YASKAWA AC Drive 1000-Series Option PROFIBUS-DP Installation Manual Type: SI-P3 To properly use the product, read this manual thoroughly and retain for easy reference, inspection, and maintenance. Ensure the end user receives this manual. 安川インバータ 1000シリーズ オプション PROFIBUS-DP通信 取扱説明書 形 式 SI-P3 製品を安全にお使い頂くために,この取扱説明書を必ずお読みください。 また,本書をお手元に保管していただくとともに,最終的に本製品をご使用になる ユーザー様のお手元に確実に届けられるよう,お取り計らい願います。 MANUAL NO. TOBP C730600 42C Copyright © 2008 株式会社 安川電機 本書の内容の一部または全部を,当社の文書による許可なしに,転載または複製することは,固くお断り 致します。 2 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 目次 1 ご使用になる前に . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4 2 製品の概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8 3 製品が届いたら . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9 4 各部の名称 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10 5 取付けと配線 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14 6 関連するパラメータ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 25 7 従来製品との互換モード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27 8 異常診断とその対策 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32 9 仕様と保証について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 36 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 3 1 ご使用になる前に 1 ◆ ご使用になる前に 取扱説明書について 本オプションカードに関連する取扱説明書には以下のものがあります。目的に応じてご 利用ください。 オプションカード 安川インバータ 1000 シリーズ オプション PROFIBUS-DP 通信 取扱説明書(本書) 資料番号:TOBPC73060042 最初にお読みください。 本製品をお使いいただくうえで基本とな る,配線,設定,機能,異常診断について 説明しています。 ご購入時,オプションカードに同梱されて います。 安川インバータ 1000 シリーズ オプション PROFIBUS-DP 通信 テクニカルマニュアル 資料番号:SIJPC73060042 本製品についてさらに詳しい使い方が知り たいときにお読みください。取扱説明書に は記載されていない詳細な内容を確認でき ます。製品には同梱されておりませんの で,当社の製品・技術情報サイト (http:// www.e-mechatronics.com/) からご覧くだ さい。 インバータ 安川インバータ 1000 シリーズ クイックスタートガイド 安川インバータ 1000 シリーズ テクニカルマニュアル ◆ 本オプションカードを取付けるインバータ の取扱説明書を参照してください。 本オプションカードをお使いいただくうえ で基本となる,据え付け,配線,操作手 順,機能,異常診断,保守点検を詳細に説 明しています。 パラメータの基本設定や,調整方法につい ても説明しています。 クイックスタートガイドは,インバータに 同梱されています。テクニカルマニュアル は,インバータには同梱されておりません ので,当社の製品・技術情報サイト (http:// www.e-mechatronics.com/) からご覧くだ さい。 本書中の用語・略称について (注) 守っていただきたい重要な事柄です。また,インバータのアラーム表示が発生するな ど,装置の損傷には至らないレベルの軽度の注意事項や,補足事項を示します。 オプションカード 4 安川インバータ 1000 シリーズオプション PROFIBUS-DP 通信 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 1 ご使用になる前に ◆ 登録商標について ◆ 安全に関するシンボルマーク • PROFIBUS-DP は,PROFIBUS International の登録商標です。 • その他,本文中に記載してある会社名,製品名は,各社の商標または登録商標です。 オプションカードの配線・設定,操作をする前に,本取扱説明書をよくお読みくださ い。オプションカードは,本取扱説明書の記載内容と現地の規格に従って設置してくだ さい。 以下のシンボルマークは,本取扱説明書内での安全に関する重要な記載を示すために使 用されます。これらの注意事項をお守り頂けない場合は,死亡または重傷につながる可 能性や,本製品や関連機器及びシステムの破損につながるおそれがあります。 危険 取扱いを誤った場合に,死亡または重傷につながる危険が生じる可能性があり,その危険 の切迫度が高いことが想定されます。 警告 取扱いを誤った場合に,死亡または重傷につながる危険が生じる可能性があります。 注意 取扱いを誤った場合に,軽傷を受ける危険が生じる可能性があります。 重要 取扱いを誤った場合に,物的損害が発生するおそれがあります。 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 5 1 ご使用になる前に ■ 安全上のご注意 一般注意事項 • 取扱説明書に掲載している図解は,細部を説明するために,カバーまたは安全のための 遮へい物を取り外した状態で描かれている場合があります。この製品を運転するとき は,必ず規定どおりのカバーや遮へい物を元通りに戻し,取扱説明書に従って運転して ください。 • 取扱説明書に掲載している図は,代表事例であり,お届けした製品と異なる場合があり ます。 • 取扱説明書は,製品の改良や仕様変更,及び取扱説明書自身の使いやすさの向上のため に適宜変更することがあります。 • 取扱説明書を注文される場合は,当社代理店または取扱説明書の裏表紙に記載している 最寄りの当社営業所に,表紙の資料番号を連絡してください。 危険 本取扱説明書に記載された,安全にかかわるすべての情報にご留意ください。 警告事項をお守り頂けない場合は,死亡または重傷につながるおそれもありますので,ご 留意ください。 貴社または貴社の顧客において,本取扱説明書の記載内容を守らないことにより生じた, 傷害や機器の破損に対して,当社はいっさいの責任を負いかねます。 6 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 1 ご使用になる前に 重要 インバータやオプションカードの内部の回路を 変更しないでください。 インバータ,またはオプションカードが破損するおそれがあります。貴社および貴社顧客 において製品の改造がなされた場合は当社の保証外とさせて頂きます。 輸送・設置時の木質梱包財(木枠,合板,パレットなど含む) の消毒・除虫処理についてのご注意 梱包用木質材料の消毒・除虫が必要な場合は,必ずくん蒸以外の方法を採用してくださ い。 例:熱処理(材心温度 56°C 以上で 30 分間以上) くん蒸処理をした木質材料にて電気製品(単体あるいは機械等に搭載したもの)を梱包し た場合,そこから発生するガスや蒸気により電子部品が致命的なダメージを受けることが あります。特にハロゲン系消毒剤(フッ素・塩素・臭素・ヨウ素など)はコンデンサ内部 の腐食の原因となります。 また,梱包後に全体を処理する方法ではなく,梱包前の材料の段階で処理してください。 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 7 2 製品の概要 2 製品の概要 ◆ 本製品について ◆ 対応するインバータ PROFIBUS 通信オプションカード(形式:SI-P3)は幅広いアプリケーションに対応す るオープンなネットワークシステムで,高速データ通信が求められる用途に適用できま す。 PROFIBUS-DP(Decentral Periphery) とは,3 種類の PROFIBUS ファミリーの内の 1 つで,フィールドバスレベルでの高速通信を実現します。 PROFIBUS-DP は国際規格(IEC61158) およびヨーロッパ規格・EN50170 に認定され, 主に FA(ファクトリー・オートメーション)で使用されます。 インバータにオプションカードを装着することで,PROFIBUS-DP マスタから次の操 作ができます。 • インバータの運転/停止 • インバータの運転状況のモニタ • インバータのパラメータの設定変更/参照 本オプションカードは,以下のインバータに対応しています。 表 1 対応するインバータ インバータ A1000 8 形式 すべて ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 3 製品が届いたら 3 製品が届いたら 製品がお手元に届きましたら,以下の項目を確認してください。 • オプションカードに傷や汚れが付いていないか,外観を点検してください。 製品搬送時の損傷は当社の保証範囲外とさせて頂きます。製品に損傷があった場合 は,直ちに運送業者にご連絡ください。 • ご注文通りの製品かどうか,基板に印刷している形式を確認してください。印刷場所 については図 1 を参照してください。 • 製品に不具合がありましたら,直ちにご購入いただいた代理店または当社の営業所 へご連絡ください。 ◆ 梱包内容の確認 表 2 梱包内容 梱包品 オプション カード リード線 ( 接地用 ) ねじ (M3) LED ラベル ERR BF 数量 ◆ 1 1 3 RUN COMM 取扱説明書 (本書) 取扱説明書 1 1 必要な工具 オプションカードをインバータに取付けるときには,以下の工具 が必要です。 • ドライバ ⊕ (M3) • ニッパ • やすり,または紙やすり (注) 通信ケーブル側のコネクタをお客様が作成される場合,別途工具が必要になります。 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 9 4 各部の名称 4 各部の名称 ◆ ê} 1 オプションカード A C B SI-P3 D 裏面 E F 通信用コネクタ底面 A B C D E <1> <2> – – – – – HG I 通信コネクタ 基板形式 インバータ接続用コネクタ (CN5) 取付穴 LED (RUN) <1> F – LED (COMM) <1> G – LED (BF) <1> H – LED (ERR) <1> I – 接地端子(取付穴)<2> LED の表示内容については,「LED 表示」(11 ページ) を参照してください。 オプションカード取付時に,必ず同梱のリード線(接地用)を接続してください。 図 1 オプションカード 10 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 4 各部の名称 ◆ 通信用コネクタ 基板上に 9 ピン D-sub 通信コネクタ(メス)が実装されています。このコネクタを使 用して,オプションカードを PROFIBUS ネットワークに接続します。 表 3 通信用コネクタの詳細 コネクタ図 ピン番号 記号 1 Shield 底面 1 2 3 4 5 ◆ 6 7 8 9 詳細 接地用 (FG に直接接続しないでください) 2 – 3 RxD/TxD-P – 4 CNTR-P 5 DGND 6 VP データ受信/送信:B-line(赤) リピータ用(送受信制御) データ線接地(VP に対する基準電圧) +5 V 電源(終端抵抗接続用) 7 – 8 RxD/TxD-N – 9 – データ受信/送信:A-line(緑) – LED 表示 オプションカードには 4 種類の LED があります。 • RUN(電源) • ERR(オプションエラー) • COMM(通信状態) • BF(PROFIBUS-DP エラー) 電源投入後,自己診断(約 2 秒)を行います。 その後,表 4 の動作状態で LED が点灯/点滅します。 自己診断時の LED 表示の組合せについては,表 5 を参照してください。 表 4 LED 表示 LED の名称 表示 色 状態 点灯 RUN(電源) 動作状態 電源 ON SI-P3 に電源が供給され,SI-P3 のハー ドウェアの自己診断が終了している。 電源 OFF • インバータに電源が供給されていな い。 • SI-P3 とインバータの接続が不十分で, SI-P3 に電源が供給されていない。 • SI-P3 内部の基板の自己診断不良が発 生した。 緑 消灯 詳細(主な異常) ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 11 4 各部の名称 表示 LED の名称 色 ERR (オプション エラー) 赤 COMM (通信状態) 動作状態 状態 点灯 SI-P3 不良 点滅 SI-P3 とインバータの接続不良 インバータとの接 (インバータ側パラメータ F6-30(Node 続不良 アドレス)の設定エラーも含む) 消灯 インバータとの接 続正常 インバータと SI-P3 間の接続は正常 点灯 通信接続中 SI-P3 と PROFIBUS-DP マスタ間で正常 に通信中 消灯 通信未成立 何らかの異常により,SI-P3 と PROFIBUS-DP マスタ間で通信が成立し ていない。 点灯 通信手順設定待ち PROFIBUS-DP マスタからの通信 パラメータ初期化中,または設定中 点滅 通信手順設定不良 PROFIBUS-DP マスタからの通信 パラメータ不良 消灯 パラメータ設定 正常 PROFIBUS-DP マスタからの通信 パラメータ設定完了 緑 BF (PROFIBUS-DP エラー) 赤 詳細(主な異常) SI-P3 の自己診断不良が発生 表 5 電源投入直後の LED 表示の組合せ RUN ● 12 LED 表示 ERR COMM ● ● BF 内容 原因 対策 インバータの電源が供給 されていない • インバータの主回路配 線が適切であるか確認 し,インバータの電源 を投入する。 SI-P3 とインバータの接 続が不十分で,SI-P3 に 電源が供給されていない • 一度インバータの電源 を遮断した後で,SIP3 とインバータの接 続が適切か確認する。 確認後,インバータの 電源を再投入する。 − ● 電源 OFF • SI-P3 から Node アド レスおよ Configuration Parameter を読み込み 中 • マスタ局からの初めて の入力データ待ち SI-P3 のカード不良 ○ ● ● ● • インバータと の接続確認中 • マスタ局から のデータ待ち ● ○ ● ● SI-P3 自己診断 不良 • インバータの電源を再 投入する。LED 表示内 容が変わらない場合 は,SI-P3 を交換する。 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 4 各部の名称 RUN LED 表示 ERR COMM ● ● ○ ● ● ○ ● ● ○ ● ○ ○:点灯, ◆ 内容 BF ● ○ ● 原因 対策 • SI-P3 カードとイン インバータとの バータ側の初期化不良 接続不良 • Node アドレス不良 • インバータの電源を再 投入する。LED 表示内 容が変わらない場合 は,SI-P3 またはイン バータを交換する。 • インバータの F6-30 (Node アドレス)の設 定を確認する。 マスタ局からの通信手順 マスタ局からの (Set_Parm_Message と 通信手順設定待 Chk_Cfg_Message)設 ち 定待ち • マスタ局からの通信手 順を確認する。 • マスタ局が正常に動作 しているか確認する。 • 終端抵抗が通信ライン に正しく接続されてい るか確認する。 • 通信ラインに断線やコ ネクタ接続不良がない か確認する。 • 通信ラインが主回路 ケーブルと分離して配 線されているか確認す る。 マスタ局からの マスタ局からの通信手順 通信手順設定不 (Set_Parm_Message) 良 設定不良 • マスタ局からの通信手 順を確認する。 マスタ局と送受 信中 − − :点滅,●:消灯 Node アドレスの設定 パラメータ F6-30 を 0 ∼ 125 の範囲で設定してください。Node アドレスは重複しない ように設定してください。 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 13 5 取付けと配線 5 ◆ 取付けと配線 安全上のご注意 危険 感電防止のために オプションカードの配線を行うときは,事前にインバータの電源をお切りください。 取扱いを誤った場合は,感電のおそれがあります。 インバータに記載された時間内はフロントカバー,ターミナルカバーを取り外さないでく ださい。作業前にすべての表示灯が消灯し,主回路直流電圧が安全なレベルになったこと を確認してください。電源を切っても,インバータの内部コンデンサに電圧が残存してい ます。 警告 感電防止のために インバータのフロントカバーを外したまま,運転しないでください。 取扱いを誤った場合は,感電のおそれがあります。 本取扱説明書に掲載している図解は,細部を説明するために,カバーまたは安全のための 遮へい物を取り外した状態で描かれている場合があります。この製品を運転するときは, 必ず規定どおりのカバーや遮へい物を元通りに戻し,取扱説明書に従って運転してくださ い。 電気工事の専門家以外は,保守・点検・部品交換をしないでください。 感電のおそれがあります。 配線・設定,操作は,オプションカードの設置,調整,修理に詳しい人が行ってくださ い。 インバータの通電中は,通信基板に触れないでください。 取扱いを誤った場合は,感電のおそれがあります。 ケーブルは傷つけたり,無理なストレスをかけたり,重たいものを載せたり,挟み込んだ りしないでください。 感電のおそれがあります。 火災防止のために 端子ねじは指定された締め付けトルクで締め付けてください。 主回路電線の配線接続部に緩みがあると,電線接続部のオーバーヒートにより火災のおそ れがあります。 14 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 5 取付けと配線 重要 機器破損防止のために インバータ及びオプションカードを扱うときは,静電気 (ESD) 対策の決められた手順に 従ってください。 取扱いを誤ると,静電気によって,基板上の回路が破損するおそれがあります。 インバータの電圧出力中は,電源を外さないでください。 取扱いを誤ると,インバータが破損するおそれがあります。 破損した機器を運転しないでください。 さらに機器の破損が進行するおそれがあります。 明らかな破損や紛失した部品がある機器を接続したり,操作しないでください。 端子ねじは指定された締め付けトルクで締め付けてください。 機器の誤動作・破損の原因となります。 配線時には,指定品でないケーブルを使用しないでください。 動作不良の原因となります。 当社の推奨するケーブルを使用してください。 コネクタはしっかりと挿入してください。 機器の誤動作・破損の原因となります。 インバータとその他の機器の配線が完了したら,すべての配線が正しいかどうか確認して ください。 配線を誤ると,オプションカードが破損するおそれがあります。 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 15 5 取付けと配線 ◆ 取付けの前に オプションカードを取付ける前に,必ずインバータの端子台の配線を行ってください。 オプションカード接続前にインバータが正常に動作するか確認してください。インバー タの接続・配線に際しては,インバータの取扱説明書を参照してください。 インバータと各部品の展開図を図 2 に示します。 ê} 2 A M C B L D K J I H ERR BF RUN COMM E G F A B C D E F G – – – – – – – インバータ接続用コネクタ (CN5) を差し込む。 オプションカード フロントカバー オペレータ LED ラベル ターミナルカバー ケーブル配線スペースカバー(切り取り可能) H I J K L M – – – – – – ねじ リード線 インバータ側接地端子 (FE) 接続コネクタ CN5-A 接続コネクタ CN5-B 接続コネクタ CN5-C 図 2 各部の名称 16 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 5 取付けと配線 ◆ オプションカードの取付け 以下の手順に従ってオプションカードを取付けてください。 1. インバータの主回路電源を遮断後,インバータに記載された時間以上待ってからオ ペレータ (D),フロントカバー (C),ターミナルカバー (F) を取り外します。フロ ントカバー,ターミナルカバー,オペレータの取り外し・取付けについては,オ プションカードを取付けるインバータの取扱説明書を参照してください。 危険 ! 感電防止のために。インバータに記載された時間内はフロントカバー,ターミナルカバーを取り外 さないでください。作業前にすべての表示灯が消灯し,主回路直流電圧が安全なレベルになったこ とを確認してください。電源を切っても,インバータの内部コンデンサに電圧が残存しています。 重要:機器破損防止のために。オプションカードを扱うときは,静電気 (ESD) 対策の決められた手順に 従ってください。取扱いを誤ると,静電気によって,基板上の回路が破損するおそれがあります。 ê} 3 C D F 図 3 オペレータ,フロントカバー,ターミナルカバーの取り外し ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 17 5 取付けと配線 2. ê} 4 フロントカバー (C) とオペレータを取り外した状態で,LED ラベル (E) を図に示す フロントカバー下部の位置に貼り付けてください。 C ERR BF RUN COMM E 図 4 LED ラベルの貼り付け 3. ê} 5 オプションカード (B) をインバータの CN5-A コネクタ (K) に接続し,同梱のねじ (H) で固定してください。 B K H 図 5 オプションカードの取付け 18 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 5 取付けと配線 4. リード線 (I) を同梱のねじ (H) でオプションカードの接地端子(取付穴)に接続し, もう一方をインバータの接地端子 (J) に接続してください。 ê} 6 J BF I H 図 6 リード線の接続 (注) インバータ側の接地端子には 2 つしかねじ穴がありません。オプションカードを 3 枚 以上取付ける場合は,リード線の端子を重ねて接続してください。 5. PROFIBUS-DP 専用ケーブルを選定します。ケーブル選定とケーブル長の詳細につ いては,「通信ケーブルの仕様」(23 ページ)を参照してください。コネクタ・ ケーブルの仕様,お問い合わせ先については,PROFIBUS-DP 協会ホームページ を参照してください。 日本プロフィバス協会のホームページ http://www.profibus.jp/ ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 19 5 取付けと配線 6. 図 7 のように,オプションカードに PROFIBUS-DP 専用ケーブルを接続し,ネット ワークに接続します。 接続図 ê} 7 インバータ <1> PROFIBUS-DPケーブルコネクタ PROFIBUS-DPケーブル PROFIBUS-DP マスタへ 次のスレーブへ (赤) 1B B-line 3 (緑) 1A A-line 8 (赤) 2B RTS 4 VP 6 DGND 5 (緑) 390 Ω 2A 220 Ω 390 Ω 㧔シェル㧕 CN5-A FE SI-P3 (シェル) D-subコネクタ バス上の最後のスレーブの場合, 終端抵抗スイッチON <1> オプションカードの接地端子 (FE) は付属のリード線を使用し,インバータの接地端子 と必ず接続してください。 図 7 オプションカードの接続例 PROFIBUS-DP の終端処理 オプションカード本体には終端抵抗が内蔵されておりませんので,終端抵抗 を内蔵した 9 ピン D-sub コネクタを使用してください。終端抵抗がネット ワーク上の両端のみ ON(有効)になっていることを確認してください。他 の場所で終端抵抗が ON になっている場合は,通信が不安定,または通信不 能の状態になります。 ネットワークの両端に配置されたコネクタには入力側ケーブルエントリのみ を使用してください(図 8 を参照してください。)。多くの 9 ピン D-sub コネ クタでは,終端抵抗スイッチにコネクタの出力側ケーブルを切り離す機能が 組み込まれています。不注意に間違った方向でコネクタに配線した場合は, PROFIBUS 装置と終端ネットワークのいずれもネットワークに接続されま せん。多くのコネクタには,入力側ケーブルエントリおよび出力側ケーブル エントリを示す矢印が表示されています。 20 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 5 取付けと配線 ê} 8 9ピンD-subコネクタ バス終端 スイッチ O 入力側ケーブル O O ON OFF 出力側ケーブル 図 8 PROFIBUS コネクタと終端抵抗 バス終端 ON =入力側ケーブルも出力側ケーブルも接続されません バス終端 OFF =入力側ケーブルも出力側ケーブルも接続されます 1.5 Mbps 未満の通信速度で使用するときは,インダクタなしで終端抵抗を接続し ます(図 9)。1.5 Mbps 以上の通信速度で使用するときは,終端抵抗を接続する際 にインダクタが必要です(図 7)。 ê} 9 VP (6 ピン) 390 Ω データ線 RxD/TxD-P (3 ピン) 220 Ω データ線 RxD/TxD-N (8 ピン) 390 Ω DGND (5 ピン) 図 9 PROFIBUS ケーブルの終端処理 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 21 5 取付けと配線 7. オプションカードの端子台にケーブルを接続します。 インバータにより配線方法が異なります。インバータ内部に十分な配線スペース がない場合は,インバータのフロントカバー左側のケーブル配線スペースカバー (G) をニッパなどで切り取り,図 10 (A) のようにケーブルをインバータの外に出 して配線してください。切り口でケーブルが傷つくことがないように切断面を紙 やすりなどで処理してください。 インバータ内部に配線スペースがある場合は,図 10 (B) のようにインバータ内に ケーブルを配線してください。詳細については,インバータのテクニカルマニュ アルを参照してください。 ê} 10 A B A – フロントカバー左側面のケーブル配 線用スペースから外に出して配線 <1> B – インバータ内部の配線スペースを利 用して配線 <1> ケーブルを外に出して配線する場合は,閉鎖壁掛形として使用することはできません。 図 10 ケーブルの配線方法 8. 22 ケーブルを接続したら,オプションカードの接続を再確認してください。 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 5 取付けと配線 9. ê} 11 フロントカバー (C),ターミナルカバー (F) 及びオペレータ (D) をインバータに取付 けます。 C D F 図 11 フロントカバー,ターミナルカバー及びオペレータの取付け (注) カバーを閉じることで,ケーブルに過大な力がかからないように配慮して配線してく ださい。また,カバーでケーブルをはさみ込まないように注意してください。 10. ◆ 表 8 のパラメータを設定します。パラメータ F6-30 には必ずネットワーク特有の ノードアドレスを設定してください。 通信ケーブルの仕様 PROFIBUS-DP システムでは,表 6 で当社が推奨する PROFIBUS-DP 専用ケーブルを 使用してください。PROFIBUS-DP 専用ケーブル以外では,PROFIBUS-DP システム の性能は保証されません。PROFIBUS-DP 専用ケーブルの仕様,お問い合わせ先につ いては,PROFIBUS-DP 協会のホームページを参照してください。 日本プロフィバス協会ホームページ http://www.profibus.jp/ ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 23 5 取付けと配線 ■ ケーブルの種類 表 6 推奨通信ケーブル(A タイプ)の仕様 仕様 インピーダンス 135 ∼ 165 Ω,3 ∼ 20 MHz 静電容量 30 pF/m 以下 ループ抵抗 110 Ω/km 以下 導体断面 0.34 mm2 以上 導体直径 0.64 mm 以上 ■ ケーブル長 通信速度ごとにセグメントあたりのケーブル最大長が決まっています。表 7 ケーブル 長は A タイプのケーブル使用時のものです。 表 7 ケーブル長 ◆ 通信速度 (kbps) 9.6 距離/セグメント (m) 1200 通信速度 (kbps) 500 距離/セグメント (m) 400 19.2 1200 1500 200 45.45 1200 3000 100 93.75 1200 6000 100 187.5 1000 12000 100 GSD ファイル SI-P3 を取付けたインバータの通信を簡単に実行するには,GSD ファイルを当社の製 品・技術情報サイト (http://www.e-mechatronics.com/) からダウンロードしてください。 (注) GSD ファイルは,安川インバータ 1000 シリーズ オプション SI-P3 を対象としたもの をダウンロードしてください。誤った GSD ファイルをダウンロードした場合は,本 製品はネットワーク内のスレーブとして動作しません。 24 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 6 関連するパラメータ 6 関連するパラメータ オプションカードを使用する際に関連のあるパラメータを以下に示します。通信を開始 する前に,すべてのパラメータの設定が正しいか確認してください。 表 8 関連するパラメータ No. (MEMOB US レジス タ) 名称 設定範囲 設定範囲 周波数指令選択 1 周波数指令の入力方法を選択します。 0: オペレータ 1: 制御回路端子(アナログ入力) 2: MEMOBUS 通信 3: オプションカード 4: パルス列入力 出荷時設 定:1 範囲:0 ∼ 4 (3 に設定し てください) 運転指令選択 1 運転指令の入力方法を選択します。 0: オペレータ 1: 制御回路端子(シーケンス入力) 2: MEMOBUS 通信 3: オプションカード 出荷時設 定:1 範囲:0 ∼ 3 (3 に設定し てください) F6-01 (3A2H) bUS(オプション通信異 常)検出時の動作選択 オプションカード通信エラー (bUS) が検出され たときの停止方法を選択します。 出荷時設 0: 減速停止(C1-02 の減速時間で減速停止) 定:1 1: フリーラン停止 範囲:0 ∼ 3 2: 非常停止(C1-09 の非常停止時間で減速停止) 3: 運転継続 <2> F6-02 (3A3H) EF0(通信オプションカー ドからの外部異常入力)の 検出条件 通信オプションカードからの外部異常入力 (EF0) が検出される条件を選択します。 0: 常時検出 1: 運転中検出 出荷時設 定:1 範囲:0,1 F6-03 (3A4H) EF0(通信オプションカー ドからの外部異常入力)検 出時の動作選択 通信オプションカードからの外部異常入力 (EF0) が検出されたときの停止方法を選択しま す。 0: 減速停止 1: フリーラン停止 2: 非常停止 3: 運転継続 <2> 出荷時設 定:1 範囲:0 ∼ 3 F6-06 (3A7H) 通信オプションからのトル ク指令/トルクリミット選 択 0: 伝送からのトルク指令/トルクリミットは無 効 1: 伝送からのトルク指令/トルクリミットは有 効 <4> 出荷時設 定:0 範囲:0,1 b1-01 (180H) <1> b1-02 (181H) <1> <3> F6-07 (3A8H) NetRef/ComRef 選択時の多 0: 多段速指令無効(F7 互換モード) 段速指令有効 / 無効切替 1: 多段速指令有効(V7 互換モード) ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 出荷時設 定:0 範囲:0,1 25 6 関連するパラメータ No. (MEMOB US レジス タ) F6-08 (36AH) F6-30 (3CBH) <5> <6> F6-31 (3CCH) F6-32 (3CDH) <6> 名称 設定範囲 通信パラメータリセット 設定範囲 A1-03(イニシャライズ)を実行したときの F6-/F7- の初期化動作の選択をします。 0: F6-/F7- は A1-03 により初期化されな 出荷時設 定:0 い 1: F6-/F7- は A1-03 により初期化される 範囲:0,1 (注)本パラメータ F6-08 はインバータの初期化 に影響されません。 0 ∼ 125 出荷時設 定:0 最小値:0 最大値:125 Clear Mode コマンド受信時の動作選択 PROFIBUS-DP Clear Mode 0: 0 クリア 選択 1: 前回値保持 出荷時設 定:0 範囲:0,1 PROFIBUS-DP Node アド レス PROFIBUS-DP Map 選択 0: PPO Type 1: 従来製品との互換モード 出荷時設 定:0 範囲:0,1 <1> PROFIBUS-DP のマスタから PROFIBUS-DP 通信を利用してインバータの運転/停止を行う場合は b1-02 に 3 を,周波数を設定する場合は b1-01 に 3 を設定してください。 <2> 3(運転継続)を選択すると,異常発生時にインバータ単体で運転を継続します。安全を確保する別 の手段(非常停止スイッチなど)を準備してください。 <3> A1-02(制御モードの選択)で“3:PG 付きベクトル制御”,“6:PM 用 PG なしアドバンスドベクト ル制御”または“7:PM 用 PG 付きベクトル制御”選択時有効になります。 この場合,d5-01(トルク制御選択)の設定によりトルク指令/トルクリミットが変わります。 d5-01=0(速度制御モード) :トルクリミット値 d5-01=1(トルク制御モード):トルク指令値 “7:PM 用 PG 付きベクトル制御”の場合は,トルクリミット値となります。 <4> F6-06 に“1:伝送オプションからのトルク指令/トルクリミットは有効”(工場出荷設定値)を選択 した場合,PLC からトルク指令/トルクリミットを設定しないとモータが回らない場合があります。 <5> Node アドレスの重複設定はできません。設定する Node アドレスが他の局で設定されていないか確 認してください。Node アドレス 0,1,2 は一般的に制御,保守,機器の自己診断のために予約され ています。 <6> 設定を変更した場合は,電源の再投入が必要です。 26 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 7 従来製品との互換モード 7 従来製品との互換モード ◆ 従来製品との互換モード ■ 高速 I/O データエリア SI-P3 は,入力及び出力データ長を 3 種類(Extended data1 = 32 バイト,Extended data2 = 12 バイト,Basic data = 6 バイト)準備しデータ長を選択可能にしています。 データ長は PROFIBUS-DP マスタのコンフィグレーションツールにより設定します。 従来のフォーマットでのデータエリアには,高速 I/O データエリアと MEMOBUS メッ セージエリアがあります。 互換モードを使う場合は,パラメータ F6-32 を 1 に設定してください。 このエリアのデータはインバータへまたはインバータから直接転送されます。例えば, インバータを PROFIBUS-DP 通信で使用する場合,インバータの運転 / 停止と周波数 指令は,一般的にオプションカードがデータを受け取った後,2ms 以内でインバータ に転送されます。 MEMOBUS メッセージエリア ■ このエリアはインバータと MEMOBUS メッセージを使用して通信を行います。イン バータのパラメータ及びデータはすべて,このエリアを利用してアクセスすることが可 能です。このエリアのデータは,SI-P3 が受信後編集してインバータへ転送されるの で,返信までの時間が長くなります。このため,マスタ側ではハンドシェイキングによ り同期をとる必要があります。 ◆ メモリ マップ ■ レジスタマップ 入出力データの 32 バイトは以下のレジスタマップのとおり構成されています。 Basic Data (6 バイト) Extended Data 1 (32 バイト) Extended Data 2 (12 バイト) 高速 I/O データエリア 0 ∼ 5 バイト 0 ∼ 15 バイト 0 ∼ 3 バイト MEMOBUS メッセージエリア – 16 ∼ 31 バイト 4 ∼ 11 バイト 表 9 Basic data レジスタマップ 入力データ(インバータ → マスタ) 出力データ(マスタ → インバータ) バイト 内容 バイト 内容 0 運転指令(上位バイト) 0 インバータステータス(上位バイト) 1 運転指令(下位バイト) 1 インバータステータス(下位バイト) 2 周波数指令(上位バイト) 2 モータ速度(上位バイト)<3> ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 27 7 従来製品との互換モード 入力データ(インバータ → マスタ) 出力データ(マスタ → インバータ) バイト 3 内容 周波数指令(下位バイト) バイト 3 内容 モータ速度(下位バイト)<3> 4 トルク指令/トルクリミット (上位バイト)<1> <2> 4 出力電流(上位バイト)<4> 5 トルク指令/トルクリミット (下位バイト)<1> <2> 5 出力電流(下位バイト)<4> <1> A1-02(制御モードの選択)で“3:PG 付きベクトル制御”,“6:PM 用 PG なしアドバンスドベクト ル制御”または“7:PM 用 PG 付きベクトル制御”選択時有効になります。 <2> F6-06(通信オプションからのトルク指令/トルクリミット選択)が“1:有効”を選択した場合に使 用可能です。 この場合,d5-01(トルク制御選択)の設定によりトルク指令/トルクリミットが変わります。 d5-01=0(速度制御モード) :トルクリミット値 d5-01=1(トルク制御モード):トルク指令値 <3> o1-03(周波数指令設定/表示の単位)の設定により単位が変わります。インバータが PG なし V/f 制 御,PM 用 PG なしベクトル制御モードに設定されている場合,入力データの内容は出力周波数にな ります。 <4> 最大適用モータ容量が 7.5 kW 以下の場合は 0.01 A 単位,11 kW 以上の場合は 0.1 A 単位となります。 最大適用モータ容量は C6-01(軽負荷 (ND) /重負荷 (HD) 選択)の設定により異なります。詳細は, インバータのテクニカルマニュアルの「1 章」内の「形式の見方」を参照してください。 表 10 Extended Data 1 レジスタマップ 出力データ(マスタ → インバータ) バイト 入力データ(インバータ → マスタ) バイト 内容 0 運転指令(上位バイト) 0 インバータステータス(上位バイト) 1 運転指令(下位バイト) 1 インバータステータス(下位バイト) 2 周波数指令(上位バイト) 2 モータ速度(上位バイト)<5> 3 周波数指令(下位バイト) 3 モータ速度(下位バイト)<5> 4 トルク指令(上位バイト)<1> <2> 4 トルクモニタ(上位バイト)<6> 5 トルク指令(下位バイト)<1> <2> 5 トルクモニタ(下位バイト)<6> 6 トルク補償(上位バイト)<1> 6 速度検出 PG カウント値 1 (上位バイト) 7 トルク補償(下位バイト)<1> 7 速度検出 PG カウント値 1 (下位バイト) 8 周波数指令(上位バイト) 8 9 10 28 内容 予約領域 アナログ出力 CH1(上位バイト)<3> 9 周波数指令(下位バイト) 10 出力周波数(上位バイト) 11 アナログ出力 CH1(下位バイト)<3> 11 出力周波数(下位バイト) 12 アナログ出力 CH2(上位バイト)<3> 12 出力電流(上位バイト)<7> 13 アナログ出力 CH2(下位バイト)<3> 13 出力電流(下位バイト)<7> 14 接点出力(上位バイト)<4> 14 アナログ出力 CH1(上位バイト) ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 7 従来製品との互換モード 出力データ(マスタ → インバータ) バイト 15 16 内容 入力データ(インバータ → マスタ) バイト 接点出力(下位バイト)<4> 15 MEMOBUS ファンクションコード 16 内容 アナログ出力 CH1(下位バイト) MEMOBUS ファンクションコード 17 MEMOBUS 開始レジスタ番号 (上位バイト) 17 MEMOBUS 開始レジスタ番号 (上位バイト) 18 MEMOBUS 開始レジスタ番号 (下位バイト) 18 MEMOBUS 開始レジスタ番号 (下位バイト) 19 MEMOBUS データ個数 19 MEMOBUS データ個数 20 MEMOBUS データ 1 (上位バイト) 20 MEMOBUS データ 1 (上位バイト) 21 MEMOBUS データ 1 (下位バイト) 21 MEMOBUS データ 1 (下位バイト) 22 MEMOBUS データ 2 (上位バイト) 22 MEMOBUS データ 2 (上位バイト) 23 MEMOBUS データ 2 (下位バイト) 23 MEMOBUS データ 2 (下位バイト) 24 MEMOBUS データ 3 (上位バイト) 24 MEMOBUS データ 3 (上位バイト) 25 MEMOBUS データ 3 (下位バイト) 25 MEMOBUS データ 3 (下位バイト) 26 MEMOBUS データ 4 (上位バイト) 26 MEMOBUS データ 4 (上位バイト) 27 MEMOBUS データ 4 (下位バイト) 27 MEMOBUS データ 4 (下位バイト) 28 29 28 予約領域 30 31 29 予約領域 30 ハンドシェイキングレジスタ 31 ハンドシェイキングレジスタ <1> A1-02(制御モードの選択)で“3:PG 付きベクトル制御”,“6:PM 用 PG なしアドバンスドベクト ル制御”または“7:PM 用 PG 付きベクトル制御”選択時有効になります。 <2> F6-06(通信オプションからのトルク指令/トルクリミット選択)が“1:有効”を選択した場合に使 用可能です。 この場合,d5-01(トルク制御選択)の設定によりトルク指令/トルクリミットが変わります。 d5-01=0(速度制御モード) :トルクリミット値 d5-01=1(トルク制御モード) :トルク指令値 <3> インバータの多機能アナログ出力を通信上から設定することが可能です。この場合,多機能アナログ 出力 1 は H4-01(多機能アナログ出力 1:端子 FM モニタ選択),H4-04(多機能アナログ出力 2:端 子 AM モニタ選択)に 000(スルーモード)を設定してください。 <4> インバータの多機能出力を通信上から ON/OFF することが可能です。この場合,H2-01(端子 M1, M2 の機能選択(接点)) ,H2-02(端子 P1-PC の機能選択(ホトカプラ)),H2-03(端子 P2-PC の機 能選択(ホトカプラ))を F(スルーモード)に設定してください。 <5> o1-03(周波数指令設定/表示の単位)の設定により単位が変わります。インバータが PG なし V/f 制 御,PM 用 PG なしベクトル制御モードに設定されている場合,入力データの内容は 0 になります。 <6> A1-02(制御モード選択)で 0(PG なし V/f 制御),1(PG 付き V/f 制御) ,5(PM 用 PG なしベクト ル制御)を選択したときは使用できません。 <7> 最大適用モータ容量が 7.5 kW 以下の場合は 0.01 A 単位,11 kW 以上の場合は 0.1 A 単位となります。 最大適用モータ容量は C6-01(軽負荷 (ND) /重負荷 (HD) 選択)の設定により異なります。詳細は, インバータのテクニカルマニュアルの「1 章」内の「形式の見方」を参照してください。 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 29 7 従来製品との互換モード 表 11 Extended Data 2 レジスタマップ 出力データ(マスタ → インバータ) バイト 内容 入力データ(インバータ → マスタ) バイト 内容 0 運転指令(上位バイト) 0 1 運転指令(下位バイト) 1 インバータステータス(下位バイト) 2 周波数指令(上位バイト) 2 3 周波数指令(下位バイト) 3 モータ速度(上位バイト)<1> モータ速度(下位バイト)<1> 4 MEMOBUS ファンクションコード 4 MEMOBUS ファンクションコード インバータステータス(上位バイト) 5 MEMOBUS 開始レジスタ番号 (上位バイト) 5 MEMOBUS 開始レジスタ番号 (上位バイト) 6 MEMOBUS 開始レジスタ番号 (下位バイト) 6 MEMOBUS 開始レジスタ番号 (下位バイト) 7 MEMOBUS データ長 7 MEMOBUS データ長 8 MEMOBUS データ 1 (上位バイト) 8 MEMOBUS データ 1 (上位バイト) 9 MEMOBUS データ 1 (下位バイト) 9 MEMOBUS データ 1 (下位バイト) 10 予約領域 10 予約領域 11 ハンドシェイキングレジスタ 11 ハンドシェイキングレジスタ <1> o1-03(周波数指令設定/表示の単位)の設定により単位が変わります。インバータが PG なし V/f 制 御,PM 用 PG なしベクトル制御モードに設定されている場合,入力データの内容は出力周波数にな ります。 ◆ PPO フォーマット Parameter Process data Objects ( 以下 PPO) フォーマットを使う場合は,パラメータ F6-32 を 0 に設定してください。PPO はサイクリック情報転送で定義されています。 このサイクリック転送で,プロセスデータ (PZD) 及びインバータのパラメータデータ が,マスタとスレーブの間で転送されます。PPO type 1 ∼ 5 の詳細についてはオプ ションユニットのテクニカルマニュアルを参照してください。 SI-P3 には PPO フォーマットが 5 種類あります。 • PPO type 1 (8 Octets PKW + 4 Octets PZD) • PPO type 2 (8 Octets PKW + 12 Octets PZD) • PPO type 3 (4 Octets PZD) • PPO type 3 (4 Octets PZD) すべての PPO はレジスタ STW,ZSW,HSW,HIW を使用しています。このレジスタ 番号はインバータのレジスタに直接マッピングされません。 30 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 7 従来製品との互換モード PKW PKE IND PWE PZD PZD1 PZD2 STW HSW PZD3 PZD4 PZD5 PZD6 PZD7 PZD8 PZD9 PZD10 ZSW HIW PPO TYPE 1: Octet-String 12 PPO TYPE 2: Octet-String 20 PPO TYPE 3: Octet-String 4 PPO TYPE 4: Octet-String 12 PPO TYPE 5: Octet-String 28 PKW: PZD: PKE: IND: PWE: STW: HSW: ZSW: HIW: Parameter ID/value Process Data, cyclically transferred Parameter ID (1st and 2nd octet) Sub-index (3rd octet), 4th octet is reserved Parameter value (5th until 8th octet) Control word Main setpoint Status word Main actual value ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 31 8 異常診断とその対策 8 異常診断とその対策 ◆ インバータ側で表示される異常コード ■ 異常 オプションカードに関連するエラーを表 12 に掲載しています。以下に掲載されていな い場合は,オプションカードを取付けたインバータの取扱説明書を参照してください。 bUS(オプションカード通信異常)と EF0(通信オプションからの外部異常入力)は, 異常と軽故障の 2 種類の表示があります。異常の発生時は,オペレータに表示される 文字は「点滅」ではなく「点灯」します。(ALM ランプも点灯します。 )点滅表示され る場合は,「軽故障・警告」です。 インバータにアラームが表示される場合,最初に以下の点について確認してください。 • オプションカードとインバータは確実に接続されているか。 • PROFIBUS-DP 通信ケーブルは確実にオプションカードに接続されているか。 • PLC のプログラムが確実に実行されているか。PLC の CPU がストップしていない か。 • 瞬時停電などにより,データ通信が途絶えることがないか。 表 12 異常表示と対策 オペレータ表示 異常名 オプションカード通信異常 bUS 原因 上位装置から通信指令が来ない 通信ケーブルの配線が正しくな い,または短絡や断線が発生して いる 通信エラーを検出した (運転指令または周波数指令を,「オプションカードから設定(b101=3 または b1-02=3) 」と選択しているとき) 対策 配線ミスがないかを確認する。 ⇒配線を正しく行う。 ⇒地絡または断線している箇所を取り除く。 ノイズの影響で通信データに異常 が発生している ⇒制御回路の配線,主回路の配線,接地配線を確認し,十分なノイ ズ対策を行う。 ⇒電磁接触器がノイズ発生源であれば,電磁接触器のコイルにサー ジアブソーバを接続する。 ⇒通信ケーブルを当社推奨品に変更する。または通信ケーブルを シールド付きケーブルに変更し,シールドをマスタ側およびオプ ションカード側で接地する。 オプションカードが破損している ⇒配線に異常がなく,常時異常が発生する場合は,オプションカー ドを交換する。 32 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 8 異常診断とその対策 オペレータ表示 EF0 異常名 通信オプションカードからの外部異常入力 外部機器のアラーム機能が動作している 原因 対策 上位装置から通信データで外部異 常が入力(送信)された ⇒外部異常の原因を取り除く。 ⇒上位装置の外部異常入力を解除する。 上位プログラムの異常 ⇒上位プログラムの動作チェックを行い,適切に修正する。 オペレータ表示 oFA00 異常名 オプションカード異常(CN5-A) 未対応オプションカード接続 原因 対策 ⇒オプションを正しく接続する。 CN5-A に対応していないオプショ 本オプションカードを CN5-A に接続してください。 ンカードを接続した その他のオプションカードについては,各オプションカードの取扱 説明書を参照してください。 オペレータ表示 oFA01 異常名 オプションカード異常(CN5-A) オプションカード接続不良 原因 対策 インバータとオプションカード間 のコネクタ接続が正しくない ⇒電源を OFF にして,オプションカードをインバータのコネクタ に正しく接続する。 オペレータ表示 ∼ oFA30 ∼ oFA43 異常名 オプションカード異常(CN5-A) オプションカードのハードウェア不良 原因 対策 オプションカードのハードウェア 異常 ⇒オプションカードを交換する。(詳細は当社にお問い合わせくだ さい。) オペレータ表示 oFb00 異常名 オプションカード異常 (CN5-B) 未対応オプションカード 原因 対策 ⇒オプションを正しく接続する。 CN5-B に対応していないオプショ 本オプションカードを CN5-A に接続してください。 ンカードを接続した その他のオプションカードについては,各オプションカードの取扱 説明書を参照してください。 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 33 8 異常診断とその対策 オペレータ表示 oFb02 異常名 オプションカード異常 (CN5-B) 同種オプション接続 原因 対策 CN5-A に本オプションカードを接 ⇒ SI-・AI-A3・DI-A3 は 1 枚しか取付けられません。本オプ 続し,CN5-B に通信オプション ションカードを CN5-A に接続してください。 AI-A3,または DI-A3 を接続した オペレータ表示 oFc00 異常名 オプションカード異常 (CN5-C) 未対応オプションカード 原因 対策 ⇒オプションを正しく接続する。 CN5-C に対応していないオプショ 本オプションカードを CN5-A に接続してください。 ンカードを接続した その他のオプションカードについては,各オプションカードの取扱 説明書を参照してください。 オペレータ表示 oFc02 異常名 オプションカード異常 (CN5-C) 同種オプション接続 原因 対策 CN5-A に本オプションカードを接 ⇒ SI-・AI-A3・DI-A3 は 1 枚しか取付けられません。本オプ 続し,CN5-C に通信オプション ションカードを CN5-A に接続してください。 AI-A3,または DI-A3 を接続した 34 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 8 異常診断とその対策 ■ 軽故障・警告 表 13 軽故障・警告表示と対策 オペレータ表示 軽故障名 bb インバータベースブロック 使用中の通信フォーマットと設定内容の組合せが正しくない 原因 軽故障出力 (H2-=10) 対策 インバータを PROFIBUS-DP 通信 で制御するように設定し,かつ以 下に示すどちらかの条件が重なっ た場合,インバータの出力は遮断 され,オペレータに bb が表示さ れます。 ご使用の通信フォーマットに合わせて, • MEMOBUS 運転指令のビット F 該当するビットを正しく設定してください。 が 1(ベースブロック)に設定 されている • PPO タイプの STW レジスタの ビット 3 が 0(ベースブロック +停止)に設定されている オペレータ表示 CALL なし 軽故障名 通信待機中 電源投入時に,上位装置から制御データを正常受信できない 原因 対策 通信ケーブルや終端抵抗の配線が 正しくない,または短絡や断線が 発生している 配線ミスがないかを確認する。 ⇒配線を正しく行う。 ⇒地絡または断線している箇所を取り除く。 マスタ側のプログラム異常 ⇒通信開始時の動作を確認し,プログラム 内の原因箇所を修正する。 通信回路が破損している 複数回電源を再投入する。 ⇒再度「CALL」を検出する場合は,イン バータを交換する。 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 軽故障出力 (H2-=10) 有り 35 9 仕様と保証について 9 ◆ 仕様と保証について 仕様 表 14 オプションカードの仕様 項目 形式 PROFIBUS-DP データ PROFIBUS DP-V0,V1 • PPO TYPE:1 ∼ 5(No.3.072 Profile for Variable Speed Drives 準拠) • Extended data1 高速 I/O データエリア(入力 16 バイト,出力 16 バイト) MEMOBUS メッセージエリア(入力 16 バイト,出力 16 バイト) • Extended data2 高速 I/O データエリア(入力 4 バイト,出力 4 バイト) MEMOBUS メッセージエリア(入力 8 バイト,出力 8 バイト) • Basic data 高速 I/O データエリア(入力 6 バイト,出力 6 バイト) コネクタ 9 ピン D-sub コネクタ (#4/40 UNC thread) 通信速度 9.6 kbps ∼ 12 Mbps 周囲温度 –10°C ∼ +50°C 周囲湿度 95%RH 以下(結露なきこと) 保存温度 –20°C ∼ +60°C(輸送中の短期間温度) 設置場所 標高 36 仕様 SI-P3 屋内(腐食性ガス,じんあいなどのない所) 1000 m 以下 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 9 仕様と保証について ◆ 保証について ■ 無償保証期間と保証範囲 無償保証期間 貴社または貴社顧客殿に引き渡し後 1 年未満,または当社工場出荷後 18 か月以内のう ちいずれか早く到達した期間。 保証範囲 故障診断 一次故障診断は,原則として貴社にて実施をお願い致します。 ただし,貴社要請により当社または当社サービス網がこの業務を有償にて代行すること ができます。 この場合,貴社との協議の結果,故障原因が当社側にある場合は無償とします。 故障修理 故障発生に対して,製品の故障を修復させるための修理,代品交換,現地出張は無償と します。ただし,次の場合は有償となります。 • 貴社及び貴社顧客など貴社側における不適切な保管や取扱い,不注意過失及び貴社 側の設計内容などの事由による故障の場合。 • 貴社側にて当社の了解なく当社製品に改造など手を加えたことに起因する故障の場 合。 • 当社製品の仕様範囲外で使用したことに起因する故障の場合。 • 天災や火災など不可抗力による故障の場合。 • 無償保証期間を過ぎた場合。 • 消耗品および寿命品の補充交換の場合。 • 梱包・薫蒸処理に起因する製品不良の場合。 • その他,当社の責に帰さない事由による故障の場合。 上記サービスは国内における対応とし,国外における故障診断などはご容赦願います。 ただし,海外でのアフターサービスをご希望の場合には有償での海外サービス契約をご 利用ください。 ■ 保証責務の除外 無償保証期間内外を問わず,当社製品の故障に起因する貴社あるいは貴社顧客など,貴 社側での機会損失ならびに当社製品以外への損傷,その他業務に対する補償は当社の保 証外とさせていただきます。 ■ 本製品の適用について • 本製品は,人命にかかわるような状況の下で使用される機器あるいはシステムに用 いられることを目的として設計,製造されたものではありません。 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 37 9 仕様と保証について • 本製品を,乗用移動体用,医療用,航空宇宙用,原子力用,電力用,海底中継用の 機器あるいはシステムなど,特殊用途への適用をご検討の際には,当社の営業窓口 までご照会ください。 • 本製品は厳重な品質管理の下に製造しておりますが,本製品の故障により重大な事 故または損失の発生が予測される設備への適用に際しては,安全装置を設置してく ださい。 38 ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 9 仕様と保証について ◆ 改版履歴 資料の改版についての情報は,本資料の裏表紙の右下に資料番号と共に記載していま す。 資料番号 TOBP C730600 42A Published in Japan 2010 年 4 月 08-8 発行年月 1 改版番号 初版発行年月 改版 番号 項番号 2014 年 2 月 6 裏表紙 変更:アドレス 2013 年 4 月 5 裏表紙 変更:アドレス 2010 年 11 月 4 2010 年 7 月 3 発行年/月 変更点 表紙・裏表紙 変更:フォーマット 全章 − − 全面見直し なし(英文部のみ変更) 英文部の全面見直し 2010 年 7 月 2 2010 年 4 月 1 − 英文部の全面見直し 2008 年 8 月 − − 初版発行 裏表紙 変更:アドレス ㈱安川電機 TOBP C730600 42C 1000 シリーズオプション SI-P3 取扱説明書 39 安川インバータ 1000シリーズ オプション PROFIBUS-DP通信 取扱説明書 技術的なお問い合わせ相談窓口(YASKAWAコールセンタ) TEL 0120-114-616 FAX 0120-114-537 [月∼金(祝祭日及び当社休業日は除く)/9:00∼12:00, 13:00∼17:00]※FAXは24時間受け付けております。 製造・販売 株式会社 オフィシャルサイト 製品・技術情報サイト 安川電機 URL: http://www.yaskawa.co.jp/ URL: http://www.e-mechatronics.com/ 販 売 東京支社 名古屋支店 大阪支店 九州支店 TEL(03) 5402-4905 FAX(03) 5402-4585 東京都港区海岸1丁目16番1号ニューピア竹芝サウスタワー8階 〒105-6891 TEL(052) 581-2764 FAX(052) 581-2274 名古屋市中村区名駅3丁目25番9号 堀内ビル9階 〒450-0002 TEL(06) 6346-4520 FAX(06) 6346-4556 大阪市北区堂島2丁目4番27号 新藤田ビル4階 〒530-0003 TEL(092) 714-5906 FAX(092) 761-5136 福岡市中央区天神4丁目1番1号 第7明星ビル7階 〒810-0001 ● 各地区の営業所は ht t p: / / www. e-mec hat ronic s . c om/ の「お問い合わせ」でご確認ください。 周辺機器・ケーブル・部品 安川コントロール株式会社 URL: http://www.yaskawa-control.co.jp/ 東部営業部 TEL(03)3263-5611 FAX(03)3263-5625 西部営業部 TEL(06)6337-8102 FAX(06)6337-4513 九州営業部 TEL(0930)24-8630 FAX(0930)24-8637 東京都千代田区飯田橋1丁目3番2号 曙杉館ビル6階 〒102-0072 大阪府吹田市豊津町12番24号 中村ビル2階 〒564-0051 福岡県行橋市西宮市2丁目13番1号(株) 安川電機 行橋事業所内 〒824-8511 ● 技術相談テレホンサービス TEL 0120-854388 [月∼金(祝祭日及び当社休業日は除く)/9:00∼12:00, 13:00∼17:00] アフターサービス 安川エンジニアリング株式会社 URL: http://www.yaskawa-eng.co.jp/ 関東支店 TEL(04)2931-1819(夜間・休日(04)2931-1818) FAX(04)2931-1811 埼玉県入間市大字新光142番3号 〒358-0055 名古屋支店 TEL(052)331-5318(夜間・休日(052)331-5380) FAX(052)331-5374 名古屋市中区千代田4丁目1番6号 〒460-0012 関西支店 TEL(06)6378-6526(夜間・休日(06)6378-6533) FAX(06)6378-6531 大阪府摂津市千里丘7丁目10番37号 〒566-0001 九州支店 TEL(093)280-7621(夜間・休日(093)280-7722) FAX(093)245-5871 福岡県中間市上底井野315番2号 〒809-0003 本製品の最終使用者が軍事関係であったり, 用途が兵器などの製造用である場合には,「外国為替 及び外国貿易法」の定める輸出規制の対象となることがありますので,輸出される際には十分な 審査及び必要な輸出手続きをお取りください。 株式会社 安川電機 製品改良のため,定格,仕様,寸法などの一部を予告なしに変更することがあります。 この資料の内容についてのお問い合わせは,当社代理店もしくは,上記の営業部門にお尋ねくだ さい。 資料番号 TOBP C730600 42C Published in Japan 2014年 2月 08-8 13-12-6 無断転載・複製を禁止 6 -0 安川インバータ 1000 シリーズ PROFIBUS-DP 通信オプション SI-P3 PROFIBUS-DP 通信オプションユニット SI-P3/V ソフトウェアバージョンアップに伴う 取扱補足説明資料 はじめに 本資料は,安川インバータ 1000 シリーズ用 PROFIBUS-DP 通信オプションカード SI-P3,及び V1000 用 PROFIBUS-DP 通信オプションユニット SI-P3/V のソフトウェア バージョンアップに伴い,追加された機能を正 しく取り扱うためのものです。 SI-P3 テクニカルマニュアル(SIJP C730600 42B)又は SI-P3/V テクニカルマニュアル(SIJP C730600 23B)と併せてお読みください。 また,製品についての安全の情報・注意事項をよくご理解の上ご使用ください。 対象機種 SI-P3, SI-P3/V のソフトウェアバージョン PRG : 2104 以降が対象です。 本資料は PRG : 2104 で追加・変更されたパラメータや機能について説明します。 ソフトウェアバージョンは梱包箱側面又は製品表面の表示をご確認ください。 ※本資料で説明するパラメータや機能を使用するには、下記ソフトウェアバージョンのインバータと組み合わ せて下さい。 A1000 : ソフトウェアバージョン 1021 以降 V1000 : ソフトウェアバージョン 1024 以降 ◆パラメータの変更内容 ■新規追加パラメータ No. (MEMOBUS レジスタ) 名称 設定範囲 設定範囲 F6-14 (3BBH) bUS の自動リセット bUS エラーの自動リセットの有効/無効を選択します。 0: 無効 1: 有効 F7-16 (3F4H) Timeout 設定 100 ms 単位で通信タイムアウト検出時間を設定します。0 は接続タイム アウトを無効にします。 F7-60 (780H) PDZ Write 1 PZD 1 (PPO 出力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0~2 を設定した場合、PZD 1 (PPO 出力) は STW として機能します。 F7-61 (781H) PDZ Write 2 PZD 2 (PPO 出力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0~2 を設定した場合、PZD 2 (PPO 出力) は HSW として機能します。 F7-62 (782H) PDZ Write 3 F7-63 (783H) PDZ Write 4 F7-64 (784H) PDZ Write 5 F7-65 (785H) PDZ Write 6 F7-66 (786H) PDZ Write 7 F7-67 (787H) PDZ Write 8 出荷時設定:0 範囲:0,1 PZD 3 (PPO 出力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0~2 を設定した場合、PZD 3 (PPO 出力) の値は MEMOBUS レジスタに 書き込まれません。 PZD 4 (PPO 出力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0~2 を設定した場合、PZD 4 (PPO 出力) の値は MEMOBUS レジスタに 書き込まれません。 PZD 5 (PPO 出力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0~2 を設定した場合、PZD 5 (PPO 出力) の値は MEMOBUS レジスタに 書き込まれません。 PZD 6 (PPO 出力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0~2 を設定した場合、PZD 6 (PPO 出力) の値は MEMOBUS レジスタに 書き込まれません。 PZD 7 (PPO 出力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0~2 を設定した場合、PZD 7 (PPO 出力) の値は MEMOBUS レジスタに 書き込まれません。 PZD 8 (PPO 出力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0~2 を設定した場合、PZD 8 (PPO 出力) の値は MEMOBUS レジスタに 書き込まれません。 出荷時設定:0 最小値:0 最大値:30.0 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 資料番号 EZZ022678 1/4 2014 年 4 月作成 PZD 9 (PPO 出力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0~2 を設定した場合、PZD 9 (PPO 出力) の値は MEMOBUS レジスタに 書き込まれません。 PZD 10 (PPO 出力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0~2 を設定した場合、PZD 10 (PPO 出力) の値は MEMOBUS レジスタに 書き込まれません。 F7-68 (788H) PDZ Write 9 F7-69 (789H) PDZ Write 10 F7-70 (78AH) PDZ Read 1 PZD 1 (PPO 入力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0 を設定した場合、PZD 1 (PPO 入力) は ZSW として機能します。 F7-71 (78BH) PDZ Read 2 PZD 2 (PPO 入力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0 を設定した場合、PZD 2 (PPO 入力) は HIW として機能します。 F7-72 (78CH) PDZ Read 3 F7-73 (78DH) PDZ Read 4 F7-74 (78EH) PDZ Read 5 F7-75 (78FH) PDZ Read 6 F7-76 (790H) PDZ Read 7 F7-77 (791H) PDZ Read 8 F7-78 (792H) PDZ Read 9 F7-79 (793H) PDZ Read 10 PZD 3 (PPO 入力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0 を設定した場合、PZD 3 (PPO 入力) の MEMOBUS レジスタ読み出し は無効です。 PZD 4 (PPO 入力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0 を設定した場合、PZD 4 (PPO 入力) の MEMOBUS レジスタ読み出し は無効です。 PZD 5 (PPO 入力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0 を設定した場合、PZD 5 (PPO 入力) の MEMOBUS レジスタ読み出し は無効です。 PZD 6 (PPO 入力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0 を設定した場合、PZD 6 (PPO 入力) の MEMOBUS レジスタ読み出し は無効です。 PZD 7 (PPO 入力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0 を設定した場合、PZD 7 (PPO 入力) の MEMOBUS レジスタ読み出し は無効です。 PZD 8 (PPO 入力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0 を設定した場合、PZD 8 (PPO 入力) の MEMOBUS レジスタ読み出し は無効です。 PZD 9 (PPO 入力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0 を設定した場合、PZD 9 (PPO 入力) の MEMOBUS レジスタ読み出し は無効です。 PZD 10 (PPO 入力) に割り付ける MEMOBUS アドレスを設定します。 0 を設定した場合、PZD 10 (PPO 入力) の MEMOBUS レジスタ読み出し は無効です。 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH 出荷時設定:0H 最小値:0H 最大値:FFFFH (注) 上記新規追加パラメータは A1000 : ソフトウェアバージョン 1021 以降 V1000 : ソフトウェアバージョン 1024 以降 のインバータに対応します。 ■設定項目追加パラメータ No. (MEMOBUS レジスタ) 名称 F6-01 (3A2H) bUS(オプション通信異常)検出 時の動作選択 F6-32 (3CDH) <2> PROFIBUS-DP Map 選択 設定範囲 設定範囲 オプションカード通信エラー (bUS) が検出されたときの停止方法を選択し ます。 0: 減速停止(C1-02 の減速時間で減速停止) 1: フリーラン停止 2: 非常停止(C1-09 の非常停止時間で減速停止) 3: 運転継続 <1> 4: d1-04 で運転継続 <1><5> 5: 減速停止 (自動復帰) <5> 0: PPO Type 1: 従来製品との互換モード 2: PPO (w/bit 0) <3><6> 3: PPO Type (Auto Enter) <4><5> 4: 従来製品との互換モード (Auto Enter) <4><5> 5: PPO (w/bit0, Auto Enter) <3> <4><5> 出荷時設定:1 範囲:0 ~ 5 出荷時設定:0 範囲:0 ~ 5 <1> 3(運転継続)を選択すると,異常発生時にインバータ単体で運転を継続します。安全を確保する別の手段(非常停止スイッチなど)を準 備してください。 <2> 設定を変更した場合は,電源の再投入が必要です。 <3> レジスタ STW のビット 0 及びビット 4 両方が 1 の場合に運転します。 詳細は後述の「PPO フォーマット STW bit0/bit4 機能変 更」を参照ください。 <4> パラメータの書込と同時にエンタ指令が自動的に実行されパラメータが有効になります。 詳細は後述の「自動エンタ機能追加」を参照く ださい。 <5> この設定は A1000 : ソフトウェアバージョン 1021 以降 V1000 : ソフトウェアバージョン 1024 以降 のインバータに対応します。 (注) 網掛け部分が PRG : 2104 での変更箇所です。 資料番号 EZZ022678 2/4 2014 年 4 月作成 ◆PPO フォーマット STW bit0/bit4 機能変更 F6-32 = 0 又は 3 <1> の場合 PPO 出力 STW ビット 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 ~ 15 OFF1: 未使用 OFF2: 未使用 OFF3: 未使用 運転有効 0: ベースブロック+停止 1: ベースブロック以外 0: 停止 1: 運転 Ramp function generation enable: 未使用 Enable ramp function generator set-point: 未使用 1: 異常リセット 0: 停止 1: JOG RUN forward (Fmax/10 speed) 0: 停止 1: JOG RUN reverse (Fmax/10 speed) 0: ローカル 1: PROFIBUS から制御 未使用 PPO 入力 ZSW Ready to switch on: 常に 1 Ready: 常に 1 1:Ready 1: 異常中 常に 1 常に 1 Switch-on inhibit: 常に 0 1: 警告発生中 1: 速度一致中 0: ローカル 1: PROFIBUS から制御 常に 0 <1> F6-32 = 3 は A1000 : ソフトウェアバージョン 1021 以降 V1000 : ソフトウェアバージョン 1024 以降 のインバータに対応します。 F6-32 = 2 又は 5 の場合 <1> ビット 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 ~ 15 PPO 出力 STW 0: 停止 1: 運転 <2> OFF2: 未使用 OFF3: 未使用 運転有効 0: ベースブロック+停止 1: ベースブロック以外 0: 停止 1: 運転 <2> Ramp function generation enable: 未使用 Enable ramp function generator set-point: 未使用 1: 異常リセット 0: 停止 1: JOG RUN forward (Fmax/10 speed) 0: 停止 1: JOG RUN reverse (Fmax/10 speed) 0: ローカル 1: PROFIBUS から制御 未使用 PPO 入力 ZSW Ready to switch on: 常に 1 Ready: 常に 1 1:Ready 1: 異常中 常に 1 常に 1 Switch-on inhibit: 常に 0 1: 警告発生中 1: 速度一致中 0: ローカル 1: PROFIBUS から制御 常に 0 <1> F6-32 = 2, 5 は A1000 : ソフトウェアバージョン 1021 以降 V1000 : ソフトウェアバージョン 1024 以降 のインバータに対応します。 <2> ビット 0 及びビット 4 の両方が 1 で運転します。 資料番号 EZZ022678 3/4 2014 年 4 月作成 ◆自動エンタ機能追加 F6-32 = 3 又は 5 の場合 PKE 又は PZD によりインバータパラメータを書き込むと自動でエンタ指令が実行され、即座に書き込んだパラメータが有効に なります。 F6-32 = 4 の場合 MEMOBUS 指令メッセージの書き込み指令によりインバータパラメータを書き込むと自動でエンタ指令が実行され、即座に 書き込んだパラメータが有効になります。 F6-32 = 0 ~ 2 の場合 従来通りインバータパラメータ書き込み後、通信からエンタ指令を送ることで書き込んだパラメータが有効になります。 資料番号 EZZ022678 4/4 2014 年 4 月作成
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