プレスリリース:2014 年 2 月 25 日 NEC SCHOTT 社、Li-Ion 電池向けの新しい封止技術を展示 耐熱性・耐化学性の高いガラス封止で、長期間に渡る気密性維持と、電池の長寿命化が可能に 2014 年 2 月 26 日から 28 日に開催される、第五回国際二次電池展(東京・江東区、於ビックサイト)に おいて、NEC SCHOTT コンポーネンツ株式会社(本社:滋賀県甲賀市、代表取締役社長:武富正弘)は、リ チウムイオン二次電池向けに新たに開発された、ガラスとアルミニウムの封止技術(GTAS®)による電池用リ ッドとコンデンサ用封止材を、W3-68 ブースにて展示します。NEC SCHOTT コンポーネンツ株式会社は、日 本の NEC とドイツの SCHOTT(ショット)グループの出資により設立された合弁会社です。同社が展示する、 ガラスとアルミニウムの封止技術(GTAS®)は、従来の封止技術にみられる弱点を克服した革新的な技術です。 湿度に対して高い封止力を持つ設計を可能にし、電池の長寿命化と安全性の向上に貢献します。 日本は現在、EV の世界市場において、重要な位置を担っています。 高出力リチウムイオン二次電池は、日本で急速に市場が拡大している電気自動車(EV)の電源として利用されて おり、安全性のためには、長期にわたって水分の浸入を防ぎ、高い気密性を確保できる封止技術が必要です。 経済産業省(METI)によると、次世代自動車の市場シェアは 2030 年までに 20-30%に成長するとみられてい ます 1)。EV の生産開発やインフラ整備にとどまらず、日本の企業は、EV に使用されるリチウムイオン電池技 術の分野において、世界のマーケットリーダーです。高出力リチウムイオン電池の機能を長期間維持するため には、液漏れのない気密性の高い封止技術が必要です。リチウムは水と激しく反応する性質を持つため、湿度 に対する高い封止力が求められます。しかし、現在一般的に使用されているリチウムイオン電池用パッケージ とリッドには、電池の信頼性と寿命に影響を及ぼす技術的な弱点があります。例えば、有機シーリング材を電 気接続部分に使用している設計の場合、湿度進入や液漏れの恐れがあります。長期間にわたり気密性を維持す るためには、電気接続部分に経年劣化のない耐熱性、耐化学性の封止材が必要です。 NEC SCHOTT コンポーネンツ株式会社は、特殊ガラスと封止技術のリーディングカンパニーとして、リチウ ムイオン電池用リッド用に、ガラスとアルミニウムの封止技術(GTAS®)を開発しました。無機物のガラスを 用いた封止技術は、高温条件でも安定し、電解液に対する優れた耐性と高い機械的安定性を有しています。こ れらの機能優位性により、電池セル内への湿度進入を防ぎ、強度の高い気密性と、電池の長寿命化を実現しま す。この新しいガラスとアルミニウムの封止技術(GTAS®)は、角型リチウムイオン電池用リッドと、円筒型 リチウムイオン電池用リッドに適用可能です。また、コンデンサ用リッドにも最適で、長期間にわたる気密性 の維持によりドライアップを防止することでコンデンサ全体の小型化を実現し、寿命を向上させます。ガラス とアルミニウムの封止技術(GTAS®)を用いたリッドは、電池とコンデンサの双方において従来の製造プロセ スに統合することができ、設計のカスタマイズも可能です。 NEC SCHOTT コンポーネンツ株式会社は、2000 年に設立され、特殊ガラスや、ガラス絶縁体を用いた高度な 圧縮封止技術(ハーメチックシール)を駆使し、電気を導入するための接続端子(ターミナルヘッダー)等の 電子部品を開発・製造しているリーディングカンパニーです。極端な圧力や温度にさらされ、過酷な環境のな かで使用されている、繊細なエレクトロニクス機器を長期にわたり防護する同社の気密性に優れた製品は、世 界中で高い信頼を得ています。また、ショット社は 70 年以上にわたって蓄積されたハーメチックシールの技 術を持ち、一次電池のガラス-金属圧縮封止技術(GTMS)分野において、20 年以上の経験を有しています。 無機物のガラスを用いた GTMS 技術は、電解質への優れた耐性により液漏れを防ぎ、電池性能の高効率化に貢 献します。また、耐化学性により腐食を防止します。これらの技術を基盤に、ショットは高出力リチウムイオ ン電池に最適なガラスとアルミニウムの封止技術(GTAS®)を新規に開発しました。 GTAS® は、SCHOTT AG の商標です。 1) 日本における次世代自動車の傾向トレンド(Trend Report Electro Mobility in Japan)ドイツ商工会議、2013 年 12 月 Page 1 of 2 電池製品に関する詳細情報はこちら:http://www.nec-schott.co.jp/japanese/batteries/index.html 印刷用画像データは下記 URL よりダウンロードいただけます。 http://www.schott-pictures.net/presskit/231425.necschott 画像 ID: 231392 NEC-SCHOTT のガラスとアルミニウムの封止技術(GTAS®)による、 角型リチウムイオン電池用リッドと、円筒型リチウムイオン電池用リッド 出典: ショット 画像 ID: 231391 NEC-SCHOTT のガラス とアルミニウムの封止技 術(GTAS®)による、 円筒型リチウムイオン 電池用リッド 出典: ショット 画像 ID: 231390 NEC-SCHOTT のガラス とアルミニウムの封止技 術(GTAS®)による、 角型リチウムイオン 電池用リッド 出典: ショット NEC SCHOTTコンポーネンツ株式会社について NEC SCHOTTコンポーネンツ株式会社は、日本のNECとドイツのショットグループの出資により、 2000年9月に設立された合弁会社です。当社は、気密端子、温度ヒューズ等の電子コンポーネンツ分野および特殊 ガラス応用分野において、NECおよびSCHOTTグループが持つグローバルなノウハウを最大限に生かし、21世紀以 降もお客様に満足していただける製品やサービスを提供しています。 ショットAGについて ショットAGは、特殊ガラス・材料、先進技術分野で130年以上の歴史を有する国際的な技術グループ企業です。 ショット製品の用途は、家電、医薬品、電子機器、光学機器、輸送機器など多岐に渡っており、多くの製品が世界 No.1として評価されています。ショットはサステナビリティを追求し、従業員、社会、環境への支援に努めて います。またショットは世界35ヵ国に製造・販売拠点を設置し、お客様との密接な関係を保っています。 現在の従業員数は約 15,400人で、2013年度には約18.4億ユーロの売上高を達成しました。 なお、ショットは、カールツァイス財団の傘下企業です。 本件の製品販売に関するお問い合わせ先 NEC SCHOTT コンポーネンツ株式会社 GTMS部 塚田 康雄 電話番号: 0748-63-6638 Fax 番号 : 0748-63-2371 Page 2 of 2
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