MFE lX前面、後面
説明
VoIPデバイス(電話、ゲートウェイ等)を
測定する為のテスト・システムは測定対象
デバイス(DUT)とレファレンス・ゲートウェイ(MF
E Vlll等)のあいだに常にほぼ完全な
伝送条件が確立していることが必要
です。しかしながら現実にはデバイスと
プロバイダー間の伝送にはプロバイダー等
の条件により帯域、遅延、接続状況
に大きな或いは特定できないバラツキ
が存在します。その為パケット遅延、パ
ケット損失等の障害が発生し伝送音声
データの品質劣化が生じます。
測定フロントエンドMFE lXは下記のパラ
メターでIPチャンネルの統計的シミュレーションを
提供します:
●ベース遅延
●揺らぎ(遅延変動)、統計的相関を
考慮
●重複レート、統計的相関を考慮
●ドロップ・レート、統計的相関を考慮
●ビット・エラー・レート、統計的相関を考慮
MFE lXは測定対象デバイス(DUT)とレ
ファレンス・ゲートウェイのあいだに配置しIP
経路に変更を加えます。パケット処理が
2つのブリッジされたイーサネットコネクター(1
つはDUT用、もう1つはレファレンス・ゲート
ウフェイMFE V lll用)上で行われます。
MFE lXのネットワークコネクターのIP設定も
サブネットの変更も必要ありません。
01.09 D6480e0
今後変更の可能性あり
MFE lXはIPアドレスを用いずサブネットの変
更なしに簡単にIP接続ができます。障害を
かけるIPデータ・ストリームは一つの音声データ・
ストリームに限定します。音声データ・ストリームを
特定する為に各ソケット接続(IP番号 + ポート
番号)が自動チェックされます。
ワイヤレス・デバイスのテストシステムへの統
合を可能にする為にMFE lXにはWLA
Nアクセスポイント機能(IEEE 802.11b/g)が
備わっています。MFE XlからDUTに
向かうあいだのネットワーク障害もWLAN
インターフェイスに適用され典型的なワイヤレ
ス環境のシミュレーションを可能にします。
(*ACQUA 2.4以降が必要となります。)
デバイスはACQUAと連動します。特
定の障害の設定はACQUAに保存さ
れます。障害設定は個々の測定内容
に応じて自動的に切り替わります。
TCNファイルの開始はACQUAでの測定
の開始とともにトリガーがかかります。AC
QUAとMFE lXのあいだの同期はパルス
コネクターを用いてなされます。
MFE lXには2つのイーサネット・コネクターを
通過するトラフィックを追跡する為のモニタ
リング・ポートが備わっています。
IPネットワークにおけるVoIPデータは常にR
TPプロトコルを介して移動がされます。RT
PプロトコルはUDPデータ・パケットのペイロード
内に存在します。イーサネット・ブリッジを通
過する他のトラフィックに操作が及ぶのを
(そしてそれが測定結果に悪影響する
のを)回避する為に、特別のIPフィルターが
適用されます。これによりアクティブな音声
伝送のみがネットワーク・エミュレーターの実行
対象としてマーキングされます。
MFE Xlのもうひとつの機能は測定中
に特定の障害パターンを再現する能力
です。この目的の為に所謂「Trace C
ontrol for Netem(TCN)」(ネットワーク・エミ
ュレータの為の追跡制御)の拡張機能が
デバイスのソフトウェアに組込まれていま
す。このアドオンはTCNファイルと呼ばれる
予め定義されたインストラクションに基づき
入信してくるひとつひとつのIPパケットを
操作します。ひとつのTCNファイルがひ
とつのIPパケットに対して出すインストラクシ
ョンは次のようなものです。
●パケットをドロップ
●パケットを遅延
●パケットを遅延かつ/或いは重複
●パケットを遅延かつ/或いは破損
これらのインストラクションで殆ど全ての
VoIPテスト・システム構成
通信品質分析システムACQUA*と他のヘッド
アコースティクスのフロントエンドとともに、MFE lXは
国際標準、ユーザー独自の標準、ヘッドアコース
ティクスの標準に基づき自動測定する為に
用いられます。
複雑なIPネットワークがモデル化でき、再現
できます。測定のソース・ファイルに基づ
いたシステマチックな障害もこのソリューションで
実現できます。
ネットワーク障害ブリッジとモニタリング・ポートと
WLANアクセス・ポイントを備え、本フロントエンド
はACQUA、測定フロントエンドMFE Vl.1、
レファレンス・ゲートウェイMFE Vlll、ダミーヘッド
HMS ll.3とのシステムアップにより完全なソリュ
ーションを提供します。
ラボにおいて現実のVoIPの状態を再現
する為に ワイヤーシャークによる収録データの
TCNファイルをインポートする等の追加機能
も準備中です。
MFE lXのブロック図
主なフィーチャー
●ランダムIPチャンネル・シミュレーション
●(いずれのパケットに障害をかけるか)
事前設定によるチャンネル・シミュレーション
●全ての測定の為のネットワーク障害
の再現性
●特定時点の測定における特定の
システマティック障害
●WLANアクセスポイント(Wi-Fi電話テス
ト等)
●障害はワイヤレス・パスにも適用可能
●各伝送方向ごとの異なる障害
(DUTとゲートウェイ・ポート向け)
●設定変更なしで既存のIP接続端子
に挿入可能
●IPデータ・ストリームの障害は
シングル・ボイス・データ・ストリームに
限定可能
●各ソケット接続(IP番号 + ポート番
号)の為の自動音声接続可能
性チェック
●IPアドレスとポートに基づくUDP/
RTPパケット・フィルタリング
(含:RTPストリームの自動検知)
●追加モニタリング・ポートへの障害有
/無トラフィックのモニタリング
●ACQUAの完全制御・完全自動
化、障害設定の保存
アプリケーション
●デジタル通信端末や伝送システムの客観
的で再現性を伴った測定の為、異な
るVoIPネットワークの状態をシミュレーション、
モニタリング。
納入品目
●MFE lX (Code 6480):
IPネットワーク障害シミュレーター及びモニター、
WLANアクセス・ポイント付、含:WLANアンテ
ナ; TCNファイル例(内蔵メモリーカード内)。
●PSH l.1 (Code 1364):
外部電源供給 110-250 V AC
-> 15V DC
●PCC l.9x (Code 997x):
電源ケーブル(ローカル仕様)
●1 x CUSB ll.15 (Code 5478-15):
USB 2.0ケーブル、フェライト付、1.5m
●1 x イーサネット・ケーブル、短
●1 x パルス・ケーブル(BNC)
●キャリイング・ケース
●マニュアル
システム要件
●ACQUA (Code 6810等):
高度通信品質分析、バージョン2.4以降
●ウィンドウズ®2000/XP搭載のPC、USB
ポート、(オプショナル:モニタリング用イーサネッ
ト・ポート)
01.09 D6480e0
今後変更の可能性あり