TORAY TECHNO 技術資料 No.0401 人 ノ クノ テク レテ 東レ に 東 めに ため のた 来の 未来 境 未 環境 ・環 街・ ・街 人・ グリーン調達に関する有害金属分析 人体や環境に悪影響を及ぼす水銀、カドミウム、鉛、六価クロム、 砒素、アンチモンなどを分析します(含有試験及び溶出試験)。 EUにおけるWEEE指令(廃電気電子機器リサイクル指令)やRoHS指令(電気電 子機器中の有害物質使用制限指令)により、製品の原料や各種部品に含まれる有害物 質の管理が強化されてきています。 特に、RoHS指令が2006年7月から規制強化され、8カテゴリーの電気電子機器に ついて水銀、カドミウム、鉛、六価クロムの重金属と臭素化難燃剤ポリ臭素化ビフェ ニル(PBB)、ポリ臭素化ジフェニルエーテル(PBDE)の6物質を含有しないこと を求められています。 また、これらの指令は、ELV規制(自動車などの規制(使用済み自動車に関する指 令)等にも盛り込まれ、各種部品・原料に含まれる有害物質の分析が不可欠となって きました。 RoHS指令使用禁止物質の最大混入量 項 目 カドミウム (Cd) 最 大 混 入 量 1) 100 (μg/g) 鉛 (Pb) 1000 (μg/g) 六価クロム (Cr-Ⅵ) 1000 (μg/g) 水銀 (Hg) 1000 (μg/g) PBB − PBDE − 備 考 総クロムとして測定2) 臭素として測定3) 1) 均質材料(機械的に異なる材料に分解できない材料)についての最大濃度値。 2) 六価クロムは、総クロムとして測定することにより低濃度まで分析可能です。 3) ポリ臭素化ビフェニル(PBB)、ポリ臭素化ジフェニルエーテル(PBDE)の臭素系難 燃剤は臭素として測定することで、安価に確認することができます。 4) 2),3)は検出された場合は、詳細調査が必要です。 TORAY TECHNO 技術資料 No.0401 日本化学工業協会編「化学製品中の微量有害成分測定法の標準化」(2004)では 化学製品一般(有機化学製品)についてRoHS指令規制対象物質のうちカドミウム、 鉛、クロム、水銀4元素の測定法の標準化が行われました。 各分析試験方法における測定元素一覧 乾留冷却/ 開放系 酸分解 酸分解 還元気化 ICP ICP ICP 電気加熱方式 原子吸光法 発光分析法 質量分析法 発光分析法 原子吸光法 Cd − ○ ○ ○ − Pb − × ○ ○ ○ Cr − ○ ○ ○ − Hg ○ − ○ − − 前処理方法 測定装置 測定元素 密閉系酸分解 ○:測定可能、×:測定不可,−:測定対象外 (参照:日本化学工業協会編「化学製品中の微量有害成分測定法の標準化」(2004)) 東レテクノ㈱ではカドミウム、鉛、クロム、水銀の4元素に有効な前処理方法とさ れる密閉系マイクロ波試料分解法(密閉系酸分解法の1種)を活用し、ICP質量 分析法やICP発光分析法などにより高精度の分析を行います。 分析例 項目 [CRM BCR-680,681 TRACE ELEMENTS IN POLYETHYLENE] BCR-680 BCR-681 分析値 推奨値 分析値 推奨値 Cd 142 140.8±2.5 21.7 21.7±0.7 Pb 105 107.6±2.8 13.8 13.8±0.7 Cr 116 114.6±1.9 18.0 17.7±0.6 25.3±1 4.44 Hg 24.6 4.5±0.14 [分析方法]Cd,Pb,Cr:ICP質量分析法, Hg:還元気化原子吸光法(単位:μg/g) 東 レ テ ク ノ 株 式 会 社 営業部(担当:小杉) , 環境科学技術部 〒520-8558 滋賀県大津市園山 1 丁目 1-1 TEL.077-537-1384,5150 FAX.077-533-8659 [email protected] http://www.toraytechno.co.jp/
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