ハイライト1 お客様にとってのReal Greenを実現する 富士ゼロックス 1/3 http://jasmine2.fxh.fujixerox.co.jp:8180/company/public/sr2011/hig... 検索 ホーム ソリューション 商品情報 サポート 用紙&消耗品 サイトマップ ダウンロード お問い合わせ 企業情報 企業情報 > サステナビリティレポート2011 > ハイライト1 お客様にとってのReal Greenを実現する ハイライト1 お客様にとってのReal Greenを実現する 注1 富士ゼロックスは、お客様の利便性と環境性能を合わせ持った技術・商品・サービスを RealGreen と名付けて、真の快適環境技術を追求している。 その RealGreen を実現したApeosPort-IVシリーズは、当社独自のIH(電磁誘導加熱)定着技術こそが RealGreen だと信じた技術者たちが結集して、 何度も挫折の危機にひんしながら、足かけ10年かけて開発された。EA-EcoトナーやLED(発光ダイオード)光源システムの技術も RealGreen の実現に は欠かせない。これらの技術が世に出た背景には、お客様に喜んでいただくために自分は何を貢献すべきか、自発的に考えて行動する熱い技術者魂があっ た。 当社の2020年温室効果ガス削減目標 お客様先でのCO2排出量削減 年間700万トン 当社の「省エネ大賞」(経済産業省主催)受賞回数 連続11回 ApeosPort-IVシリーズ定着装置の立ち上がり時間 (従来の当社定着装置の立ち上がり時間:23秒) 3秒 EA-Ecoトナー使用による機械の消費電力削減率 (従来EAトナー当社比) 40% 注1: 「RealGreen」は富士ゼロックスの登録商標です。 「あるべき姿」の追求から発想する いかに環境負荷が少ないかを紹介する商品は市場に数多く存在する。しかし、いくら消費電力を抑えた商品でも、始動の遅さにストレスを感じたり、使用 していないときに電力を消費する商品は、お客様が望んでいる「あるべき姿」ではない。富士ゼロックスは、商品開発を貫くコンセプト RealGreen を掲 げ、お客様の使いやすさと環境配慮を両立させる真の快適環境設計を実現する基本姿勢を徹底している。 ウォームアップ時間がゼロの複合機をつくりたい この RealGreen を代表するのがApeosPort-IVシリーズ(2009年発売)で採用したIH定着技術だ。複合機を 急いで使いたいのになかなか立ち上がらず、イライラした経験は誰にでもあるだろう。トナーを用紙に付着さ せる定着装置の加熱には時間がかかる。ハロゲンランプで加熱する従来の定着装置は、消費電力が大きい上 に、省エネモードの待機状態から立ち上がるのに20秒以上を必要とした。使いやすさを優先するお客様は、 省エネモードを解除して予熱状態のまま使用してしまい、せっかくの省エネモードが省エネ効果を生んでいな いケースがあった。 これに対し、磁力線で金属を発熱させるIH定着技術は、急速な加熱が可能で、しかもエネルギーロスがほとん どない。 RealGreen の実現には、当社独自のIH定着技術が欠かせないと考えた馬場基文(商品開発本部第三 商品開発部)らが率いる技術開発チームは、1998年、IH定着装置を採用してウォームアップ時間を「ゼロ」 にする究極の目標を掲げた。消費電力の低減を図るとともに、待機中の省エネモード利用の促進効果を狙った 目標設定である。「できないと思った瞬間に実現の可能性はゼロになります。だから、究極の目標を設定し て、必ずできると信じて試行錯誤を重ねました」と馬場は語る。 RealGreen の実現に向けて議論を重ねる岩井と馬 場 IH定着技術を簡単にあきらめるな 試行錯誤の後、技術開発チームが商品開発本部に試作品の評価を申請したが、定着装置のリーダーである岩井清(デバイス開発本部第一マーキングプラッ トフォーム開発部)をはじめ、社内専門家の評価は散々なものだった。環境性能に比べ、サイズやコストの面でバランスがとれていないことから開発の提 案は却下された。 馬場らは、原点に立ち返ってお客様の使い方から観察しなおした。その結果、機械にアクセスしてからスタートボタンを押すまでに3秒以上を費やしてい ることが分かった。もし、定着装置の立ち上げ時間が3秒であればお客様の待ち時間は実質0秒となる。目標値は3秒に決まった。 その後も苦しい戦いが続いた。立ち上げ時間を3秒に短縮することには成功したが、解決すべき課題が山積みだった。特に、どうしてもサイズ面での改善 2014/08/26 21:11 ハイライト1 お客様にとってのReal Greenを実現する 富士ゼロックス 2/3 http://jasmine2.fxh.fujixerox.co.jp:8180/company/public/sr2011/hig... が進まず、開発凍結の空気が社内に広がった。そのなかで、IH定着技術こそが RealGreen を実現する最善の 選択であると見抜いていた技術担当専務の山本忠人(現社長)は、「簡単にあきらめるな。課題があるなら全 社の総力を挙げて解決しろ」とはっぱをかけた。 そして、IH商品化タスクが立ち上がり、開発チームのリーダーには、数年前に開発の提案を却下した岩井が選 ばれた。それはIH定着技術、ひいては環境技術の確立に向けて総力戦で臨む開発本部の覚悟でもあった。商品 開発の岩井は、小型化とともに量産品質の安定化を重視した。一方、技術開発の馬場はダントツに優れた成果 を追求した。岩井と馬場とは、何度もぶつかりながら、理想実現のために、議論し理解し合うことに時間を割 いたという。 そして2007年、ApeosPort-IVシリーズでIH定着技術の採用が決定した。技術開発に携わったメンバーが商品 開発チームに加わり商品化を進めた。開発本部が一丸となって結実させたIH定着技術は、地球環境保全への貢 献が評価され、2010年日経地球環境技術賞最優秀賞を受賞した。足かけ10年の開発努力が認められた瞬間だった。 自分が何を貢献すべきか考える RealGreen は、技術や商品の開発における技術陣の共通目標でもある。IH定着技術に先行して実用化した EA-Ecoトナーは、主成分をスチレンアクリルからポリエステルに変更し、低温での定着を可能にすること で、定着時の消費電力を従来のEAトナーに比べ40%低減した画期的な環境技術だ。ところが新商品 ApeosPort-IVシリーズでは、IH定着装置が瞬時に高温に達するため、瞬時に溶けるトナーが必要になった。 EA-Ecoトナーの開発責任者の青木孝義(画像形成材料本部主幹)は、EAEcoトナーの本質的な部分は残し、 どの機種にも共通に使えるトナーの組成を短期間で考案し、開発プロジェクトの進展に貢献した。お互いに自 分の技術にこだわりがあるなかで、ベテラン技術者は新たな難しい開発に自ら取り組み、中堅・若手による RealGreen の挑戦をサポートした。 画像読取部の光源装置を担当する竹内英夫(当時デバイス開発本部デバイスコントローラープラットフォーム 開発部)は、3秒で立ち上がるIH定着技術の採用を知り、8.5秒で立ち上がっていた蛍光灯の光源装置の改善に 光源装置の改善に取り組む竹内 着手した。竹内は、それまで経験のないLED光源システムへの切り替えを提案。「明るさや色のバラツキ」と いう特性を乗り越え、2.5秒で立ち上がる白色LED光源システムを1年で完成させた。 次々と課題が現れたが、「これほどのチャレンジだから難しいのは当たり前」、「朝の来ない夜はない」と開発の仲間たちが、組織の垣根を越えて竹内を 勇気づけたという。社長や担当役員から指示があったわけではない。IH定着技術を中心とした RealGreen を実現するために自分はどこで貢献すべきか、 自発的に考えて行動する技術者たちがいたから、画期的な新商品が誕生した。 お客様が喜ぶ顔に心を合わせる RealGreen の目標は、とてつもなく高いレベルに設定される。「開発の最初のころは、本気でぶつかり合いました。でも、『お客様が喜ぶ顔』に心が 合ってから、本当のチームになったと思います。ベクトルがそろったときの富士ゼロックスの強さって、本当にすごいなと思いました」と馬場は語る。 IH定着技術、EA-Ecoトナー、白色LEDスキャナーを搭載したフルカラーデジタル複合機「ApeosPort-IVシリーズ」4機種および「DocuCentre-IVシリー ズ」4機種の計8機種11商品は、独自のIH定着技術が極めて独創的であり、利便性に配慮しながら省エネ性能を向上させた点が評価され、第20回省エネ大 賞(経済産業省主催)の機器・システム部門において「経済産業大臣賞」を受賞した。 RealGreen は、富士ゼロックスの覚悟だ。その活動に終わりはない。 商品開発本部 第三商品開発部 馬場基文 以前は、自分の技術が世に出るころには陳腐化しているのではないかと不安でし た。しかし、IH定着装置を創るプロセスで、未来は予測して合わせるものではな く、当社が創り、切り開いていくものであるという発想に変わりました。大切なの は、競合や他社がどうかではなく、前人未到の未来を見つめ、当社にしか提供でき ない価値を世の中に発信することです。 デバイス開発本部 第一マーキングプラットフォーム開発部 岩井清 これまで7種の定着装置を担当し、その都度新しい技術を見ることができたと思っ ていました。しかし、異質なぐらい尖ったIH定着装置を手にしたとき、「革新」の 本当の意味が初めて分かりました。若い世代の技術者には「世界を変えることがで きた」と自信を持って言えるように、自ら仕掛けていく気概を持ってほしいと思い ます。 画像形成材料本部 主幹 青木孝義 掲げた目標が、ゼロックス設立時からの課題であり、世界初の技術への挑戦であっ たから踏ん張れました。実現に向けての思い入れは私が一番強かったかもしれませ んが、同じ思いを持った仲間がいたからこそできたと思います。これからは「環 境」が重要なキーワードになるため、若手の技術者には正確なデータに裏付けられ た正しい環境知識を身につけてほしいです。 2014/08/26 21:11 ハイライト1 お客様にとってのReal Greenを実現する 富士ゼロックス 3/3 http://jasmine2.fxh.fujixerox.co.jp:8180/company/public/sr2011/hig... > サステナビリティレポート2011アンケート プライバシーポリシー ご利用上の注意 English Page 2014/08/26 21:11
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