平成22年度に建設工事で発生した事故事例 (架空線損傷事故) 事故概要: バックホウを移動させていたところ、アームを上げすぎていたため、電柱を支える支線にバックホウのアームが 接触し、電柱の中央部分が折れて電柱の上部が道側に傾いた。それに伴い、折れた電柱と民家を接続していた 引き込み線を切断させた。 事故原因: ・重機の運転手を固定していなかった ・支線に注意する指示が全員に伝わっていなかった ・見張り員を配置していなかった 改善対策: ・運転手は決められた者が行う ・午前午後の作業開始前に作業員全員に注意喚起 ・見張り員を配置する 県道 分類:土工、BH移動 被害状況:民家1件45分停電、電線付け替えのため36戸が1.5時間、3戸が2.5時間停電 平成23年度に建設工事で発生した事故事例 (建設機械による事故) 事故概要: バックホウのバケットに転石を積載して移動中、転石が許容量以上の重さのためバランスを失い、約1.7m下 の河川へとバックホウごと転落した。 事故原因: バックホウの性能を超えた重量の転石を運搬した 改善対策: 事前に転石をブレーカーで砕き、不整地運搬車等に て運搬する BH 0.45m3 落下 転石 H=1.8 W=0.4∼1.6 分類:土工、BH移動 被害状況:5日間の加療(頭部・胸腹部打撲、外傷性頚部症候群) 平成24年度に建設工事で発生した事故事例 (流出による事故) 事故概要: 掘削作業が完了したことから、重機を自走させて移動していたところ、橋脚鉄筋に重機の油圧ホースが接触し、 機械作動油が流出し、一部河川に流れた。 事故原因: ・常時重機を運転していた作業員ではなかった ・河川の濁りにより旧橋脚と鉄筋の存在に気づけな かった 改善対策: 普段以外の作業についても現場内の危険個所につ いて全作業員との情報共有を行う 旧橋脚跡 事故発生箇所 走行ルート 破損箇所 分類:土工、BH移動 被害状況:河川への流出以外の被害なし 平成24年度に建設工事で発生した事故事例 (架空線損傷事故) 事故概要: 資材置き場にダンプトラックを乗入れようとしたところ、バックホウが邪魔になったためバックホウを前方へ移動 させた際にアームで架空線(電話線)を引っ掛け切断し、鋼製柱1本を折損させた。 事故原因: 架空線下での作業予定がなかったため、防護カ バーや注意喚起を明示していなかった 電話線に接触 改善対策: 安全施設の設置(防護カバー、立入禁止バリケード、 注意看板、重機に頭上注意の表示) ダンプトラックの搬入に邪魔と なったためバックホウを前進さ せた アームを上げて 前進した 積込もうとした資材 分類:土工、BH移動 被害状況:民家2軒の電話が6時間半不通、鋼製柱1本折損 平成24年度に建設工事で発生した事故事例 (交通事故) 事故概要: 作業を一時中断して、バックホウを移動させようとバックさせたところ、排土板が一般車両と接触し破損させた。 事故原因: 移動時に後方確認をしなかった 分類:土工、BH移動 改善対策: 安全教育を徹底する 被害状況:一般車両側面部を破損 平成24年度に建設工事で発生した事故事例 (架空線損傷事故) 事故概要: バックホウをアームを伸ばしたまま移動したため、現場上空にあった架空線に接触し切断した。 事故原因: 重機誘導員が歩行者の通行に注意を払っていたた めアームの上昇に気が付かなかった 改善対策: 重機誘導員の確認のもとで移動することを徹底する 切断した光ケーブル 注意標識の設置 事故発生状況 分類:土工、BH移動 運転席の注意喚起 被害状況:民家1軒4時間光回線が不通 平成25年度に建設工事で発生した事故事例 (架空線損傷事故) 事故概要: 作業終了に伴い、バックホウを回送していたところ、バックホウのアームが道路側に振れることをおそれ、ブー ムを立てた状態で移動していたところ、アーム部分が架空線に接触し、架空線に緩みが生じた。 事故原因: ・監視員、防護管を設置しなかった。 ・正副以外の者が運転した。 分類:土工、BH移動 改善対策: ・監視員、防護管、目印の設置。 ・安全教育の徹底。 被害状況:吊線と本線を結束するケーブルリングを破損 平成25年度に建設工事で発生した事故事例 (墜落・転落事故) 事故概要: バックホウを移動しようとしたところ、誤操作によりバケットが旋回し、バケットが作業員に当たり路側の補強土 壁下に転落した。 事故原因: ・運転手が重機を誤操作した。 ・重機の旋回範囲内に作業員がいるにもかかわらず、 動かす合図・退避指示を行わず動かした。 ・監視役だった者が重機を動かしたため、監視役が 不在の状態となった。 ・高所作業だが転落防止対策を講じていなかった。 運転者 改善対策: ・操作に慣れた仙人の運転手が操作パターンを確認。 ・旋回範囲内に人がいる場合は動かさない。 ・重機は選任の者が運転する。 ・転落防止対策を講じる。 バックホウ 改善対策 被災者 左旋回 バケット停止時の 位置 分類:土工、BH移動 被害状況:約3か月の安静加療(外傷性くも膜下出血、脳挫傷、胸骨・肋骨椎体・腰椎骨折、肝損傷) 平成25年度に建設工事で発生した事故事例 (架空線損傷事故) 事故概要: 舗装版破砕中にBH0.45のアームを折り、上げたまま前進したためCATVケーブル線2本を引っ掛け、ケーブル引き込 み金具を損傷した。 事故原因: ・架空線管理者との立会を怠った ・注意看板の設置を怠った 改善対策: ・管理者との立会の徹底 ・注意看板を設置 ケーブル線H=5.5m BH高さ H=5.7m ケーブル線に接触 ケーブル線に接触 分類:土工、BH移動 被害状況:引き込み金具の損傷 平成25年度に建設工事で発生した事故事例 (建設機械による事故) 事故概要: 埋戻し作業中、バックホウを移動させようとしたところ、付近に置いてあった転圧機械に接触して落下し、下方 で作業していた作業員の背中に当たり負傷した。 事故原因: ・上下作業を行った ・転圧機械が落下した場合の安全配慮が不十分 改善対策: ・上下作業とならない工程の見直し ・道具類を落下するおそれのある箇所に置かない 転圧機械 転圧機械が落下し作 業員の背中に当たり 負傷 バックホウ バックホウがバックしたところ、 近くに置いてあった転圧機械に 排土板部分が接触した。 分類:土工、BH移動 被害状況:(第3,4腰椎横突起骨折)全治28日間の見込み 平成25年度に建設工事で発生した事故事例 (架空線損傷事故) 事故概要: 作業終了後に使用機械のバックホウを撤去作業するため、トレーラーに積み込みをする際に、バックホウの アームが架空線に接触し引き込み線と引き込み柱を損傷させた。 事故原因: ・監視員を配置していなかった ・注意喚起表示がされていなかった 分類:土工、BH移動 改善対策: ・監視員を配置する ・注意喚起看板を設置する 被害状況:引き込み線にたるみ、引き込み柱を損傷(通信に影響なし) 平成25年度に建設工事で発生した事故事例 (架空線損傷事故) 事故概要: 作業終了後、バックホウを移動させるために仮設坂路を走行中に架空線にバックホウのアームが引っ掛かり 切断させた。 事故原因: ・重機運転手の危機管理意識不足 ・架空線の監視員が不在であった 分類:土工、BH移動 改善対策: ・作業員への危機管理意識の徹底 ・監視員の配置 被害状況:1時間通信不能。30件の問い合わせあり
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