1 都市計画道路とは 将来の都市像や都市の規模を想定したうえで、都市に必要と考えられる道路を、都市計画法の 手続きに沿って計画決定するものです。 都市計画決定後は都市計画道路の計画 都市全体の骨格をなす道路 = 都市計画道路 区域内の建築行為に対して、一定の制限 が課されます。 (都市計画法第53条) 都市計画法第 53 条の制限 「都市計画施設(道路等)または市街地再開発事業(土地区画整理事業地内も含む)の施行区域内 において、建築物の建築をしようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、都道府県知事 等の許可を受けなければならない。 」 (権限移譲により上田市の許可) <都市計画法第 53 条の許可条件> ・建築階数が 2 以下で、且つ地階を有しないこと。 ・主要構造部が木造、鉄骨造、コンクリートブロック造その他これらに類する構造であること。 (鉄筋コンクリート造は不可) 2 道路を都市計画道路に定める意義・目的 ① 土地利用や他の都市施設の計画と調整し、都市計画としての総合性・一体性を確保できます。 ② 都市計画道路の区域内には一定の建築制限が発生するため、整備に支障をきたす建築物を抑制で きます。 ③ 都市計画決定の手続きにより、計画の必要性や内容が明らかにされ、開かれた手続きとして整備 に向けた、住民との合意形成ができます。 3 上田都市計画道路の現状 ※H26.3 月末データ 上 田 都市計画区域名 計画延長 整備済延長 整備率 上田地域(25 路線) 95.02 ㎞ 29.52 ㎞ 31.0% 丸子地域(16 路線) 24.86 ㎞ 9.95 ㎞ 40.0% 計(41 路線) 119.88 ㎞ 39.47 ㎞ 32.9% 1625.11km 710.28km 43.7% 長野県全体 ※ (参考値)整備済延長 L=39.47 ㎞に、概成済延長 L=18.06 ㎞と、上田バイパスの暫定供用された 延長 L=12.41 ㎞を加えると、整備率は、32.9% ⇒ 58.3% になります。 1 4 上田都市計画道路の変遷 1)上田地域の都市計画道路 年 都市計画道路の経過 合併等の経過 昭和2年 最初の都市計画区域が決定 市域は現在の中央の一帯と城下地区 昭和8年 11路線の都市計画道路が計画決定 昭和29年 川辺村、塩尻村が合併 昭和31年 神川村、神科村が合併 昭和33年 豊殿村が合併 昭和37年 6路線の都市計画道路が計画決定 昭和45年 昭和46年 塩田町が合併 上田篠ノ井線の計画変更と、それに 伴う関連道路の変更 昭和48年 川西村が合併(現在の上田地域となる) 昭和52年 都市計画道路番号の変更 平成2年~ 街路等の事業化に併せて8路線の都 平成14年 市計画道路が計画決定 平成18年 平成26年 上田市、丸子町、真田町、武石村が合併 都市計画区域の統合に伴う都市計画 道路名称の変更 2)丸子地域の都市計画道路 年 都市計画道路の経過 合併等の経過 昭和25年 最初の都市計画区域が決定 町域は現在の腰越、上丸子、中丸子、下丸子 昭和27年 12路線の都市計画道路が計画決定 昭和29年 西内村(西内・平井)、東内村が合併 昭和30年 依田村(御嶽堂・生田) 、長瀬村が合併 塩川村(塩川・藤原田)が合併(現在の丸子 昭和31年 昭和37年 地域となる) 3路線の都市計画道路が計画決定 昭和38年 昭和39年 上田丸子電鉄 西丸子線廃止(大正 15 年~) 1路線の都市計画道路が計画決定 昭和44年 昭和54年 上田丸子電鉄 丸子線廃止(大正 7 年~) 都市計画道路番号の変更 平成18年 平成26年 上田市、丸子町、真田町、武石村が合併 都市計画区域の統合に伴う都市計画 道路名称の変更 2 5 見直しの必要性 ◆計画決定時の前提条件が変化 人口減少、少子高齢化、コンパクトシティへの転換、経済成長の鈍化等、社会情勢が変化しており、 都市計画決定当時の条件が変化してきています。 ◆既成市街地・既成道路が形成 既に市街地が形成されてしまい、整備が困難であったり、都市計画道路以外の道路が整備され、都 市計画道路の機能が既に確保されたりと、都市計画道路としての必要性や、計画の妥当性に変化が生 じてきています。 ◆都市計画法第 53 条による住民権利の過大な制限 必要性や計画の妥当性が変化した都市計画道路をそのままにしておくと、住民の権利を過大に制限 することになります。 ◆「都市計画運用指針」 ( 【国】H12)で都市計画道路の見直しについて言及 「都市計画決定当時の計画決定の必要性を判断した状況が大きく変化した場合等においては、変更 の理由を明確にした上で見直しを行うことが望ましい。 」(一部抜粋) ◆平成 18 年 3 月「都市計画道路見直し指針」が長野県土木部(現建設部)によって策定 「見直しの基本的な考え方、検討すべき事項を示し、各都市における見直しの促進を図っていくこ ととする。 」(一部抜粋) 6 都市計画道路見直しの方針 見直しは「都市計画道路見直し指針」 (【県】H18)を基本に、 「上田市独自の見直し方針」を加えた 方法で行いました。 「都市計画道路見直し指針」(H18.3 月県土木部策定) 対象とする路線は、幹線街路(3番決定)とします。 必要性や実現性を路線ごとに評価し、都市計画道路をそれぞれ「存続候補」 、 「変更候補」、 「廃止候 補」に分類します。 「上田市独自の見直し方針」 対象とする道路は、幹線街路(3番決定)及び区画街路(7番決定)とします。 見直し対象とする路線は、都市計画決定から概ね 20 年以上経過した長期未着手路線(区間)とし ます。【対象:28路線/41路線】 今回の見直しについては、主に「廃止候補」の路線の見直しを行い、 「変更候補」の路線について は、事業化になった時点で、具体的な見直しを行うこととしました。 3 7 見直し作業のフロー(手順) ステップ① ステップ③ ステップ② ステップ④ 8 都市計画道路見直し原案 ※ 上田都市計画道路見直し(原案) 平面図 ← (次頁参照) ※ 上田都市計画道路見直し(原案) 路線別カルテ ← (後段添付資料参照) 4
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