宮崎県CALS/EC整備基本構想(PDF:939KB)

宮崎県 CALS/EC 整備基本構想
平成15年3月
宮 崎 県
目
次
1 背景と目的 ······························································································· 1
2 CALS/EC のイメージ·················································································· 2
3 県内の情報化の現状 ··················································································· 5
4 位置づけ ·································································································· 7
5 基本的考え方 ···························································································· 8
6 整備項目 ································································································ 11
7 CALS/EC の期間別整備内容······································································· 12
8 実施工程 ································································································ 13
1
背景と目的
近年、インターネットの急速な普及に見られるように、「21 世紀は IT(情報通
信技術)の時代」と称され、IT革命が世界的規模で進展し、広く浸透しようとし
ている。
このような中、政府においては平成 12 年 7 月に「IT 戦略本部」が内閣に設置さ
れ、「e-Japan 戦略」及び「e-Japan 重点計画」(平成 14 年)を各府省の施策に反映
させるべきものとして策定した。また、総務省からは「電子政府・電子自治体推進
プログラム」が平成 13 年 10 月に発表され、地方公共団体においても国と歩調を合
わせた施策の推進が要請されている。
また、公共事業の分野では、国土交通省(旧建設省)が平成 7 年から、CALS/EC*1
の概念を念頭において、公共事業の調査、計画、設計、施工及び管理の各段階で発
生する各種情報の電子化と、関係者間での効率的な情報の交換、共有、連携の環境
を創出する「公共事業支援統合情報システム」(以下「CALS/EC」という。)の構
築に向けた検討を進めている。
CALS/EC は単なる電子化の活動だけではなく、事業のプロセス全体の効率化を
図るものであり、これを公共事業に適用することにより、①コスト縮減、②品質の
確保・向上、③透明性の確保、という効果が期待されている。
一方、県では、電子県庁を構築するための全庁的な行動計画として、平成 14 年
11 月に行政サービスの向上、行政運営の高度化・簡素効率化、県内経済の活性化を
目的とした「電子県庁アクションプラン」を策定し、IT 化を積極的に取り組むこと
としたところである。
また、情報通信基盤として、全国で初めて県と 44 市町村すべてが光ファイバーで
結ばれた超高速ネットワーク「宮崎情報ハイウェイ 21」を整備し、供用を開始する
など、今後情報技術を大きく活用していくための環境が整いつつある。
このような背景を受け、これからの情報化社会に対応し、行政の情報化推進の一
環として、公共事業に対して公共事業支援統合情報システムの円滑な導入を推進し、
公共事業のより効率的な執行を実現するととともに、県民が自由に公共事業に関す
る情報にアクセスできる環境を創出することを目的として、「宮崎県 CALS/EC 整
備基本構想」(以下「整備基本構想」という。)を策定した。
* 1CALS/EC
(Continuous Acquisition and Life-cycle Support / Electronic Commerce)とは、直訳すると
「継続的な調達とライフサイクルの支援」となり、そもそもの CALS は米国国防総省の調達に取り入れら
れた考え方である。
国においては、旧建設省が、この考え方を公共事業に適用するにあたり、電子商取引(EC)の考え方も取
り入れ、公共事業支援統合情報システムとして、公共事業の計画段階から維持管理段階までのライフサイ
クル全般にわたってデータベースやネットワークを活用することにより、情報の交換・共有・連携を図っ
ていくものとした。
1
CALS/EC のイメージ
2
2-1
公共事業における CALS/EC の全体像
CALS/EC とは、公共事業の調査、計画、設計、入札、施工及び維持管理の各事業プ
ロセスで発生する図面・書類等の各種情報を電子化し、通信ネットワークを利用して、
関係者間及び事業プロセス間で効率的に情報を交換・共有・連携できる環境を創出する
取り組みである。
CALS/EC によって、
公共事業のライフサイクル全般における業務の合理化が実現し、
① コスト縮減
② 品質の確保・向上
③ 透明性の確保
という効果が期待されている。
発注者,施設管理者
入札参加希望会社
・調達情報の簡易な入手
県民,一般市民
他産業
一般公開
情報
事業全体を通じて情報の共有・連携
入札契約
情報
・公共情報への自由な
アクセス
調査計画
情報
調査計画
地質調査,測量会社
設 計
設計情報
建設コンサルタント,
設計会社
施工情報
工事施工
施工業者
維持管理
管理情報
各種メーカー等
図 1
公共事業への CALS/EC 適用イメージ
2
2-2
CALS/EC 導入により期待される効果
CALS/EC の導入によって期待される効果について、代表的な適用対象である、電
子入札、電子納品、受発注者間での情報共有の三つの場面について、以下に示す。
(1)電子入札
わざわざ出向かなく
てもパソコンから
入札できます!
コスト縮減
事務の効率化
○○
事務所
事務の迅速化
競争性の強化
電子入札システム
資源の省力化
入札参加
希望者
インターネット
公共発注機関
透明性の向上
県民
図 2
結果の公表
電子入札実施時の効果
3
(2)電子納品
当該業務・工事における即時的な効果
何処もいっぱいで、
この成果物を
どうしょう!
ライフサイクル全体において得られる効果
また、書き直さな
くては。。。。
資料が何処にいった
かな?また、一から
作成しなければ。。。
情報の再利用
ペーパーレス
電子データだから
保管や検索も
ラクラク!
電子媒体だと、収納
スペースが少なく済んで、
整理も簡単!
保管場所の
省スペース化
容易に
情報検索・抽出
品質の向上
図 3
電子納品実施時の効果
(3)情報共有
業務の効率化
1.設計・積算
1-1設計図面
1.設計・積算
xxx
xxx
xxx
xxx
xxx
xxx
情報の迅速
な伝達
xxx
xxx
xxx
xxx
xxx
1-1設計図面
xxx
xxxxxx
xxx
xxxxxx
xxx
xxxxxx
xxx
xxxxxx
xxx
xxxxxx
xxx
xxxxxx
xxx
xxxxxx
xxxxxx
1
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1
2
4
3
4
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1
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2
xxxxxx
4
xxxxxx
3
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4
1
1
2
2
4
3
4
4
3
4
3
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1
1
2
2
2
4
4
4
4
3
3
3
3
3
1
1
2
3
1
1
2
2
2
2
4
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x
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x
x
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x
x
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x
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x
x
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x
x
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x
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x
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x
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x
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x
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x
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x
x
x
x
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2
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3
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4
3
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1
2
4
3
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x
x
x
x
x
x
x
xx
x
x
x
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x
x
x
x
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x
x
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x
x
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x
x
x
x
x
x
x
xx
x
x
x
x
x
x
x
x
x
x
x
x
x
xx
x
x
発注者
データの登録・保管
移動回数
の削減
容易に
情報検索・参照
共有サーバ
打合せ協議簿
x
x
xx
xx
xx
x
x
x
x
x
x
x
x
xx
xxxx
xx
xx
xxxx
xxx
xxxx
xxxx
xxx
x
x
x
x
x
x
x
xx
xxx
xx
xx
xx
x
x
x
x
1
2
4
3
4
3
1
2
4
3
1
2
4
3
4
3
1
2
4
3
1
1
1
2
2
2
4
4
4
3 x3
3
1 4 1 4 x4
3 x3
3
x
2
2
4 1 4 1 xx 1
2 x2
2
x
3
3
4 4 4 4 x4
3 x3
3
3
3
x
1
1
x
2
2
x
4
4
x
3
3
1
2
4
x3
x4
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xx 1
xx 2
x4
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x
x
x
x
x
xx
xxx
x
x
xx
x
x
x
x
x
x
xx
xxx
x
x
xx
x
x
x
・打合せ協議簿
・指示書
・立会願い
・工程情報
・工事写真 等
受注者
図 4
受発注者間の情報共有実施時の効果
4
3
県内の情報化の現状
(1)県庁内の情報化状況について
•
情報化環境 ·····································
本庁及び全ての行政機関の LAN 構築と WAN 回線接続が実現している。
(平成 13 年度)
職員 1 人あたりパソコン 1 台(1 人 1 台)体制を実現している。
(平成 14 年 8 月)
また、本庁と総合庁舎間では、WAN 回線の二重化による安定化と高速化を
実現している。
(2)県内市町村の情報化状況について
•
情報化環境 ·····································
約半数の市町村で職員用のパソコン 1 人 1 台体制が実現しており、残りの多
くの市町村でも 1 人 1 台を配備する計画がある。また、LAN の整備は市町村
による差は無いが、
WAN については市の方が町村より進んでいる状況である。
「宮崎情報ハイウェイ 21」により県と 44 市町村すべてが光ファイバーで結
ばれた超高速ネットワークが整備されている。
•
電子入札の導入状況 ·························
導入しているところは無い。
導入費用の負担や人員体制の面での不安が多い。また電子入札に関連する情
報の入手が少ないことから、電子入札の理解も不足している状況である。
全般的には、電子入札等の説明会参加も少ないが、導入を検討していると答
えた市町村もある。
•
電子納品の実施状況 ·························
実施しているところは無い。また、一割程度の市町村では、実施に向けて検
討していると答えている。
•
発注情報・入札情報の公表 ················
ほとんどの市町村で閲覧や掲示による方法で公表しているが、ホームページ
による公表は行われていない。
5
(3)県内企業の情報化状況について
•
情報化環境 ·····································
今回の調査では、パソコンを持っていない企業はほとんど無かった。また、
インターネットに接続できるパソコンの保有状況では、約 9 割の企業が保有し
ていると答えているが、等級別に分析すると、建設業のC及びD等級の約 3 割
が保有していないなど、等級が下位になるほど情報化環境が整備されていない。
•
電子入札の経験 ·······························
電子入札の存在自体は約9割の企業が概ね理解していると答えているが、県
内で実施している発注機関が殆どないことから、電子入札の経験のある企業は
国の工事入札に参加した建設業の一部である。
全般的に電子入札に対する関心は高いと言えるが、説明会への参加状況では、
コンサルタント業や、建設業の特A等級、A等級では、殆どの企業が説明会へ
参加したことがあると答えているのに対して、C及びD等級の下位等級の企業
では約半数程度が説明会に参加したことがない状況である。
•
電子納品の経験 ·······························
県内で実施している発注機関が殆どないことから、電子納品の経験のある企
業は約1割で一部に留まっている。
全般的に電子納品に対する関心は高いと言えるが、説明会への参加状況では、
コンサルタント業や、建設業の特A等級、A等級では、殆どの企業が説明会へ
参加したことがあると答えているのに対して、C及びD等級の下位等級の企業
では約半数程度が説明会に参加したことがない状況である。
•
発注情報・入札情報の公開 ················
発注情報・入札情報等の公開を知っていると答えた企業が約 9 割を占めてお
り、入札情報等の公開に関しては概ね認識されている状況である。
以上のように、市町村及び企業において、項目により多少の対応の違いはあるが、
前向きの回答が多く、情報化全般への関心は高いと言える。
しかし、電子入札の導入や電子納品等の実施については、現在、県や市町村の発
注機関で実施しているところが無く、導入等に関する情報が少ないことから、
CALS/EC を円滑に導入していくためには、市町村及び企業に対する普及・啓発が
重要であると考えられる。
これらのことから、CALS/EC の導入推進のために、市町村及び企業に対する普
及・啓発を重点実施項目として検討する。
6
位置づけ
4
本整備基本構想は、関連する政府の計画及び県の上位計画との整合性を図って策定し
たものである。
(1)政府の計画
・
「建設 CALS 整備基本構想」(平成 8 年 4 月
・
「建設 CALS/EC アクションプログラム」(平成 9 年 6 月
・
「公共工事コスト縮減対策に関する新行動指針」(平成 12 年 9 月
・
「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」(平成 13 年 4 月)
・
「CALS/EC 地方展開アクションプログラム(全国版)」(平成 13 年 5 月
旧建設省)
旧建設省)
閣議決定)
国
土交通省)
IT 戦略本部)
・
e-Japan2002 プログラム(平成 13 年 6 月
・
「電子政府・電子自治体推進プログラム」(平成 13 年 10 月
・
e-Japan 重点計画-2002(平成 14 年 6 月
総務省)
IT 戦略本部)
(2)県の計画
・
「宮崎県行政システム改革大綱」(平成 13 年 11 月
・
「宮崎県公共工事コスト縮減に関する新行動計画」(平成 13 年 11 月
・
「宮崎県電子県庁アクションプラン」(平成 14 年 11 月
電子政府
宮崎県)
宮崎県)
情報化の計画
IT戦略本部
総務省
e-Japan2002
プログラム
e-Japan
重点計画-2002
宮崎県
情報化施策等の推進
に関する指針
宮崎県行政システム
改革大綱
電子政府・電子自治体
推進プログラム
宮崎県公共工事コスト
縮減に関する新行動
計画
宮崎県電子県庁
アクションプラン
CALS/ECの計画
国土交通省
整備基本構想
アクションプログラム
(全国版)
宮崎県CALS/EC整備基本構想
地方展開
アクションプログラム
図5
上位計画との関連
7
宮崎県)
5 基本的考え方
(1)目標設定
1)段階的目標
宮崎県の CALS/EC では、県内の公共事業に関わる関係者の情報化の現状を踏
まえ、ハード及びソフトの環境整備やシステムの開発状況に応じて目標年次を定
め、段階的に導入するものとする。
「宮崎県電子県庁アクションプラン」では、平成 14 年度から平成 18 年度まで
の5年間について、電子県庁を構築するための全庁的な取り組みを行う期間とし
ている。
また、「CALS/EC 地方展開アクションプログラム(全国版)」では、都道府
県への CALS/EC 導入完了目標を平成 19 年度、市町村の導入目標を平成 22 年度
としていることから、平成 15 年度から平成 18 年度までを短期、平成 19 年度以
降を長期に分け、円滑に CALS/EC の導入ができるよう設定した。
短期:平成 15 年~平成 18 年(4 ヶ年)
→「行政運営の高度化・簡素効率化と県事業における電子入札・電子納品の本
格実施」
長期:平成 19 年~
→「県全体における新たな公共事業執行システムへの発展」
※
短期で解決できない課題について、平成 19 年度以降引き続き取り組む
こととする。
2)対象範囲
対象範囲の設定に当たっては、県では段階的に整備することを基本とし、市町村
に対しては必要に応じて支援を行うこととし、下記のように設定した。
短期:県の一部の工事・委託業務を対象
長期:県の全ての工事・委託業務を対象(市町村の支援)
これらを整理した結果を表- 1に示す。
8
表- 1
整備基本構想の目標と対象範囲
短
期
長
期
対象期間
達成目標
対象範囲
平成 15~18 年度
・行政運営の高度化・簡素効率
化と県事業における電子入
札・電子納品の本格実施
・県の一部の工事・委託業務を
対象
平成 19 年度~
・県全体における新たな公共事
業執行システムへの発展
・県の全ての工事・委託業務を
対象(市町村の支援)
【参考】
※ 「宮崎県電子県庁アクションプラン」の計画期間は平成 14 年度から平成 18
年度まで
※ 「宮崎県行政システム改革大綱」における推進期間は平成 13 年度から平成
17 年度まで
9
(2)整備方針
1)業務執行方法改善も含めたシステム検討
CALS/EC の実現に必要なシステムの検討に当たっては、単なるシステム整備
の観点で検討するのでなく、事業全体の効率化という観点で既存のシステム及び
業務執行方法についても検討する。
CALS/EC の導入は全ての公共事業関係部局に対して行うものとし、そのため
に各部局毎の業務執行方法、行政手続きの仕組みの標準化など、業務の枠組み自
体を変更することも視野に入れた電子化を検討する。
2)既存システムとの連携
新たに整備するシステムの検討に当たっては、既存システムとの連携を考慮し、
全体の効率化を図れるようにする。
なお、連携の時期については、各部局のシステム整備等の状況と調整を図りな
がらシステム連携を実施するものとする。
3)官民の協力による整備
CALS/EC は発注者側のみで実現できるものではなく、受発注者双方のもとで
実現することが重要であるため、適宜県内企業の意見を聴取するなど、官民の協
力による整備を行うものとする。
4)既存情報基盤の活用
情報ハイウェイにより、県内 8 箇所のアクセスポイントを拠点として、県と 44
市町村全てが光ファイバーで結ばれた超高速ネットワークが稼動開始したことか
ら、システムの整備を検討するに当たっては、情報ハイウェイを活用する方向で
検討する。
5)県内市町村及び企業への技術的支援
CALS/EC の導入を推進するには、発注者、受注者双方の情報環境の整備及び
それらを活用できる能力の向上が必要であることから、県内の情報化の現状を踏
まえ、計画的な技術的支援を検討することとする。
外部関係機関等の果たすべき役割を考慮して効果的な支援プログラムについて
も検討する。
(3)アクションプログラム
整備項目別の行動計画として「宮崎県 CALS/EC アクションプログラム」を定め
る。
10
6
整備項目
CALS/EC に関する国及び県の上位計画の整理と関連する整備項目の抽出を行い、その中から県が CALS/EC として取り組む整備項目
を整理した。
上位計画を整理した結果として
の検討項目
情報共有
宮崎県CALS/EC整備項目
事業に関連する情報の伝達・交換
を電子メール化
電子データ成果の再利用・加工・統合
によるデータの有効活用
受発注者間の情報共有
事業に関する情報の統合データベース化
公共事業情報サービス構築・運用
電子入札
県民への情報提供
調達関連情報ホームページ掲載
調達情報に関するクリアリングハウス
の構築
電子調達システムの導入
電子入札の導入
電子申請
電子入札システム開発・運用
電子媒体又は電子メールによる
申請・届出
全ての公共事業執行に係る申請・届出
のオンライン化
資格審査申請のオンライン化
資格審査申請のオンライン化
EDIによる契約事務の執行
電子契約の実現
電子契約
積 算
ネットワーク型自動積算システムの導入
電子認証
電子認証・署名制度の円滑な導入
公的個人認証サービスの導入
電子文書の認証基盤の構築
電子納品
電子納品の運用
電子データによる成果納品の実施
納品後の電子データ活用環境の実現
情報基盤
高速インターネットの普及
インターネットの利用環境の整備
県庁LAN・WAN回線の高速容量化
広域的なシステム整備
普及・啓発
IT分野の人材育成
運用に向けた研修等の実施
職員の普及啓発
職員の情報リテラシーの向上
市町村への研修等の技術的支援
市町村への技術的支援
企業等への研修等の技術的支援
その他
情報セキュリティの確保
組織認証基盤の構築
GISを利用した情報の連携・統合
統合型地理情報システム
事業活動を妨げる規制の総点検
総合文書管理システムの構築
財務会計システムの再構築
共通事務支援システムにおける
対象事務・対象所属の拡充
図 5
宮崎県の CALS/EC 整備項目
11
7 CALS/EC の期間別整備内容
宮崎県の CALS/EC 整備項目を元に、短期・長期の期間別に実施する整備内容を整理
した。
表- 2
CALS/EC 整備基本構想の期間別整備内容
短
期
長
期
対象期間
達成目標
公共事業
情報サービス
電子入札
整
備
内
容
電子納品
情報共有
普及・啓発
対象範囲
平成 15~18 年度
・行政運営の高度化・簡素効率化と
県事業における電子入札・電子納
品の本格実施
● 公共事業情報サービス構築
● 公共事業情報サービス本運用
平成 19 年度~
・県全体における新たな公共事業執
行システムへの発展
● 電子入札システム開発
● 電子入札システム試行運用
● 電子入札システム本運用(一部)
● 資格審査申請のオンライン化
● 要領・基準・ガイドライン等の整
備
● 納品後の電子データ利用環境構築
● 納品後の電子データ利用の試行運
用
● 電子納品一部運用
● 受発注者間の情報共有の一部実施
● 電子入札システム本運用(全体)
● 電子契約の実施
● 職員への運用に向けた研修等の実
施
● 市町村への研修等の技術的支援
● 受注者への研修等の技術的支援
・県の一部の工事・委託業務を対象
12
● 納品後のデータ利用を含む電子納
品の本運用
● 受発注者間の情報共有の実施
● 職員の情報リテラシー向上
● 市町村への研修等の技術的支援の
継続強化
● 受注者への研修等の技術的支援の
継続強化
・県の全ての工事・委託業務を対象(市
町村の支援)
8
実施工程
表- 3
宮崎県 CALS/EC 実施項目
短
実施項目
公共事業情報
サービス
電子入札
電子納品
情報共有
職員への運用
に向けた
研修等の実施
市町村支援
受注者支援
H15
H16
期
長
H17
システム基本設計(既存システム連携含む)
システム詳細設計・開発
本運用
システム基本設計(既存システム連携含む)
システム詳細設計・開発
運用計画作成
試行運用
本運用
資格審査申請のオンライン化
電子契約の実施
要領・基準・ガイドライン等の整備
納品後の電子データ利用環境構築
納品後の電子データ利用の試行運用
一部運用
納品後のデータ利用を含む電子納品の
本運用
方針検討
本運用
体制整備
研修・人材養成の実施
技術情報提供・システム共同運用検討
情報交換体制整備
研修等の技術的支援
情報交換体制整備
研修等の技術的支援
13
H18
H19
H20
期
H21
H22