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報道解禁日時:
米国東部標準時 2014 年 8 月 13 日(水)午後 2 時
SCIENCE TRANSLATIONAL MEDICINE
2014 年 8 月 13 日号ハイライト
精子のシールドは病原菌を払いのけ、生殖能の保護に役立つ
精子のシールドは病原菌を払いのけ、生殖能の保護に役立つ
Sperm Shield Fends off Microbes, Helps Preserve Fertility
運動選手はヘルメットをかぶり、運転手はシートベルトを締めているが、移動している精子
も保護されていることが明らかになった。生殖器官を通り抜けるときに、細胞の周りに抗菌
シールドを形成するタンパク質で守られていることが今回報告されたのである。この知見は、
精子中のヒトベータデフェンシン 1(DEFB1)と呼ばれるタンパク質の濃度を上げれば、男
性の生殖能力を高められる可能性があることを示唆している。DEFB1 は生殖器官を含む体
の多くの部分に存在する。しかし男性の生殖能力におけるその役割は検討されていなかった。
今回、Ruiying Diao らは、このタンパク質が生殖器官から放出され、精子に結合し、男性の
生殖細胞をウイルス、細菌、真菌から保護するシールドを形成することを明らかにした。
Diao らは、不妊の 2 つの主因である、精子運動性の不良(精子無力症)と生殖管感染(白血
球精子症)のうち 1 つを有する男性患者に注目した。Diao らは、双方の患者群の DEFB1 濃
度が、正常な繁殖力のある精子を有する男性と比較して低いことを発見した。このことは、
DEFB1 がこれらの病態形成に何らかの役割を果たしている可能性を示唆している。これを
さらに検討するため、Diao らが組み換え DEFB1(大量の正常な DEFB1 タンパク質)を不妊
患者由来の精子細胞と共にインキュベートしたところ、処理した精子の運動性が改善され、
抗菌防御が働き、卵子に突入する能力が高まったことが明らかになった。この結果は、組み
換え DEFB1 タンパク質を用いて不良な精子を治療する薬剤を開発できる可能性があること
を示している。
Article: "Deficient human -defensin 1 underlies male infertility associated with poor sperm motility
and genital tract infection," by R. Diao; H. Chen; Y. Duan; H. Wu; Z. Li; W. Zhen; Z. Cai at First
Affiliated Hospital of Shenzhen University in Shenzhen, China; R. Diao; K.L. Fok; M.K. Yu; C.M.
Chung; C.F. Ng; H.C. Chan at The Chinese University of Hong Kong in Hong Kong, China; R. Diao;
H. Chen; Y. Duan; Z. Li; H. Zhang; Z. Ji; Y. Gui; Z. Cai at Peking University Shenzhen Hospital in
Shenzhen, China; Z. Li; H. Zhang; Z. Ji at Shantou University Medical College in Shantou, China;
H.C. Chan at Sichuan University in Sichuan, China.