EC-TWA型 手動復帰式耐震貯水槽用緊急弁 取扱説明

EC-TWA型
クボタ 耐震貯水槽用緊急弁
取 扱 説 明 書
本取扱説明書をお読みいただき、内容を理解してから当製品の使用及び
保守点検を行って下さい。
また、据付・試運転終了後は必ず維持管理者がいつでも見ることができ
る所に保管して下さい。
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はじめに
こ の た び は 、ク ボ タ“ E C -T W A 型 耐 震 貯 水 槽 用 緊 急 弁 ”を ご 採 用 下 さ い ま し て 、誠
にありがとうございます。
本 書 は 、お客 様 に バ ル ブ を 正 し く 安 全 に お 使 い い た だ く た め の 取 扱 い に つ い て 説 明 して
あります。
お使いの前に必ずお読みいただき、お読みになったあとも大切に保管して下さい。
警告表示
バルブを正しく安全にお使いいただき、事故や危険を未然に防止するた
めに、警告表示を用いています。その表示と意味は次のようになってい
ます。
警告
取 扱 い を 誤 る と 、使 用 者 が 死 亡 ま た は 重 傷 を 負 う 可 能 性が
想定される場合に用いています。
注意
取 扱 い を 誤 る と 、使 用 者 が 傷 害 を 負 う 可 能 性 が 想 定 さ れる
場 合 、お よ び 物 的 損 害 の 発 生 が 想 定 さ れ る 場 合 に 用 い てい
ます。
取扱説明書について
・ 内 容 に つ い て ご 不 審 な 点 や 、お 気 づ き の こ と が あ り ま し た ら 巻 末の窓
口へご連絡下さい。
・内容は予告なく変更する場合があります。
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■正しく安全にご使用いただくために
安全上のご注意
お使いの前に、この「注意事項」をお読みのうえ安全に取扱って下さい。
受 取 り ・運 搬 ・保 管 時
注意
・・・・・落下などによる事故防止
(1)バ ル ブ の 吊 り あ げ・玉 掛 け は 、質 量 (重 量 )を 確 認 の 上 行 い 、吊 荷の 下 に は
立ち入らないなど、安全には十分注意して作業して下さい。
これらの注意を怠ると、傷害事故の生ずるおそれがあります。
据付時
注意
・・・・・落下・転落による事故防止
(1)バ ル ブ の 吊 り あ げ・玉 掛 け は 、質 量 (重 量 )を 十 分 確 認 の う え 行 い 、吊 荷 の
下には立ち入らないなど安全に注意して作業して下さい。
(2)作 業 を 行 う と き は 、足 場 の 安 全 を 確 保 し 、不 安 定 な 管 の 上 な ど で 行 為 は 避
けて下さい。
これらの注意を怠ると、傷害事故の生ずるおそれがあります。
注意
・・・・・感電事故防止
(1)結 線 作 業 を 行 う と き は 、湿 気 や 水 分 な ど に よ る 絶 縁 不 良 の な い こ と を 確 認し
て下さい。
この注意を怠ると、感電事故の生ずるおそれがあります。
注意
・・・・・機能維持
(1)本 緊 急 弁 は 、パ イ ロ ッ ト 配 管 に ダ イ ヤ フ ラ ム 弁 や ニ ー ド ル 弁 等 を 使 用 し てお
ります。バルブが水没しないように弁室内には排水設備を設けて下さい。
この注意を怠ると、弁の作動に支障の生ずるおそれがあります。
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安全上のご注意
維 持 管 理 (保 守 点 検 )時
警告
・・・・・酸欠などによる事故防止
(1)弁 室 や 管 内 に 入 る と き は 、必 ず酸 素 濃 度 を 測 定 す る と と も に 、有毒 ガ ス に
注意して下さい。
ま た 、 こ れ ら の 場 所 で 作 業 を 行 う と き は 、 常 に 換 気 に 気 を つ け て 下 さ い。
(2)塗 装 作 業 を 行 う と き は 、 常 に 火 気 お よ び 換 気 に 気 を つ け て 下 さ い 。
これらの注意を怠ると、人身事故(死亡事故)の発生するおそれがあります。
警告
・・・・・誤操作による事故防止
(1)弁 内 部 の 点 検 で 管 内 や 貯 水 槽 内 に 入 る と き は 、操 作 責任 者 と の 連 絡 を 確 実
に行って下さい。
これらの注意を怠ると、人身事故(死亡事故)の発生するおそれがあります。
警告
・・・・・傷害事故防止
(1)作 業 を 行 う と き は 、足 場 の 安 全 を 確 保 し 、不 安 定 な 管 の 上 な ど で の 行 為 は
避けて下さい。
(2)弁 本 体 部 品 の 分 解 作 業 は 、管 内に 圧 力 の 無 い こ と を 確 認 し て か ら 行 っ て 下
さ い 。( 補 修 弁 が 設 置 さ れ て い る と き は 、 補 修 弁 を 全 閉 と し 、 圧 力 を 抜 い
て 下 さ い 。)
これらの注意を怠ると、傷害事故の生ずるおそれがあります。
注意
・・・・・感電事故防止(リミットスイッチ付の場合)
(1)作 業 を 行 う と き は 、湿 気 や 水 分 な ど に よ る 絶 縁 不 良 の な い こ と を 確 認 し て
下さい。
これらの注意を怠ると、感電事故の生ずるおそれがあります。
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正しい使い方
正しい用途
☆ 緊 急 弁 は 、 主 に 上 水 ・消 化 用 水 用 の 貯 水 槽 出 入 口 管 路 に 据 付 さ れ 、 緊 急 時 に 作 動
し て 流 路 の 切 替 え を 行 う こ と に よ り 貯 水 槽 内 に 水 を 確 保 す る と 同 時 に 流 入 管 ・流
出管の間にバイパス回路を形成するバルブです。
巻末「標準仕様」を参照して下さい。
正しい取扱い
☆ 無理な手持ち作業は避けて下さい。
☆ 製品の取扱いはていねいにして下さい。
本 文 「 3 .運 搬 と 保 管 ,5 .据 付 」 を 参 照し て 下 さ い 。
正しい運転
☆ 適正な圧力範囲で使って下さい。圧力クラスにより3種類あります。
1 種 : 4.5K
2 種 : 7.5K
3 種 : 10K
☆ 据付姿勢は図面などで確認して下さい。
本文
「 8 .試 運 転 ,1 2 .維 持 管 理 」 を参 照 し て 下 さ い 。
ふだんのご注意
不用意にさわらないで下さい。
☆ バルブには圧力がかかっています。
☆ 試 運 転 や 保 守 点 検 時 以 外 は 水 圧 検 知 用 小 配 管 の バ ル ブ は 操 作 し な い で 下 さい。
保守点検を忘れずに
点 検 ・お 手 入 れ が 大 切 で す
☆ 点検のポイントは、作動の良好と漏れなしの確認及び弁本体が待機状態にあ
り、パイロット配管の各弁が正常な開閉状態となっていることの確認です。
本文
「 1 2 .維 持 管 理 」 を参 照 し て 下 さ い 。
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目
次
■ 正しく安全にご使用いただくために ………………………………………
1. 構造及び部品名称 …………………………………………………………
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2. 受取り ………………………………………………………………………
2-1.確 認 事 項 … … … … … … … … … … … … … … … 1 2
2-2.受 取 り … … … … … … … … … … … … … … … … 1 2
12
3. 運搬と保管 …………………………………………………………………
3-1.運 搬 … … … … … … … … … … … … … … … … 1 3
3-2.保 管 … … … … … … … … … … … … … … … … 1 3
13
4. 開
梱 ……………………………………………………………………
4-1.開 梱 … … … … … … … … … … … … … … … … 1 4
4-2.開 梱 後 の 確 認 … … … … … … … … … … … … … 1 4
14
5. 据
付 ……………………………………………………………………
5-1.確 認 事 項 … … … … … … … … … … … … … … … 1 5
5-2.据 付 前 の 確 認 事 項 … … … … … … … … … … … 1 5
5-3.バ ル ブ の 据 付 … … … … … … … … … … … … … 1 6
15
6. 電気配線(リミットスイッチ付の場合) ………………………………
17
7. 通水 …………………………………………………………………………
7-1.弁 の 状 態 … … … … … … … … … … … … … … … 1 8
7-2.通 水 手 順 … … … … … … … … … … … … … … … 1 8
18
8. 試運転 ………………………………………………………………………
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9. 再調整 ………………………………………………………………………
9-1.開 閉 時 間 の 調 整 … … … … … … … … … … … … 2 3
9-2.設 定 圧 力 の 変 更 … … … … … … … … … … … … 2 3
23
10. 非常時開操作 ………………………………………………………………
24
11. 緊急作動時 …………………………………………………………………
25
12. 維持管理 ……………………………………………………………………
12-1.点
検 ……………………………………… 26
12-2.故 障 例 と 対 策 … … … … … … … … … … … … … 2 9
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■ 標準仕様
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……………………………………………………………………
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1. 構造及び作動説明
1-1.
構造及び部品名称
<緊急弁構造図>
注 )本 図 は バ ル ブ の 代 表 的 な 形 状 を 示 し て お り 、 呼 び 径 に よ っ て 多 少 異 な り ま す
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1-2.
水の流れ
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1- 3. 作 動 説 明
本弁は、次の機構から構成されています。
(1)弁 本 体
(2)パ イ ロ ッ ト 配 管 ( 水 圧 検 知 用 配 管 )
(1)弁 本 体
弁 本 体 は 、開 方 向 と 閉 方 向 の 力 が バ ラ ン ス す る よ う な 構 造 と な っ て お り 、水 圧シ リ ン ダ ー
とバネを内蔵しています。
平 常 時 は 、本 管 か ら の 水 圧 が シ リ ン ダ ー に 作 用 し 、そ の 発 生 力 に よ り バ ネ 力 に 打 ち 勝って
弁を「待機状態」(平常時の状態)に保持しています。
そ し て 緊 急 時 に は 、後 述 し ま す パ イ ロ ッ ト 配 管 に よ り 本 管 か ら の 水 圧 を 遮 断 し 、シ リンダ
ー 内 の 圧 力 水 を 大 気 に 逃 が す こ と に よ っ て 、 水 圧 シ リ ン ダ ー に よ る 発 生 力 を 「0」に し 、 バ
ネ力により、弁を「緊急状態」(作動完了状態)にします。
(2)パ イ ロ ッ ト 配 管 ( 水 圧 検 知 配 管 )
パイロット配管の部品構成とフローを以下に示します。
緊 急 時 、本 管 の 圧 力 が 設 定 圧 力 以 下 に 低 下 し ま す と 、ダ イ ヤ フ ラ ム 弁 (1)が「 開 」か ら「 閉」
と な り 、本管 よ り 水 圧 シ リ ン ダ ー へ の 圧 力 供 給 を 停 止 し ま す 。ま た同 時 に ダ イ ヤ フ ラ ム 弁
(2)が 、「 閉 」か ら「 開 」と な り 、シ リ ン ダ ー 内 の 圧 力 水 が 逆 止 弁 → ニ ー ド ル 弁 (2)→ 台 や
フ ラ ム 弁 (2)を 通 過 し て ド レ ン へ 逃 げ 、 緊 急 弁 は 、 バ ネ 力 に よ り 作 動 し ま す 。
ま た 本 管 の 水 圧 が 、 設 定 圧 力 以 上 に 復 帰 し ま す と 、 自 動 的 に ダ イ ヤ フ ラ ム 弁 (1)は 「 閉 」
か ら 「 開 」 、 ダ イ ヤ フ ラ ム 弁 (2)は 「 開 」 か ら 「 閉 」 と な り ま す 。 し か し 、 圧 力 水 は ス ト
ッ プ 弁 (C)と 逆 止 弁 で 止 め ら れ る た め 、シ リ ン ダ ー 内 は 加 圧 さ れ ず 、緊 急 弁 は 待 機 状 態(平
常時の状態)には復帰しません。
ス ト ッ プ 弁 (C)を 「手 動 」で 操 作 す る こ と で 、シリ ン ダ ー 内 へ 加 圧 さ れ 緊 急 弁 は 復 帰 し ま す。
緊 急 弁 の 開 閉 時 間 は 、 ニ ー ド ル 弁 (1)と (2)に よ り 調 整 可 能 で す 。
( 工 場 に て 開 閉 時 間 約 30秒 か ら 50秒 に 調 整 し て 出 荷 し て お り ま す )
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ダ イ ヤ フ ラ ム 弁 (1)
圧力計
ニ ー ド ル 弁 (1)
メ ン テ 用 ス ト ッ プ 弁 (A)
(本 間 側 )
メ ン テ 用 ス ト ッ プ 弁 (E)
メ ン テ 用 ス ト ッ プ 弁 (B)
ダ イ ヤ フ ラ ム 弁 (2)
メ ン テ 用 ス ト ッ プ 弁 (C)
メ ン テ 用 ス ト ッ プ 弁 (D)
ニ ー ド ル 弁 (2)
メ ン テ 用 ス ト ッ プ 弁 (F)
(貯 水 槽 側 )
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緊急時の水の流れ
通常時の水の流れ
水圧シリンダー
ドレンより排水
本管側から
2.受取り
2-1.確 認 事 項
(1)製 品 が 手 元 に 届 き ま し た ら 、 ご 契 約 内 容 と 相 違 な い か を 確 か め て 下 さ い 。
(2)製 品 に は 送 り 状 ( 出 荷 案 内 書 ) を つ け て い ま す 。
(3)製 品 に は 「 安 全 上 の ご 注 意 」 を つ け て い ま す 。
2-2.受 取 り
(1)製 品 の 荷 姿 は 、 木 製 角 材 な ど で 輸 送 用 台 座 を 設 け て い ま す 。
(2)受 取 り は 、 適 切 な 吊 り 用 具 を 準 備 の 上 、 当 布 な ど で 養 生 し て 正 し く 安 全 な 作 業 を 行 っ
て下さい。
(3)製 品 は 、 投 げ だ し ・落 下 ・引 き ず り ・倒 し な ど の 衝 撃 を 与 え な い よ う に 取 扱 っ て 下 さい。
(4)受 取 り の 荷 姿 例 は 次 の 通 り で す 。
輸送用台座
注 )当 布 な ど で 養 生 し て 製 品 部 を ワ イ ヤ ー で 吊 っ て 下 さ い 。
(5)製 品 の 質 量 (重 量 )は 、 次 の 通 り で す 。
呼 び 径 (mm)
100
150
200
250
300
質 量 (kg)
300
330
610
880
1160
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3.運搬と保管
3-1.運 搬
(1)製 品 の 移 動 や 据 付 現 場 ま で の 運 搬 は 、受 取ら れ た 梱 包 ・荷 姿 状 態 で 行 う こ と を お す すめ
します。
(2)運 搬 中 に 製 品 が 損 傷 し な い よ う に 養 生 し て 下 さ い 。
(3)取 扱 い は 、 「2 .受 取 り 」と 同 様 に 、 行 っ て 下 さ い 。
3-2.保 管
(1)据 付 す る ま で の 期 間 は 、 開 梱 し な い で 保 管 す る こ と を お す す め し ま す 。
(2)保 管 場 所 は 、 屋 内 の 風 通 し の よ い 冷 暗 所 と し て 下 さ い 。
雨や直射日光などの環境下では、製品劣化の原因となります。
環境
劣化の種類
雨
外 観 劣 化 ・電 気 品 の 絶 縁 劣 化 ・発 錆
直射日光
塗 装 の 変 色 劣 化 ・弾 性 ゴ ム の 物 性 劣 化
(3)や む を 得 ず 屋 外 で 保 管 す る 場 合 は 、 防 水 シ ー ト な ど で 覆 い 、 雨 ・直 射 日 光 ・ほ こ り
から保護して下さい。
(4)冬 季 に 5 ℃ 以 下 の 低 温 状 態 で 保 管 し た 場 合 は 、 ゴ ム シ ー ト が 硬 化 し て 止 水 性 能 が 一 時
的に低下する場合がありますので、できる限り保温して保管して下さい。なお、上記
の現象も温度が上昇すればゴムシートの弾性が回復して、元の止水性能に戻ります。
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4.開梱
4-1.開 梱
(1)開 梱 は 、 次 の 方 法 で 行 っ て 下 さ い 。
梱包材
木製角材
開
梱
方
法
製品との固定用ボルト・ナットをはずして下さい
(2)製 品 は 、塗 装 面 を 保 護 す る た め に ワ イ ヤ ロ ー プ で 直 接 吊 ら ず に 、当 布 な ど で 養 生 し て 、
取扱って下さい。
(3)吊 り 作 業 を 正 し く 安 全 に 行 う た め に 、 玉 掛 け の 資 格 取 得 者 が 取 扱 っ て 下 さ い 。
(4)開 梱 後 の 梱 包 材 は 、お 客 様 の も と で 法 や 各 自 治 体 の 条 例 に 定 め る「 産 業 廃 棄物 処 理 法 」
の基準に従って処分して下さい。
4-2.開 梱 後 の 確 認
(1)開 梱 し ま す と 製 品 全 体 が よ く 見 え ま す の で 、 外 面 、 内 面 に つ い て 外 観 上 異 常 な 箇 所 が
ないかを確かめて下さい。
(2)無 理 な バ ル ブ の 開 閉 や 、 分 解 は 、 行 わ な い で 下 さ い 。
ま た 、異 物な ど の 付 着 を 避 け る た め に 、据 付ま で は 、「3 . 運 搬 と 保 管 」と 同様 に 正 し
く取扱って下さい。
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5.据付
5-1.確 認 事 項
製 品 は お 客 様 と の ご 契 約 仕 様 に も と づ き 製 作 し た 検 査 合 格 品 で す が 、据 付 前 に 次 の ことを
確かめて下さい。
(1)製 品 仕 様
a.呼 び 径
b.検 知 方 法
(水 圧 検 知 式 )
c.接 続 フ ラ ン ジ
(水 道 フ ラ ン ジ )
d.面 間 寸 法
e.そ の 他
(組 立 勝 手 な ど )
f.付 属 品 (オ プ シ ョ ン )(フ ラ ン ジ ボ ル ト ・ ナ ッ ト ・ ガ ス ケ ッ ト な ど )
(2)異 常 の 確 認
a.バ ル ブ の 内 面 や 外 面 に 、 異 物 の 付 着 や 部 品 の 損 傷 が な い 。
b.バ ル ブ の 組 立 ボ ル ト に ゆ る み が な い 。
5-2.据 付 前 の 確 認 事 項
製品は、相手配管に正しく据付して、その性能を発揮します。
そこで、据付前に次のことを確かめて下さい。
(1)相 手 配 管 の 確 認
a.寸 法 に つ い て
・接続フランジ寸法が一致している。
・面間寸法が一致(配管ガスケットの厚さも考慮)している。
b.外 観 に つ い て
・フランジ面は傷、打痕などの異常がなく、滑らかで清浄である。
・配管内には、異物などがない。
c.配 管 精 度
・上、下流パイプの配管中心が一致している。
・ボルト穴は、垂直中心線に対して、中心振分けになっている。
・フランジ面は倒れがなく直角若しくは平行である。
d.継 手 材 (フ ラ ン ジ ボ ル ト ・ ナ ッ ト ・ ガ ス ケ ッ ト )が 揃 っ て い る 。
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(2)必 要 空 間 の 確 認
バルブの操作や保守点検作業スペース確保のため、弁室を設けて下さい。
(御 承 認 願 図 の 「緊 急 弁 外 形 図 」に 記 載 さ れ て お り ま す 寸 法 は 必 ず 確 保 し て 下 さ い )
(3)排 水 設 備
こ の バ ル ブ は ダ イ ヤ フ ラ ム 弁 や ニ ー ド ル 弁 等 を 使 用 し て お り ま す の で 、弁 が 水 没し
ないように弁室内に排水設備を設けて下さい。
万一水没した場合は速やかに各部点検を行い、異常の有無を確認して下さい。
5-3.据 付
(1)バ ル ブ の 据 付
a.バ ル ブ の 設 置 に 際 し て は 御 承 認 願 図 を 参 考 に し て 、本管 と 貯 水 槽 の 位 置 関 係 を 正し
く据付して下さい。
b.外 面 粉 体 塗 装 に つ き 塗 装 に 傷 を つ け な い た め に 、座 金 の 丸 面 コ ー ナ ー 部 が バル
ブのフランジ側になるようにして下さい。
c.バ ル ブ に 異 物 が か み 込 む こ と の な い よ う 、特 に 上 流 側 配 管 内 の 清 掃 は 入 念 に行
って下さい。
d.フ ラ ン ジ ボ ル ト 、 ナ ッ ト の 締 め 付 け 順 序 と 締 め 付 け ト ル ク
ガスケットを均等に圧縮するよう、片締めをせず対称方向で順次行って下さい。
なお、最終締め付けトルクの目安は次の通りです。
ボルト寸法
締付トルク
(N・m)
M16
60
M20
90
M22
120
M24
180
e.据 付 が す み ま し た ら 、 清 掃 や 必 要 に 応 じ て 補 修 塗 装 な ど を 行 っ て 下 さ い 。
5-4.据 付 後 の 確 認 事 項
貯 水 槽 に 対 し て 据 付 姿 勢 が 正 し く ま た 、ボ ルト・ナ ッ トの ゆ る み が な い こ と な ど を
確認して下さい。
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6.電気配線(リミットスイッチ付の場合)
動作状況を外部に表示させる場合には、リミットスイッチを設けます。
リミットスイッチ付の場合は電気配線工事を必要とします。
6-1.屋 外 で 配 線 工 事 を す る と き は 、 絶 縁 劣 化 を 防 ぐ た め に 、 雨 天 は 避 け て 下 さ い 。
また、配線作業途中で放置すると、雨水などが浸入して絶縁劣化の原因になります。
6-2.配 線 引 込 口 に は 、電 線 管 ま た は 防 水 フ レ キ シ ブ ル コ ン ジ ッ ト を 接 続 し て 下 さ い 。ねじ面
に は 、液 状 パ ッ キ ン 剤 ま た は シ ー ル テ ー プ な ど を 使 用 し 雨 水 な ど が 入 ら な い よ う にして
下さい。
6-3.カ バ ー は 、合 わ せ 面 の ゴ ミ を 除 去 し 、パ ッ キ ン 類 に 損 傷 の な い こ と を 確 か め て から、
取付ボルトを締め付けて下さい。
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7.通水
7-1.弁 の 状 態
通水前後の弁の状態は、以下の通りとなります
通水前
弁本体
通水完了後
備考
パイロット配管
全閉
全開
自動的に作動
ダ イ ヤ フ ラ ム 弁 (1)
ダ イ ヤ フ ラ ム 弁 (2)
開
閉
閉
開
自動的に作動
自動的に作動
ニ ー ド ル 弁 (1)(2)
中間開度
中間開度
中間開度のまま
ス ト ッ プ 弁 (A)
閉
開
ス ト ッ プ 弁 (C)
閉
閉
通水後に一旦開
ス ト ッ プ 弁 (B)(D)(F)
閉
閉
閉のまま
ス ト ッ プ 弁 (E)
開
開
閉のまま
7-2.通 水 手 順
(1)通 水 前 に パ イ ロ ッ ト 配 管 の ス ト ッ プ 弁 (A)(B)(C)(D)(F)が 閉 、 ス ト ッ プ 弁 (E)が 開 で あ
ることを確認して下さい。
(2)緊 急 弁 の 上 流 側 仕 切 弁 を 少 し 開 き 、 緊 急 弁 の 所 ま で 水 を 通 し ま す 。
(3)ス ト ッ プ 弁 (F)を 開 け る と 水 が バ イ パ ス さ れ て 貯 水 槽 へ 入 り 始 め ま す 。通 水 完了 後 、ス
ト ッ プ 弁 (F)は 元 通 り 閉 じ て お い て 下 さ い 。
尚、もっと急速に水を入れたい場合は、弁本体横の調整ボルトをネジ込んでいけば、
強 制 的 に 開 く こ と が で き ま す (調 整 ボ ル ト の 位 置 は 、1 0 .非 常 時 開 操 作 の 項 を参 照下
さ い )。 但 し 、 そ の 時 は 必 ず 調 整 ボ ル ト を 元 の 位 置 ま で 戻 し て お い て 下 さ い 。
(4)や が て 貯 水 槽 に 水 が 一 杯 と な り 、 空 気 弁 が 閉 じ た こ と を 確 認 し て 下 さ い 。
(5)ス ト ッ プ 弁 (A)を 開 き 、 圧 力 計 で 所 定 の 圧 力 で あ る こ と を 確 認 し て 下 さ い 。
(6)パ イ ロ ッ ト 配 管 の 接 続 部 よ り 漏 水 が な い か チ ェ ッ ク し 、 漏 水 が あ る 場 合 は 増 し 締 め 等
の処置をして下さい。
(7)ダ イ ヤ フ ラ ム 弁 (1)(2)の 空 気 抜 き を 緩 め て 、 エ ア ー を 抜 い て 下 さ い 。
(8)ス ト ッ プ 弁 (C)を 開 き 、 緊 急 弁 本 体 が 作 動 を 始 め る の を 開 度 計 で 確 認 し て 下 さ い 。
エアー抜き
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注)
① 緊 急 弁 が ハ ン チ ン グ( 全 閉 付 近 で 開 閉 を 小 刻 み に 繰 り 返 す )を 起 こ し た 場 合 は 、ただ
ち に ス ト ッ プ 弁 (A)又 は (C)を 閉 じ て 下 さ い 。
貯水槽が満水になっていないことが考えられますので、空気弁のフロートを見てチ
ェックして下さい。
貯 水 槽 が 満 水 で な い 時 は 、 必 ず ス ト ッ プ 弁 (A)は 閉 じ て お い て 下 さ い 。
② 弁が作動しない時は
(a)ニ ー ド ル 弁 (1)(2)が 閉 ま っ て い る 。
(b)各 ス ト ッ プ 弁 の 開 閉 状 態 が 正 し く な い 。
(c)水 圧 が 不 足 し て い る 。
こ と が 考 え ら れ ま す の で 、 7-1.項 に 従 い 念 の た め チ ェ ッ ク し て 下 さ い 。
(9)弁 本 体 の 指 針 が 「 常 時 」 を 示 し て い れ ば 、 正 常 で す 。
(10)弁 本 体 の 水 圧 シ リ ン ダ ー 上 部 の 空 気 抜 き 弁 を 少 し 開 き 、 エ ア ー を 抜 い て 下 さい。
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8.試運転
① 試 運 転 方 法 (そ の 1)
(1)作 動 確 認 手 順 ( パ イ ロ ッ ト 配 管 内 の 圧 力 を 下 げ る )
ス ト ッ プ 弁 (A)を 全 閉 に す る
ス ト ッ プ 弁 (B)を 少 し 開 き ド レ ン へ 排 水 す る
この操作でパイロット配管内が設定圧力以下になれば、緊急弁が作動します。
この時ドレンから水が出ます。
作動時の圧力は圧力計にて確認して下さい。
(2)復 帰 手 順 (パ イ ロ ッ ト 配 管 内 の 圧 力 を 上 げ る )
ス ト ッ プ 弁 (B)を 全 閉 に す る
ス ト ッ プ 弁 (A)を 全 開 に す る
この操作でパイロット配管内は加圧されますが、緊急弁は復帰しません。
ス ト ッ プ 弁 (C)を 全 開 に す る
この操作で、緊急弁は復帰します。
緊 急 弁 の 復 帰 を 確 認 し た ら は ス ト ッ プ 弁 (C)を 必 ず 閉 め て 下 さ い 。
※ ス ト ッ プ 弁 (C)を 閉 め な い と 、 圧 力 を 検 知 し て 弁 は 自 動 的 に 作 動 す る よ う に な り ま す 。
注)この方法では水圧が高い場合、緊急弁は完全な全閉にならない場合があります。
そ の 場 合 は 、 次 の 試 運 転 方 法 (そ の 2)で 試 運 転 を 行 っ て 下 さ い 。
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② 試 運 転 方 法 (そ の 2)
こ の 試 運 転 方 法 (そ の 2)を 行 う 場 合 は 、 断 水 さ せ な い た め に 必 ず 本 管 側 バ イ パ ス 弁 を 開 に
し て か ら 実施 し て 下 さ い 。
(1)作 動 確 認 手 順 (耐 震 貯 水 槽 周 り の 圧 力 を 下 げ る )
緊急弁の上流側仕切弁と下流側仕切弁を全閉にする
消 火 栓 (若 し く は 給 水 栓 )か ら 水 を 徐 々 に 逃 す
この操作で耐震貯水槽周りの圧力が設定圧力以下になれば、緊急弁が作動します。
(2)復 帰 手 順 (耐 震 貯 水 槽 周 り の 圧 力 を 上 げ る )
消 火 栓 (若 し く は 給 水 栓 )を 全 閉 に す る
緊急弁の上流側仕切弁と下流側仕切弁を全開にする
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③水圧が高い場合の全閉補助操作
水 圧 が 高 い 場 合 、 “ ② 試 運 転 方 法 (そ の 2)” の メ ン テ ナ ン ス 用 仕 切 弁 の 操 作 に よ っ て 作 動
さ せ る の が 基 本 で す が 、仕 切 弁 操作 が 困 難 で 緊 急 弁 の 操 作 の み で 全 閉 操 作 を 必 要 と す る場
合は、以下の手順で強制的に全閉とすることもできます。
(1)① 試 運 転 方 法 (そ の 1)- (1)の 作 動 確 認 手 順 に て 、 緊 急 弁 を 作 動 さ せ て 下 さ い 。
(2)緊 急 弁 が 全 閉 に な り き ら ず 、貯水 槽 側 に 漏 れ が あ る 場 合 は 、開 度計 側 の カ バ ー を 外 し 、
下図の全閉補助ボルトをねじ込むことで、締め切ることができます。
(ね じ 込 む 前 に ボ ル ト の 出 代 を 記 録 し て お い て 下 さ い )
一旦全閉になり漏れが止まれば、全閉補助ボルトを必ず元の位置まで戻しておいて下
さい。
(3)弁 の 開 操 作 は 、 以 下 の 状 況 に 応 じ て 実 施 下 さ い 。
・貯水槽が満水の場合
: ① 試 運 転 方 法 (そ の 1)- (2)復 帰 手 順
・ 貯 水 槽 が 満 水 で な い 場 合 : 7-2.通 水 手 順
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9.再調整
本 緊 急 弁 は 、納 入 前 に最 適 状 態 に 調 整 を 行 っ て お り ま す の で 、で きる だ け 調 整 変 更 を し な
いで下さい。
やむを得ず再調整が必要になった場合に限り以下の要領に従って行って下さい。
9-1.開 閉 時 間 の 調 整
緊 急 作 動 時 の 開 閉 時 間 は ニ ー ド ル 弁 (2)に て 調 整 で き ま す 。 ま た 復 帰 時 の 開 閉 時 間 は ニ ー
ド ル 弁 (1)に て 調 整 で き ま す 。 ど ち ら も ハ ン ド ル を 左 に ま わ す こ と に よ り 開 閉 時 間 は 早 く
なります。
9-2.設 定 圧 力 の 変 更
設 定 圧 力 の 変 更 は 、 ダ イ ヤ フ ラ ム 弁 (1)・(2)に て 行 い ま す 。
ダイヤフラム弁の最頂部の調節ネジをまわすことにより変更可能です。
但し、大幅な圧力変更を行う場合は、バネの取替を要することがあります。
その場合は事前に弊社までご連絡お願い致します。
・調節ネジを右にまわすと設定圧力上昇
・調節ネジを左にまわすと設定圧力下降
設定圧力変更後の圧力確認は8.試運転に従って確認して下さい。
調整ネジ
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10.非常時開操作
本弁は水圧により自動開閉するものですが、水圧が無い時、あるいは何らかの要因で
正常に作動しない時のために、手動で開操作できる機構を備えています。
弁本体横に付いている調整ボルトをネジ込んでいくことによって、弁を開操作させる
ことができます。開操作終了後は必ず調整ボルトをもとの位置まで戻しておいて下さ
い。従って調整ボルトの出代を記録した後、操作して下さい。
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11.緊急作動時
管 路 の 水 圧 が 設 定 圧 力 以 下 に 低 下 す る と 、緊急 弁 は 自 動 的 に 閉 作 動 し 、貯 水 槽の 水 を 確 保
します。
管 路 破 損 等 の 緊 急 事 態 で な く と も 、管 路 の 水圧 が 設 定 圧 力 以 下 に な り さ え す れ ば 、緊 急 弁
は自動閉しますので、水圧が低い地域ではご注意下さい。
(1)貯 水 槽 よ り 水 を く み 出 す 場 合
必 ず パ イ ロ ッ ト 配 管 の ス ト ッ プ 弁 (A)を 閉 じ て 下 さ い 。
管路の水圧が設定圧力以上に復帰すると、緊急遮断弁は自動的に開こうとします。
しかし貯水槽が満水でない場合、ハンチングを起こします。
(2)貯 水 槽 よ り 水 を く み 出 さ な い 場 合
貯水槽は満水の状態のままですので、ストップ弁の操作は必要ありません。
管路の水圧が設定圧力以上に復帰すれば、手動操作により緊急弁は常時状態に復帰し
ます。
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12.維持管理
12-1.点 検
緊急弁を安全にお使いいただくためには保守・点検・お手入れが大切です。
このバルブは作動頻度が少ないため、点検時にバルブの開閉を行うことにより流水状
態に変化が生じ、これによって水道水に“赤水”や“濁り”が発生することも考えら
れますので必要に応じて注意を喚起したり、対処方法などについて事前に検討してお
くことが必要です。
(1)通 常 点 検
通常点検は、バルブ外部よりの確認点検です。
a.弁 本 体
点検箇所
全体
内容
周期
点検方法
外面塗装
1年
目視
作動状態
異常音
フランジ部
1年
1 ヶ月
目視
聴覚
漏水
1 ヶ月
目視
漏水
1 ヶ月
目視
弁箱
シリンダカバー
等の耐圧接合部
弁座部
漏水
1年
弁室
水没の有無
1 ヶ月
判定基準
処置
錆 ・剥 離 の
補修塗装
無いこと
弁の作動
円滑に
作動すること
確 認 ・原 因 調 査
開度指示
可動部の作動
ボルト・ナットの
異常音の
緩み
原因調査
無いこと
異物の噛み込み
水漏れの
ボルト・ナットの
無いこと
増し締め
ボルト・ナットの
水漏れの
増し締め
無いこと
O リングの 取 替
聴覚又は
水漏れの
原因調査の上
圧力計
無いこと
対処
腐 食 ・作 動 不 良 の
排 水 ・清 掃 後
無いこと
不良部品の取替
目視
備考
注 )バ ネ ケ ー ス 部 よ り 多 少 漏 水 す る こ と が あ り ま す が 、シ ー ル に U パ ッ キ ン を 使 用 して
いるためで、特に異常ではありません。
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b.パ イ ロ ッ ト 配 管
点検内容
点検方法
各接合部からの
目視
漏水の有無
判断基準
異常時の処置
増 締 又 は ユニオン部 の
水漏れの有無
パッキンの 交 換
ストップ弁 (A)-全 開
ストップ弁 (B)-全 閉
パイロット配管
各 ストップ弁 の 状 態
目視
ストップ弁 (C)-全 閉
正常な状態にする
ストップ弁 (D)-全 閉
ストップ弁 (E)-全 開
ストップ弁 (F)-全 閉
目視
ストレーナの 点 検
(ストレーナの
(1 年 に 1 度 )
目詰り)
圧力計の指示
目視
ストップ弁 (A)-全 閉 、
スクリーンの 目 詰 り を
ストップ弁 (B)-全 開
清掃除去し、
に し て スクリーンを 取 り 出 し
再組立てを行う
目詰りの有無を調べる
本 管 の 圧 力 と パイロット配 管
圧力計の交換
内の圧力計を比較
各部の目視点検及
作
動
点
作動状態
8項
弁が円滑に
び数回作動後、
による
開 -閉 作 動 す る こ と
異常があれば弊社
まで御連絡下さい
検
(2)定 期 点 検
定期点検は、バルブ外部よりの点検以外に定期的に以下の点検を行って下さい。
内 部 部 品 の 点 検 ・交 換 に 関 し て は 、現 地 で の 設 置 状 態 で は 対 応 で き ま せ ん の で 、工場持
ち帰り補修にて対応するものとします。
点検箇所
内容
周期
判定基準
処置
フランジ部
漏水
10 年
漏水の無いこと
ガスケットの 交 換
備考
弁箱・
漏水
年
漏水の無いこと
O リングの 交 換
接水部
腐食状態
10 年
有害な腐食の無いこと
補修又は取替
持ち帰り補修
弁棒
弁棒の
10 年
曲がりの無いこと
弁棒の取替
持ち帰り補修
10 年
漏水のないこと
ゴムシートの 取 替
持ち帰り補修
10 年
漏水の無いこと
ゴムシートの 取 替
持ち帰り補修
10 年
漏水の無いこと
ゴムシートの 取 替
持ち帰り補修
10 年
正常に作動すること
ゴムシートの 取 替
持ち帰り補修
水 圧 シリンダー等 の
耐圧接合部
曲がり
弁座の
磨耗
弁座部
弁座の
損傷
弁座の
劣化
ブシュ
ブシュの
磨耗
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(3)作 動 点 検 (点 検 時 期 : 納 入 時 、 以 降 6カ 月 ご と 点 検 )
こ の 点 検 は 、「 管 内 圧力 が 異 常 に 低 下 し た 」と 想 定 し て 各 機 構 が 正 常 に 動 作 す る か ど う
かの確認点検です。8.試運転を参考にして実施して下さい。
特 に こ の 点 検 は 6カ 月 に 1度 は 行 っ て 下 さ い 。
点検及び操作手順は以下の通りです。
a.点 検 時 、 弁 が 待 機 状 態 ( 平 常 時 の 状 態 ) に な っ て い な け れ ば 、 8 項 の 復 帰 手 順 に
従って待機状態にして下さい。
b.8 項 に 従 っ て 弁 を 作 動 さ せ て 下 さ い 。
c.緊 急 弁 の 動 作 確 認 後 、 弁 を 復 帰 動 作 し 緊 急 作 動 待 機 状 態 に し ま す 。
復 帰 の 要 領 は 8-1.項 の 復 帰 操 作 手 順 に 従 っ て 下 さ い 。
(4)突 発 的 な 点 検
不 定 期 に 起 こ る 地 震 、風 水 害 な ど の 天 変 地 異 お よ び 大 規 模 な 火 災 の あ と に は 、管 路の
総合点検が必要です。
そ の 際 に は 、管 路 診 断 や 電 気 設 備 の 総 合 チ ェ ッ ク と 共 に 、バ ル ブ の 点 検 を 合 わ せ て行
って下さい。
(5)バ ル ブ 部 品 の 交 換
部品の取替えが必要な場合は、機能維持のため、弊社にご相談ください。
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12-2.故 障 例 と 対 策
アフターサービスを依頼される前に、故障内容に応じて次のことを確かめて故障状況を
ご連絡ください。
故障内容
推定原因
対策例
弁の開閉不能
弁座部に異物が挟まる
異物の除去
その他部品の破損
破損部品の取替
緊急弁の開度計が
異物の噛み込みにより
ゴムシートの 取 替
「緊 急 時 」を 示 し て い る の に
ゴムシートが 損 傷
漏水する
開度計指針が緩み
備考
指 針 の 調 整 ・増 締
弁の実開度と合わない
騒 音 ・振 動
ボルト・ナットの 緩 み
ボルト・ナットの 増 締
作動設定圧力で緊急弁が
ダイヤフラム弁 の 異 常
ダイヤフラム弁 の 取 替
作動しない
パイロット配 管 の 詰 り
点 検 ・清 掃
ニードル弁 が 閉 ま っ て い る
再設定
設定圧力が適正でない
再設定
全 開 ・全 閉 の 表 示 灯 が
配線材の断線
配線材の取替
点灯しない
リミットスイッチの 作 動 不 良
リミットスイッチの 取 替
ご連絡頂く時は、以下の情報をお知らせ下さい。
故障の状況:
納入場所 :
型式
: EC-TWA
呼び径
:
運転期間 :
製造番号 :
製造年
:
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標準仕様
呼び径
(mm)
100~ 300
型式
水圧検知式耐震貯水槽用緊急弁
呼び圧力
区分
本体
設計圧力
接 続 フランジ
呼び径
4.5K
水 道 フランジ
7.5K
100~ 300
10K
適用流体
試験圧力
弁箱
耐圧試験
(MPa)
弁座
漏れ試験
(MPa)
1.4
0.45
1.75
0.75
2.1
1.0
上水
注 )弁 箱 耐 圧 試 験 は 、製 品 に U パ ッ キ ン を 使 用 し て い る た め 、弁 箱 素 材 単 体 で の試験
とします。
▼営業窓口
営業所名
本社
東京本社
株式会社クボタ
パイプシステム事業部
〒
住所
電話番号
FAX 番 号
556-8601
大 阪 市 浪 速 区 敷 津 東 1-2-47
(06)6648-2228
(06)6648-2229
103-8310
東 京 都 中 央 区 日 本 橋 室 町 3-1-3
(03)3245-3488
(03)3245-3498
(011)214-3161
(011)214-3118
(022)267-8971
(022)267-7305
(052)564-5031
(052)564-5102
(082)546-0714
(082)546-0723
(092)473-2491
(092)473-2508
北海道支社
060-0003
東北支社
980-0811
中部支社
450-0002
中国支社
730-0036
九州支社
812-8691
札 幌 市 中 央 区 北 三 条 西 3-1-44
(札 幌 富 士 ビル)
仙 台 市 青 葉 区 一 番 町 4-6-1
(仙 台 第 一 生 命 タワービル)
名 古 屋 市 中 村 区 名 駅 3-22-8
(大 東 海 ビル)
広 島 市 中 区 袋 町 4-25
(明 治 安 田 生 命 広 島 ビル)
福 岡 市 博 多 区 博 多 駅 前 3-2-8
(住 友 生 命 博 多 ビル)
▼工場窓口
枚 方 製 造 所 : 〒 573-8573
大 阪 府 枚 方 市 中 宮 大 池 1-1-1
株式会社クボタ パイプシステム品質保証部 バルブ品質保証グループ
TEL: (072)840-1027
FAX: (072)840-1290
票
番
H-042498A
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