ユ ネス コ エコ パー ク (BR)の 保護 担保 措 置・ ゾー ニ ング に関 す る基 本的 な 考え 方 1 .各ゾーニ ング毎に求め られる保全・ 管理等 核心 地域 緩衝地域 移 行地域 生 物 圏 保 存 地 域 世 界 ネ ッ ト ワ ー ・ BRの 保 全 目 的 、 ま た 、 こ れ ら の 目 的 ・ 緩 衝 地 域 が 明 確 化 さ れ て お ・ 左 記 よ り 外 側 に 移 行 地 ク定款 を果たせる規模を保全するという目 り、核心地域を取り囲んだ 域があり、そこでは持 的に沿った形で、長期的な保護の対 り隣接する形となってお 続可能な資源管理活動 象となる核心地域が法的に形成され り、ここでは、保全目標と が促進・展開されてい ていること 両立する活動のみを行うこ る こと とが できること ・緩衝地域における人間の使 用・活動を管理する仕組み があ ること 生物圏 保存地域審査 基準 ・ 法律 やそ れ に 基 づ く 制 度 等 に よ り 、 ・核心地域の周囲又は隣接す ・ 核 心 地 域 及 び 緩 衝 地 域 (国内 委員会MAB分科会策 定) 長期的な保 護が担保さ れているこ と る地域であり、核心地域の の周囲又は隣接する地 バッファーとしての機能を 域 であること ・次のカテゴリーの1つ以上に合致 果た していること ・緩衝地域を支援する機 し ていること ・核心地域に悪影響を及ぼ 能 を有するこ と (ア )生 物 地 理 学 的 区 域 を 代 表 す る 生 さない範囲で、持続可能 ・自然環境の保全と調和 態 系であること な発展のための地域資源 した持続可能な発展の (イ )生 物 多 様 性 の 保 全 の 観 点 か ら 重 を活用した持続可能な観 ためのモデルとなる取 要 な地域である こと 光であるエコツーリズム 組 を推進して いること (ウ )絶 滅 危 惧 種 等 希 少 な 動 植 物 が 生 等の利用がなされている 息 あるいは生育 しているこ と こと ・動植物相や植生等の調査の蓄積が ・環境教育・環境学習を推 あ り、公開に努 めているこ と 進し、自然の保全・持続 可能な利活用への理解の 増進、将来の担い手の育 成を行っ ていること 上記を 踏まえ、日本 における ・ BRの 核 心 地 域 と し て の 価 値 ( 上 記 ・ BRの 核心 地 域 と し て の 価 値 ・保護担 保措置は不要 各ゾーニングに求められる保全 カ テゴリー参照 )を有する こと を守るバッファーとしての ・管理 考え方 ・法律やそれに基づく制度等により、 機能を果たすために必要な 長期的な保 護が担保さ れているこ と 保全・管理が実施されるこ →世界自然遺産の資産と同等の保護 とが 担保されてい ること 担保措置 がとられて いること ( 参考)世界 遺産における 保護担保措置 (世界遺産条 約履行のた めの作業指 針より抜粋 ) ・資 産の 存続を 保証 し、顕 著な 普遍 的価 値及び 完全性 及び /又は真 正性 に影 響を及 ぼす 可能性の ある開発等 から資産を保 護するための 立法措置、規制措置を国及び地方レベルで整備することが求められる。また、締約国は、それらの施策を十分かつ効果的に実施す る必 要がある。 ・緩衝地帯は、推薦資産の効果的な保護を目的として、推薦資産を取り囲む地域に、法的又は慣習的手法により補完的な利用・開発 規制 を敷くことに より設けられ るもうひとつ の保護の網 である。 - 1 - 2 .核心地域 及び緩衝地域 に係る保護担 保措置・ゾー ニングに関 する基本的 な考え方 ( 1)主とな る国内法令・ 制度 関係法令・制 度 自然公 園法 (自然公園) 核 心地域 緩衝地域 国 立 公 園 : 特 別 保 護 地 区 ・ 第 一 種 特 別 国立公園 の全域 地域、海 域公園地区 国 定 公 園 : 特 別 保 護 地 区 ・ 第 一 種 特 別 国定公園 の全域 地域、海 域公園地区 自然環 境保全法 原生自然環境 保全地域:全 域 (自然環境保全地 域) 特別保護地区:特に厳重に景観の 維 持 を 図る 必 要の あ る 地区 第1種特別地域:特別保護地区に 準ずる景観を有し、特別地域のう ちでは風致を維持する必要性が最 も高い地域であつて、現在の景観 を 極 力 保護 す るこ と が 必要 な 地 域 第二種特別地域:特に農林漁業活 動についてはつとめて調整を図る こ と が 必要 な 地域 第三種特別地域:特別地域のうち では風致を維持する必要性が比較 的低い地域であつて、特に通常の 農林漁業活動については原則とし て風致の維持に影響を及ぼすおそ れ が 少 ない 地 域 原生の状態を維持しており、一定 の面積以上かつ、国又は地方公共 団 体 が 所有 自然 環 境 保 全 地 域:特 別 地区 、海 域 特別 自然環境 保全地域: 普通地域 地区 国 有 林 野 の 管 理 経 保護林:森林 生態系保護地 域保存地区 営に関 する法律 (国有林野) 備考 自然的社会条件からみてその区域 における自然環境を保全すること が 必 要 なも の 保 護 林 : 森 林 生 態 系 保 護 地 域 保 存 地 区 以 地域管理経営計画等で、保護林と 外の 保護林 しての機能を重視した管理経営を 行うことを規定(森林生態系保護 地域保存地区は、特に原生的な自 然が残されている地域であり、厳 格に保護し、原則として自然の推 移 に 任 せる 管 理経 営 を 実施 ) 緑の回廊 :全域 - 2 - 地域管理経営計画等で、野生生物 の移動経路としての機能を重視し た 管 理 経営 を 行う こ と を規 定 協 定 締 結 に よ る モ デ ル プ ロ ジ ェ ク ト 対 象 協定及び地域管理経営計画等で、 地域 :全域(公有林等 も含む) 自然再生等の管理経営の方針を規 定 森林の機 能類型区分 :自然維持タ イプ(た 地 域 管 理 経 営 計 画 等 で 、 良 好 な 自 だ し 、 森 林 生 態 系 保 全 地 域 保 存 地 区 然環境を保持する森林、希少な生 を除 く) 物の生育・生息に適した森林の維 ただし、 個別に判断 が必要。 持を旨とした管理経営を行うこと を規定 ( 2)その他 の国内法令・ 制度 関係法令・制 度 核心地 域 緩衝地 域 備考 自然公 園法・条例 (都道府県立 公園) 都 道 府 県 立 公 園 : 全 域 ( 特 別 地 域 ・ 普 通 都 道 府 県が 条 例に よ り 指定 地域 ) 自然環 境保全法 (都 道 府 県 自 然 環 境 保全地 域) 都 道 府 県 自 然 環 境 保 全 地 域 :(特 別 地 区 ・ 普通 地区) 条例 (公有林) 森林計画上の区分:生物多様性保全機能 市町村森林整備計画等において、 の発揮を期待するとして区分された 生物多様性保全機能の発揮を旨と 区域 し た 管 理を 行 うこ と を 規定 ただし、 個別に判断 が必要。 鳥獣保 護法 (鳥獣保護区 ) 国指定鳥 獣保護区: 特別保護地区 都道府県 指定鳥獣保 護区:特別保 護地区 ただし、 個別に判断 が必要。 【 留意事項】 上記 につ いては 、保 護担 保措置 ・ゾ ーニン グの 基本 的な考 え方 であり 、合 理的 な理由 がある 場合には、 この限りでは ない。実際の 保護担保措 置及びゾーニ ング案は、関 係者間で、現 地の状況等 を踏まえ、 十分な検討 ・調整を行い 、決定する必 要がある。 - 3 -
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