ニ. 薬理 1.薬理試験(効力を裏付ける試験) アルミノプロフェンの効力を裏付ける試験に関して、医療用ミナルフェン錠100/2 00の承認申請書添付資料の概略を表ニ‐1 に示した。 表ニ-1 アルミノプロフェンの効力を裏付ける試験の概略 試験項目 血管透過性抑制作用 (酢酸,whittle 法) 急性浮腫抑制作用 (カラゲニン) 紫外線紅斑抑制作用 抗炎症作用 カラゲニン胸膜炎症 抑制作用 ラット ザイモザン空気嚢 炎症抑制作用 ラット (背部皮膚) EB,IB, PB,IM 肉芽増殖抑制作用 ラット (腋下部) EB,IB, PB,IM ラット (腰背部皮膚) ラット (足関節) EB,IB, PB,IM カラゲニン腫瘍 抑制作用 アジュバント関節炎症 抑制作用 蛋白質熱変性 抑制作用(in vitro) 熱溶血抑制作用 (in vitro) 白血球遊走抑制作用 プロスタグラ ンジン生合成 抑制作用 試験薬剤* EB,IB, PB,IM EB,IB, PB,IM EB,IB, PB,IM EB,IB, PB,IM 試験動物 マウス (内臓血管) ラット (足蹠) モルモット (背部皮膚) シクロオキシゲナーゼ 活性 ホスホリパーゼ A2 活性抑制作用 牛血清アルブミン ラット赤血球 ラット (背部皮膚) ヒツジ (精嚢腺ミクロソー ム) マウス (3T3 線維芽細胞) writhing 抑制作用 (酢酸,フェニールキ マウス ノン,アセチルコリン, ブラジキニン) EB,IB EB,IB, PB,IM EB,IB, PB,IM EB,IB, PB,IM EB,IB, PB,IM EB,IB, PB,IM EB,IB, PB,IM 鎮痛作用 硝酸銀関節炎疼痛 血小板凝集 抑制作用 マウス慢性炎症性 疼痛 アジュバント関節炎 疼痛 アラキドン酸凝集 (in vitro) 解熱作用 酵母発熱 * :EB=アルミノプロフェン ラット (脛骨足根骨) マウス (尾根部) ラット (足関節) ウサギ ラット IB=イブプロフェン EB,IB, PB,IM EB,IB, PB,IM EB,IB, PB,IM EB,IB, PB,IM EB,IB, PB,IM 試験結果 EB は,IB,PB,IM のそれぞれ 2,4, 0.3 倍の抑制作用を示した. EB は,IB,PB,IM のそれぞれ 1.5, 1.5,0.2 倍の抑制作用を示した. EB は,IB,PB,IM のそれぞれ 0.5, 1.2,0.2 倍の抑制作用を示した. EB は,IB,PB,IM のそれぞれ 10, 8,0.5 倍の抑制作用を示した. EB は,IM にはやや劣るが,PB の 2 倍の抑制作用を示した。IB は無効であ った. EB は,IM には遥かに及ばないが,IB, PB のそれぞれ 7,3 倍の抑制作用を示 した. EB は,IB,PB,IM のそれぞれ 12, 4.5,0.3 倍の抑制作用を示した。 EB は,IB の 4 倍の予防効果及び 5 倍 の治療効果を示した。 EB は,PB と同程度,IB や IM のそれ ぞれ 0.4 倍の効力を示した。 EB は,PB と同程度,IB や IM よりや や劣る効力を示した。 EB は,IM にはやや劣るものの,IB, PB よりは遥かに優れた効果を示した。 EB は,IM よりは遥かに劣り,IB,PB のそれぞれ 0.1,0.2 倍の阻害作用を示 した。 EB は,容量依存的に抑制作用を示し た。IB と IM はほとんど無効であった [酢酸] EB は,IM には遥かに劣るが,IB と PB の約 1.5 倍の抑制作用を示した。 [フェニールキノン] EB は,IB,PB,IM のそれぞれ 1.4, 17,0.1 倍の抑制作用を示した。 [アセチルコリン] EB は,IB,PB,IM のそれぞれ 0.8, 5,0.1 倍の抑制作用を示した。 [ブラジキニン] EB は,IB,PB,IM のそれぞれ 5,3, 0.5 倍の抑制作用を示した。 EB は,IB,PB,IM のそれぞれ 6,6, 0.2 倍の鎮痛作用を示した。 EB は,IB,PB,IM のそれぞれ 5,11, 0.6 倍の鎮痛作用を示した。 EB は,IB,PB,IM のそれぞれ 4,4, 0.2 倍の鎮痛作用を示した。 EB は,IB,PB,IM のそれぞれ 0.6, 0.5,0.02 倍の抑制作用を示した。 EB は,IB,PB,IM のそれぞれ 0.8,6, 0.4 倍の解熱作用を示した。 PB=フェニルブタゾン IM=インドメタシン 29
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