日光市公衆無線 LAN「Nikko City Wi-Fi」について

日光市公衆無線 LAN「Nikko City Wi-Fi」について
日光市では、平成 25 年 10 月から、旅行者の滞在・周遊の利便性向上のため無料の公
衆無線 LAN サービス「Nikko City Wi-Fi」(にっこうしてぃわいふぁい)を始めました。
12 月末には市内 250 拠点での利用が可能となっており、旅行者の皆様に好評をいただ
いています。
1.経緯
日光市は、日光を訪れた人々に「来てよかった」、
「また来てみたい」と思っていただけ
るようなまちづくり、観光地づくりを進め、世界の人々から選ばれる「世界の日光」とな
るための取組を進めています。
近年、スマートフォンやタブレット端末が世界的に普及し、旅行先でのインターネット
環境は欠かせないものとなり、高速で気軽に利用できるインターネット環境の整備が急務
の課題となっていました。
また、観光庁「外国人観光案内所を訪問した外国人旅行者アンケート調査結果」(平成
23 年度)では、訪日外国人旅行者が旅行中に困ったことの第1位が「無料公衆無線 LAN
環境」であったことなどの背景もありました。
2.「Nikko City Wi-Fi」とは
NTT 東日本の「光ステーション」を活用したもので、
(図1)共通ロゴステッカー
Wi-Fi を通じた観光情報提供と公衆無線 LAN の機能を
併せ持った新しい公衆無線 LAN サービスです。Wi-Fi
接続後に「Nikko City Wi-Fi」専用 TOP 画面が表示さ
れる仕組みとなっています。
また、旅行者の訪れる市内の店舗・施設に自ら Wi-Fi
機器を設置いただくことで利用拠点数の増加を図って
おり、各利用拠点には「Nikko City Wi-Fi」共通ロゴ
ステッカー(図1)を掲示し、市内共通のサービスであることをお知らせしています。
■「Nikko City Wi-Fi」の特色
①公衆無線 LAN の無料利用は1日最大 30 分(15 分×2 回)です。
②海外からの旅行者には、14 日間(336 時間)制限なく公衆無線 LAN を無料利用
できる ID/Pass カード(図 2)を差し上げてい
ます。
(ビジットジャパン案内所など市内 8 ヶ所
(図 2)ID/Pass カード
の窓口で配布)
③日光市の観光パンフレット(多言語)などを簡
単にダウンロードできます。
④大規模災害時には、手続き不要で利用できるよ
う Wi-Fi サービスを開放します。
⑤市内の店舗・施設は、簡単に導入・運用ができ
る仕組みとなっており、店舗情報の配信やクー
ポンの提供も簡単です。
3.いつでも、どこでもネット環境
スマートフォンやタブレット端末は国内のみならず世界的に普及しています。「1980
年代におけるパソコン普及期の 10 倍の普及速度」という説もあります。これからは、
“い
つでも、どこでも”インターネット環境があることが当然の世の中になるでしょう。
2013 年は訪日外国人旅行者数が過去最高の 1,036 万 4 千人を記録し、また 2020
年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されるなど、今後も海外からの旅行者を
お迎えするシーンが増えていくことから、
「Nikko City Wi-Fi」をより便利に使っていただ
けるサービスへと進化させていきたいと考えています。
(日光市総合政策課情報政策室
[email protected])
■「Nikko City Wi-Fi」利用イメージ
旅行先の店舗・施設などで
情報を入手しようとする
シーンが多くなる
Facebook や Twitter など
のSNSを通じ、旅行者
自らが情報発信者として
日光の魅力をPR
海外からの旅行者は、
手続きや費用の面から
インターネット環境を
手にすることが難しい
那須塩原市の窓口業務におけるタブレット(iPad)端末の活用について
那須塩原市では、平成25年10月から、より分かりやすく親切で丁寧な窓口業務の推
進を目的として Apple 社製の iPad を6台導入し、それに伴い NTT 東日本が提供する光
ステーション(公衆無線 LAN アクセスポイント)を本庁、支所及び出張所に設置しまし
た。
・タブレット端末導入の経緯
当市では、事務事業の改善及び市民サービスの向上を目的に職員のアイディアを広く募
集する職員提案制度があり、今回のタブレット端末導入についても、この制度を利用した
窓口担当の職員から提案があったものです。
この提案を受け、タブレット端末の導入と利用環境の整備を検討していった結果、タブ
レット端末については iPad、ネットワーク環境については NTT 東日本が提供する光ステ
ーションを採用することになりました。
・タブレット端末の活用
今回導入した iPad は6台で、本庁に2台、3箇所ある支所、出張所に各1台をそれぞ
れの窓口に配備しました。残り1台については管理用、検証用として情報管理部門に配備
しています。いずれも Wi-Fi モデルで、インターネット接続には光ステーションのオーナ
ー用 Wi-Fi を利用しています。
主な利用方法は、リーフレットの表示、申請書の記入例の表示、翻訳アプリによる外国
語の翻訳、メモアプリによる筆談、地図アプリによる施設等への道案内、インターネット
を利用した情報提供等です。
まだまだ、十分に活用しているとは言えませんが、窓口業務のある担当課と定期的に意
見交換を行い、新たな活用方法等について継続して研究しています。担当課で実際に使用
していく中で生まれたアイデアについては、積極的に支援して行きたいと考えています。
・光ステーション(公衆無線 LAN アクセスポイント)
今回のタブレット端末導入にあたり、iPad をインターネットに接続する環境の整備と公
衆無線 LAN アクセスポイントの整備が同時に行えることから光ステーションを採用しま
した。
光ステーションは、独立した2つの Wi-Fi(一般利用者向け Wi-Fi とオーナー用 Wi-Fi)
を装備しています。一般利用者は1日2回まで、1回につき最大15分間インターネット
にアクセスでき、キャリアフリーで利用できます。また、大規模災害時にはこれらの制限
が解除され無制限でインターネットにアクセスすることが可能です。オーナー用 Wi-Fi は
制限なく使用できることから、窓口の iPad 用として利用しています。
・タブレット端末の今後の展開について
現在は庁舎内のみでの使用を想定して運用していますが、平成26年度は iPad を追加
するとともに庁舎外への持ち出しも可能とし、運用の範囲を広げていく予定です。iPad の
追加と庁舎外への持ち出しにより現場-事務所間のテレビ電話による会話などタブレット
端末の特性をより生かすことができると期待しています。
今後も、窓口業務にとどまらず、事務の効率化と住民へのサービス向上のためにタブレ
ット端末の活用を研究していきます。
・別事業への広がり
平成24年策定の那須塩原市地域情報化計画(第2期プロジェクト)において、公衆無
線 LAN の整備について、調査研究を進めることとしています。
今回、タブレット端末導入にあわせて整備した光ステーションにより、庁舎の一部で公
衆無線 LAN の整備が実現しました。さらに、平成26年3月までに市内の公民館や道の
駅等10箇所に、この光ステーションサービスを付加した自動販売機を設置することにな
り、公衆無線 LAN の整備が一層推進されることになりました。
(那須塩原市企画情報課
[email protected])
オープンデータ推進に向けた取組
最近耳にすることの多くなってきた、
「オープンデータ」についてご存知ですか?今回は、
オープンデータ推進に向けた取組について紹介します。
○オープンデータとは?
オープンデータとは、コンピュータで加工しやすく、特定のソフトウェアに依存しない
形式で公開され、自由に利活用できるデータのことです。
今までホームページ等で行われてきた国や地方公共団体等による各種情報の公開におい
ては、その多くが二次利用を認めていませんでした。しかし、オープンデータとして公開
することにより、営利目的も含めた二次利用ができるようになります。
地図、交通、防災・安全、観光に関するデータ、統計・行政情報やイベント情報など、
国や地方公共団体等が保有するデータの公開により、官民協働による公共サービス実現、
経済の活性化・新事業の創出、行政の透明化・信頼性の向上が期待できます。
平成 25 年 12 月には、国が各府省の保有データを掲載した、データカタログサイト試
行版(http://www.data.go.jp/)を公開しました。また、静岡県や福井県においても試
行版サイトが公開されたり、オープンデータを利用したアプリケーションが開発されるな
ど、官民一体となったオープンデータの取組が推進されています。
○栃木県の取組
栃木県では、平成 26 年夏頃にオープン
データサイト(試行版)の公開を予定して
います。県が保有するデータを民間に有効
活用してもらうことで、地域経済の活性
化・新事業の創出や“とちぎ力”の発信等
を促進していきます。
(栃木県情報システム課
[email protected]