取引所システムについて

取引所システムについて
東京商品取引所のシステムは、国際標準に基づく取引機能を導入しています。注文の種
類や取引時間等をあらかじめご確認のうえ、お取引をいただきますようお願いいたします。
目次
取引時間
システムの概要
カネツ商事で採用する注文の種類・約定条件
各注文の説明
・指値注文(LO)
・成行注文(MO)
・STOP 注文(SO+MO)
・STL 注文(SO+LO)
サーキットブレーカー制度
サーキットブレーカー発動の条件
約定ルール
納会日(取引最終日)について
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2015/01/05 版
取引時間
東京商品取引所の取引では、夜間取引時間が 16 時 30 分から 28 時(翌朝 4:00)まで、日中取引が
9 時から 15 時 15 分までとなっています。
※東京ゴムの夜間取引は、16:30~19:00 までです。
※口座の値洗い等を計算する「1 計算区域」は「前営業日の夜間取引(16:30~)+当日の日中取引
(15:15)」です。
9:00
東 京 商 品
取引所
15:15
日中取引
16:30
28:00
9:00
夜間取引
15:15
日中取引
16:30
28:00
夜間取引
1 計算区域
取引時間について
取引時間は、「16:30~28:00、9:00~15:15」
日中取引は昼休みなしの連続立会
1 計算区域は「前営業日の夜間取引~日中取引」まで
ゴム夜間取引は市場の特性により 16:30~19:00 まで
システムの概要
国際標準の取引機能を導入したことから、Market Order や Standard Combination Order といった多様
な注文の種類が採用され、サーキットブレーカー制度が導入されています。
カネツ商事で採用している注文の種類
指値(Limit Order)
成行(Market Order)
STOP(SO+MO)
STL(SO+LO)
注意事項
注文の種類のほかに「約定条件」を指定しての発注が必要です。
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カネツ商事で採用する注文の種類・約定条件
カネツ商事では、注文の種類・約定条件のうち、下記を採用いたします。
注文の種類
指値注文(LO:Limit Order)
成行注文(MO:Market Order)
STOP 注文(SO+MO)
STL 注文(SO+LO)
約定条件
注文の種類によって発注時に下記「約定条件」のいずれかを指定する必要があります。
Fill and Store (略称 FaS) 約定できる数量は約定し、残枚数は板に残る条件です
Fill and Kill (略称 FaK) 約定できる数量は約定し、残枚数はキャンセルされる条件です
Fill or Kil(略称 FoK) すべての数量が約定しない場合はキャンセルされる条件です
約定条件指定の例 : 指値(LO)注文で 10 枚の買い注文を発注し、その時点では 8 枚しか約定できない場合
○約定条件に Fill and Store を指定
10 枚の指値注文(Limit Order)を発注 ⇒ 「8 枚…約定 残り 2 枚…Limit Order として市場に残る」
○約定条件に Fill and Kill を指定
10 枚の指値注文(Limit Order)を発注 ⇒ 「8 枚…約定 残り 2 枚…キャンセルされる」
○約定条件に Fill or Kill を指定
10 枚の指値注文(Limit Order)を発注 ⇒ 「10 枚全てが約定しない…キャンセルされる」
■その他の注文の種類について
上記の他に、東京商品取引所の市場運営上は注文として Non-Standard Combination Order やその他の約定
条件の指定が認められていますが、当社におけるシステムの関係上、お出しいただくことができません。ご
了承ください。
各注文の説明
カネツ商事で採用する注文の種類等を説明します。
指値注文(LO:Limit Order)
(約定条件 FaS、FaK、FoK)
価格を指定して発注する売買注文です。売り注文であれば指定した価格以上で約定し、買い注文で
あれば指定した価格以下で約定します。
約定条件 FaS で発注した注文は、数量の全部又は一部に対当する数量がなく未約定の数量が残った場
合、その残数量は板*に残ります。
*板とは
板とは、取引所に集められた売買注文の状況を示した情報のことをいいます。株式市場でも使われており
ますが、昔の株式市場では、黒板を使って注文状況を書き込み、そこで売買をつき合わせていたことから、
株式市場や商品市場でも注文状況のことを板と呼ぶようになりました。
現在では、注文数量を売り注文・買い注文別に値段(指値)別に表示されているコンピューター画面の
ことを指します。
画面上での板は、左側が売り注文の数量を表し、右側が買い注文の数量、中心の列が価格を表します。
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2015/01/05 版
成行注文(MO:Market Order) (約定条件 FaK、FoK)
価格を指定しないで発注する売買注文です。
全量約定の保証はされません。例えば、約定条件 FaK 発注した注文は、数量の全部又は一部に対当す
る数量がなく未約定の数量が残った場合の残枚数はキャンセルされます。また、思わぬ値段で約定する
可能性もありますので、発注時には板状況を確認してから発注する必要があります。ご注意ください。
対当する注文がない場合、約定条件 FoK の場合は全量が、約定条件 FaK の場合は残った枚数がキャンセ
ルされ板には残りません
約定可能幅等の設定がありませんので、板状況によっては現在値とかけ離れた値段で約定する可能性も
あります
売注文
値段
買注文
例)右記の注文状況で MO の買い注文を約定条件 FaK で 30 枚発注
5
2095
した場合
5
2094
10
2093 円で 10 枚、2094 円で 5 枚、2095 円で 5 枚約定します。
約定しなかった 10 枚の買い注文はキャンセルされます。
2093
2092
2091
2090
10
10
5
STOP 注文(SO+MO:Stop Order) (約定条件 FaK、FoK)
トリガー(条件として指定した価格)に達したときに成行注文(MO)を発注する注文方法です。
この注文は、「損失が大きくならないように、ある価格まで下がったら決済注文を出す」ときなどに
使えます。
実際に発注される注文は成行注文(MO)なので、すぐに約定する利点がありますが、全量約定の保障
がないこと、板状況によっては現在値とかけ離れた値段で約定する可能性もあることにご注意ください。
STL 注文(SO+LO:Stop Order) (約定条件 FaS、FaK、FoK)
トリガー(条件として指定した価格)に達したときに指値注文(LO)を発注する注文方法です。
この注文も、「損失が大きくならないように、ある価格まで下がったら決済注文を出す」ときなどに
使えます。
実際に発注される注文は指値注文(LO)なので、値段が一方向に上昇または下降し続けた場合は、注
文が成立しない可能性がありますので注意が必要です。
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サーキットブレーカー制度
サーキットブレーカー制度(Circuit Breaker:略称 CB)とは、予め設定した CB 幅外の価格で注文が
対当した(CB 幅がなければ約定する注文がある状態)場合に、一定時間取引を中断し、CB 幅を拡張し
てから取引を再開する仕組みのことです。
サーキットブレーカー幅外
で注文が対当
前計算区域
の帳入値段
立会中断
当初のサーキットブレーカー幅
取引再開
CB幅拡大
5 分間
取引中止
値段の推移
拡大したサーキットブレーカー幅
で取引が行われる
CB幅拡大
サーキットブレーカー設定内容
1 計算区域で当初設定される CB 幅⇒商品毎に設定
例)東京金の CB 幅は 150 円(2014/7/22 現在)
サーキットブレーカーが発動し、取引中断後に拡張する CB 幅⇒当初設定幅と同幅で拡張
例)東京金の拡張する CB 幅は 150 円(2014/7/22 現在)
中断する時間⇒5 分間
中断する限月⇒該当限月のみ
自動拡張する回数⇒【貴金属、石油、ゴム】3 回
【とうもろこし、一般大豆】2 回
【小豆】 1 回
※上記回数以降の CB 発動したときは、CB 幅を拡張せず、5 分間の中断をした後、取引を開始する。
※ゴムについては、4 回目以降、原則、当月限を除き拡大しない。
※上記にかかわらず、取引所が必要と認めるときは中断時間及び拡大値幅を変更することがある。
拡張した CB 幅が当初の幅に戻る時期⇒1 計算区域の日中取引終了後
例えば、東京金において「前計算区域の帳入値段が 4000 円、CB 幅が 150 円」の場合、当初の CB 幅は
3850 円~4150 円となります。3850 円~4150 円で対当する注文がない場合に、4160 円の価格で対当する
注文を発注した際にはサーキットブレーカーが発動します。
その後、東京金の該当限月の立会を一時中断し、CB 幅を帳入値段から上下 300 円幅に拡張後、5 分間
取引を中止した後に取引を再開します。
サーキットブレーカー発動~取引再開までの流れ
取引の再開
⇒
注文の受付( 取消も可能)
⇒
当該限月の幅を拡張
⇒
取引 を五分間停止
⇒
当該限月の取引中断
⇒
サーキットブレーカー発動
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サーキットブレーカー発動の条件
1.発注時に注文が CB 幅外で対当する場合
発注する注文
CB
約定
発動
種類
条件
成行
(MO)
指値
(LO)
FaK
FoK
FaS
FaK
指定価格が
CB 幅外
FoK
当該注文の動き
CB 幅内に対当する注文がないため、幅外では約定できる状態であっ
たとしても約定せずキャンセルされる
CB 幅内に対当する注文がないため、幅外では全量約定する状況で
発動しない
あったとしても約定せずキャンセルされる
CB 幅内に対当する注文はないが、CB 幅外には対当する注文がある
発動する
ため指定した価格にて板に登録される
CB 幅内に対当する注文がないため、幅外では約定できる状態であっ
発動する
たとしても約定せずキャンセルされる
CB 幅内に対当する注文がないため、幅外では全量約定する状況で
発動しない
あったとしてもキャンセルされる
発動する
2.発注時に注文が CB 幅外、かつ一部は CB 幅内で対当する場合
発注する注文
CB
当該注文の動き
約定
発動
種類
条件
成行
(MO)
指値
(LO)
FaK
発動する
FoK
発動しない
FaS
発動する
FaK
発動する
FoK
発動しない
指定価格が
CB 幅外
CB 幅内で対当する枚数は約定し、残枚数はキャンセルされる
CB 幅内に対当する注文がないため、幅外では全量約定する状況で
あったとしてもキャンセルされる
CB 幅内で対当する枚数は約定し、残枚数は指定した価格にて板に登
録される
CB 幅内で対当する枚数は約定し、残枚数はキャンセルされる
CB 幅内に対当する注文がないため、幅外では全量約定する状況で
あったとしてもキャンセルされる
注意事項
CB が発動した際には注文の種類・約定条件にかかわらず、キャンセルされません。注文は受付けられます。
また、注文の取消も可能です。
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約定ルール
約定ルールに関する主なご注意点は次のとおりです。
成行(MO)
成行(MO)は、寄板時に全量約定が保証されません。
なお、ザラバ中において発注後の MO を取消すことはできません。
立会の一斉開始
全限月が同一時刻に一斉に立会開始となります。
「価格優先」と「時間優先」の原則
同時注文の考え方に伴う割当方法がないため、「寄り前」「ザラバ中」に係わらず、注文の割当は「価
格優先の原則」と「時間優先の原則」に基づいて決定されます。
サーキットブレーカー幅内の注文
約定可能値段幅及び警告点の機能がないため、サーキットブレーカー幅内に対当する注文があれば、発
注後、即約定します。現在値とはかけ離れた値段で約定する可能性もありますので、板状況を十分に確
認してから発注する必要があります。
帳入値段算出方法の変更
市場ごとに定められた算出基準時間帯(石油市場、中京石油市場は 15:10 から 15:15 まで、貴金属市
場、ゴム市場、農産物・砂糖市場は 15:13 から 15:15 まで)において個別競争売買にり成立した約定
値段と取引数量の加重平均(VWAP)により算出した値段となります。
※VWAP とは Volume Weighted Average Price(出来高加重平均価格)の略称です。
※ミニ取引の帳入値段は、限月を同一とする標準取引の帳入値段と同じ値段ですが、納会日において
は標準取引の日中取引の始値が帳入値段です。
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納会日(取引最終日)について
納会日(取引最終日)は、日中取引終了(~15:15)までです。
新甫発会限月の取引開始は、納会日の日中取引終了後の夜間取引(16:30~)からです。
※ミニ取引の取引最終日は、納会日に当たる営業日の夜間取引までです。
※差金決済される場合のお取引における実際の最終期限は、納会日ではなく指示日となります。
納会日~新甫発会日の日程
納会日(取引最終日)
新甫発会日
・ミニ取引の最終取引は夜間取引終了の 28:00 まで
・その他商品の最終取引は日中取引終了の 15:15 まで
28:00
16:30
15:15 まで
9:00
夜間取引
日中取引
16:30
28:00
夜間取引
9:00
日中取引
1 計算区域(=1 営業日)
区分
用語
納会日
納会値
取引最終日
現物先物取引
原油
最終決済日
最終決済価格
現金決済
先物取引
取引最終日
ミニ
最終決済日
最終決済価格
説明
取引できる最終日のこと(日中取引終了時まで)
帳入値段=日中取引の VWAP
取引できる最終日のこと(日中取引終了時まで)
取引最終日に残った建玉を最終決済価格で自動決済される日
のこと
取引最終日の翌営業日(月初第 1 営業日、新甫発会日と同日)
プラッツの月間平均価格
取引できる最終日のこと
当該最終取引日の前日に始まる夜間取引終了時まで
取引最終日に残った建玉を最終決済価格で自動決済される日
のこと
取引最終日と同日
標準取引の日中取引の始値
当限建玉の注意事項
現在の注文の種類では、受渡しを予定していない建玉が納会日当日に決済しきれない可能性があ
ります。そのため、納会日までに処分できずに残った建玉については、必ず受渡しを行う必要があり
ます。
(ただし、現金決済先物取引については、取引最終日に建玉が残った場合は最終決済日に自動的
に決済されます。)
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ご質問・お問合せ
フリーダイヤル
(携帯電話・PHS からは)
0120-60-8892
03-3661-0101
受 付 時 間 : 平日月曜日から金曜日
8:00~18:00 まで
メールアドレス:[email protected]
 商品先物取引は、商品市場の相場変動や、その他の商品の価格または商品指数の変動によって、
利益だけでなく損失も生ずるおそれがあります。
 実際の取引金額は取引開始当初に預託する委託者当初証拠金額の約 10~50 倍もの金額である
ため、取引の額が取引に必要な証拠金の額を上回る可能性があります。この特性から、大きな
利益が生じる可能性がある一方で、損失が取引に必要な証拠金の額を上回るおそれもあります。
 取引開始当初に預託する委託者当初証拠金額は 13,700 円~137,000 円です(1 枚あたり、いず
れも商品により異なります)。取引に必要な証拠金はその後の相場変動によって追加の預託が
必要になることがありますので十分ご注意ください。なお、その額は商品や相場の変動によっ
て異なります。
 取引に際しては手数料の支払いが必要で、その金額は 320 円~15,420 円です(1 枚あたり、
いずれも商品により異なります)。
(平成 27 年 2 月 2 日現在)
【取引に関するご相談】
■当社お客様相談窓口:03-3669-6668/ホームページ http://www.kanetsu.co.jp/
■日本商品先物取引協会相談センター: 03-3664-6243/ホームページ http://www.nisshokyo.or.jp/
【当社企業情報の閲覧に関して】
◇当社広報 03-3662-0111(大代表)
◇日本商品先物取引協会ホームページでも閲覧できます。
商 品 先 物 取 引 業 者
日本商品先物取引協会会員
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