「海外宝くじに当選」「懸賞金が当たった」というDMに注意! 【事例1】 海外から送られてきたと思われるダイレクトメールが届いた。 「あなたは 3 千万円の懸賞金 を受け取る権利に当選した。受け取るには手続きが必要で、手数料の 2000 円を支払ってほ しい」と書かれてある。信用してもいいだろうか。 【事例2】 海外の霊能力者から「今年はあなたにとって 120 年に一度の幸運の年だ。海外宝くじを買 うように」と手紙が届いた。その後、買った覚えはないが「海外宝くじに当たった」とい うダイレクトメールが届いた。請求用紙にクレジットカードの番号を記載して返信するよ う書かれているが不審だ。どう対応したらよいだろうか。 【解説】 申し込んでいないのに「懸賞金」や「海外宝くじ」に当選するということはありえませ ん。 ダイレクトメールには、賞金が当たって、「申込金」「手数料」などの代金を支払ったり 手続きを取れば、賞金を受け取れると錯覚させるような書き方がされています。申し込ん だからと言って必ずしも賞金を受け取れるとは限りません。 また、手続きをするために、個人情報やクレジットカード番号を記入させるものもあり ますが、よくわからない業者に個人情報やクレジットカード番号を伝えることは非常に危 険です。 一度だけ申し込むつもりでクレジットカード番号を教えたところ、毎月「申込金」など の名目で料金を引き落とされ続けたという相談も寄せられています。 また、一度申し込んだ消費者に対して、別の業者から多数の「海外宝くじ」や「懸賞金」 などに当たったというダイレクトメールが次々と送られてくるケースもあります。 申し込んでも額面通りの賞金を受け取ることができず、支払った申込金などの返金を求 めても、業者が海外であったり連絡が取れないことが多く、交渉をすること自体が難しく、 被害回復は非常に困難です。 なお、日本国内で海外宝くじの「発売」 「取り次ぎ」 「授受(購入)」を行うことは、刑法 187 条(注)(富くじの発売等)に抵触する恐れがあります。 「当選した」 「賞金がもらえる」などの言葉に惑わされず、取り合わないようにしましょう。 (注)刑法187条【富くじ】 (1)富くじを発売した者は、二年以下の懲役又は百五十万円以下の罰金に処する。 (2)富くじ発売の取次ぎをした者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。 (3)前二項に規定するもののほか、富くじを授受した者は、二十万円以下の罰金又は 科料に処する。
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