Taro-h26 9月号 kettei 新(2).jt

《い》命を大切にする子《ち》地域に学ぶ子
《ょ》よく考える子《っ》強い体の子《こ》根気強い子
「心優しくたくましく、主体的に生きる
~友達いっぱい 花いっぱい
児童の育成」
瞳輝く田代小~
平成26年9月3日 発行
平成26年度 9 月 の 児 童 数
男 88名 女 93名 合計 181名
校長室の窓
学校長
渡邊
実
雨戸を引かずに寝ているので、朝の明るさと共に目が覚める毎日です。4時過
ぎからしだいに外が明るくなり始めるようになってきました。日が短くなり秋ら
しくなってきましたが、暑さはなかなか厳しいですね。本厚木駅周辺に住んでい
る ため、今 年の夏も 暑く、夜 もほとんど室温が30度を超えている日ばかりで、
エアコンをつけて眠る日が多かったです。朝方涼しいなと思って温度計を見ると
28度ま でしか下 がって いないの にはびっくりしました。皆さまは、この暑さの
中、どのように過ごされたでしょうか。
学校だよりの9月号を数年分振り返って見てみますと、自然災害のことに多く
触れています。今年も西日本では、広島を中心に、豪雨によって驚くほど大きな
災害が発生しました。夜中の豪雨のために避難もままならず、多くの方々が被災
されました。家があっという間になくなり、地肌だけが残る状況を誰が予想でき
たでしょう。義理の母の実家が広島市内なので連絡をとると、とりあえず無事と
のことでほっとしましたが。
神奈川県は、今のところ豪雨による大きな被害はありませんが、今後もずっと
安全であるという保証はありません。山や崖の多い田代の地域が豪雨に見舞われ、
広島と同じような災害が起きるという可能性も捨てきれません。
私は、自然現象である台風・豪雨・雷・竜巻等を人間の力でコントロールする
ことは、おそらく無理だろうと思っています。だからといって自然の猛威を前に
して何もしないということではありません。子ども達に、自然災害から自分の命
を守る力を育てていきたいと思います。災害を「50(100)年に一度」とか「た
またま」とか「想定外」などという言葉で終わりにしたくないものです。
防災を考えるとき「考える力」を大事にしたいと思います。
「自然の中で生かされている」私たちです。昔の方々の知恵
も大切にしていきたいものです。
『備えあれば憂えなし』
『災害は忘れた頃にやってくる』
ご家族で、防災について今一度考えてみてはいかがで
しょう。
今年も節電と節水を心がけましょう
9月の行事予定
日
1
2
3
曜
月
火
水
4
木
5
8
9
10
11
金
月
火
水
木
12
金
行
事
予
定
始業式 下校11:45
朝清掃 親子美化作業 下校11:30
漢 字 検 定 元 気 アッ プ 週 間(~ 10)
下校11:45
給食開始
おはなしファンタジー (1,2年、学習室)
委員会活動 4~6年身体計測
記名デー 1~3年身体計測
朝会 ALT
ドキ読みの日 下校時見守り隊
PTA運営委員会
おはなしファンタジー (3~6年)
クラブ活動 あいさつ運動 人権の日
給食費引き落とし日
がんばってます 委員会活動-3-
保健体育委員会
日
16
18
曜
火
木
19
20
22
25
26
29
30
金
土
月
木
金
月
火
行
事
予
定
児童朝会 ALT
わんぱくタイム PTA会費集金日
おはなしファンタジー (1,2年、学習室)
クラブ活動
ドキ読みの日
愛川中学校授業参観 下校14:20
6年室町体験学習
6年親子活動
5年キャンプ(~30 )連合運動会朝練開始
ALT ドキ読みの日
※下校時見守り隊
※あいさつ運動
10 日(水)
12 日(金)
【今月12日 給食費引き落とし日】
いつも給食費集金にご協力をいただ
き、ありがとうございます。
担当
霜島 裕介
保健体育委員会は6名の5年生と5名の6年生、計11名で活動しています。全児
童が気持ちよく体を動かし、健康に過ごせる田代小学校を目標としています。
毎学期に1回、全校で体を動かすイベントを行っています。今年度は、『全校逃走
中』(おにごっこ)『全校リレー大会』『大縄大会』を予定しています。『全校リレー大
会』は縦割り班対抗、『大縄大会』はクラス対抗で行っています。暑い日、寒い日に
全員で運動ができる毎年、大盛り上がりのイベントです。
常時活動は、ボールの空気入れを行ったり、体育倉庫や石灰小屋の清掃・整理をし
たりしています。体育の授業でスムーズな活動ができるように心がけています。また、
ペットボトルキャップを集める活動もしています。ペットボトルキャップは860個
集めることでアフリカの子どもたちを救うポリオワクチンを1個を買うことができま
す。各階に回収ボックスを設置していますので、みなさんご協力をお願いします。
楽しんでます クラブ活動-2ー
マンガ・イラスト・昔遊びクラブ
担当
濱田 香苗
今年度は総勢11名、主にPC教室で楽しく活
動しています。自分の好きなキャラクターをトレ
ーシングペーパーに写しながら描いたり、パソコ
ンで画像を探して見ながら模写したりもします。
(今年は「進撃の巨人」「妖怪ウォッチ」がやは
り人気です。)絵画ソフトを使ってオリジナルキ
ャラクターを描く時もあります。
1学期は4コママンガを描きました。起承転結
を考えるのが少しむずかしかったようですが、ど
の子も楽しんで描けたようです。2学期には、プ
ラバン作りをするのが楽しみです。作品は家庭科
室の廊下に掲示していますので、お立ち寄りの際はどうぞご覧ください。
美化作業でいい汗をかきました
9月2日(火)11:00から親子美化作業がありました。強い日差しの中、親子で除
草作業をしました。約60名の保護者の皆さんがご参加くださいました。ありがとう
ございました。おかげさまでとてもきれいな校庭に変身しました。
田代よいとこ-その6-田代に発電所があった!
かつて田代地区に2つの発電所(第一発電所、第二発電所)がありました。そのこ
とをご存知の方はもう少なくなりつつあります。今回は紙面の都合もあり、第二発電
所についてご紹介しましょう。
田代第二発電所
愛川電気株式会社の水力発電所として、大正11年4月3日運転開始、昭和39年
に閉所されるまで、440kwの電気を発電していました。住所は田代字志田1350
-2(馬渡)。急な崖を背負う中津川河川敷脇のわずかな平地にありました。
発電所は、外壁に煉瓦を使ったコンクリート造りの平屋建て約50坪で、高さ6.
5m、内部にフランシス水車、発電機が設置されていました(写真1)。隠川(おん
がわ)から1090mの導水路で水を引き、14mの落差で水を落とし、発電しまし
た。家庭の電灯だけでなく、水車に頼っていた撚糸業への動力供給の役割を担ってい
ました。
発電所には対岸から人が渡るための吊り橋(写真2)が掛かっていました。また、
昭和12年の水害によって,3棟あった社宅(写真3)が壊滅し、上田代に移転しま
した(現在はありません)。
運転していた当時は、所長1名、職員7名の計8名が勤務していました。2人体制
で昼夜3交代でしたが、出力1000kw未満の発電所は全部廃止するという方針の
もと、昭和39年に閉所しました。それに伴って吊り橋も外され、訪れる人もなくな
りました。
今でも冬には、対岸から枯れた樹幹越しに遺構を見ることができます。
社宅で生まれた松野恒雄さんのお話
も
子どもの頃は、どこの家でも炊事や風呂に燃料として薪(燃し木)を使っていたのですが、私
はあまり山へ薪を拾いに行った経験がありません。それというのも、家(発電所の社宅)では
調理や風呂に電気を使っていたからです。社宅でラジオも聴けました。音楽好きになったのも
そのせいでしょうね。
中津川水系の発電所
中津川水系には、上流に宮ヶ瀬発電所がありました。これは相武電力株式会社が大正15年
11月に運転を開始したもので、その後、日本電力株式会社、日本発送電株式会社を経て、東
京電力株式会社が経営するところとなりましたが、ダム建設に伴い、平成6年6月、運転開始
後68年で、その歴史を閉じました。発電出力4000kw、職員は17~18名でした。ち
なみに田代では、第一発電所が大正4年に運転を開始しています。田代地区は、愛川町でも最
も早く電灯の恩恵に浴した地区と言えます。
★参考文献
『愛川町の近代遺産』(愛川町文化財調査報告書第22集 2001年 愛川町教育委員会)
『宮ヶ瀬発電所68年の歴史をとじて』東京電力神奈川支店)
★取材協力 松野恒雄さん、山口秀雄さん
次号予告~「幻の相武電車」~
今からなんと90年前に、相模原から相模川を鉄橋で渡し、愛甲郡と厚木市へ鉄道を敷こ
うという計画がありました。もし実現していたら・・・。何とも夢のある話です。
この相武電車についてなにか情報をお持ちの方は、教頭までお知らせください。その他こ
んな話題をとりあげてみたら?というご意見がございましたらお寄せください。
右上(写真1)田代第二発電所全景
右下(写真3)社宅
左上(写真2)吊り橋
田代第二発電所の位置