第Ⅲ編 ユーザ・網インタフェース(UNI) 1 光インタフェース 1.1 概要 光インタフェース(STM-1/4/16、OC-3/12/48)の規定点を図1.1に示します。 (1)物理的条件 光ファイバの仕様及び電気通信回線設備と端末設備を接続するためのコネクタ等の規格 (2)光学的条件 電気通信回線設備と端末設備を接続するための信号レベルの規格等 (3)論理的条件 電気通信回線設備と端末設備の間で信号を送受信するための伝送フレーム構成等 UNI 規定点: NT TE LT 物理条件規定点 光学的条件規定点 図1.1 ユーザ・網インタフェース規定点 1.2 物理的条件 表1.1にユーザ・網インタフェースの主要諸元を示します。 表1.1 主要諸元 項目 配線形態 伝送媒体 コネクタ 伝送速度 クロック精度 伝送符号 入出力特性 STM−1 OC−3 STM−4 OC−12 STM−16 OC−48 1対(上り下り各方向1本) 光ファイバケーブル F14単心光ファイバコネクタ F04形単心光ファイバコネクタ (JIS C 5983) (JIS C 5973) 155.520 Mbit/s 622.080 Mbit/s 2488.320 Mbit/s ±20ppm スクランブルド2値NRZ符号(※1) 表1.2参照 15 1.2.1 配線形態 伝送媒体には2本の光ファイバケーブルを適用します。 (1対:上り下り各方向1本) 1.2.2 光ファイバケーブル ユーザ・網インタフェースに適用される光ファイバケーブルは、SM型光ファイバケーブル(以下「SMケ ーブル」 )です。なお、SMケーブルは、JIS C 6835 SSMA−9.5/125(注)に相当する光ファイバケーブルで す。 (注)ITU−T勧告 G.652、またはIEC規格 793-2 B1.1 に相当します。 1.2.3 コネクタ 光送受信用コネクタとして、STM-1/OC-3 及び STM-4/OC-12 についてはF14 形単心光ファイバコネクタ(JIS C 5983)2個(OPT OUT及びOPT IN)で接続します。また、STM-16/OC48 についてはF04 形単心光 ファイバコネクタ(JIS C 5973)2個(OPT OUT及びOPT IN) 1.3 光学的条件 1.3.1 主要緒元 本サービスの光学的条件は下記の光パラメータ条件についてSTM-1/4/16 はITU-T 勧告G.957 に、 OC-3/12/48 は Telcordia GR-253-CORE に準拠します。各インタフェースの光パラメータ条件を表1.2に示します。 表1.2 光パラメータ条件 項目 STM−1/OC−3 STM−4/OC−12 STM−16/OC−48 インタフェース速度 155.520 Mbit/s 622.080 Mbit/s 適用伝送路コード I−1/SR−1 I−4/SR−1 波長範囲(nm) 1260∼1360 1261∼1360 送信電力 * −15∼−8dBm −15∼−8dBm 光出力波形 図1.2参照 消光比 8.2dB 最大受信電力(平均値)* −8dBm −8dBm 最小受信電力(平均値)* −23dBm −23dBm パワーペナルティ(※2) 1dB 符号誤り率 10−10 * ITU-T 勧告 G.957 相当 2488.320 Mbit/s I−16/SR−1 1266∼1360 −10∼−3dBm 図1.3参照 −3dBm −18dBm 1.3.2 光出力条件 NTからTEに送出する信号の条件を表1.2 ・送信電力 ・パワーペナルティ ・符号誤り率 に示します。 なお、スクランブラによって変調されたマーク率1/2の信号での特性です。 1.3.3 光入力条件 NTがTEから受信する信号の条件を表1.2の ・最大受信電力(平均値) ・最小受信電力(平均値) ・光出力波形 ・消光比 に示します。 16 1+Y1 論理 1 のレベル 1 Y2 振幅 0.5 Y1 0 論理 0 のレベル −Y1 0 X1 X2 X3 X4 1 時間[UI] X1/X4 X2/X3 Y1/Y2 OC-3・STM-1 0.15/0.85 0.35/0.65 0.20/0.80 OC-12・STM-4 0.25/0.75 0.40/0.60 0.20/0.80 〔測定系〕 測定系 被試験インタフェース 出力 光ATT* 変換器 (光電気変換 4 次トムソンフィルタ**) 波形測定器 *:光ATTは必要に応じて用います。 **:カットオフ周波数(−3dB 減衰点)が入力公称ビットレートの0.75倍です。 図1.2 パルスマスク 17 1+Y1 論理 1 のレベル 1 Y2 振幅 0.5 Y1 0 論理 0 のレベル −Y1 0 X1 X2 X3 X4 1 時間[UI] X3−X2 0.20 OC-48・STM-16 Y1/Y2 0.25/0.75 〔測定系〕 測定系 被試験インタフェース 出力 光ATT* 変換器 (光電気変換 4 次トムソンフィルタ**) 波形測定器 *:光ATTは必要に応じて用います。 **:カットオフ周波数(−3dB 減衰点)が入力公称ビットレートの0.75倍です。 図1.3 パルスマスク (※1)スクランブルド2値NRZ符号 NRZ(Non Return to Zero)符号は図1.3に示すように論理値 0 の場合は Low 、論理値 1 の 18 場合には High とする符号形式をいいます。 論理値 波形 0 High――― 1 High――― Low ――― Low ――― T 1 0 1 0 0 T 1 1 0 1 0 (注1)論理規定は正論理です。すなわちNRZ符号 H 時に光ON、NRZ符号 L 時に光OFFとします。 (注2)T=(1/155.520)×10−6 〔s〕 (150M の場合) 図1.4 NRZ符号の説明 (※2)パワーペナルティ 送信スクラムの拡がり及びファイバの波長分散に起因する受信劣化等、特性が劣化し、それによって受信電力 の低下を招くことをいいます。 19 1.4 論理的条件 1.4.1 フレーム構成 STM-1/STM-4/STM-16 のフレームフォーマットとこれらにマッピングされる VC-3/VC-4/ VC-4-4c/ VC-4-16cの フレームフォーマットは ITU-T G.707 に準拠します。 OC-3 / OC-12 及 び OC-48 の フ レ ー ム フ ォ ー マ ッ ト と こ れ ら に マ ッ ピ ン グ グ さ れ る STS-1 SPE/STS-3cSPE/STS-12cSPE/STS-48cSPE は Telcordia GR-253-CORE に準拠します。 それぞれのフレーム構成を図1.5∼図1.18に示します。 (1) STM−1/OC−3フレーム構成 STM-1 のペイロードには 3 個の VC-3 または 1 個の VC-4 を収容する。OC-3 のペイロードには 3 個の STS-1 SPE また は 1 個の STS-3c SPE を収容する。 270バイト 9バイト 261バイト <STM-1フレーム> A1 A1 A1 A2 A2 A2 J0 B1 E1 F1 D1 D2 D3 * * AUポインタ 9行 H1 H1* H1* H2 H2* H2* H3 H3 H3 B2 B2 B2 K1 K2 D4 D5 D6 D7 D8 D9 D10 D11 D12 S1 中継セクションオーバヘッド(RSOH) 本領域には3個のVC-3、または1個のVC-4が収 容される。 端局セクションオーバヘッド(MSOH) M1 E2 AU-4ポインタの場合、最初のポインタ以外の残りのポインタに ついてのビット割付を以下に示す =未使用バイト(ALL"1") ** =同符号が連続しないこと H1 * = 1001ss11 H2 *= 11111111 s:未定義ビット 図1.5 STM−1フレーム構成 20 270バイト 9バイト 261バイト <OC-3フレーム> A1 A1 A1 A2 A2 A2 J0 Z0 Z0 B1 E1 F1 D1 D2 D3 セクションオーバヘッド(SOH) 9行 * * * * H1 H1 H1 H2 H2 H2 H3 H3 H3 B2 B2 B2 K1 K2 D4 D5 D6 D7 D8 D9 D10 D11 D12 本領域には3個のSTS-1 SPE、または 1個のSTS-3c SPEが収容される。 ラインオーバヘッド(LOH) S1 Z1 Z1 Z2 Z2 M1 E2 =未使用バイト(ALL"0") STS-3cポインタの場合、最初のポインタ以外の残りのポインタ についてのビット割付を以下に示す H1*= 1001xx11 H2*= 11111111 ×:未定義ビット 図1.6 OC−3フレーム構成 (2) STM−4/OC−12フレーム構成 STM-4のペイロードには最大12個のVC-3または最大4個のVC-4または1個のVC-4-4cを収容する。また、VC-3/VC-4 の混在収容が可能である。OC-12のペイロードには最大12個のSTS-1 SPEまたは最大4個のSTS-3cまたは1個のSTS-12c SPE を収容する。また、STS-1 SPE/STS-3cの混在収容が可能である。 12バイト <STM-4フレーム> A1 A1 ... 12バイト A1 A2 A2 ... A2 J0 Z0 Z0 Z0 B1 E1 F1 D1 D2 D3 * H2 H3 H3 9行 * H1 H1 ... * * H1 H2 H2 ... B2 B2 B2 K1 K2 D4 D5 D6 D7 D8 D9 D10 D11 D12 ... 1080バイト 8バイト 4バイト S1 * * ... 1044バイト * AUポインタ ... H3 H3 H3 ... 端局セクションオーバヘッド(MSOH) ... AU-4/4-4cポインタの場合、それぞれ最初のポインタ以外の残りのポ インタについてのビット割付を以下に示す =未使用バイト(ALL"1") ** =同符号が連続しないこと ... =同左 本領域には最大12個のVC-3、また は最大4個のVC-4、または1個の VC-4-4cが収容される。 また、VC-3及びVC-4の混在収容が 可能である。 H3 E2 M1 中継セクションオーバヘッド(RSOH) * * H1 = 1001ss11 s:未定義ビット H2 = 11111111 図1.7 STM−4フレーム構成 1080バイト 21 12バイト <OC-12フレーム> A1 A1 ... 12バイト A1 A2 A2 B1 ... ... ... A2 J0 Z0 Z0 Z0 E1 D1 B2 B2 B2 K1 K2 D4 D5 D6 D7 D8 D9 D10 D11 D12 9行 D2 ... * * H1 H2 H2 ... S1 Z1 ... * ... セクションオーバヘッド(SOH) * F1 * H1 H1 ... ... 1044バイト 12バイト Z1 Z2 Z2 ... M1 Z2 ... D3 * H2 H3 H3 ... ... ... ... 本領域には最大12個のSTS-1 SPE、 または最大4個のSTS-3c SPE、また は1個のSTS-12c SPEが収容される。 また、STS-1 SPE及びSTS-3c SPEの 混在収容が可能である。 H3 ラインオーバヘッド(LOH) Z2 E2 STS-3c/12cポインタの場合、それぞれ最初のポインタ以外の残り のポインタについてのビット割付を以下に示す =未使用バイト(ALL"0") ** =同符号が連続しない事 H1*= 1001xx11 ... =同左 * ×:未定義ビット H2 = 11111111 図1.8 OC−12フレーム構成 (3) STM−16/OC−48フレーム構成 STM-16のペイロードには最大48個のVC-3または最大16個のVC-4または最大4個のVC-4-4cまたは1個のVC-4-16cを 収容する。また、VC-3/VC-4/VC-4-4cの混在収容が可能である。OC-48のペイロードには最大48個のSTS-1 SPEまたは最 大16個のSTS-3cまたは最大4個のSTS-12cまたは1個のSTS-48cを収容する。また、STS-1 SPE/STS-3c SPE/STS-12c SPE の混在収容が可能である。 48バイト <STM-16フレーム> A1 A1 ... 48バイト A1 A2 A2 ... A2 J0 Z0 B1 E1 F1 D1 D2 D3 * H2 H3 H3 9行 * H1 H1 ... * * H1 H2 H2 ... B2 B2 B2 K1 K2 D4 D5 D6 D7 D8 D9 D10 D11 D12 ... 4320バイト 32バイ 16バイ S1 ... Z0 * * ... 4176バイト * AUポインタ H3 H3 H3 ... H3 ... =未使用バイト(ALL"1") ** =同符号が連続しないこと ... =同左 本領域には最大48個のVC-3、または最大16 個のVC-4、または4個のVC-4-4c、または1 個のVC-4-16cが収容される。 また、VC-3、VC-4フレーム及びVC-4-4cの混在収 容が可能である。 端局セクションオーバヘッド(MSOH) E2 M1 中継セクションオーバヘッド(RSOH) AU-4/4-4c/4-16cポインタの場合、それぞれ最初のポインタ以外の残 りのポインタについてのビット割付を以下に示す * * H1 = 1001ss11 s:未定義ビット H2 = 11111111 図1.9 STM−16フレーム構成 22 48バイト <OC-48フレーム> A1 A1 ... 4320バイト 48バイト 48バイト A1 A2 A2 B1 ... ... ... E1 D1 A2 J0 Z0 ... 9行 * H1 H1 ... B2 B2 B2 K1 K2 D4 D5 D6 D7 D8 D9 D10 D11 D12 S1 Z1 ... Z1 Z2 Z2 * ... * セクションオーバヘッド(SOH) F1 D2 ... * * H1 H2 H2 ... ... Z0 4176バイト 本領域には最大48個のSTS-1 SPE、また は最大16個のSTS-3c SPE、または最大4 個のSTS-12c SPE、または1個のSTS-48c SPEが収容される。 また、STS-1 SPE 、STS-3c SPE 及び STS-12c SPEの混在収容が可能である。 D3 ... M1 Z2 ... * H2 H3 H3 ... ... ... ... H3 ラインオーバヘッド(LOH) Z2 E2 STS-3c/12c/48cポインタの場合、それぞれ最初のポインタ以外の残 りのポインタについてのビット割付を以下に示す =未使用バイト(ALL"0") ** =同符号が連続しない事 H1* *= 1001xx11 ... =同左 ×:未定義ビット H2 = 11111111 図1.10 OC−48フレーム構成 (4)VC−3/STS−1フレーム構成 パスオーバヘッド(POH) 1 2… 30 59 87 J1 B3 C2 J 9行 G1 F2 H4 F3 K3 N1 1バイト 86バイト =固定スタッフバイト(同一値であること) =VC-3ペイロード 図1.11 VC−3フレーム構成 23 パスオーバヘッド(POH) 1 J1 30 2… 59 87 B3 C2 9行 G1 F2 H4 Z3 Z4 Z5 1バイト 86バイト =固定スタッフバイト(同一値であること) =STS-1ペイロード 図1.12 STS−1 SPEフレーム構成 (5)VC−4/STS―3cフレーム構成 パスオーバヘッド(POH) J1 B3 C2 9行 G1 F2 H4 F3 K3 N1 1バイト 260バイト =VC-4ペイロード 図1.13 VC-4フレーム構成 24 パスオーバヘッド(POH) J1 B3 C2 9行 G1 F2 H4 Z3 Z4 Z5 1バイト 260バイト =STS-3cペイロード 図1.14 STS−3c SPEフレーム構成 (6)VC−4−4c/STS−12cフレーム構成 パスオーバヘッド(POH) J1 B3 C2 9行 G1 F2 H4 F3 K3 N1 1バイト 1040バイト 3バイト =固定スタッフバイト(同一値であること) =VC-4-4cペイロード 図1.15 VC-4-4cフレーム構成 25 パスオーバヘッド(POH) J1 B3 C2 9行 G1 F2 H4 Z3 Z4 Z5 1バイト 1040バイト 3バイト =固定スタッフバイト(同一値であること) =STS-12cペイロード 図1.16 STS−12c SPEフレーム構成 (7)VC−4−16c/STS−48cフレーム構成 パスオーバヘッド(POH) J1 B3 C2 9行 G1 F2 H4 F3 K3 N1 1バイト 4160バイト 15バイト =固定スタッフバイト(同一値であること) =VC-4-16cペイロード 図1.17 VC-4-16cフレーム構成 26 パスオーバヘッド(POH) J1 B3 C2 9行 G1 F2 H4 Z3 Z4 Z5 1バイト 4160バイト 15バイト =固定スタッフバイト(同一値であること) =STS-48cペイロード 図1.18 STS−48c SPEフレーム構成 27 1.4.2 オーバヘッド (1)STM−1/OC−3 ・オーバヘッドの種類 ① STM−1/STM−1cOC−3/OC−3cのセクションオーバヘッド(SOH) SDH系 ①②VC−3/VC−4、STS−1/STS−3cのパスオーバヘッド(POH) STM−1 の中継セクションオーバヘッド(RSOH) 、端局セクションオーバヘッド(MSOH) ② VC−3/VC−4のパスオーバヘッド(POH) SONET系 ① OC−3のセクションオーバヘッド(SOH) 、ラインオーバヘッド(LOH) ② STS−1/STS−3cのパスオーバヘッド(POH) ・オーバヘッドの詳細 STM−1のオーバヘッドの配置を図1.19に示します。 OC−3のオーバヘッドの配置を図1.20に示します。 1 RSOH AUポインタ MSOH 2 3 4 5 6 7 8 9 1 A1 A1 A1 A2 A2 A2 J0 * * 2 B1 E1 3 D1 D2 4 H1 H1 H1 H2 H2 H2 H3 H3 H3 5 B2 B2 B2 K1 K2 6 D4 D5 7 D7 8 D1 9 S1 バイト 1 J1 F1 2 B3 D3 3 C2 4 G1 5 F2 D6 6 H4 D8 D9 7 F3 D1 D1 8 K4 M1 E2 9 N1 POH 図1.19 STM−1のオーバヘッド配置 1 SOH STS ポインタ LOH 2 3 4 5 6 7 8 9 バイト 1 A1 A1 A1 A2 A2 A2 J0 Z0 Z0 1 J1 2 B1 E1 F1 2 B3 3 D1 D2 D3 3 C2 4 H1 H1 H1 H2 H2 H2 H3 H3 H3 4 G1 5 B2 B2 B2 K1 K2 5 F2 6 D4 D5 D6 6 H4 7 D7 D8 D9 7 Z3 8 D1 D1 D1 8 Z4 9 S1 Z1 Z1 Z2 Z2 M1 E2 9 Z5 POH 図1.20 OC−3のオーバヘッド配置 28 ①オーバヘッドのバイト定義 STM−1のRSOH及びMSOHのバイト定義を表1.3に、OC−3のSOH及びLOHのバイト 定義を表1.4に示します。VC−3/VC−4のPOHバイト定義を表1.5に、STS−1/STS −3cのPOHバイト定義を表1.6に示します ②ポインタの定義 ポインタ値及びポインタ動作は、STM−1/STM−1cは ITU-T G.707 に、OC−3は Telcordia GR-253-CORE に準拠します。 29 表1.3 STM−1のRSOH・MSOHバイト定義 ITU-T勧告G.707上の用途 記号 本IFの用途 本ビットの値 A1,A2 フレーム同期 ITU-T勧告G.707に準拠 A1:”11110110”,A2:”00101000” J0 中継セクショントレース 未定義 送信:”00000001”,受信:無視 B1 中継セクションの誤り監視 ITU-T勧告G.707に準拠 前フレームの全ビットのBIP-8演算結果 E1 中継セクションオーダワイヤ 未定義 送信:"01111111", 受信:無視 F1 ユーザチャネル 未定義 送信:ALL"0", 受信:無視 D1∼D3 中継セクションDCC 未定義 端局 B2 セクション オーバ K1, ヘッド K2(b1∼b5) (MSOH) 端局セクションの誤り監視 ITU-T勧告G.707に準拠 送信:ALL"0", 受信:無視 前フレームの第1行から3行のRSOHを除く 全ビットのBIP-24演算結果 端局セクション切替系の制御 ITU-T勧告G.707に準拠 切替要求要因、切替元伝送路等 K2(b6∼b8) 端局セクション状態の転送 ITU-T勧告G.707に準拠 正常:”000” AIS:”111”,RDI:”110” D4∼D12 端局セクションDCC 未定義 送信:ALL"0", 受信:無視 S1 同期状態メッセージ 未定義 ITU-T勧告G.707に準拠 M1 対局誤り表示 ITU-T勧告G.707に準拠 送信/受信:対局B2の演算結果 E2 端局セクションオーダワイヤ 未定義 送信:"01111111", 受信:無視 NDF ITU-T勧告G.707に準拠 normal:"0110",set:"1001" AUタイプ表示 ITU-T勧告G.707に準拠 送信:”10”,受信:無視 VC-3/VC-4先頭位相指示 正負スタッフ指示 ITU-T勧告G.707に準拠 VC-3 VC-4先頭位相 スタッフ制御等 負スタッフ用バイト ITU-T勧告G.707に準拠 負スタッフ時、ペイロード収容 VC3/4信号を格納 ITU-T勧告G.707に準拠 主信号伝送用 中継 セクション オーバ ヘッド (RSOH) AU H b1∼b4 ポインタ H11 b5,b6 b7,b8 H2 H3 ペイロード (切替方式:1+1Unidirectional *1) *1 切替方式は ITU-T 勧告 G.783 の 1+1,Uni-directional,nonrevertive に準拠 30 表1.4 A1,A2 Telcordia勧告 GR-253-COREの用途 フレーム同期 Telcordia勧告GR-253-CORE準拠 A1:”11110110”,A2:”00101000” J0 セクショントレース 未定義 送信:”*1”,受信:無視 Z0 B1 予約 未定義 送信:”*1”,受信:無視 セクションの誤り監視 Telcordia勧告GR-253-CORE準拠 前フレームの全ビットのBIP-8演算結果 E1 セクションオーダワイヤ 未定義 送信: "01111111", 受信:無視 F1 セクションユーザチャネル 未定義 送信:ALL "0", 受信:無視 D1∼D3 セクションデータ通信チャネル 未定義 B2 ライン誤り監視 記号 セクション オーバ ヘッド (SOH) ライン オーバ ヘッド (LOH) OC−3のSOH・LOHバイト定義 本ビットの値 本IFの用途 送信:ALL "0", 受信:無視 前フレームの第1行から3行のSOHを除く Telcordia勧告GR-253-CORE準拠 全ビットのBIP-24演算結果 K1, K2(b1∼b5) ライン切替系制御 Telcordia勧告GR-253-CORE準拠 K2(b6∼b8) ライン状態の転送 Telcordia勧告GR-253-CORE準拠 正常:”100” (Uni) AIS:”111”,RDI:”110”の検出 切替要求要因、切替元伝送路等 (切替方式:1+1Unidirectional *2) D4∼D12 ラインデータ通信チャネル 未定義 送信:ALL "0", 受信:無視 S1 同期状態メッセージ 未定義 Telcordia勧告GR-253-CORE準拠 Z1,Z2 予約 未定義 送信:ALL "0", 受信:無視 M1 対局誤り表示 Telcordia勧告GR-253-CORE準拠 送信/受信:対局B2 の演算結果 E2 ラインオーダワイヤ 未定義 送信:"01111111", 受信:無視 Telcordia勧告GR\253-CORE準拠 normal:"0110",set:"1001" Telcordia勧告GR-253-CORE準拠 送信:”00”,受信:無視 Telcordia勧告GR-253-CORE準拠 H2 STS先頭位相指示 正負スタッフ指示 STS-1,STS-3C先頭位相 スタッフ制御等 H3 負スタッフ用バイト Telcordia勧告GR-253-CORE準拠 負スタッフ時、ペイロード収容 STS H b1∼b4 NDF ポインタ H11 b5,b6 未定義 b7,b8 STS-1,STS-3C信号を格納 Telcordia勧告GR-253-CORE準拠 ペイロード 主信号伝送用 *1 J0,Z0 の送信内容 J0 00000001 Z0 Z0 00000010 00000011 *2 切替方式は Telcordia 勧告 GR-253-CORE の 1+1,Uni-directional,nonrevertive に準拠 31 表1.5 VC−3/VC−4のPOHバイト定義 ITU-T G.707の用途 記号 パス J1 オーバ B3 ヘッド (POH) C2 G1(b1∼b4) ※1 G1(b5) パストレース パス誤り監視 シグナルレベル 本ビットの値 本IFでの用途 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare ITU-T G.707に準拠 パス誤り監視(前フレームのVC3/VC4 前ビットのBIP-8演算結果) ※2 パス対局誤り表示 未定義 未定義 00 以外 ※3 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare 送信パス状態の転送 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare G1(b6∼b8) 未使用 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare F2 パスユーザチャネル 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare H4 F3 位置表示 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare パスユーザチャネル LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare K3 APSチャネル 未定義 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare N1 網運用者バイト 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare ※1:POH については当社網においてはすべてトランスペアレントに透過します。 ※2:B3 バイトについて当社網においては透過するが、 ITU-T 勧告 G.707 の規定以外のバイトを当社網にて受信した場合、 当社網内の冗長切替機能に影響を与えます。このため TE⇒LT の方向では、ITU-T 勧告 G.707 の規定に従ったバイト を送信する必要があります。 ※3:C2 バイトについて当社網においては透過するが、C2= 00 を当社網にて受信した場合、当社網内の冗長切替機能に 影響を与えます。このため TE⇒LT の方向では正常時に C2= 00 を送信しないようにする必要があります。 表1.6 記号 パス J1 オーバ B3 ヘッド (POH) C2 G1(b1∼b4) ※1 G1(b5) STS−1/STS−3cのPOHバイト定義 Telcordia勧告 GR-253本IFでの用途 CORE上の用途 パストレース 未定義 本IFの内容 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare Telcordia GR-253 -CORE に準拠 パス誤り監視(前フレームのSTS1/STS3c 前ビットのBIP-8演算結果) ※2 シグナルレベル 未定義 パス対局誤り表示 未定義 00 以外 ※3 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare 送信パス状態の転送 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare G1(b6∼b8) 未使用 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare F2 パスユーザチャネル 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare H4 Z3 位置表示 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare 予約 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare Z4 予約 未定義 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare Z5 タンデムコネクション 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare パス誤り監視 ※1:POH については当社網においてはすべてトランスペアレントに透過します。 ※2:B3 バイトについて当社網においては透過するが、Telcordia GR-253-CORE の規定以外のバイトを当社網にて受信し た場合、当社網内の冗長切替機能に影響を与えます。このため TE⇒LT の方向では、Telcordia GR-253-CORE の規定に 従ったバイトを送信する必要があります。 ※3:C2 バイトについて当社網においては透過するが、C2= 00 を当社網にて受信した場合、当社網内の冗長切替機能に 影響を与えます。このため TE⇒LT の方向では正常時に C2= 00 を送信しないようにする必要があります。 (2)STM−4/OC−12 32 ・オーバヘッドの種類 SDH系 ① STM−4の中継セクションオーバヘッド(RSOH) 、端局セクションオーバヘッド(MSOH) ② VC−3、VC−4、VC−4−4cのパスオーバヘッド(POH) SONET系 ① OC−12のセクションオーバヘッド(ROH) 、ラインオーバヘッド(LOH) ② STS−1、STS−3c、STS−12cのパスオーバヘッド(POH) ・オーバヘッドの詳細 STM−4のオーバヘッドの配置を図1.21に示します。 OC−12のオーバヘッドの配置を図1.22に示します。 1 2 ... 12 13 14 15 16 ... 24 25 26 27 28 29 ... 36 バイト 1 A1 A1 ... A1 A2 A2 A2 A2 ... A2 J0 Z0 Z0 Z0 * ... * 2 B1 RSOH E1 F1 AUポインタ MSOH 1 J1 2 B3 3 C2 4 G1 5 F2 3 D1 4 H1 H1 ... H1 H2 H2 H2 H2 ... H2 H3 ... H3 H3 H3 ... H3 5 B2 B2 ... B2 K1 K2 6 D4 D5 D6 6 H4 7 D7 D8 D9 7 F3 8 D10 D11 D12 8 K3 9 S1 E2 9 N1 1 J1 D2 D3 M1 ... POH 図1.21 オーバヘッド配置 12 13 14 15 16 SOH STS ポインタ LOH 24 25 26 27 28 29 36 バイト 1 A1 A1 ... A1 A2 A2 A2 A2 ... A2 J0 Z0 Z0 Z0 * ... * 2 B1 E1 F1 2 B3 3 D1 D2 D3 3 C2 4 H1 H1 ... H1 H2 H2 H2 H2 ... H2 H3 ... H3 H3 H3 ... H3 4 G1 5 B2 B2 ... B2 K1 K2 5 F2 6 D4 D5 D6 6 H4 7 D7 D8 D9 7 Z3 8 D10 D11 D12 8 Z4 9 S1 Z1 Z1 Z1 Z2 Z2 M1 Z2 ... Z2 E2 9 Z5 POH 図1.22 オーバヘッド配置 33 ①SOHオーバヘッド STM−4のRSOH及びMSOHのバイト定義を表1.7に、OC−12のSOH及びLOHのバイ ト定義を表1.8に示します。VC−3、VC−4、VC−4−4cのPOHバイト定義を表1.9に、 STS−1、STS−3c、STS−12cのPOHバイト定義を表1.10に示します ②ポインタ ポインタ値及びポインタ動作は、 STM−4はITU-T勧告G.707に、 OC−12はTelcordia GR-253-CORE に準拠します。 34 表1.7 A1,A2 ITU-T勧告G.707上 の用途 フレーム同期 ITU-T勧告G.707に準拠 A1:”11110110”,A2:”00101000” J0 中継セクショントレース 未定義 送信:”*1”,受信:無視 Z0 B1 予約 未定義 送信:”*1”,受信:無視 中継セクションの誤り監視 ITU-T勧告G.707に準拠 前フレームの全ビットのBIP-8演算結果 E1 中継セクションオーダワイヤ 未定義 送信: "01111111", 受信:無視 F1 ユーザチャネル 未定義 送信:ALL"0", 受信:無視 D1∼D3 中継セクションDCC 未定義 送信:ALL"0", 受信:無視 前フレームの第1行から3行のRSOHを除く 全ビットのBIP-96演算結果 記号 中継 セクション 管理 情報 (RSOH) STM−4のRSOH・MSOHバイト定義 本IFの用途 端局 端局セクションの誤り監視 ITU-T勧告G.707に準拠 B2 セクション 管理 K1, 情報 K2(b1∼b5) 端局セクション切替系の制御 ITU-T勧告G.707に準拠 (MSOH) K2(b6∼b8) 端局セクション状態の転送 本ビットの値 切替要求要因、切替元伝送路等 (切替方式:1+1Unidirectional *2) ITU-T勧告G.707に準拠 正常:“000” AIS:"111",RDI:"110" D4∼D12 端局セクションDCC 未定義 送信:ALL"0", 受信:無視 S1 同期状態メッセージ 未定義 ITU-T勧告G.707に準拠 M1 対局誤り表示 ITU-T勧告G.707に準拠 送信/受信:対局B2の演算結果 E2 端局セクションオーダワイヤ 未定義 ITU-T勧告G.707に準拠 送信:"01111111", 受信:無視 ITU-T勧告G.707に準拠 送信:”10”,受信:無視 ITU-T勧告G.707に準拠 VC-3,VC-4 ,VC-4-4c先頭位相 スタッフ制御等 ITU-T勧告G.707に準拠 負スタッフ時、ペイロード収容 ITU-T勧告G.707に準拠 主信号伝送用 AU H b1∼b4 NDF ポインタ H11 b5,b6 AUタイプ表示 VC-3,VC-4,VC-4-4c b7,b8 先頭位相指示 H2 正負スタッフ指示 負スタッフ用バイト H3 ペイロード VC-3,VC-4,VC-4-4c 信号を格納 normal:"0110",set:"1001" *1 J0,Z0 の送信内容 J0 J Z0Z Z0Z Z0Z 00000001 00000010 00000011 00000100 *2 切替方式は ITU-T 勧告 G.783 の 1+1,Uni-directional,nonrevertive に準拠) 35 表1.8 A1,A2 Telcordia勧告 GR-253-COREの用途 フレーム同期 Telcordia GR-253-CORE準拠 A1:”11110110”,A2:”00101000” J0 セクショントレース 未定義 送信:”*1”,受信:無視 Z0 B1 予約 未定義 送信:”*1”,受信:無視 セクションの誤り監視 Telcordia GR-253-CORE準拠 前フレームの全ビットのBIP-8演算結果 E1 セクションオーダワイヤ 未定義 送信: "01111111", 受信:無視 F1 セクションユーザチャネル 未定義 送信:ALL "0", 受信:無視 D1∼D3 セクションデータ通信チャネル 未定義 B2 ライン誤り監視 記号 セクション オーバ ヘッド (SOH) ライン オーバ ヘッド (LOH) OC−12のSOH・LOHバイト定義 本ビットの値 本IFの用途 送信:ALL "0", 受信:無視 前フレームの第1行から3行のSOHを除く Telcordia GR-253-CORE準拠 全ビットのBIP-96演算結果 K1, K2(b1∼b5) ライン切替系の制御 切替要求要因、切替元伝送路等 Telcordia GR-253-CORE準拠 (切替方式:1+1Unidirectional *2) K2(b6∼b8) ライン状態の転送 Telcordia GR-253-CORE準拠 正常:”100” (Uni) AIS:”111”,RDI:”110”の検出 D4∼D12 ラインデータ通信チャネル 未定義 送信:ALL "0", 受信:無視 S1 同期状態メッセージ 未定義 Telcordia GR-253-CORE準拠 Z1,Z2 予約 未定義 送信:ALL "0", 受信:無視 M1 対局誤り表示 Telcordia GR-253-CORE準拠 E2 ラインオーダワイヤ 未定義 Telcordia GR-253-CORE準拠 STS H b1∼b4 NDF ポインタ H11 b5,b6 未定義 Telcordia GR-253-CORE準拠 STS-1,STS-3c,STS-12c b7,b8 先頭位相指示 Telcordia GR-253-CORE準拠 H2 正負スタッフ指示 H3 ペイロード Telcordia GR-253-CORE準拠 負スタッフ用バイト STS-1,STS-3c,STS-12c Telcordia GR-253-CORE準拠 信号を格納 送信/受信:対局B2 の演算結果 送信: "01111111", 受信:無視 normal:"0110",set:"1001" 送信:”00”,受信:無視 STS-1,STS-3c,STS-12c 先頭位相 負スタッフ時、ペイロード収容 主信号伝送用 *1 J0,Z0 の送信内容 J0J Z0Z Z0Z Z0Z 00000001 00000010 00000011 00000100 *2 切替方式は Telcordia 勧告 GR-253-CORE の 1+1,Uni-directional,nonrevertive に準拠 36 表1.9 VC−3/VC−4/VC−4−4cのPOHバイト定義 ITU-T G.707 上の用途 パストレース 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare パス誤り監視 ITU-T G.707 パス誤り監視(前フレームのVC3/VC4/VC4-4c 前ビットのBIP-8演算結果) ※2 シグナルレベル パス対局誤り表示 未定義 未定義 00 以外 ※3 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare 送信パス状態の転送 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare G1(b6∼b8) 未使用 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare F2 パスユーザチャネル 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare H4 F3 位置表示 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare パスユーザチャネル LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare K3 APSチャネル 未定義 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare N1 網運用者バイト 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare 記号 パス J1 オーバ B3 ヘッド (POH) C2 G1(b1∼b4) ※1 G1(b5) 本IFでの用途 本ビットの値 ※1:POH については当社網においてはすべてトランスペアレントに透過します。 ※2:B3 バイトについて当社網においては透過するが、ITU-T 勧告 G.707 の規定以外のバイトを当社網にて受信した場合、 当社網内の冗長切替機能に影響を与えます。このため TE⇒LT の方向では、ITU-T 勧告 G.707 の規定に従ったバイト を送信する必要があります。 ※3:C2 バイトについて当社網においては透過するが、C2= 00 を当社網にて受信した場合、当社網内の冗長切替機能に 影響を与えます。このため TE⇒LT の方向では正常時に C2= 00 を送信しないようにする必要があります。 表1.10 記号 パス J1 オーバ B3 ヘッド (POH) C2 G1(b1∼b4) ※1 G1(b5) STS−1/STS−3c/STS−12cのPOHバイト定義 Telcordia勧告 GR-253-CORE上の用途 パストレース パス誤り監視 本IFでの用途 未定義 本IFの内容 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare Telcordia GR-253- パス誤り監視(前フレームのSTS1/STS3c/STS12c 前ビットのBIP-8演算結果) ※2 CORE に準拠 シグナルレベル 未定義 パス対局誤り表示 未定義 00 以外 ※3 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare 送信パス状態の転送 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare G1(b6∼b8) 未使用 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare F2 パスユーザチャネル 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare H4 Z3 位置表示 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare 予約 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare Z4 予約 未定義 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare Z5 タンデムコネクション 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare ※1:POH については当社網においてはすべてトランスペアレントに透過します。 ※2:B3 バイトについて当社網においては透過するが、Telcordia GR-253-CORE の規定以外のバイトを当社網にて受信し た場合、当社網内の冗長切替機能に影響を与えます。このため TE⇒LT の方向では、Telcordia GR-253-CORE の規定に 従ったバイトを送信する必要があります。 ※3:C2 バイトについて当社網においては透過するが、C2= 00 を当社網にて受信した場合、当社網内の冗長切替機能 に影響を与えます。このため TE⇒LT の方向では正常時に C2= 00 を送信しないようにする必要があります。 37 (2)STM−16/OC−48 ・オーバヘッドの種類 SDH系 ③ STM−4の中継セクションオーバヘッド(RSOH) 、端局セクションオーバヘッド(MSOH) ④ VC−3、VC−4、VC−4−4c、VC−4−16cのパスオーバヘッド(POH) SONET系 ③ OC−12のセクションオーバヘッド(ROH) 、ラインオーバヘッド(LOH) ④ STS−1、STS−3c、STS−12c、STS−48cのパスオーバヘッド(POH) ・オーバヘッドの詳細 STM−4のオーバヘッドの配置を図1.21に示します。 OC−12のオーバヘッドの配置を図1.22に示します。 1 2 ... 48 49 50 51 52 ... 96 97 97 RSOH AUポインタ MSOH 112 113 ... 144 バイト 1 A1 A1 ... A1 A2 A2 A2 A2 ... A2 J0 Z0 ... Z0 * ... * 1 J1 2 B1 E1 F1 2 B3 3 D1 D2 D3 3 C2 4 H1 H1 ... H1 H2 H2 H2 H2 ... H2 H3 ... H3 H3 H3 ... H3 4 G1 5 F2 POH 5 B2 B2 ... B2 K1 K2 6 D4 D5 D6 6 H4 7 D7 D8 D9 7 F3 8 D10 D11 D12 8 K3 9 S1 E2 9 N1 1 J1 M1 ... 図1.21 オーバヘッド配置 1 SOH STS ポインタ LOH 2 ... 48 49 50 51 52 ... 96 97 97 112 113 ... 144 バイト 1 A1 A1 ... A1 A2 A2 A2 A2 ... A2 J0 Z0 ... Z0 * ... * 2 B1 E1 F1 2 B3 3 D1 D2 D3 3 C2 4 H1 H1 ... H1 H2 H2 H2 H2 ... H2 H3 ... H3 H3 H3 ... H3 4 G1 5 F2 POH 5 B2 B2 ... B2 K1 K2 6 D4 D5 D6 6 H4 7 D7 D8 D9 7 Z3 8 D10 D11 D12 8 Z4 9 S1 Z1 Z1 Z1 Z2 Z2 M1 Z2 ... Z2 E2 9 Z5 図1.22 オーバヘッド配置 38 ①SOHオーバヘッド STM−16のRSOH及びMSOHのバイト定義を表1.11に、OC−48のSOH及びLOHの バイト定義を表1.12に示します。VC−3、VC−4、VC−4−4c、VC−4−16cのPOH バイト定義を表1.13に、STS−1、STS−3c、STS−12c、STS−48cのPOHバイ ト定義を表1.14に示します ②ポインタ ポインタ値及びポインタ動作は、STM−16は ITU-T 勧告 G.707 に、OC−48は Telcordia GR-253-CORE に準拠します。 39 表1.11 A1,A2 ITU-T勧告G.707 の用途 フレーム同期 ITU-T勧告G.707に準拠 A1:”11110110”,A2:”00101000” J0 中継セクショントレース 未定義 送信:”*1”,受信:無視 Z0 B1 予約 未定義 送信:”*1”,受信:無視 中継セクションの誤り監視 ITU-T勧告G.707に準拠 前フレームの全ビットのBIP-8演算結果 E1 中継セクションオーダワイヤ 未定義 送信: "01111111", 受信:無視 F1 ユーザチャネル 未定義 送信:ALL"0", 受信:無視 D1∼D3 中継セクションDCC 未定義 送信:ALL"0", 受信:無視 前フレームの第1行から3行のRSOHを除く 全ビットのBIP-384演算結果 記号 中継 セクション 管理 情報 (RSOH) STM−16のRSOH・MSOHバイト定義 本IFの用途 端局 端局セクションの誤り監視 ITU-T勧告G.707に準拠 B2 セクション 管理 K1, 情報 K2(b1∼b5) 端局セクション切替系の制御 ITU-T勧告G.707に準拠 (MSOH) K2(b6∼b8) 端局セクション状態の転送 本ビットの値 切替要求要因、切替元伝送路等 (切替方式:1+1Unidirectional *2) ITU-T勧告G.707に準拠 正常:“000” AIS:"111",RDI:"110" D4∼D12 端局セクションDCC 未定義 送信:ALL"0", 受信:無視 S1 同期状態メッセージ 未定義 ITU-T勧告G.707に準拠 M1 対局誤り表示 ITU-T勧告G.707に準拠 送信/受信:対局B2の演算結果 E2 端局セクションオーダワイヤ 未定義 ITU-T勧告G.707に準拠 送信:"01111111", 受信:無視 AU H b1∼b4 NDF ポインタ H11 b5,b6 AUタイプ表示 ITU-T勧告G.707に準拠 VC-3,VC-4,VC-4-4c,VCb7,b8 ITU-T勧告G.707に準拠 4-16c先頭位相指示 H2 正負スタッフ指示 負スタッフ用バイト ITU-T勧告G.707に準拠 H3 ペイロード VC-3,VC-4,VC-4-4c 信号を格納 ITU-T勧告G.707に準拠 normal:"0110",set:"1001" 送信:”10”,受信:無視 VC-3,VC-4 ,VC-4-4c,VC-4-16c先 頭位相 負スタッフ時、ペイロード収容 主信号伝送用 *1 J0,Z0 の送信内容 J0 J Z0Z ・・・ Z0Z Z0Z 00000001 00000010 ・・・ 00001111 00010000 *2 切替方式は ITU-T 勧告 G.783 の 1+1,Uni-directional,nonrevertive に準拠) 40 表1.12 A1,A2 Telcordia勧告 本ビットの値 本IFの用途 GR-253-CORE上の用途 TelcordiaGR-253-COREに準拠 A1:”11110110”,A2:”00101000” フレーム同期 J0 セクショントレース 未定義 送信:”*1”,受信:無視 Z0 B1 予約 未定義 送信:”*1”,受信:無視 セクションの誤り監視 E1 セクションオーダワイヤ 未定義 送信: "01111111", 受信:無視 F1 セクションユーザチャネル 未定義 送信:ALL "0", 受信:無視 D1∼D3 セクションデータ通信チャネル 未定義 B2 ライン誤り監視 記号 セクション オーバ ヘッド (SOH) ライン オーバ ヘッド (LOH) OC−48のSOH・LOHバイト定義 TelcordiaGR-253-COREに準拠 前フレームの全ビットのBIP-8演算結果 送信:ALL "0", 受信:無視 前フレームの第1行から3行のSOHを除く TelcordiaGR-253-COREに準拠 全ビットのBIP-384演算結果 K1, K2(b1∼b5) ライン切替系の制御 TelcordiaGR-253-COREに準拠 K2(b6∼b8) ライン状態の転送 TelcordiaGR-253-COREに準拠 切替要求要因、切替元伝送路等 (切替方式:1+1Unidirectional *2) 正常:”100” (Uni) AIS:”111”,RDI:”110”の検出 D4∼D12 ラインデータ通信チャネル 未定義 送信:ALL "0", 受信:無視 S1 同期状態メッセージ 未定義 TelcordiaGR-253-COREに準拠 Z1,Z2 予約 未定義 送信:ALL "0", 受信:無視 M1 対局誤り表示 TelcordiaGR-253-COREに準拠 E2 ラインオーダワイヤ 送信: "01111111", 受信:無視 未定義 TelcordiaGR-253-COREに準拠 normal:"0110",set:"1001" STS H b1∼b4 NDF TelcordiaGR-253-COREに準拠 ポインタ H11 b5,b6 未定義 STS-1,STS-3c,STS-12c, b7,b8 STS-48c 先頭位相指示 TelcordiaGR-253-COREに準拠 H2 正負スタッフ指示 TelcordiaGR-253-COREに準拠 負スタッフ用バイト H3 ペイロード 送信/受信:対局B2 の演算結果 送信:”00”,受信:無視 STS-1,STS-3c,STS-12c STS-48c 先頭位相 スタッフ制御等 負スタッフ時、ペイロード収容 STS-1,STS-3c,STS-12c TelcordiaGR-253-COREに準拠 主信号伝送用 信号を格納 *1 J0,Z0 の送信内容 J0J Z0Z ・・・ Z0Z Z0Z 00000001 00000010 ・・・ 00001111 00010000 *2 切替方式は Telcordia 勧告 GR-253-CORE の 1+1,Uni-directional,nonrevertive に準拠 41 表1.13 VC−3/VC−4/VC−4−4c/VC−4−16cのPOHバイト定義 記号 パス J1 オーバ B3 ヘッド (POH) C2 G1(b1∼b4) ※1 G1(b5) ITU-T G.707 上の用途 パストレース 本IFでの用途 未定義 本ビットの値 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare パス誤り監視 ITU-T G707に準拠 パス誤り監視(前フレームのVC3/VC4/VC-4-4c/ VC-4-16c前ビットのBIP-8演算結果) ※2 シグナルレベル パス対局誤り表示 未定義 未定義 00 以外 ※3 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare 送信パス状態の転送 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare G1(b6∼b8) 未使用 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare F2 パスユーザチャネル 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare H4 F3 位置表示 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare パスユーザチャネル LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare K3 APSチャネル 未定義 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare N1 網運用者バイト 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare ※1:POH については当社網においてはすべてトランスペアレントに透過します。 ※2:B3 バイトについて当社網においては透過するが、ITU-T 勧告 G.707 の規定以外のバイトを当社網にて受信した場合、 当社網内の冗長切替機能に影響を与えます。このため TE⇒LT の方向では、ITU-T 勧告 G.707 の規定に従ったバイトを 送信する必要があります。 ※3:C2 バイトについて当社網においては透過するが、C2= 00 を当社網にて受信した場合、当社網内の冗長切替機能に 影響を与えます。このため TE⇒LT の方向では正常時に C2= 00 を送信しないようにする必要があります。 表1.14 STS−1/STS−3c/STS−12c/STS−48cのPOHバイト定義 記号 パス J1 オーバ B3 ヘッド (POH) C2 G1(b1∼b4) ※1 G1(b5) Telcordia勧告 GR-253-COREの上の用途 パストレース パス誤り監視 本IFでの用途 未定義 本IFの内容 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare Telcordia GR253- パス誤り監視(前フレームのSTS1/STS3c/STS12c /STS48c前ビットのBIP-8演算結果) ※2 CORE に準拠 シグナルレベル 未定義 パス対局誤り表示 未定義 00 以外 ※3 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare 送信パス状態の転送 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare G1(b6∼b8) 未使用 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare F2 パスユーザチャネル 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare H4 Z3 位置表示 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare 予約 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare Z4 予約 未定義 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare Z5 タンデムコネクション 未定義 LT→TE:規定せず TE→LT:don’tcare ※1:POH については当社網においてはすべてトランスペアレントに透過します。 ※2:B3 バイトについて当社網においては透過するが、Telcordia GR-253-CORE の規定以外のバイトを当社網にて受信し た場合、当社網内の冗長切替機能に影響を与えます。このため TE⇒LT の方向では、Telcordia GR-253-CORE の規定に 従ったバイトを送信する必要があります。 ※3:C2 バイトについて当社網においては透過するが、C2= 00 を当社網にて受信した場合、当社網内の冗長切替機能に 影響を与えます。このため TE⇒LT の方向では正常時に C2= 00 を送信しないようにする必要があります。 42 1.5 同期 1.5.1 フレーム同期 フレーム同期方式を表1.15に示します。 表1.15 項目 フレーム同期保護 (注1,2) ・リセット方式 ・前方:5段 ・後方:2段 A1: A2: 11110110 00101000 ・1ビット即時シフト方式(注3) ・A1,A1,A2,A2の32ビット同時照合方式 STM-4信号 OC-12信号 A1: A2: 11110110 00101000 ・1ビット即時シフト方式(注3) ・A1,A1,A2,A2の32ビット同時照合方式 ・リセット方式 ・前方:5段 ・後方:2段 STM-1信号 OC-48信号 A1: A2: 11110110 00101000 ・1ビット即時シフト方式(注3) ・A1,A1,A2,A2の32ビット同時照合方式 ・リセット方式 ・前方:5段 ・後方:2段 (注2) (注3) 1.6 ・パターン探索法 ・パターン照合法 STM-1信号 OC-3信号 (注1) 1.5.2 フレーム同期 パターン フレーム動機方式 前方5段とは、フレーム同期状態においてフレーム同期パターン照合結果、5回連続不一致を 検出したとき、ハンチング状態に移ることをいいます。 後方2段とは、ハンチング状態においてフレーム同期パターン照合結果、2回連続一致を検出 したとき、同期状態に移ることをいいます。 パターン探索法については、1ビット即時シフト方式または、1ビット即時シフト方式と同等 なフレーム同期復帰特性を有するフレーム同期方式とする。 網同期 同期タイミングを網のクロックから抽出する従属同期方式で、TEを動作させて下さい。 スクランブラ スクランブラ、シーケンス長127のフレーム同期スクランブラで、原始多項式は、1+X6+X7です。図1.14にフ レーム同期型スクランブラの構成例を示します。スクランブラは、RSOHもしくはSOHの最初の行の最後のバイトに続 くバイトの第1ビット目で 11111111 に初期化します。このビットとスクランブルされる全ての連続するビット は、スクランブルのX7の出力と排他的論理和を取り出力します。スクランブラはOC3フレームに対して動作しますが、S OHの最初の行はスクランブルしません。 OC12、STM1、STM4についても同様です。 入力データ + D Q C S D Q C S D Q C S D Q C S D Q C S D Q C S OC3 クロック D Q C S + スクランブルされ た出力データ フレームパルス 図1.14 フレーム同期スクランブラ(構成例) 43 1.7 ユーザ・網インタフェース上の保守・運用情報 1.7.1 警報転送図 図1.15に保守・運用情報(STM−1/STM−4/STM−16、OC−3/OC−12/OC−48) を示します。 TE(例) NT × × × × × × × × ①LOS ● ②LOF ○MS-AIS ● ④MS-AIS ⑧AU-AIS ● ○ ⑦MS-RDI ○ ③MS-RDI ● ⑤AU-AIS ● ⑥AU-LOP ⑧AU-AIS ○ ● MS-AIS○ ⑧AU-AIS ○ AU-AIS ● 当社網 LOS ● LOF ● MS-AIS ● RDI-L ● RDI-L ○ ①LOS ● ②LOF ● ④MS-AIS ● ⑦MS-RDI ○ ③MS-RDI ● ⑤AU-AIS ● ⑧AU-AIS ⑥AU-LOP ○ ● B2 ● MS-REI ※2 ○ B2 ◎ MS-REI ※1 ● × × × × B2 ◎ MS-REI ※1 ● B2 ○ MS-REI ※2 ● ○:生成 ●:検出 ◎:演算及び生成 ※1:パフォーマンスモニタとして使用 ※2:M1バイトにB2エラー個数を挿入 図中の①∼⑧数字は1.7.3項、表1.16及び表1.17の警報種別に該当する。また、図中の警報種別は SDH の 表記で記載しております。また、当社装置ではパスを終端しませんが一部のパスレイヤの警報についてもモニタしており ます。 ■LT→TE方向の故障時 ・TEはLOS/LOF検出時に、LT方向へMS-RDIを発出する必要があります。 ・TEはBIP演算結果(B2)を常時LT方向へ発出する必要があります。 ■TE→LT方向の故障時 ・LTはLOS/LOF/MS-AIS検出時にTE方向へMS-RDIを発出します。 ・LT は LOS/LOF/MS-AIS 及び AU-LOP 検出時に AU-AIS を対局 LT 方向へ発出します。 図1.15 警報転送図 44 1.7.2 符号誤り監視 (1)BIP−N(Bit Interleaved Parity-N : N=8,24,96) セクション及びパスの誤り監視に用います。 誤り監視を行う情報をNビット毎に分割し、その全情報の1ビット目からNビット目毎にパリティ演算(偶数パリティ) したNビットの演算結果をBIP−N符号といいます。BIP−N符号は次フレームの誤り監視情報内の特定位置(SOH のB2バイト、POHのB3バイト)に配置します。BIPの演算方法と演算範囲はITU-T G.707/Telcordia GR-253-COREに 準拠します。 (2)BIPの演算方法 ①B2バイト(BIP−24) 送信側:スクランブル前のSTM-1/OC-3の全ビット(RSOH/SOHの第1∼3行を除く)に対して、BIP−24の演算を行い、 その結果をスクランブル前の次フレームのB2バイトに挿入します。 受信側:デスクランブル後のSTM-1/OC-3の全ビット(RSOH/SOHの第1∼3行を除く)に対して、BIP−24の演算を行 い、その結果をデスクランブル後の次フレームのB2バイトと比較します。 ②B2バイト(BIP−96) 送信側:スクランブル前のSTM-4/OC-12の全ビット(RSOH/SOHの第1∼3行を除く)に対して、BIP−96の演算を行 い、その結果をスクランブル前の次フレームのB2バイトに挿入します。 受信側:デスクランブル後のSTM-4/OC-12の全ビット(RSOH/SOHの第1∼3行を除く)に対して、BIP−96の演算を 行い、その結果をデスクランブル後の次フレームのB2バイトと比較します。 ③B2バイト(BIP−384) 送信側:スクランブル前のSTM-16/OC-48の全ビット(RSOH/SOHの第1∼3行を除く)に対して、BIP−384の演算を 行い、その結果をスクランブル前の次フレームのB2バイトに挿入します。 受信側:デスクランブル後のSTM-16/OC-48の全ビット(RSOH/SOHの第1∼3行を除く)に対して、BIP−384の演算を 行い、その結果をデスクランブル後の次フレームのB2バイトと比較します。 ④BIPの演算範囲 BIP−24、BIP−96及びBIP−8の演算範囲を図1.16、図1.17及び図1.18に示します。 270バイト 261バイト 9バイト 0 3行 9行 RSOH/SOH スクランブル前 6行 1フレーム 125μs 9行 スクランブル前 B2×3 1フレーム 250μs :BIP-24演算範囲 B2:前フレームのBIP-24演算結果 図1.16 STM1/OC-3のBIP-24演算範囲(B2バイト) 45 1080バイト 1044バイト 36バイト 0 3行 9行 RSOH/SOH スクランブル前 6行 1フレーム 125μs 9行 1フレーム スクランブル前 B2×12 250μs :BIP-96演算範囲 B2:前フレームのBIP-96演算結果 図1.17 STM4/OC-12のBIP-96演算範囲(B2バイト) 4320バイト 144バイト 4176バイト 0 3行 9行 RSOH/SOH スクランブル前 6行 1フレーム 125μs 9行 1フレーム スクランブル前 B2×48 250μs :BIP-96演算範囲 B2:前フレームのBIP-96演算結果 図1.18 STM16/OC-48のBIP-384演算範囲(B2バイト) Xバイト X−1バイト 1 0 9行 POH スクランブル前 1フレーム 125μs B3 9行 スクランブル前 POH 1フレーム 250μs :BIP-8演算範囲 B3:前フレームのBIP-8演算結果 VC-3/STS-1時:X=87バイト、 VC-4/STS-3c時:X=261バイト、 VC-4-4c/STS12c時:X=1044バイト 図1.19 BIP-8演算範囲 46 ⑤符号誤り検出情報の送出 入力信号の符号誤り(B2演算結果:BIP-24/BIP-96/BIP-384)個数を送信フレームのM1バイトに挿入して送信する必要 があります。 BIP-96 BIP-24 M1バイト b1 b2 b3 b4 b5 b6 b7 b8 誤り個数 誤り個数 MS-REI 0 0 0 0 0 0 0 0個 0個 0 0 0 0 0 0 0 1 1個 1個 1 0 2個 2個 24個 0 0 0 1 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 1 1 1 1 1 1 1 ∼ 0 ∼ 0 0 ∼ ∼ ∼ 96個 ※その他のパターンを網が受信した場合は、誤り無しと見なします。 M1バイト b1 b2 b3 b4 b5 b6 b7 b8 MS-REI 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0個 1個 0 0 0 0 1 0 2個 1 1 1 1 1 1 255個 ∼ 0 0 0 0 ∼ 1 BIP-384 誤り個数 47 1.7.3 故障情報の検出・発出条件 (1)検出・解除条件 検出・解除条件を表1.16に示します。基本的に SDH インタフェースについては ITU-T 勧告 G.783 に準 拠し、SONET インタフェースについては Bellcore 勧告(現 Telcordia)GR-253-CORE issue2 に準拠します。 表1.16 警報種別 検出・解除条件 解除条件 検出条件 ①LOS ・光入力断 ②LOF ・フレーム同期外れ ・フレーム同期復帰 (フレーム同期パターン不一致を3ms連続検出) (フレーム同期パターン一致を3ms連続検出) ③MS-RDI ④MS-AIS ・光入力回復 ・デスクランブル後のK2のb6-b8=‘110’を5フレー ・デスクランブル後のK2のb6-b8≠ 110 を5フ ム連続検出 レーム連続検出 ・デスクランブル後のK2のb6-b8= 111 を5フレ ・デスクランブル後のK2のb6-b8≠ 111 を5フ ーム連続検出 レーム連続検出 ⑤AU-AIS ・H1,H2バイトでALL 1 を3フレーム連続検出時 ・正常ポインタを3フレーム連続検出時 ⑥AU-LOP ・異常ポインタを8フレーム連続検出時 ・正常ポインタを3フレーム連続検出時 ※上記の警報種別は SDH の表記で記載しております。 (2)転送条件 転送条件を表1.17に示します。基本的に SDH インタフェースについては ITU-T 勧告 G.783 に準拠し、 SONET インタフェースについては Bellcore 勧告(現 Telcordia)GR-253-CORE issue2 に準拠します。 表1.17 警報種別 ⑦MS-RDI ⑧AU-AIS 転送条件 転送条件 転送情報 ・ ス ク ラ ン ブ ル 前 の K2 の 解除条件 ・LOS, LOF又はAIS-L検出時 b6-b8= 110 を挿入 ・ペイロード及びH1,H2,H3バイト ・LOS, LOF,AIS-L,LOP-P, 検 ・LOS, LOF又はAIS-L回復時 をALL 1 復時 出時 ・LOS, LOF,AIS-L,LOP-P, 回 ※上記の警報種別は SDH の表記で記載しております。 48 1.8 多重収容する場合のタイムスロットの指定方法 UNI(STM−1/4/16、OC−3/12/48)にパスを多重収容する場合のタイムスロット(以下、TS) の指定方法を表1.18、表1.19及び表1.20に示します。 なお、回線の行き先別のタイムスロット位置はお客様に指定していただきます。 表1.18 STM−1/OC−3へ多重収容する場合 収容パス名 TS № VC-3 又は VC-4 又は ペイロード部分 STS-1 SPE STS-3c SPE 1 ○ ○ 2 ○ × 3 ○ × 表1.19 STM−4/OC−12へ多重収容する場合 収容パス名 TS № VC-3 又は VC-4 又は VC-4-4c 又は ペイロード部分 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 STS-1 SPE STS-3c SPE STS-12c SPE ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × × × × × × × × × × 49 表1.20 STM−16/OC−48へ多重収容する場合 収容パス名 VC-3 又は VC-4 又は VC-4-4c 又は TS № ペイロード部分 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 STS-1 SPE STS-3c SPE STS-12c SPE VC-4-16c 又は STS-48c SPE ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × ○ × × × × × × × × × × × ○ × × × × × × × × × × × ○ × × × × × × × × × × × ○ × × × × × × × × × × × ○ × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × (注) ○→収容可、×→収容不可を意味します。 50 [備考]多重収容する際の注意事項 表1.18、表1.19及び表1.20に示しているTS №(収容可の位置)には、1つのパスのみ収容可能 です。また、VC-4/STS-3c SPE、VC-4-4c/STS-12c SPE 及び VC-4-16c/STS-48c SPE については、複数のTS を使用するため、上記パスが使用しているTSに別のパスを収容することはできません。 (例)OC-12 インタフェースに、 STS-1 SPE ×1本と STS-3c SPE ×1本を多重収容する場合 ・TS №1に STS-1 SPE を収容すると、同じTS(TS №1)に STS-3c SPE を収容することはで きません。 ( STS-3c SPE は、TS №4、№7もしくは№10のみ収容可能です。 ) ・TS №1に STS-3c SPE を収容すると、タイムスロット№2及び3に STS-1 SPE を収容すること はできません。 (TS №4以降のみ収容可能です。 ) 51 2 電気インタフェース 2.1 概要 電気インタフェース(DS-3)の規定点を図2.1に示します。 (1)物理的条件 同軸ケーブルと NT を接続するためのコネクタ等の規格 (2)電気的条件 同軸ケーブルと NT を接続するための信号レベルの規格等 (3)論理的条件 同軸ケーブルと NT の間で信号を送受信するための伝送フレーム構成等 UNI 規定点: NT TE LT 物理条件規定点 電気的条件規定点 図2.1 ユーザ・網インタフェース規定点 2.2 物理的条件 表2.1にユーザ・網インタフェースの主要諸元を示します。 表2.1 主要諸元 項目 配線形態 伝送媒体 コネクタ 伝送速度 クロック精度 伝送符号 入出力特性 2.2.1 2.2.2 DS−3インタフェース 1対(上り下り各方向1本) 同軸ケーブル BNCコネクタ 44.736Mbit/s ±20ppm B3ZS符号 表3.2参照 配線形態 伝送媒体には2本の同軸ケーブルを適用します。 (1対:上り下り各方向1本) コネクタ 送受信用コネクタとして、BNC同軸コネクタ(JIS C 5412 CNC02)2個で接続します。 52 2.3 電気的条件 本サービスの電気的条件は、Telcordia 勧告 TR-NWT-000499(ITU-T 勧告 G.703 相当)に準拠します。主なパラ メータ条件を表2.2に示します。 表2.2 電気パラメータ条件 項目 インタフェース速度 ※ 伝送符号 受信側インピーダンス 送信波形 規格 44.736Mbit/s B3ZS符号 75Ω±5% 図2.2参照 ※UNI で規定するインタフェース速度はノンフレームであるため、物理速度と同じ44.736Mbit/ sであるが、実際にM13、Cbit等のマルチフレームをマッピングした場合の最大有効ビットレート (オーバヘッドを除いたペイロード部分のビットレート)は、44.210Mbit/sとなる。 1.5 1 振幅 0.5 0 -0.5 -1 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 時間 T [UI] 振幅 時間[UI] 上限曲線 -0.85≦T≦-0.68 -0.68≦T≦0.36 0.03 0.5{1+sin[(π/2)(1+T/0.34)]} + 0.03 -1.84(T-0.36) 0.08+0.407e 0.36≦T≦1.40 下限曲線 -0.85≦T≦-0.36 -0.36≦T≦0.36 -0.03 0.5{1+sin[(π/2)(1+T/0.18)]} - 0.03 0.36≦T≦1.40 図2.2 2.4 -0.03 マスクパターン 論理的条件 2.4.1 フレーム構成 44.736Mbit/s のノンフレームの回線です。 2.4.2 オーバヘッド 53 未定義です。 2.5 同期 ビット同期とします。 2.6 ユーザ・網インタフェース上の保守・運用情報 2.6.1 警報転送図 図2.3に保守・運用情報(DS-3)を示します。 NT × DS3-AIS ○ LOS ● LOS ● LOF ● MS-AIS ● MS-RDI ○ MS-RDI ● AU-LOP ● 当社網側︵LT︶ 端末側︵TE︶ AU-AIS ● ○AU-AIS DS3-AIS ○ P-RFI ○ P-RFI ● B2 ◎ MS-REI ● B2 ● MS-REI ○ ※1 ※2 B3 ◎ P-REI ※1 ● B3 ● P-REI ※3 ○ ○:生成 ●:検出 ◎:演算及び生成 ※1:パフォーマンスモニタとして使用 ※2:M1バイトにB2エラー個数を挿入 図2.3 ※3:G1バイトにB3エラー個数を挿入 警報転送図 2.6.1 故障情報 (1) UNI 上故障情報(NT→TE 方向の故障時) ノンフレームのため、規定しません。 (2) UNI 上の故障情報(TE→NT 方向の故障時) NT は、入力信号断(LOS)検出時には、LT 方向へ DS3-AIS 信号を発出します。 (3) LT 方向の故障情報 ノンフレームのため、規定しません。 54 3 3.1 イーサインタフェース 概要 Ethernet メニューを利用する場合のプロトコル構成を表 1.1 に示します。 本資料においては OSI モデル第 2 層(デー タリンク層)までの仕様を規定します。 表1.1 OSI レイヤの関連規格 OSI レイヤ 内容と関連規格 記載箇所 7 アプリケーション層 6 プレゼンテーション層 5 セッション層 4 トランスポート層 3 ネットワーク層 2 データリンク層 MAC [IEEE 802.3*] 3.3 1 物理層 100BASE-TX [IEEE 802.3u] 1000BASE-SX [IEEE 802.3z] 1000BASE-LX [IEEE 802.3z] 3.2 * フレームフォーマットについては DIX 仕様の Ethernet ver.2 にも準じます。 * フレーム長について、IEEE802.3 の規定値を超えるフレームを一部許容します。詳細は、3.3 論理的条件をご覧ください。 55 3.2 物理的条件 ユーザ・網インタフェース規定点(UNI) Ethernet 品目のユーザ・網インタフェース規定点は、図 1.1 に示すとおりとなります。物理的には 100BASE-TX の場合は UTP ケーブルのコネクタ部分となり、1000BASE-SX・1000BASE-LX の場合は光ファイバケーブルのコネク タ部分となります。また、NTT 西日本の施工・保守上の責任範囲を図中に示します。 端末設備 分界点 電気通信回線設備 コネクタ TE 回線終端装置 NTT 西日本の施工・保守上の責任範囲 図 1.1 ユーザ・網インタフェース規定点 物理層のインタフェース条件は IEEE802.3z 標準の 100BASE-TX、IEEE802.3z 標準の 1000BASE-SX または 1000BASE-LX に準拠します。 56 3.2.1 インタフェース条件(100BASE−TX) 100BASE-TX のコネクタは、ISO IS 8877 準拠の 8 極モジュラコネクタ RJ-45 です。回線終端装置と TE 間の配線は 2 対の非シールドより対線ケーブル( EIA/TIA-586 標準 UTP ケーブル カテゴリ 5 以上) を使用します。ケーブルの 最大長は 100m を目安として下さい。 また、回線終端装置のコネクタ種別(MDI、MDI-X)は選択可能です。接続するTEのコネクタの仕様および非シール ドより対線ケーブルのケーブル種別(ストレート、クロス)に応じて選択下さい。詳細は表1.2を参照してください TEのコネクタ仕様 MDI MDI MDI−X MDI−X 表 1.2 コネクタ種別 接続ケーブル ストレート クロス ストレート クロス 回線終端装置のコネクタ種別 MDI−X MDI MDI MDI−X TEの通信モードは、申し込まれた通信モードと同じモードに設定してください。詳細は表1.3を参照してください 表 1.3 申し込まれた通信モード 全二重(FULL Duplex) AUTO 通信モード TEの通信モード 全二重(FULL Duplex) AUTO 57 3.2.2 インタフェース条件(1000BASE-SX/LX) 光コネクタは、JIS C 5983 規格の MU コネクタまたは2連MUコネクタを使用します。また、光ケーブルは、 1000BASE-SX の場合は JIS C 6832 規格のマルチモード光ファイバを使用し、1000BASE-LX の場合は JIS C 6835 規格 のシングルモード光ファイバを使用します。 主な光インタフェース条件を表 1.4、表 1.5 に示します。その他の項目および詳細な規格は、IEEE802.3z 規格の第 38 章の規定に準拠しています。また、TE の通信モードを表 1.6 に示します。TEの通信モードは、申し込まれた通信モー ドと同じモードに設定してください。 表 1.4 1000BASE-SX の主な光学的条件 項目 仕様 波長 770nm ∼ 860nm 平均送信電力 −9.5dBm ∼ 0dBm 最小受光感度 −17dBm 8B / 10B 符号化形式 表 1.5 1000BASE-LX の主な光学的条件 項目 仕様 波長 1270nm ∼ 1355nm 平均送信電力 −11dBm ∼ −3dBm 最小受光感度 −19dBm 8B / 10B 符号化形式 表 1.6 TE の通信モード設定 申し込まれた通信モード TEの通信モード 全二重(FULL Duplex) 全二重(FULL Duplex) AUTO AUTO 58 3.3 論理的条件 論理的条件(データリンク層仕様)は IEEE 802.3 に準拠します。また、IEEE802.1Q に対応した VLAN タグ付フレ ームを利用することも可能です。許容する MAC フレーム長に関する規定を表 1.6 に示します。 (IEEE802.3 の規定値を 超えるフレームを一部許容します。 )この範囲を超えるフレームは、NTT 西日本網内において破棄されます。 最小フレーム長 最大フレーム長 表 1.7 MAC フレーム長 64byte 1600byte 3.3.1 フレーム構造 データリンク層のフレーム構造は IEEE 802.3 仕様と DIX 規格 Ethernet ver.2 の 2 つのフレームフォーマットをサポ ートします。表 1.7 に規定する MAC フレーム長は図 1.2 のフレームフォーマットにおける宛先アドレスから FCS までを 指します。 IEEE 802.3 フレームフォーマット プリアンブル SFD 宛先 アドレス LLC 送信元 データの アドレス フレーム長 LLC データ パディング FCS データ パディング FCS DIX 仕様 Ethernet ver.2 フレームフォーマット プリアンブル 図 1.2 宛先 アドレス 送信元 フレーム アドレス タイプ IEEE 802.3 と DIX 規格 Ethernet ver.2 のフレームフォーマット 59 プリアンブル:7 オクテット/8 オクテット フレーム同期用のフィールドです。IEEE 802.3 フレームフォーマットのプリアンブルは7オクテットで内容は 1,0 の 交番信号です。DIX 規格 Ethernet ver.2 フレームのプリアンブルは 8 オクテットで内容は 1,0,1,0,1,0,......1,0,1,1 です。 SFD(Start of Frame Delimiter: フレーム開始デリミタ) :1 オクテット フレームの開始位置を示します。内容は 1,0,1,0,1,0,1,1 です。 宛先 MAC アドレス:6 オクテット 宛先 MAC アドレスを記述します。 送信元 MAC アドレス:6 オクテット 送信元 MAC アドレスを記述します。 LLC データのフレーム長:2 オクテット(IEEE 802.3 フレームフォーマットのみ) 情報フィールドの長さを記述します。 フレームタイプ:2 オクテット データのプロトコルを示す識別子です。 (DIX 規格 Ethernet ver.2 フレームフォーマットのみ) (例)IP : 0x0800 ARP: 0x0806 など データ、LLC データ データの内容を記述します。フィールド長は 46∼1508 オクテットです。 パディング データ長は 46 オクテットより短い場合に挿入します。 FCS(Frame Check Sequence): フレームチェックシーケンス:4オクテット 誤り検出のために使用します。 生成多項式は以下の通りです。 G(x) = x 32 + x 26 + x 23 + x 22 + x 16 + x 12 + x 11 + x 10 + x 8 + x 7 + x 5 + x 4 + x 2 + x + 1 受信側で同様のアルゴリズムにより CRC 値を計算し、フレームチェックシーケンス部の値と異なった場合には NTT 西日本網内装置でフレーム誤りとして廃棄します。 60 3.4 ユーザ・網インタフェース上の保守・運用情報 3.4.1 警報転送図(100BASE-TX) 図1.3に保守・運用情報(100BASE-TX)を示します。 NT × × MS-AIS ○ ①AUTONEGOERR ● ②LINKDOWN ● ○CSF LOS ● LOF ● MS-AIS ● MS-RDI ● AU-LOP ● AU-AIS ○ TIM-P ● UNEQ ● PLMF ● AU-AIS ● 当社網側︵LT︶ TE MS-RDI ○ RDI-P ○ ③L2SYNCLOS ● RDI-P ● LINK DOWN ○ ④CSF ● ○:生成 ●:検出 ■UNI上の故障情報(NT→TE方向の故障時) ・規定しない ■UNI上の故障情報(TE→NT方向の故障時) ・NT は、AUTONEGOERR、LINKDOWN 検出時には、LT 方向へ CSF 信号を発出します。 図1.3 警報転送図 61 3.4.2 故障情報(100BASE-TX) (1)検出・解除条件 検出・解除条件を表1.7に示します。 表1.7 警報種別 検出・解除条件 検出条件 解除条件 ①AUTONEGOERR ・オートネゴシエーーション有効時でLinkUpしない時 ・オートネゴシエーーション有効時でLinkUpした時 ②LINKDOWN ・オートネゴシエーーション無効時でLinkUpしない時 ・オートネゴシエーーション無効時でLinkUpした時 ③L2SYNCLOS ・レイヤ2フレームの同期はずれ ・レイヤ2フレームの同期復帰 ④CSF ・対向回線終端装置で、AUTONEGOERRまたはLINK ・対向回線終端装置で、AUTONEGOERRまたは DOWN発生時に転送されたCSFを3回連続受信時 LINKDOWN回復時 62 3.4.3 警報転送図(1000BASE-SX/LX) 図1.4に保守・運用情報(1000BASE-SX/LX)を示します。 NT ①LOS ● × × ②AUTONEGOERR ● ③LINKDOWN ● MS-AIS ○ ○CSF LOS ● LOF ● MS-AIS ● MS-RDI ● AU-AIS ○ TIM-P ● UNEQ ● PLMF ● AU-LOP ● AU-AIS ● 当社網側︵LT︶ TE MS-RDI ○ RDI-P ○ ④L2SYNCLOS ● RDI-P ● OPT Down ○ ⑤CSF ● ○:生成 ●:検出 ■UNI上の故障情報(NT→TE方向の故障時) ・規定しない。 ■UNI上の故障情報(TE→NT方向の故障時) ・NT は、入力信号断(LOS) 、AUTONEGOERR、LINKDOWN 検出時には、LT 方向へ CSF 信号を発出します。 図1.4 警報転送図 63 3.4.4 故障情報(1000BASE-SX/LX) (1)検出・解除条件 検出・解除条件を表1.9に示します。 表1.9 警報種別 検出・解除条件 検出条件 解除条件 ①LOS ・光入力断 ・光入力断回復 ②AUTONEGOERR ・オートネゴシエーーション有効時でLinkUpしない時 ・オートネゴシエーーション有効時でLinkUpした時 ③LINKDOWN ・オートネゴシエーーション無効時でLinkUpしない時 ・オートネゴシエーーション無効時でLinkUpした時 ④L2SYNCLOS ・レイヤ2フレームの同期はずれ ・レイヤ2フレームの同期復帰 ⑤CSF ・対向回線終端装置で、AUTONEGOERRまたはLINK ・対向回線終端装置で、AUTONEGOERRまたは DOWN発生時に転送されたCSFを3回連続受信時 LINKDOWN回復時 64
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