2014 年 6 月 26 日 三菱重工業株式会社 豊田通商株式会社 エジプト最大の火力発電所向け 出力 65 万 kW の超臨界圧蒸気タービン発電機パッケージ 3 系列を受注 三菱重工業株式会社と豊田通商株式会社は共同で、エジプトの上エジプト発電公社(Upper Egypt Electricity Production Company:UEEPC)から、南ヘルワン火力発電所(South Helwan Supercritical Power Plant)向け出力 65 万 kW の超臨界圧蒸気タービン発電機パ ッケージ 3 系列※(計 195 万 kW)を受注しました。同国最大の火力発電所となるもので、2016 年 5 月に現地着工、2018 年 2 月から順次運転開始の予定です。 今回の超臨界圧火力発電所は、UEEPC がカイロ南郊のナイル川沿いの都市ヘルワン (Helwan)に建設するものです。天然ガスおよび重油を燃料とする高効率発電所で、運転開始後 は、年率平均 7~8%で増加する同国の旺盛な電力需要に応え、エジプト国の安定と発展に寄与 します。 蒸気タービン発電機パッケージは、蒸気タービン、発電機、復水器などとその付帯設備からなる もので、両社はこれら機器の製作・供給・据付から試運転までを一括して担当します。 UEEPC は、エジプト電力持株会社(Egyptian Electricity Holding Company:EEHC)傘下 の 5 つの発電会社の一つで、首都カイロを中心とした地域を広くカバーしています。 三菱重工と豊田通商は 2002 年に EEHC 傘下のカイロ発電公社向けにガスタービン発電設備 を受注して以来、中デルタ発電公社や西デルタ発電公社に大型の火力発電所案件を複数手掛け ています。今回の受注は、これら実績と高い技術力が高く評価されたことによるものです。 三菱重工は、原動機、原子力、航空機、防衛・宇宙、船舶、交通システムから各種機械・設備ま でを手掛ける総合的なものづくり企業です。このうち、火力発電設備事業については三菱日立パ ワーシステムズ株式会社(MHPS)に承継しており、今回のプロジェクトも MHPS が所掌することと なります。 豊田通商は、同国電力分野において 1983 年に発電所機材納入事業を受注して以来、日本企 業として最大の 2000 億円を超える電力事業に携わってきました。また豊田通商は、同国を今後 注力すべき開発国と位置付けており、GLOBAL 2020 VISION の達成に向け、プラントプロジェ クトだけでなく、自動車分野、化学品分野など更なる事業拡大を進めています。 三菱重工と豊田通商はそれぞれ、今後の経済成長が期待されるエジプトを初めとするアフリカ において積極的に事業を展開し、これら国々の経済発展に貢献していきます。 ※超臨界圧 = 水は 374℃、22.12Mpa(大気圧の約 220 倍)の臨界点を超えた環境下で、液体と気 体の両方の性質を備えた活発な状態(超臨界水)となり、水蒸気に連続して変化します。超 臨界圧蒸気タービンは、この臨界点を超える状態(具体的には大気圧の約 250 倍)で運転 します。 以 上
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