学習メモ

学習メモ
英語表現 Ⅰ
#27 Lesson 17
Kuala Lumpur 〈ガイドブック〉
ポイント Pick of the Day
講師:由井ロバート
美沙が旅行で訪れるマレーシアのクアラルンプール(KL)のガ
イドブックを見ています。ガイドブックは基本的に、旅行者が欲し
い情報が素早くつかめるように書かれています。This is ~ という
表現が3回使われていますので、その後に何と言っているかを聞き
取ってみましょう。
生徒:半谷りさ
美沙が旅行で訪れるクアラルンプール(KL)のガイドブックです。
This is where you should visit in KL.
・The Twin Towers. They are the symbol of KL.
・Chinatown. You can enjoy good food at a low cost.
This is when you should avoid visiting KL.
・The rainy season. It lasts from October to March.
・Islamic and Hindu holidays. Check beforehand.
This is why you should visit KL.
・To experience its exciting multicultural society.
・To try its wide variety of delicious ethnic foods.
前回は、人や物についての説明に使う「関係代名詞」の who, which, whose などを学習
しましたが、今回は場所や時、理由などについて説明する働きをする「関係副詞」の where,
when, why を学習します。
1)場所を説明するときに使う関係副詞 where
This is the city. 「これは都市です。」
I was born in this city. 「私はこの都市で生まれました。」
この2つの文を、接続詞の and を使って1つの文にすると、
This is the city and I was born in this city. となります。
ただし、この文は city が重複していますので、あまり良い文とは言えません。こうい
う場合、代わりに副詞の there を使います。
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This is the city and I was born there.
「これはその都市です。私はそこで生まれました。」
場所を表す関係副詞の where は、この and と there を置き換えて、
This is the city where I was born.
「これは私がうまれた都市です。」となります。
関係副詞 where は、以下のようにも説明できます。上の2つの文、This is the city.
と I was born in this city. の city は同じものを指しています。2つ目の文の city は
in this city(この都市で)という副詞の一部なので、最初の文の city を説明する場合は、
すぐ後ろに関係副詞の where を置き、
This is the city where I was born.
「ここは私が生まれた都市です。」となります。
Pick of the Day には、以下のような文があります。
This is where you should visit in KL.
「これが、あなたが KL で訪れるべきところです。」
実は、この文は this is の後ろに名詞の the place が省略されています。つまり、
This is the place where you should visit in KL. という文です。
where you should visit in KL がひとかたまりで、前にある名詞の the place を説明
しています。
2)時を説明するときに使う関係副詞 when This is when you should avoid visiting KL.
「これが、あなたが KL へ行くのを避けるほうがよい時期です。」
この文も、when の前に time などの時を表す名詞が省略されています。次の例文を見
てみましょう。
Summer is the season. 「夏がその季節です。」
Many tourists visit Malaysia. 「多くの観光客がマレーシアを訪れます。」
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最初の文の名詞の season が「どのような季節」なのかを2つ目の文で説明するとき、
関係副詞の when でつなぎます。
Summer is the season when many tourists visit Malaysia.
「夏は多くの観光客がマレーシアを訪れる季節です。」
3)理由を説明するときに使う関係副詞 why
関係副詞 why は、
理由について説明を加えるときに使います。This (that) is why ~ は、
「こんな(そんな)わけで∼だ」という意味を表す便利な表現です。
This is why you should visit KL.
「これが、あなたが KL へ行くとよい理由です。」
この文では、why の前に名詞の reason(理由)が省略されています。
This is the reason why they moved into this city.
「これが、彼らがこの都市に引っ越してきた理由です。」または、
「このような理由で、
彼らはこの都市に引っ越してきました。」という意味になります。
ここまでは、関係副詞の where, when, why の前の名詞(例えば、why では reason)
を省略する表現を学びました。実は、関係副詞では、名詞のほうを残して関係副詞を省略す
ることもできます。
以下は、関係副詞と名詞の両方を使った場合と、名詞を使った場合、関係副詞を使った
場合の3つのパターンです。もちろん、すべて正しい文です。
Where → This is the city where I was born.
This is the city I was born.
This is where I was born.
When → Summer is the season when many tourists visit Malaysia.
Summer is the season many tourists visit Malaysia.
Summer is when many tourists visit Malaysia.
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Why → This is the reason why they moved into this city.
This is the reason they moved into this city.
This is why they moved into this city.
4)方法を説明するときに使う関係副詞 how
関係副詞にはもう1つ、方法を説明する how があります。ほかの関係副詞と違い、
how の前には名詞がありませんので注意しましょう。
This is how we eat sushi. 「このように私たちはお寿司を食べます。」
この文の how は、way(方法)という名詞で言い換えることができます。
This is the way we eat sushi.
しかし、This is the way how we eat sushi. と言うことはできません。
ポイント 今ドキ! 英語
広いアメリカでは、一人旅や友人との旅行を楽しむ人たちがたくさんいます。今回は、旅行
に関する最近の言い回しをいくつか紹介しましょう。
① 旅行をするときの予算が非常に少ないことを shoe-string budget といいます。
shoe-string は「靴ひも」という意味で、靴ひもは細くて長いですよね。budget「予算」
が少なくても細く長く旅行をする、という意味合いで使われます。
② 予算が足りなくて旅行に行けず、家にいる場合もあります。たぶん、テレビをずっと見
ている人もいるでしょう。同じ番組のシリーズを続けて見ることを、英語では bingewatch と言います。英語の binge は「大食い」という意味です。
We binge-watched 2 seasons of the show this weekend.
「この週末、その番組を2シーズンぶっ通しで見たよ。」のように使います。
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③ 最後に、 おまけ 放送では紹介しない言葉です。お金がなくても「放浪」する人もいる
と思います。そんなときは、wanderlust という表現を使います。
これは、もともとドイツ語で「放浪への渇望、旅心、旅行熱」という意味の言葉。英語
では desire to wander という意味になります。
wander は「当てもなく歩き回る」、desire は「欲望、要求」などの意味です。
使い方は、次のような文になります。
She went in search of her dream, or maybe it was simply wanderlust.
「彼女は夢を追って出かけたが、それは多分、たんなる放浪癖だった。」
ポイント 自分でやってみよう !
今回は、リサに「おすすめスポットのガイド」を作ってもらいます。
彼女のおすすめは、神奈川県の「鎌倉」です。
There are many places to visit in Kamakura.
This is where you should visit in Kamakura.
・ Kotoku-in Temple. You can see the great Buddha of Kamakura.
・ Turugaoka Hachimangu Shrine. You can enjoy its beautiful garden.
This is when you should visit Kamakura.
・ Early autumn. You can enjoy Yabusame at Turugaoka Hachimangu Shrine.
・ Early summer. You can see beautiful hydrangeas in Kitakamakura.
This is why you should visit Kamakura.
・ To see beautiful temples and shrines.
・ To get touch with Japanese culture.
鎌倉には訪ねるべき場所がたくさんあります。
鎌倉で訪れるべきところ
・高徳院。鎌倉の大仏が見られます。
・鶴岡八幡宮。美しいお庭を楽しめます。
鎌倉を訪れるべき時期
・早秋 鶴岡八幡宮では、流鏑馬を楽しむことができます。
・初夏 北鎌倉の美しいあじさいを見ることができます。
鎌倉を訪れるべき理由
・きれいなお寺や神社を見ることができます。
・日本文化に触れることができます。
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本文訳
クアラルンプール
クアラルンプールで訪れるべきところ
・ツインタワー。クアラルンプールのシンボルです。
・中華街。おいしいものが安い値段で食べられるでしょう。
クアラルンプールへ行くのを避けるほうがよい時期
・雨期。10月から3月まで続きます。
・イスラム教とヒンズー教の休日。事前に要確認。
クアラルンプールへ行くとよい理由
・刺激的な多文化社会を経験できます。
・おいしいさまざまな民族料理を食べることができます。
This is where you should visit in KL.
This is when you should avoid visiting KL.
This is why you should visit KL.
聞き取りの答え
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