まいません。書きとめるときは、縦書きをおすすめします。最初の五音を上句、次の七音を中句、最後の五音を下句、と俳俳句句とはは、五七五の十七音で成り立っています。準備するもの力となってくれることを願ってやみません草子洗好きなものに囲まれていると気持ちが豊かになります。お気に入りのペンこの本がこれから俳句を詠むうえで、悩んだ時や困ったときに日本人の感性に出会うことでしょう。そして日本という風土をあらためて愛し、日本語のすばらしさ、それは俳句にとって、おおきな宝となります。のなら、なにもないときでさえ、あなたの紡ぎだす言葉が偽りのないもかなしいときうれしいとき（辞丁＊＊歳携書春寧角携時帯・な川帯記に夏解が用は・説出に電秋が版便子・載し利辞冬ってな書・てい文あ新いる庫る年ま大本いす歳サは。時イ記ズ、のこ歳なれ時どは記）すべての季語と傍題と iPad よびます。あるいは、上五（かみご）、中七（なかしち）、下五俳ポ句ケ手ッ帳トや鞄に入るサイズのノート、メモ帳ならなんでもか俳句をはじめることで、あなたの毎日が変わっていくでしょう。はじめにはいそくのの一はのじから初心を忘れた俳人のために草子洗の付録がついています）（月刊『角川俳句』や『ＮＨＫ俳句』の四、十月号に俳句手帳と句作に役立ちます。外出先でひらめいた時、ひらめいた言葉など書き留めておく緒に持ち歩くとよいでしょう。ちに推敲しやすいでしょう。この句帳は外出するときも常に一縦書きは一句の出来上がりのイメージが掴みやすく、のちのとします。「ピース」は「ぴ」「い」「す」で三音です。「やっぱ他にも、「ピース」「ビール」などの「ー」である長音も一音になります。りになっている「ジャックナイフ」が一番はじめの上句におかす無争で八。常がこ六上ジ例を終の音句ャ句月、わ句で「ッを十五ジりのすジクみ日ャ何八。ャナてッ十月と」イみ「フいク年十まッ錆うナも五し」びメイ経日「ょッフっとクてうがてはセ」八。「月ー錆し、ナ十ジびま日」五たっ本性「をこたのイ日持と時終」「つに間戦フ季置の記」きは念語に換か日たえなのいてさこし詠、と水てっこで田、てのす光字い世。雄余まの戦このように、俳句は五七五のリズムにのってよむことが基礎「あきめくやしょだなにいまもひょうりゅうき」秋めくや書棚にいまも漂流記水田光雄「いわよりもくらしさんしょううおのよは」岩よりも暗し山椒魚の夜は声に出して読み、リズムを頭でなく体で覚えましょ水う田。光雄音になります。この場合も同様に、上句「ひゃ」「く」「に」「ち」「は」で五切になります。百日は忘るる月日さるすべり「の」で、五音です。水田光雄字余りとなる場合、それが効果的にはたらいていることが大は守ります。の「きょ」を一つの音とみなしますので、「ぼ」「う」「きょ」「う」と、上句が六文字になります。ですが俳句では、ぼうきょうの上句だけ六音になることが許されています。中七と下五の音数り」のない方が音読しやすいわけです。ですが「字余り」でも「ぼうきょうのかぜあるるひのよもぎかな」これを字数にすると、望郷の風荒るる日の蓬かなとても大事になります。水田光雄俳句は五七五のリズムにのっとって詠むものですから「字余なります。以上をさします。つまり全体が十七音を越えると「字余り」と字余りとは、上句が五音以上、中句が七音以上、下句が五音うことです。俳句は五七五の字数ではなく、五七五のリズムが字余りについて忘れてならないのが、俳句は十七字ではなく、十七音だといで三音になります。んだりします。（しもご）ともいいます。また上句を打出し、下句を座五とよ「りつ」「」「きそっ」「とり」」なのど四の音「でっす」。「もニ同ュ様ーでスす」。「は「ひにっゅそり」「」ーは」「「すひ」」ってしまいました。ます。ですが膨大な量の季語を暗記することはありません。中句「ゆ」「き」「だ」「る」「ま」「お」「も」「く」で八音にな季語は、後述する「切れ」とともに、俳句にとって命といえ △ 鳥つつき雪だるま重く溶けにけり中句が字余りになった例です。だったり、字足らずだと、まとまりがありません。草子洗てくれるもの、それが季語です。なります。言葉の実質以上に、詠おうとするわたしたちを助けのリズムと、目の前の一瞬一瞬を切り取って詠むことが重要にと句全体が乱れてしまいますし、おとしどころの下五が字余りくわえて十七音と少ない。言葉が制限されるために、五七五音数は守って俳句を詠んでいきましょう。中七の音数が乱れる効果を生かして詠んでいます。また字余りでも、中句・下句の例句も、五七五の基本的リズムが身についてこそ、字余りのたり前の日常を詠む世界です。らゆる季節を表すものに囲まれて暮らしていて、俳句はごく当もめぐって生活してきています。わたしたちは生活の中の、あにならず、五七五を守って作りましょう。わたしたちはこの国に生まれたときから、四つの季節を何度います。しかし俳句は五七五が基本です。慣れるまでは字余り日本人の感性は春夏秋冬の四季によって、育まれてきました。字余りの逆は字足らずです。一句が十七音に満たない句をい季語は、その季節感をあらわす言葉です。て読み終えることができます。リズミカルな世界にのったまま、春らしい暖かい風に包まれ季語について韻をふんでいることで字余りを感じさせません。サミン」から「コンドロイチン」へと、つづく歯切れの良さやて、繰り返し読むといいでしょう。す。ですが例句の場合は、六音でもリズムが良いです。「上句「グ」「ル」「コ」「サ」「ミ」「ン」で、六音になっグてルいコま五七五のリズムを体感するため、自分の好きな句は声に出し ○ 雪が降る愛と平和の文字を背に草子洗グルコサミンコンドロイチン桜まじができます。柘植史子修正すると、 △ 背面に愛と平和雪がふる草子洗中・下句のリズムが崩れていないので流れるように読むこと次は中句が六音で、字足らずです。ランスを効果的に保っています。 ○ 鳥とまり透きとほりゆく雪だるま草子洗れていること。一句全体にインパクトを与えながら、絶妙なバ修正してみました。四季について一般的なセンスではなく、あなたがこれまで歩買うために売り場にやってきた時のことを詠んでいます。きます。ですがご自分の感性や直感を大事にしてください。そのデパートの売り場です。我が子か親戚の子か孫に雛人形をこれから、春夏秋冬の季語を使った例句をもって解説してい三月の節句に飾る雛人形や雛道具を売る市のこと。あるいは、にかわります。その気持ちが俳句にとって力となります。この句の季語は「雛市」です。ることで、時候に敏感になり、ちょっとした季節の変化が喜び黒髪の匂ふ雛市日和かな水田光雄季節を先取りし迎えるつもりで詠んでいきましょう。そうす例句をみてみましょう。俳句を作っていきます。を詠むときに上手に活用していくのです。では立春がくれば春ですので、この辺りから春の季語を使ってそれぞれの春の季語に象徴される意味・思いを理解し、俳句新暦（太陽暦）のカレンダーでは二月はまだ冬ですが、旧暦春の季語ひとつひとつにその意味がこめられています。新冬年立正冬月（に十関一す月る七季日語頃）から立春前日までものの芽が一気に芽吹く、いのちの喜びにあふれる時です。冬の寒くつらい時期を過ぎ、雪は溶け清冽な水が流れ出し、秋夏春歳時立立立記秋夏春に（（（載八五二っ月月月て七五四い日日日る頃頃頃季）））語かかかはららら旧立立立暦冬秋夏に前前前基日日日づまままいでででて記載されています。では、春とはどんな季節でしょうか？つひとつの意味を知ることにつながります。だしく理解していなくてはいけません。これは、春の季語ひと春の季語を使って俳句を作るとき、春という季節の特徴をた俳句にとって欠かせない季語をあつめたものが歳時記です。春の季語を使うとき歳時記は句作の伴侶はいくそののは二のじから初心を忘れた俳人のために二草子洗なかで新しい四季がうまれるのです。そして、歳時記をひらき未知の季語に出会うとき、あなたの詠んでいきましょう。「冬」という感性が育っています。その感性を大事にしながらです。知らず知らずのうちに、あなただけの「春」「夏」「秋」んできた人生の中で、いくつもの春夏秋冬がめぐってきたはずに重ねて無常感が漂います。それが「さくら吹雪く」の季語に散るさまがこれほど美しい花もほかにないでしょう。栄枯盛衰蜥蜴の尾きらきらと地を流れけり例句をみていきましょう。水田光雄てゆく。桜の咲く姿が華やかだからこそ、散りゆく姿を惜しむ。りと並んでいます。する花、日本人の感性をあらわす花、それが吹雪くように散っ歳時記をひらけば、これら夏の特徴を象徴とする季語がずらない、桜だけが持つ感傷的な世界もあります。日本人が最も愛われは春を待ち、喜び、惜しんできました。華やかさだけではた花です。蕾から満開、散る姿まで、その移ろいゆく姿にわれ雪などとも言います。桜は古来より、日本人の感性を育んできこの句の季語は「さくら吹雪く」です。落花、散る桜、花吹母が来る並木のさくら吹雪く中ことをシンプルに、かつ詩情ゆたかに詠むことができ栗ま山す政。子じる食べ物もあります。る時季です。また、じめじめして暑苦しい夏にこそ美味しく感り、空には入道雲も。涼を求める日本人独特の感性が随所に光めしますね。一方で、木々の緑は濃くなり、生き物は活発にな春が過ぎると、一気に暑くなります。湿度もあがり、じめじ夏は、どんな季節でしょうか？夏の季語を使うとき季語の意味・思いを理解すれば、例句のように、当たり前の思いともぶつからずに、句全体を引き立てています。いますが、「匂ふ」程度に抑えていることで「雛市日和」の意味・雪く」の季語の意味をよく知った上で詠まれています。い母親の黒髪でもあります。実際には黒髪はつややかに輝いて春の花なら何でも合うというわけではありません「。さくら吹「黒髪の匂ふ」はお雛様の黒髪でもあり、雛人形をえらぶ若させる句になっています。でたさはないということが分かります。生かしながら、母への愛と老いてゆく親への複雑な思いを感じ加えて「雛市」に「日和」を足しているので、これ以上のめことについては敢えて、五七五に表わす必要はないわけです。選ぶ人たちの賑わう様子まで伝えることができますので、その「雛市」という季語には、雛人形を選ぶ楽しさ嬉しさ、またにどこか切ない印象もうけます。「さくら吹雪く」という季語をという劇的な絵を捉えていることで色彩も鮮やかであり、同時深い敬愛を感じさせます。満開の景色より「さくら吹雪く中」花の中の花である桜にその姿を見ていることで、母への感謝とのようです。例句は、母が自分のもとへ歩いてくる様子を詠んでいます。雛市日和ということから、天気も良く買うのにふさわしい日こめられた思い、意味になります。が「大暑」に込められた季語の意味、思いになります。ものをみる目を、和らげ動かそうとしているのです。と厳しくなる頃です。夏の盛りの力強さを感じさせます。それ水をまき、涼を作りだすことで、暑さで滞ったわたしたちの季語は「大暑」です。二十四節季のひとつ、暑さがいちだん雨粒のいきなり太る大暑かな的に動かそうとしているわけではありません。真夏の特徴をよく捉えて詠まれています。「動かぬもの」を物理生きるものの鮮やかさを表しています。したこと、夏の輝かしさを無言で伝えているのと同時に、夏にいう表現を使っていること、蜥蜴の走り去る姿を「流れ」ると味の良いものとはいえない蜥蜴の尾に対して「きらきらと」とほかの時候に比べ、動こうとしなくなります。例句は、そんな在る姿のまま、人間も動物も、少しでも動けば暑くなるためにさがつづくこの時季は、風はそよとも吹きません。在るものは例句は、水打って「動かぬものを動かしぬ」とあります。暑つげ幻象蜥蜴をとらえていながら、蜥蜴の「尾」に限局したこと、気あらわれている季語です。ま述べているだけの「だから何？」という俳句でもありません。ていません。ですが、見たまま、自分におこったことをそのまう季語に含まれていますので、例句ではそのことを改めて伝え蜥蜴の動きが素早いことは、わざわざ述べなくても、蜥蜴といかな気持ちになります。真夏に涼を求める日本人の感性がよく先の通りに水をまくことです。水をまく音を聞くだけでも涼や季語は打水、水を打つです。暑さを和らげるために庭や玄関水打つて動かぬものを動かしぬ村井丈美た人間の姿を面白く感じます。していて、蜥蜴の尾しかとらえられません。呆然として残されっ蜥蜴だ」と、気付いた瞬間には、視界の端へと蜥蜴は姿を消りそえ捕例まれてまこ季句すがいえの語は。蜥てる俊は、蜴、の敏「一・小がな蜥瞬蜥さ困生蜴で蜴い難き」とのたで物でら尾めすはすえと可。、。夏たい愛そに蜥うらのも蜴季し姿っの語さはと姿にや爬もをこ愛虫生的め嬌類命確らもに力にれ感特溢詠たじ徴れん意さ的たで味せな存い、ま容在ま思す姿とすい。をな。「そにりあなな、のと合わせて詠むと、句に奥行きが生まれてきます。世界観が漠然としているため、逆に、例句のように限局したもます。また「大暑」に見られるように時候をあらわす季語は、この一文だけで「大暑」の時季の雨の感触、音まで伝わってき見ていながら見ていなかったことを瞬時に切り取っています。れを成功させています。雨粒が「いきなり太る」という誰もが俳句は、感動の瞬間を切り取る文学です。例句は、見事にそでしょうか。に詠んでいるだけにも関わらず、読み手を感動させるのは何故例句は、盛夏の時期の雨を詠んでいます。事実をありのままて伝えているわけです。文をしたためている嬉しそうな表情まいきます。例句は後者の意味です。「秋日」ときいてどんなイメ祝事へのよろこび、めでたさを「豊の秋」という季語にのせたり秋の陽の光をいうこともあります。前後の文脈で解釈してをしたためていると思われます。季語は「秋日」です。あきび、と読みます。秋の一日をさします。上句と中句は、「吉日と結ぶ一文」ですから、祝事の報告塵取の塵に秋日の差しゐたりの報われたよろこび、安堵感。神への感謝の意がこめられてい秋の空気、大気の特徴をよく生かして詠まれていま塩す見。明子この「豊の秋」には、それまでの稲作をねぎらう気持と、労聞こえてきます。しています。つつく音が「階をなす」ように「あをぞら」を渡ってゆくのが季語は「豊の秋」です。特に稲のよく実ったこと、豊年を表空が見えてきます。澄んだ空が見えてくると、「啄木鳥」の木を吉日と結ぶ一文豊の秋るのです。水田光雄が伝わると秋の大気が伝わります。秋の大気が伝わると澄んだ界まで伝えることができるからです。「啄木鳥」をとりまく世界や虫の音を愛でながらも厳しい冬がくる前に備える季節でもあす。これは、「啄木鳥の音」とした方が「啄木鳥」をとりまく世楽しませるとともに、冬眠前の動物たちの命をも助けます。月例句は、「啄木鳥」と詠まずに、「啄木鳥の音」と捉えていまいろな植物の実が実り収穫の時期であり、それは人間の味覚をコミュニケーションのため、と用途はさまざまあるようです。り、空気が澄むため月が一番うつくしく見えるときです。いろラミングは、巣穴を作るため、木の皮にいる虫を食べるため、夏が過ぎ、日中もすごしやすくなる頃が秋です。夜は長くな気に木をつつくドラミングの音色が印象的です。木をつつくド秋の季語をみていきましょう。秋とはどんな季節でしょうか。目にすることができますが、姿や鳴き声よりも、秋の澄んだ空秋の季語を使うときはいそくのの三はのじから初心を忘れた俳人のために草子洗指すのではなく、キツツキ科の総称になります。留鳥で一年中、季語は「啄木鳥」です。けら、とも呼びます。一種類の鳥を啄木鳥の音あをぞらへ階をなす栗山政子語を合わせることで特別なものに仕上げています。「吉日と結ぶ一文」という何気ない行為を「豊の秋」という季例句は「豊の秋」という季語でなくては成立しないでしょう。でも見えてきそうです。前にひろがります。婚礼を喜ぶ気持ちがやさしく伝わってくる冬日に照らされた海が、読んだ瞬間にきらきらと輝いて、眼季語は「冬日」です。ぐれの色が重なります。味がしみるほど煮込むには時間がかかの静寂のなかにさまざまな思いが巡ります。煮汁の色と、ゆふ自分の夕餉を待つ人がいる。ことことと大根の煮える音、一種節つ春み冬扱がで婚で新くをな冬冬・っそきすのす年し迎枯はは新てのら。日。はさえれ、ど年詠季きまや、はたて寒んのん節らた太年古といさな季でのと秋平の来ききが季語い世かと洋初、のま一節をき界がいにめ日よす段で使まをやう冬の本ろがとしうし体い空日め人こ、厳ょとょでて気満でのび枯しうきう感見のちた感もれくか。じえ一さ性ひるな？取ま段とをとさりりすと今育しま暖、。澄年ておもを季ん一てで風求語で年きす情めをいをま。がるひる祝しまあ季と時うたたり節つ季、。、、でひだよと雪だすか水ろつ景か。ら田こ大色らもこ光ぶ事のこのそ雄季にうそは塵から、同じ塵を詠むとしても詠み方がまったく変わってくるのには夏の陽光の特徴があり、冬には冬の陽光の特徴がありますイメージを抱きますか？寒いなか、もうすぐ家族が帰ってくる、季語は「大根」です。だいこにる、とここでは読みます。大大根煮る鍋にゆふぐれ来てをりぬが使われています。冬のゆふぐれの色、匂い、世界観。どんな煮ているとは言っていません。「ゆふぐれ来てをりぬ」と擬人法餉のイメージです。ですが例句はわざわざ夕餉の支度に大根を時間がかかりますから忙しい朝から大根は煮ません、やはり夕ればほろと崩れ、おいしそうな湯気がたちます。また煮込みにしみこんでゆくのが特徴です。味がよくしみた大根は、箸で割す。大根を煮るとき、だしの風味や煮汁が時間がたてばつほどそ美味しく感じます。例句は大根を煮ている様子を詠んでいまが、やはり大根といえば冬でしょう。旬のものは旬に食べてこに欠かせない食べ物です。今では年中見かけることができますが楽しめます。生食や煮たりしても味が変わり日本人の食生活根は他の食べ物の味を引き立てたり、それ自身もいろいろな味田中まりそうやって考えていくと春には春らしい陽光の特徴があり、夏じでしょう、また夏の陽が塵にさすのはどんな色ですか。冬は？春夏秋冬の陽が塵にはさすのです。春の陽がさす塵はどんな感のでしょうか。塵取に塵を集めるのは年中やっていることです。ージを持ちますか。秋の陽の光とは他の季節とどのように違うという言葉をいきいきと際立たせています。秋でもない、冬日という寒い時期のまぶしい暖かさが、婚の日つかってしまい、季語も祝事も生きてきません。春でも夏でも句婚で礼すが。明るくめでたい分、春や夏、秋の季語では、婚礼とぶ「春近し」で読み終えた瞬間、孔雀の羽根の色が一気に鮮やっていきましょう。とどうでしょうか。季重なりの名句もありますが、慣れるまでは一句一季語で作いう思いがあります。その意味をよく理解した上で例句を読むべ、実際に自然の中に春の気配を感じつつ、春を待ちわびると季語は「春近し」です。春待つ、という期待だけの季語に比筆立に孔雀の羽根や春近しなくなってしまいます。ぶつかり合い、句全体が支離滅裂となり、伝わることも伝わら吹き込むのです。その季語が二つ以上あっては、二つの世界がそのため、ひとつの季語がもたらす世界観が、一句にいのちを山崎ひさをあらたなものの見方がうまれ、俳句がいきいきとしてきます。前の行為でも、ご自身の感性で見つめれば、ちがうものの見方、限られた字音数の中で、詩情ゆたかに詠わなくてはいけません。これまでも述べてきたように、俳句は五七五＝十七音というる喜びをたたえているのです。門松を立てるという毎年当たり述べず、「横綱級」とたとえることで極めて客観的に新年を迎えう気持ちがこめられていますから、そのことについては敢えてはひとつ、と決まっています。それは何故でしょうか。上使われていることを言います。原則として、一つの句に季語季重なりとは、一つの句の中に季語が二つ、あるいはそれ以という言葉になって表れています。門松を立てる行為自体に祝季重なりのタブーについて例句からは、そんな家族の健康と幸せを願う思いが「横綱級」取ったものが、俳句なのです。代ですから、毎年のことであっても手抜きをしません。言われています。門松はお正月の間、家に歳神さまを迎える依に立てていたそうです。だいたい二十日過ぎに立てていた、ととはじめ）」の日に山から伐りだされ、それを鳶職人たちが各屋として各家の門口にたてる松のことになります。昔は「事始（こ動を経験するために生まれてきました。その感動の瞬間を切りる何かにいつも触れて生活しましょう。人間は、たくさんの感画、すきな音楽、すきな香り、おいしいものなど五感を喜ばせ新鮮でピュアにしておく必要があります。好きな絵、すきな映俳句を作るとき、わたしたちは、いつもものを見つめる目を季語は「門松立つ」です。「歳神」を迎える依代（よりしろ）門松の横綱級を立てゐたるによって、読み手も作者とともに春の気配を感じるのです。春待つという主観の季語より「春近し」という実感できる季語と合わないでしょう。現しています。同じ根菜でも、大根でなくてはこの「ゆふぐれ」り、その時間の経過を「ゆふぐれ来てをりぬ」と言い換えて表ものです。それが外の木々や風、景色に感じられるようになる。かもしれません。冬を知る者にとって、春を待つ気持は格別なかに視界に残る感じがします。机上で外の景色を眺めているの水田光雄この句から切れを失くしたらどうなるでしょうか。だらりとした締まりのない印象をうけませんか？散文的で切ど切生でこ秋夏生立字で節すのめ草節秋「はや。よくややややな／うや／／／」ぜ太に／死太雲を「平切書後平よ使切洋字棚を洋りっれに「に相に長た」風やい寄風き切が荒」まる荒橋れ必び要はも俘び渡りな、漂虜の句流の記墓かの具途体中的にに使解わ説れしるてこ水いと田水きが光〃〃〃田まほ雄光すと雄。ん立秋の雲より長き橋渡り（切れなし）この例句から切れを消去したらどうなるでしょうか。あり、秋の訪れを感慨深いものに仕上げています。橋渡りの間を切っている「間」に「作者の言葉にしない心」がこで初めて秋の訪れを感じているのです。立秋と、雲より長きます。そのため渡らんとする橋が雲より長いことに気付く。こを流れる雲も澄みわたっているため、その全貌が美しく見渡せの世界です。秋ですから、ものはみな澄みわたっています。空この句の立秋と、雲より長き橋渡り、は近からず遠からず別るのです。今、この感動の瞬間を切り取るために、切れや季語が必要になひろがりと奥行きをもたらし、それが詩情にかわるの水で田す光。雄立秋や／雲より長き橋渡り語」があり、五七五のリズムにのせてこそ、俳句といえます。れ」る場所をつくることによって空間・隔たりを作り、一句に川柳・標語・キャッチコピーと大きく異なる点です。「切れ」「季性」が隠されています。五七五という限られた字音数の中に「切ちです。「切れ」「季語」なくして俳句は成立しません。これがす。この「間」に、言葉に表わされていない「作者の世界、感俳句における「切れ」とは季語と同じく、俳句にとっていの感性になります。その箇所が「切れ」であり「間」になるので切れについてはいそくのの四はのじから初心を忘れた俳人のために草子洗た別の世界です。このふたつをつなげているものは、作者の心・生節を作っていることと、風荒ぶ太平洋は、それぞれ独立しに風荒びの間に深くおおきな空間があります。った切れのある俳句では、上句の生節やと、中句下句の太平洋となります。どんな印象をうけますか？原句の切字「や」を使生節の太平洋に風荒び生節に太平洋の風荒びえた、ことに感動していますから敢えて言葉にする必要はない俳句は鮮度が大事ですから過去のことでも、今目の前で、こ葉にする必要があるかどうかです。あらわれた、そのように見んともありません。さてここで、男の顔（あらわる）ですが、あらわる、まで言にだらりと時間の流れ通りに言葉で説明してはおもしろくもな少年に男の顔（あらわる）星流るただ俳句は感動の瞬間を切り取った文学ですから、このよう最後にもってきます。の顔は大人びて見えた、男らしい顔つきに変わった」です。そして「星流る」は前述したようにオチにあたりますから、流る」。この句を単純な日記風にすると、「星が流れると、少年例句は句の途中に切字「や」を使った切れです。季語は、「星少年に男の顔や／星流る ⋱ の瞬間おこったかのように詠みます。栗山政子ましょう。切れは季語を生かしも殺しもします。つぎの例句をみていきも効果的といえます。うつくしい絵のように見せるためには、立秋や、で切るのが最立秋という季語を際立たせ、雲より長き橋渡りという行為を意味がなくなるからです。一句に使う季語は唯一無二です。が、このように季語が動く句は良くありません。立秋を使った他の季語でも成り立ってしまうことを季語が動くといいますあります。きてきません。ほかの秋の季語でもあてはまってしまう恐れががこの句の場合、最後に切れを用いると、立秋という季語が生これは「渡る」という動詞の終止形を用いた切れです。です立秋の雲より長き橋渡る／れがないために奥行きがありません。（切字を用いない切れ）え形い要りたのわは原星までこ、できるつはた何原句星星で流すはこ心すた部ま沢しか句の流流はる。なでにのり分り山た、のよるる仮少くは響でので「あちと感う、男に年、「い時陳は星るのい動なでの、に今星た間腐じ流で生うの感切顔時男目流ものなめるし活こポ動れの間ののるの流句に」ょやとイがて少の顔前」「をれにオはう季でンあ中年流（で男切通なチ漫。語すトり・にれあこのりりっを才の。はま下（通らの顔取にて言でなも、せ句なりわ瞬にっ詠しっいかち少んにっにる間なてもまてうにろ年。続た見）にっみういしオ、んのない）たおたまとままチ少、ま「顔ぜてこ少すしすう、年星をでいまっ年。な。と落の流男しまをた」い俳、語顔るのょす詠こでこ句こでを」顔う。むとすとにのい男でたかでとと。では句うたすら。すしこす瞬のサらがしがてれ。間場ゲし、めこ言を詠性合、め数たれい過みがはにるあもでか去た必ああもるのはていきます。鈴虫と空の様子が今ひとつつながりにくく、かえって詰め込覚えてください。言葉にしないうれしさ・悲しさは必ず伝わっとなります。随分と印象が変わります。味わいといえます。俳句は全てを詰め込んでは色気を失う、と鈴虫や／雲うすらいで剝がれゆきにみられる作者の感性の「間」、ここを読み取ることも、俳句の鈴虫や／薄雲の剝がれゆく夜 ⋱ みすぎている感じになってしまいました。ないと思いませんか？言葉にあらわされていない部分と、切れ仮に例句を「鈴虫」で切った場合は作者の伝えたいことが読んで全部わかってしまったら、面白くではなぜ「鈴虫の夜」としているのでしょうか。ると詰め込む形になってしまい読みにくくなります。加えて、体に秋の夜のイメージは内包されているといっていいでしょう。季語は「鈴虫」です。秋の夜に美しく鳴きますから、鈴虫自ですが、俳句という世界最短の詩に伝えたいことを全て表現すが流れたあとにあらわれた金色の月を伝えたかったはずです。鈴虫の夜や／薄雲の剝がれゆき次の例句です。栗山政子本来なら、鈴虫の音色・秋の夜空を流れる絹のような雲・雲をそう遠くない距離でつなげています。とともに、季語を生かすものでなくてはなりません。の景色との間に深い空間を生み出しながらも、この二つの景色を充分に生かす箇所で使われています。切れは空間をもたらすそのため「鈴虫の夜」で一度切ることで、「薄雲の剝がれゆき」切字「や」は句の途中で使われていますが、「れわれ読み手にもたらすのです。星流る」の季語いるのです。雲の剥がれゆき」という心にひびいた景色を切り取って伝えてになったのは星が流れるのを見たからなんだ、という余韻をわることで視野がひろがっていきます。「鈴虫の夜」全体から、「薄星流る、のオチに辿りついて初めて少年の顔が大人の男の顔少年に男の顔や・・・・星流る語として詠む、と色々手法はありますが、「われます。この景色を月を季語として詠む、あるいは鈴虫を季鈴虫の夜」としていな空間がもたらされます。景色のなか、薄い雲が剝がれるように流れて、金色の月があらの感動（男の顔あらわる）が介在し、「星流る」までに深く大きここで切字「や」を使って切ることで言葉に表わさない作者一体となってくる美しさがあります。鈴虫の鳴き声が聞こえる鈴虫といえばその美しい音色ですが、例句は音色と空の色が少年に男の顔やろがりが生まれるのが感じてもらえますか？と思います。鈴虫と限局して詠むより、「鈴虫の夜」とした方が、景色にひですので、この三つに関しては読んですぐ意味がわかると思なく遠くもない別のこと下下句上上句にか・かる中言句葉と句・は中近句くもと＋＋遠くもない別のことこのように切字「かな」は、上・中句とは近くもなく下落とし所一番伝えたい下＋句句＋かなかな余情を滲ませているのです。 ⒟ 一本の葱の立ちたる厨かな ⒞ 立ちてすぐ味方の欲しき案山子かな ⒝ 島一つ暮れ残りたる網戸かな ⒜ 望郷の風荒るる日の蓬かな切字「かな」を使ったきれはそいのく五のはのじから初心を忘れた俳人のために草子洗水〃〃〃田光雄かるく切らせていることで、作者の夕をみつめる心を挟み、体にひろがりを持たせています。「島一つ暮れ残りたる」と「網戸」の間に、空間をつくり句全かな、ではっきりと切れています。つまり、この句は点線のところで、かるく切れていて、網戸島一つ暮れ残りたる ⋱ の作り方にわけられます。まなる一 ⒟ す ⒞ ⒜ ⒜ 余小、息四の。のの ⒝ 韻細そに句「「「 ⒞ を工ん読を一立望 ⒟ のななみ読本ち郷のこし感下んのての例すにじろで葱す風句。すがすみのぐ荒でこっし、て立味るすれきま最どち方るががりせ後んたの日、切とんまな字言かで感る欲の「い。とじ」し」か終まをはきはなえるう「」「」、こけ厨は蓬の言とま」「」特いなすに案に徴終くかか山かでえ滑？子かかすたら」っっ。あかにててとにかいいに読かまま爽みっすすや終て。。かえい網戸かな／水田光雄ん。暮れ残る景色と網戸は別です。これは「島一つ暮れ残りたる」は「網戸」にかかっていませませんか。「島一つ暮れ残りたる」と「網戸」はつながっていますか、いい ⒝ まはすど。うでしょうか。ってくるのです。世界です。ここでも点線の箇所でかるく切れていることで棒鱈「棒鱈の乾ききつたる」と「虚空」は近からず遠からず別の棒鱈の乾ききつたる虚空かな／田中まり句の途中の弱い切れの間にも作者の感性は生きています。生 ↓ まれ箇所＋＋この句の ↑ 剪りに＋＋＋けりけりけり一番のもりあがるか所です。例句の ⒜ ⒝ は同じタイプの作り方です。切れは斜線の部分一おそらく桜の中を馬が走ってきたのですが、馬走りくる、です。これが切字「けり」の特徴です。空間がうまれ「さくら」が満開の世界へと変わります。と切れています。「彼方より馬走りくる」の景色のあとにかるく点線のところでかるく切れていて、さくらかな、ではっきりいることで句にメリハリをつけ、一句全体を鮮やかにしていま強く、断定的に言いきっています。白黒はっきりと言いきって読みあげているような文章です。それだけに「けり」の切れは彼方より馬走りくるさくらかな／後者の作り方のわかりやすい例句です。形をつかいます（切れの強弱は後述します）いず、もっとも切れの効果のやさしい、体言止めや動詞の終止切字「や」「かな」について述べてきました。 ⒟ ⒞ ⒝ ⒜ 山鵜白冬桜飼鳥薔待に薇やつ水のまと絶ご闇い好と夜ふ調花の座をと水の剪なの生りり澄まににみれけけにけりりけり／／り／／徳永芽里例句を読むと、「けり」を用いた句は、まるで時代劇で武士が「や」 → 「かな」 → 「けり」となります。切れの強度は、弱い順に、この場合、かるく切るだけなので、切字をつかった切れは用界へ連れてゆき余韻をのこすやり方です。後者は、句の途中でかるく間をつくり、下句でややちがう世 ⋱ か上 ⒜ か・冬 ↓ る中薔句 ↑ 薇のは絶下好句調にを一度かるく切ることで、景色がさらに広がり、桜の華やかさが ⋱ ⒝ 白鳥に水といふ座の＋生き生きと見えてきます。 ⋱ から冬の空へと大きく景色がひろがってゆきます。 ⋱ かるく切れているからこそ「虚空」に託した作者の心が伝わ仲水草〃田子栄光洗司雄な余韻を残します。切れの強弱前者が最もよく使われる詠み方で、一番終わりに深くおおき切字「けり」を使った切れていました」となります。の水は夜にもかかわらず、秋なのでとても澄んできらきらとし「私は今日、夜の鵜飼を楽しみに待っていました。その時、川る日記が、シンプルかつ詩情ゆたかな俳句へと変わるのです。 ⒞ は日記風に言うと、 ⒟ 山体桜言 ↓ やまごと花となりにけり／ ↓ 遠くもない世界遠からずで一番もりあがる箇所中句と近くもなく ⒞ 鵜 ↑ 飼待終止つ形 ⋱ 作者が伝えたいのは、鵜飼を待っているときのドキドキ感と、 ⋱ 闇夜にあってでも秋の水が澄んでいることが分かったというも闇夜＋の上水句のと ↑ 澄近かみらにずけり／＋けり草子洗季語の意味を正しく理解し、切れに強弱をつけることで単な水に、作者の心、鵜飼が共鳴しているのです。潜んでいますから、その気持ちは充分に伝えられ、闇夜に澄む仲栄司など敢えて言葉にせずとも、鵜飼待つの後の切れに作者の心はしみに待っていた、待つ間ドキドキした、感動した・・・などい「けり」を使い、一句全体が一気に鮮明になってきます。楽闇夜の水が澄むのは秋だけでしょう。澄みにけり、と最も強とつづく。ます。分裂してしまい伝わるものも伝わらなくなるのです。あるとブツリブツリと句が切れ切れに感じ、まとまらなくなり鵜飼への思いが伝わってきます。そして闇夜の水の澄みにけり、鵜飼待つ、ここで一度かるく切ることで空間が生まれ、作者の季語が二つ使われないのと同様に、同じ強さの切れが何か所も俳句はなによりも鮮度が大事なのです。切れを二か所作るときは、弱い切れと強い切れで作ります。あたかもこの瞬間、目の前でおこっているかのように詠みます。止形を使っています。俳句というものは、感動を伝えるため過去のことであっても、きらかな切れ方はせず、切れの効果の弱い体言止めや動詞の終やはりここでも、かるく切る所は切字「や」「かな」のようなあ ⒞ ⒟ は点線でかるく切れ、斜線ではっきりと切れています。らずの関係をもち、一句を際立たせるのです。の世界ですが、作者の心が介在することにより、近からず遠か者の心を介して、共鳴しています。この二つは本来独立した別々定の美学）（「けり」は断定的に強く言いきることで句が鮮やかになる、肯の滅で多すに。経験できない鵜飼観賞への期待と、澄んでいる水は作この句の切れはここ一か所だけです。生まれる、という言葉をパンジーの一株を足し円終生止形まる／動詞の切れが分裂します。水田光雄で切ることで、「芹の香り抱き」までに読み手にさまざまなドラ「飛び乗る」で切れて、間とリズムをつくっています。ここ特急に飛終び止乗る形／芹の香り抱連用き形草子洗から、下句の動詞は終止形よりやや弱い連用形になっています。切字だけに、切れていることがはっきりと伝わるためです。句動詞の切れのみで、切字を使った強い切れは使っていません切字「けり・かな・や」を同時に使うのは、避けてください。な感覚であり、「われらの」となっています。一句に切れの強弱は必要ですが、一句に切れを二つ使う場合、粋性を後押ししているのです。いわば空もわれらの一部のようと ⑤ ④ ③ ② ① 切切れなり体動やかけれのなりの強ま言詞・強さす形さの。容に順詞順番番にをつついけてると、はいくそののは六のじから初心を忘れた俳人のために二草子洗澄んだ空は、大鈴の向こうにひろがり、見上げた者たちの純のようなものが隠されています。切り取り、「見上ぐ」と切ることで、ここの「間」に作者の意志大鈴を見上げたこと・見上げたときの秋空のうつくしさ、をますが、感動の場面場面・瞬間瞬間を切り取る文学です。す。しかし、これでは感動が伝わりません。俳句は何度もいいふつうの文章にすると、「大鈴を見上げてわれらに空澄みぬ」でこの句は句の途中に動詞・終止形の切れを使っています。大鈴を見終止上形ぐ／われらの空澄連み用て形 ⋱ マを連想させています。この句も、終止形が一番強い切れにな ⋱ っているので、下句は終止形よりやや弱い連用形にします。「生まる」という動詞・終止形の切れです。草子洗来る余韻に、作者の喜びも伝わってきます。まる、と切っていることでよく伝わってきます。切れの後から例句は成功しています。円がぽっとできあがった感覚が、生ますし、余りに直接的だと重くなりすぎるからです。使うのは非常に難しいといえます。安易に使えば安っぽくなり体言の切れ今回は句全体にメリハリをつけるために、次に来る切れは「かこの句の一番強い切れは「かげろふや」です。切り、「山椒魚の夜は」でドラマティックに仕上げています。うもととい連強か。っ同同「切用いこ茎げとじじやれ形のの立ろも強強」にがで句やふ強ささとな使次の／やいののいりわに一人／切切切うまれく番は声れれれはすてる強地出でははっ。い切い球しす、使きまれ切を「てがわりすはれ掘連か声、。「ななと「弱はり用立しいや」掘く「返形て終たよ」にりし茎し直止う切と返ま立なす形にれ一すすやりしを緒」。「」まま使にと掘です使すっいりす。う「。てう返。終しここけこい止」ことりのま形とのは」場すは合よい切栗避か栗、のりうれ山けら山や動が政ま切「、政「や詞最子し字や子や弱のもょで」」せます。打ったものは「岩よりも暗し」です。ですからここで一度強くですがこれですと平易なままで俳句になりません。作者の心を散文にすると「山椒魚の夜は岩よりも暗い」です。っています。ここ一か所だけですので、形容詞・終止形の最も強い切れを使句中に形容詞「暗い」の終止形「暗し」の切れです。切れは岩よりも暗し／山椒魚の夜は水田光雄かく」の順に弱くなります。では一番強い切れです。連体形「あたたかき」連用形「あたたあたたかい、という形容詞の終止形は「あたたかし」。形容詞されていない春の日差しが見えてきます。情が漂います。「あたたかし」と言い切っていることで、言葉に強弱をつけましょう。余韻がのこり、読み手に想像をふくらま年輪の端に腰かけるという現代人の日常とは異なる行為に詩ましょう。切れで強弱をつけない場合は、句中の意味をもって「あたたかし」で強く切れています。例句のように、切れを数か所使う場合は、切れに強弱をつけこの句の切れは二か所です。「腰かけ」でかるく切れていて、詩情がなくなってしまいます。年輪の端に腰かけ ⋱ 切れの中で最も弱い切れになります。弱いからといって効果げろふや」より弱い動詞の終止形「立て直す」にしています。 ⋱ がないというわけではありません。弱い分、季語との組み合わ終止形か連用形にするかは、たくさん句を作り、他のたくさ ⋱ んの句を読むうちに自分の中に感覚として備わってきます。あたたかし／つげ幻象強さの切れが何か所もあると、一句が完全に分断されてしまい、形容詞の切れ同じ強さの切れは、一句の中に使わないようにします。同じ ⋱ ⋱ 以上、三回にわたり切れについて述べてきました。いて下句の体言で弱く切れています。ながら読む必要があります。例句は斜線のところで強く切れてるのはこのためなのです。切れではないので、連体形と勘違いしないように句全体を感じも季語を殺しては俳句にはならないのです。切れに強弱をつけしているのが分かってもらえますか？良い言葉や文章を作ってので親しみやすさがありますが、切れ字を使った分かりやすい動詞の終止形の切れは、普段私たちが話している言葉と近いし所の下句にある季語たち。上句中句にある世界が季語を生かるだけで詩になることがよく分かる上句中句です。そして落と一文、これら上句中句はそれ自身に詩情があります。定型にす黒酔ど板ふこの人ま地とで図ゆもう終ら歩ごゆいき止らてだ帰終止ゆ終形する形け止／／る形稲体す体／光言い蕎体つ麦ち言のよ花言ん久木草す子い洗か神戸美沙子ています。百日は忘るる月日・北口へ別るる出口・吉日と結ぶす。途中強く切ることで一呼吸置き、季語を生かす形で終わっ例句をみてみましょう。動詞が強く体言が弱くなります。一、二、三句目は中句で強く切れて、下句で弱く切っていま最後に、動詞の切れと体言の組み合わせです。まつすぐな風の来る日の豆の花／実柘榴の噴火寸前の口元／〃〃余韻も作りだしています。吉日と結ぶ一文／豊の秋北口へ別るる出口／秋の雷百日は忘るる月日／さるすべり例句をみてみましょう。せ・言葉のリズムの調節・他の強い切れとの併用ができます。して体言で弱く切っていることで多くを語っていませんから、これも、前述したように中句下句が上句の季語を生かしなが青梅雨や／森に喪服の五六人水〃〃田光雄とで余情をつくりだし、お互いを支え生かしあっています。そていません。この例句は本来一つの世界だったものを、切るこら詩情があります。「や」で季語を切ってはいますが季語が浮い ⋱ 切れとは「間」であり、言葉に敢えて表さない「作者の心・や」が最も強く四、五句目は、読み下ろすようにして下句で切っています。 ⋱ 感性の居場所」になります。さまざまな切れを理解した上でご季語を主役にしつつ潔い詠み方をしています。 ⋱ 自身の句など読み返すとまた面白いかもしれません。次に、切字「や」と体言の組み合わせです。「 ⋱ 水田光雄体言は弱くなります。強弱の切れの組み合わせです。 ⋱ 栗山政子例句をみてみましょう。 ⋱ 秋風や／まだ新しき母の骨 ⋱ 郭公や／石に座れば石が舟〃セーターの編目に母の鼓動かな／フォーサー涼夏＊春の出航について空席に春の日を乗せ出航す／辻紀子＊巣箱についてひとつづつ高さの違ふ巣箱かな／ひらとつつじ＊烏瓜を引くことについて烏瓜引けば真つ赤な音こぼす／＊白桃を剝くということについて栗山政子 ⋱ 例中ら字く句にずこの取ち切遠のごりびれか別と合るがら々くわにあずの、せ微るの世取と熱こ関界りは癖と係は合、あがを、わそりほ築作せれ／とく者てぞ蝮んこの詠れ蛇どと心む独草でに・こ立すな感とし。り性でたまがすふす介。た。在つそすののる世たこ界めとを栗、で、山句、読政の近ん子途かで取り合わせ例み一白句お一物桃ろ物仕をす仕立剝、立てくとてにい、間っと合たはひ感ひを覚と計でつりすのを。こりと／について詠みます。水一田気光に雄読すくすんなり句の意味が分かると思います。このようにひとつのことに対して詠んでいますので、読みや＊水香る沢蟹について沢蟹の水の匂ひを手にしたり／かげやまさゆり＊春の雲を近くに感じながら登る坂道についてま仕す立俳。て句（をい続ちけぶるつうじちたにて耳）」にとす「る取でりあ合ろわうせこ」ととのいひうと言つ葉にが、「あ一り物坂道を春の雲へと登りゆく／甲斐夏柑＊冬のはじめの畳むという日常について初冬の畳むべきものみな畳み／東川あさみ＊晩秋の土についてはいくそののは七のじから初心を忘れた俳人のために二草子洗行く秋のギャロップの土湿りゆく／林薫＊七月の待受画面について七月の待受画面ペンギンに／春田珊瑚＊隙間にも寒さを感じられることについて本棚の隙間に寒さ集まれり／中村勢津子＊セーターの編目についてた面白いものです。そして自分が作った句にいつまでも執着し ⋱ 鈴虫や／壺に涙が落ちてゆき＊未来の言葉と冬の桜千年の先の言葉や／冬桜 ⋱ ⋱ ＊寝過ごした時の夢と冬のばら夢みたる分を寝過ごし／冬のばら＊地球（地球儀）と神渡し地球儀の半分は闇／神渡し＊くちびるの微熱と蝮蛇草 ⋱ ないことです。だめだなと感じたり、推敲してもうまくいかな＊鈴虫と涙 ⋱ すよ例せしこ橋。＊島う＊薄句んかの＊に越夜唄と薄氷。しよ増きえ句句うえびがやい氷やて中中にる一深／うと／とにに取につま闇気い朝ま切切りきありへ持うのるれれ合びるつ首ち春飲しのがわと日つ振をの食やる怠ああせ冷はあ詠兆つ扇らるるは奴二りんしくつ一か作扇風でをずり／物ら者風機い感／冷仕との機まじ鳥奴立をするい感のてあ。頃っ性恋のてがび、例取よな朝句りくが食で合あらをすわら島毎。せわ唄朝をきとれ聴ちはて栗水いんかい山〃田草てと光ぎま政子い食雄りす子洗まべま。 ⋱ ＊鳥たちが繁殖のためにつがいを探す頃、あるいはその姿を ⋱ ⋱ から、読者と作者で作る芸といえるでしょう。そして投句は自か、答えはないのです。俳句は読み手の質の高さも問われます持っているものです。ですが、いい俳句とはどういう俳句なのことが分かります。いい俳句を作りたいという気持ちは誰もがいろんな人の目に触れてみて初めて自分では気付かなかった自投分句の句がたくさん出来たら句会や結社誌に投句しましょう。分の句作にも役に立っていきます。ているか、曖昧に切れていないか読んで分かるということは自一物仕立てか取り合わせかを理解できて、それがどこで切れうに感じたことを詠んでいます。＊春草の揺れる様子がまるで地球全体がふわふわしているよ真田えい子神戸美沙子いす見春ま＊立。つ草す今春つや。日や橋／よ／を地り翼渡球のる春ふとごとはいときふうく、は日本ししに開ゃて、きっゐ勢くたいりりがよとくま本っをた開こいとたを様詠子西細んを川川で詠朱知いん雀世まで ⋱ 分が作り出した俳句を少し距離を置いて眺めることができます柘植史子 ⋱ から、自分自身を客観的に見つめることができます。これもまうかわまゆみ師の句に対して頭で考えずに心と体で感じる。心と体で感じたただひたすらに師の俳句を繰り返し読んでみましょう。その時、句作に行き詰ったり悩んだりした時は、何も考えず思わず、をあなたの一句にもたらしてくれます。読んで頂きありがとうございました。感謝申しあげます。を頭ではなく心と体でうけいれる。このことがとても大きな力以上、はいくのはのじから、七回にわたり述べてきました。大切な過程ですが、自身の信じる師に出会い指導を受け、それな俳人の俳句、名句を読むということも、それはそれで非常によりよい俳句を生み出すために、たくさんの俳句、さまざましていきましょう。たしたちですから。ねられていると言っても過言ではありません。師を選ぶのはわことを素地とし、ひとりの俳人として仲間とともに楽しく句作依存する対象ではない、ということです。師の俳句から学んだの出会いとも言えます。よき師との出会いは、各々の感性に委ただ気を付けなければいけないのは、師はあくまで師であり、言いかえるなら俳句において、一番の上達の早道はよき師とにし、その人の力量に合った指導をしてくれているのです。の運命を決めてしまうほど、重要なものかもしれません。ぞれの特性や俳句を作る力を見抜いています。その特性を大事俳句をひとつの芸とするならば、師との出会いは俳人ひとり俳句における師く助言してくれています。と同時に師は、各々の俳句からそれ「だって」の後に続く言葉を充分に分かってくれた上で、厳しなたの俳句を読んでいる人がいるのです。なる時もあるかと思います。ですが、師という存在は「でも」た時は素直にうけいれましょう。「でも」「だって」と言いたく自分のものにして詠んでいきましょう。投句するたびに必ずあまた句会において師と、句座を共にする仲間から助言を頂い派な句材になります。世界に季語はたくさんあります。季語をたのまわりに世界がある。その世界を含めたあなた自身で、立場所に行く必要はありません。俳句を作るあなたが居て、あなを詠んでみましょう。俳句だからといって、自然の中や特別なかったり、もやもやする句はしまって置いてどんどん新しい句てついてくるということです。詠む力がついてきています。つまり選句の力も詠む力と比例しを理解できる時がやってきます。理解できた時、確実に俳句を時に分からなかった句も、時間を経てある瞬間、その句の意味師の句は、知らぬうちにあなたの句作の土壌となり、今読んだ