Oracle Demand Planning 11i リリース・ノート Patch Set G

Oracle Demand Planning 11i
リリース・ノート
Patch Set G
2002 年 8 月
部品番号 J06625-01
Oracle と Oracle のロゴは Oracle Corporation の登録商標です。記載されているその他の製品名および社名はその製品および会社を識別する目的にのみ
使用されており、それぞれ該当する所有者の商標です。
Copyright © 2002, Oracle Corporation
All Right Reserved
目次
はじめに ............................................................................................................................................4
第1章
日本語環境での使用上の注意 ............................................................................................5
OLAP Server 関連.....................................................................................................................5
推奨パッチセット関連 ...............................................................................................................5
デスクトップ クライアント ブラウザ要件 ...............................................................................5
第 2 章 Oracle Demand Planning 11i リリース・ノート..................................................................6
バージョン・ナンバー ...............................................................................................................6
問題およびコメントの報告 ........................................................................................................6
オンライン・ドキュメントの拡張 .............................................................................................6
Demand Planning システムの設定.............................................................................................6
Patch Set G の新機能 ................................................................................................................7
新機能の詳細 .....................................................................................................................7
柔軟なデータの取得、管理、変換、調整および発行.........................................................7
予測精度レポートの拡張....................................................................................................8
コメントの永続性およびメジャーへの関連付け ................................................................8
プランナ予測の優先コレクション .....................................................................................8
プランナ・ステーションおよびマネージャ・ステーションのイベント・ビューア ..........8
需要計画ビルドの拡張パージ ............................................................................................9
第 508 条基準への準拠.......................................................................................................9
パフォーマンスの改善 .......................................................................................................9
下位互換性 .........................................................................................................................9
カスタム集計のデフォルトの動作 .....................................................................................9
一般的な注意点..........................................................................................................................9
ソフトウェア .....................................................................................................................9
Oracle Workflow による管理者バッチ処理の制御............................................................11
データの生成およびレポート ..........................................................................................11
計画サーバーへの予測のアップロード: パフォーマンスのヒント ..................................12
メジャーの作成: パフォーマンスのヒント......................................................................12
ワークシート ...................................................................................................................12
通知およびアラート.........................................................................................................12
ブラウザ...........................................................................................................................12
印刷..................................................................................................................................12
Express の接続文字列の設定...................................................................................................13
EPS 接続文字列の例(UNIX および NT の場合) ...........................................................13
追加のパラメータ ............................................................................................................13
2
Oracle Demand Planning 11iリリース・ノート
Patch Set G のバグ修正...........................................................................................................14
はじめに
3
はじめに
オラクル社では、Oracle Demand Planning(以降、「Demand Planning」と呼ぶ)を提供しています。
インストールおよび構成を行う前に、このリリース・ノートをお読みください。Demand Planning
の今後のリリースには、更新済のリリース・ノートが添付されます。
4
Oracle Demand Planning 11iリリース・ノート
第1章
章 日本語環境での使用上の注意
OLAP Server 関連
Oracle Demand Planning を使用する場合は、別途日本オラクルより以下の CD Pack の入手が必要です。
-
Oracle OLAP Server&Tools CD Pack
Oracle Applications 11i CD Pack に同梱されている Oracle Express は使用しないで下さい。
推奨パッチセット関連
日本語環境にて Oracle Demand Planning を使用する場合、下記のパッチセットの適用を推奨致しま
す
§
ODP 1.0.0.5 PATCH D (2402663)
デスクトップ クライアント ブラウザ要件
日本語環境にて Oracle Demand Planning を使用する場合、下記ブラウザの使用を推奨致します。
§
Microsoft Internet Explorer 5.5 以上(Service Pack 2 以上の適用を推奨)
Netscape Navigator を使用になった場合、日本語が正しく表示されない場合があります。
日本語環境での使用上の注意
5
第 2 章 Oracle Demand Planning 11i リリース・ノート
バージョン・ナンバー
このリリースのバージョン・ナンバーは、次のとおりです。
Patch Set G(内部ビルド番号 1.0902、パッチ番号 1982503)
問題およびコメントの報告
Demand Planning 11i の機能や設計に関する意見、またはお客様の環境で発生した技術上の問題につ
いてお聞かせください。技術上の問題に関する報告、機能強化に関する提案または設計上の問題に
関する意見については、Oracle OLAP Division Demand Planning Technical Support Team へお寄せくだ
さい。
問題点を報告する際は、次の情報を用意してください。
§
ご使用のソフトウェアの内部バージョン・ナンバー。内部バージョン・ナンバーは、「ヘルプ」
メニューから「Demand Planning について」を選択して確認できます。
§
次に示すシステム構成情報
§
ブラウザのバージョン
§
サーバーのバージョン
§
サーバーのメモリー容量
§
同時ユーザー数
§
問題の再現方法
§
表示される正確なエラー・メッセージ(ある場合)。正確に報告するため、メッセージ画面を
印刷されることをお薦めします。
§
出力物(適当な場合)
オンライン・ドキュメントの拡張
Oracle Demand Planning のオンライン・ドキュメントは、次の形式で参照できます。
1.
PDF ファイル
このファイルには、Adobe Acrobat ビューアを使用して、オンラインでアクセスできます。次
のドキュメントが含まれます。
§
『Oracle Demand Planning インストレーションおよび構成ガイド』
§
『Oracle Demand Planning ユーザーズ・ガイド』
これらのドキュメントは、
目次ファイル odp_docs¥odp_pdf¥odpdocs.pdf からアクセスできます。
Demand Planning システムの設定
新規に Demand Planning システムを設定する前に、次の注意点を確認してください。
§
6
『Oracle Demand Planning インストレーションおよび構成ガイド』には、重要な情報が記載され
ています。システムを設定する前に、このマニュアルをお読みください。
Oracle Demand Planning 11iリリース・ノート
§
Demand Planning の Patch Set G は、Oracle OLAP Server(以降、「OLAP Server」と呼ぶ)のリ
リース 1.0902 で実行します。また、Demand Planning の Patch G は、Oracle Express Web Agent リ
リース 6.3.3 パッチ番号 2129353 を使用します。Web Agent リリース 6.3.3 は、OLAP Server の
CD に含まれます。
§
OLAP Server リリース 6.3.2.1 およびコンポーネントをインストールしてから、
Demand Planning
の Patch Set G をインストールしてください。Demand Planning Server にアクセスする場合、
Oracle8i インスタンスへの接続を設定するために、Net8 コンポーネントが必要です。SNAPI ク
ライアントは必須ではありませんが、トラブルシューティングで Oracle OLAP Server のコマン
ドラインによるアクセスを使用するためにインストールします。
§
Demand Planning の機能を使用するには、Oracle Applications 11i のフル・インストール、Planning
Family Pack G(Oracle Demand Planning Server に含まれ、関連コンポーネントとの統合に使用)
および Oracle Workflow(管理者機能を制御し、アラートを発行)が必要です。
§
Demand Planning は完全にインターネット・ベースのアプリケーションで、サーバーにすべて
のアプリケーションがあります。分析機能およびマルチディメンション機能には、インターネ
ット・ブラウザのみを使用してフル・アクセスできます。
Patch Set G の新機能
新機能の詳細
§
Patch Set G の新機能によって、ODP はより柔軟なシステムになります。詳細は、
『Oracle Demand
Planning ユーザーズ・ガイド』を参照してください。この項では、高度な概要を示しますが、
ユーザーズ・ガイドでは、新機能について正確かつ詳細に説明しています。
柔軟なデータの取得、管理、変換、調整および発行
§
この大規模な拡張は、特定のビジネス・ニーズに対して、計画プロセスをより柔軟で構成可能
にすることを目的としています。特に、情報の取得および分析における完全な柔軟性、データ
変換、予測の生成または送信における柔軟なルールを提供します。この拡張によって、すべて
の需要計画ロールが中規模以上の影響を受けます。
§
予測のシナリオ:
予測のシナリオ 予測のシナリオでは、計画の定義段階で、計画マネージャ・ステーションか
らデータが戻される各ディメンションの名前、水平方向のデータ範囲および出力レベルという
3 つの属性の定義が必要です。オプションで、これらの 3 つの追加属性を同時に定義すること
も、予測基準とすることも(この場合は、入力パラメータであることが必要)、基準が定義さ
れている場合は、イベントおよび価格リストをシナリオに関連付けることもできます。これら
のすべてのプロパティは、計画サイクル全体にわたって存続します。ただし、メジャーは、プ
ランナまたは計画マネージャが変換できるシナリオに関連付けられています。これらの関連付
けおよび属性以外に、シナリオには、ODP の以前のバージョンに存在したデフォルトの関連付
けはありません。
§
データ・ストリーム:
データ・ストリーム データ・ストリームの定義は拡張されます。各ストリームには一連の属
性があり、各属性がそれぞれの動作を決定します。それらの属性は、ソース、ディメンション、
測定タイプ(金額または数量)、データを入力する各ディメンションのレベル、データ・スト
リームの割当ておよび集計方法を指定します。ユーザー・インタフェースによって、計画定義
段階前にデータ・ストリームおよびそのプロパティを定義できます。これらのデータ・ストリ
ームは、入力パラメータとして Demand Planning システムに入ります。プランナまたは計画マ
ネージャのワークスペース内では、データ・ストリームはメジャーとして表示され、関連付け
られたプロパティを持ちます。計画管理者は新しいメジャーを作成でき、これらのメジャーに
属性を関連付けることができます。すべての既存のメジャーは個々のプランナに配布できます。
プランナおよび計画マネージャは、独自のメジャーを作成することもできます。また、プラン
ナおよび計画マネージャは、最初から新しいメジャーを作成するか、既存のメジャーの属性を
変更するか、またはデータ変換ツールを使用して既存のメジャーから新しいメジャーを作成す
るかを選択できます。メジャーは、「ストアド・メジャー」(基礎となるデータ記憶域を持つ)
または「フォーミュラ・メジャー」(計算)のいずれかです。各ストアド・メジャーは、編集
可能または編集不可のいずれかになります。メジャーは、作成時に、UOM、およびイベントま
たは価格リストに関連付けられます。
第 2 章 Oracle Demand Planning 11i リリース・ノート
7
§
データ変換ツール:
データ変換ツール 計画管理者、計画マネージャおよびプランナは、新しいデータ変換ツール
を使用できます。このツールには、メジャーのコピー、既存のメジャーに基づく統計予測、メ
ジャーの線形結合、リードおよびラグ用のツールが含まれます。各ディメンションの定義済階
層のメジャーの割当ておよび集計は、ユーザー定義のルールを基に行われます。この結果、ワ
ークシートでの NA 値の編集が可能になります。
§
予測の分割およびバッチ処理の配布:
予測の分割およびバッチ処理の配布 計画プロセスの柔軟性を有効にするには、データ変換ル
ール、メジャー属性およびメジャー作成ツールを使用します。計画管理者は、新しく作成した
メジャーをプランナに配布する必要がある場合があります。このプロセスを簡単に実行するに
は、「データの予測およびプランナへ配布」という既存のバッチ処理を、「メジャーの生成」
および「プランナへ配布」という 2 つの処理に分割します。1 つ目の処理では、計画管理者に
よって指定されたメジャーを作成します。2 つ目の処理では、すべてのメジャーを割当て設定
に基づいてプランナへ配布します。メジャーの作成時に「再ビルド」オプションを設定して、
指定されたルールに基づいて「メジャーの生成」バッチ処理でメジャーを再作成するかどうか、
または既存の数字をそのままの状態にしておくかどうかを決定できます。
§
予測の発行:
予測の発行 プランナまたは計画マネージャは、任意のメジャーを任意のシナリオの最終予測
として発行することもできます。発行の妥当性は、発行中にチェックされ、シナリオ属性がメ
ジャーのプロパティと一致するかどうかが確認されます。
予測精度レポートの拡張
§
この機能によって、予測精度レポートおよびグラフを使用して、ビジネス状況を継続的に監視
する機能が拡張されます。比較精度レポートおよび予測精度レポートという 2 つの新しい事前
定義レポートを使用できます。これらのレポートは計画管理者が有効にし、すべてのプランナ
が参照できるようになります。比較精度レポートを使用すると、比較するメジャーを 2 つ選択
し、そのメジャー間でエラー統計を計算できます。予測エラー統計は、内部予測または外部予
測であるか、実際の履歴であるかにかかわらず、ユーザー・ステーションに存在する任意のメ
ジャー間で比較できるため、データ・ストリームの拡張と組み合せて使用する場合に特に効果
的です。使用可能な統計は、MAD、MAPE、RMSE、標準偏差、平均および変動係数です。予
測精度レポートを使用すると、以前の計画サイクルでプランナが生成した予測精度を追跡でき
ます。以前のバージョンの予測(ODP に入力パラメータとして取り込まれた)は、予測精度が
時間とともにどのように変化するかをレポートする場合に使用できました。計算される統計は、
MIN、MAX、平均、MAD および MAPE になります。
コメントの永続性およびメジャーへの関連付け
§
この拡張によって、監査証跡の精度が向上します。プランナまたは計画マネージャがアップロ
ード・レベルで発行済の予測に入力したコメントは、予測のアップロード(計画サーバーへの
アップロード)時に Demand Planning Server に返信され、計画サイクル全体にわたって存続し
ます。これらのコメントは、以前のバージョンの予測とともにアーカイブされ、「計画サーバ
ーからのデータのダウンロード」プロセス中に、その需要計画(または他の需要計画)に戻さ
れます。アーカイブされたエンティティは、コメント文字列、ユーザー名、データ、理由コー
ド、および予測が関連付けられるセルへのポインタになります。コメントは、プランナまたは
計画マネージャのワークスペースのメジャーに関連付けられます。そのため、「メジャーのコ
ピー」操作時に、メジャー全体が関連付けられたコメントとともにコピーされます。
プランナ予測の優先コレクション
§
この機能によって、計画サイクルにおける柔軟性がさらに向上します。計画管理者は、ユーザ
ー・インタフェースにアクセスし、プランナの発行状況を確認したり、いつでもプランナ・ス
テーションからコレクション処理を実行することができます。また、管理者はコレクションの
終了日を指定でき、この終了日はデフォルトの動作として保持されます。
プランナ・ステーションおよびマネージャ・ステーションのイベント・ビューア
プランナ・ステーションおよびマネージャ・ステーションのイベント・ビューア
§
8
この機能によって、プランナおよび計画マネージャは、需要計画または個々の予測シナリオに
関連付けられたイベント(宣伝、新製品の紹介、製品のフェーズ・アウトなど)を表示できま
Oracle Demand Planning 11iリリース・ノート
す。これは、新しいメニュー項目であるイベント・カレンダを使用して表示できます。メジャ
ーに関連付けられたすべてのイベントを表示することもできます。
需要計画ビルドの拡張パージ
§
この機能によって、Demand Planning の統合管理者は、需要計画ビルド(プランナ、計画マネ
ージャおよび関連するデータベース)をユーザー・インタフェースから削除できます。ビルド
への接続に失敗した場合に、計画定義を削除するかどうか、バックグラウンド・プロセスがア
クティブな場合に、削除を続行するかどうかを決定できます。
第 508 条基準への準拠
§
計画マネージャおよびプランナのステーションでは、視覚障害者が ODP を使用できるように
するため、JAWS ソフトウェア・プログラムとの互換性が必要です。これは、連邦法第 508 条
「電子情報技術のアクセシビリティ基準」に準拠するための取組みの 1 つです。
パフォーマンスの改善
§
現在検証中です。検証結果は、バッチ処理およびその他の処理(保存、割当て、集計など)の
パフォーマンスの改善によって、エンド・ユーザーからも参照できます。
下位互換性
§
Patch Set G の新機能によって ODP の柔軟性が向上しますが、以前のバージョンの ODP の機能
にもアクセス可能で、通常、デフォルトの動作として提供されています。Patch Set G によって、
エンド・ユーザーは情報および予測の取得、管理および生成をより適切に制御できるようにな
ります。この処理を簡単に実行するために、「予測および配布」バッチ処理(以前のバージョ
ンの「計画サーバーからのデータのダウンロード」処理)が、2 つの処理に置き換えられてい
ます。1 つ目のバッチ処理ではメジャーを作成し、予測またはその他のデータを表示します。
この処理を「メジャーの生成」といいます。2 つ目のバッチ処理ではプランナにデータ・スラ
イスを配布します。この処理を「プランナへデータを配布」といいます。
カスタム集計のデフォルトの動作
§
カスタム集計のデフォルトの動作が変更されています。変更される前は、NA データは NA(0
(ゼロ)ではない)として表示されていました。カスタム集計では、同様に NA を NA として
処理します。つまり、メンバーが NA の場合、集計は NA でした。この背景にある論理は、3
つの数字の合計を尋ねられた場合を例に説明できます。たとえば、5、8、そして最後の数字が
指定されない場合の合計を求める場合です。以前の動作では、カスタム集計は NA を戻しまし
た。つまり、合計はわかりませんでした。
これは、確かに無難な回答ですが、集計時に NA を 0(ゼロ)として処理するというクライア
ントの要求に応えました。前述の例では、回答は 13 になります(この場合、これが最適な回
答です)。ただし、表示および編集論理が保持されるように、NA は NA として表示します。
一般的な注意点
ソフトウェア
§
Demand Planning を Windows NT サーバーにインストールする場合、インストールを正しく行う
には、管理者権限が必要です。
§
インストールは、次の順序で行ってください。
1.
Oracle Applications
2.
Web リスナー(例: Apache)
3.
Oracle Express Web Agent および Net8 を含む Oracle OLAP Server
4.
Demand Planning
第 2 章 Oracle Demand Planning 11i リリース・ノート
9
§
Oracle Applications 11i のインストールおよびメンテナンスについては、次のドキュメントを参
照してください。
-
『Oracle Applications Concepts』
-
『Upgrading Oracle Applications』
-
『Installing Oracle Applications』
-
『Maintaining Oracle Applications』
Oracle OLAP Server のインストールは、CD の設定およびインストール手順に従ってください。
§
『Oracle OLAP Server Web 製品インストレーション・ガイド』および『Oracle OLAP Server Web
Agent ユーザーズ・ガイド』には、重要な情報が記載されているため、Demand Planning をイン
ストールする前にご確認ください。正しくインストールし、正常に動作させるために重要です。
このドキュメントは、OLAP Server の CD に含まれています。
§
Express PL/SQL SNAPI(EPS)インタフェースのコンポーネントが、シングルノード・インス
トールではインストールされない場合、またはマルチノード・インストール時のコンポーネン
ト・リストに表示されない場合は、Oracle8i のホーム名およびパスが oratab ファイルに含まれ
ていない可能性があります。このファイルは、通常、Oracle Applications のインストール・プロ
セスで更新されます。なんらかの理由により更新されなかった場合は、手動でエントリを追加
する必要があります。これには、oratab ファイルを編集して、Oracle8i ホームを追加する必要
があります。次のように記述します。
$ORACLE_SID:$ORACLE_HOME:<N|Y>
ホーム名が不明な場合は、アスタリスク(*)を使用してください。
ファイルの例:
# This file is used by ORACLE utilities. It is created by root.sh
# and updated by the Oracle8 and SQL*Net install procedures.
#
# A colon, ':', is used as the field terminator. A new line terminates
# the entry. Lines beginning with a pound sign, '#', are comments.
#
# Entries are of the form:
#
$ORACLE_SID:$ORACLE_HOME:<N|Y>:
#
# The first and second fields are the system identifier and home
# directory of the database respectively. The third field indicates
# to the dbstart utility that the database should, "Y", or should not,
# "N", be brought up at system boot time.
#
# Multiple entries with the same $ORACLE_SID are not allowed.
#
#
*:/d2/oracle/prodora/8.1.6:Y
*:/db/ouihome:N
ows302:/home/applrt/db/ows302:Y
*:/db1/orac806/app/oracle/product/8.0.6:N
Oracle Universal Installer の実行時、ログイン ID(たとえば、oracle)が、orainst.loc ファイルの
INST_GROUP 設定に指定されていることを確認してください。これによって、EPS に対して
Oracle8i ホームへの書込みを可能にするアクセス権限が付与されます。
10
§
Express セッションは、ユーザーが定義したタイムアウト・パラメータに従って期限切れにな
ります。一部のファンクション・コールは、サーバー構成に応じて実行に時間がかかるため、
Express セッションが期限切れになる場合があります。タイムアウト・パラメータを適切に調
整してください。
§
Oracle Express Instance Manager によって、Express の古いインスタンスが削除され、新しいイン
スタンスがインストールされた場合、OLAP Server を再起動しても、ServerDbPath は更新され
ません。OLAP Server を再起動する前に、odp100/service ディレクトリを手動で追加する必要が
あります。
Oracle Demand Planning 11iリリース・ノート
§
スプレッドシートへのエクスポート・ツールおよび SmartUpdate 機能を活用するには、次の
MIME タイプを認識するように Web リスナーを構成してください。
-
application/csv(csv)
-
application/java-archive(.jar .JAR)
MIME タイプを構成する手順については、『Oracle OLAP Server Web 製品インストレーショ
ン・ガイド』を参照してください。
§
Single Sign-On の Web Agent のインストールおよびメンテナンスについては、『Oracle Demand
Planning インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
§
クライアント・マシン上でのトラブルシューティングおよびブラウザの設定は、次の手順で行
います。
1.
ブラウザで、すべての Cookies が有効になるように設定します。
2.
ブラウザで、JavaScript をサポートするように設定します。
3.
ドキュメントのキャッシュとネットワークの比較を、セッションごとに 1 回以上行うよう
に設定します。
Netscape を使用してアプリケーションにアクセスすると、初回のアクセスで、Web Agent の認
証エラーが発生する場合があります。このエラーを回避するには、Netscape/ users/<current user>
ディレクトリにある cookie.txt ファイルの名前を変更します。これによって、Netscape で新し
い cookie.txt ファイルが作成され、Web Agent の認証エラーが修正されます。このエラーは、
Internet Explorer では発生しません。
Oracle Workflow による管理者バッチ処理の制御
による管理者バッチ処理の制御
§
Oracle Server と OLAP Server のタイムゾーンが異なり、Oracle Server に OLAP Server より 1 日
早い時刻が設定されている場合、計画管理者のタスクにおけるデータ収集の段階で、キーワー
ド・メッセージは送信されません。
データの生成およびレポート
§
ベースライン予測の場合、デフォルトの自動メソッドがすべての状況において最適とはかぎり
ません。予測を生成する前に、数回テストしてください。データの種類によっては、テスト時
に予測結果が 0(ゼロ)になる場合を調べてください。
§
日付レベル予測は、高い変動性を維持し、誤解を招く可能性のある予測ナンバーが生成されな
いようにするために、オフに設定されています。
§
予測精度(RMSE、MAD、MAPE)およびメソッドまたはパラメータは、統計ベースライン予
測が取得されるレベルに基づいて生成されます。これらのメジャーは、Time ディメンションで
は測定されません。いずれかのメジャー(またはメジャーの組合せ)のレポート中は、同じレ
ポート内で時間によって測定されるメジャーを選択しないでください。
§
メジャーには、「ストアド・メジャー」または「フォーミュラ・メジャー」の 2 種類がありま
す。各ストアド・メジャーでは、対応するデータは Express に格納されるため、データベース
のサイズおよびパフォーマンスに影響を与えます。各フォーミュラ・メジャーでは、計算のみ
格納され、データは格納されません。つまり、フォーミュラ・メジャーは、データベースのサ
イズまたはパフォーマンスにあまり影響を与えません。フォーミュラ・メジャーは編集できま
せんが、ストアド・メジャーにコピーすることはできます。その結果、データベースのサイズ
が増加しますが、ナンバーを更新できるようになります。
§
有効なナンバーを取得するには、割当ておよび集計メソッドを組み合せて慎重に使用する必要
があります。特に、これは、あまり一般的ではない一部のルール、およびディメンションごと
にルールを指定する機能に対して適用されます。各ルールの詳細は、『Oracle Demand Planning
ユーザーズ・ガイド』を参照し、有効な組合せを使用してください。
§
「メジャーの生成」バッチ処理によって、計画マネージャ領域のすべての既存メジャーが更新
されます。分散処理によって、割当て設定に基づいてこれらのメジャーのスライスがプランナ
に送信されます。フォーミュラ・メジャーは計算であり、メジャーの生成中に常に更新されま
第 2 章 Oracle Demand Planning 11i リリース・ノート
11
す。ストアド・メジャーは、再ビルド・オプションが使用可能な場合に更新されます。それ以
外の場合は、古いナンバーが保持されます。
計画サーバーへの予測のアップロード:
計画サーバーへの予測のアップロード パフォーマンスのヒント
§
ODP では、需要計画の「Input Parameters」タブに入力シナリオが含まれる場合、パフォーマン
スの問題が発生する可能性があります。以前の計画サイクルの計画サーバーへのアップロード
手順では、ODP は、分析する必要がないほど小さい数量および金額の値を含む多くの行を書き
込む場合があります。この問題が発生している可能性がある場合は、SQL*Plus を使用して、
計画サーバー表 MSD_DP_SCENARIO_ENTRIES の AMOUNT および QUANTITY 列を問い合せ
ます。これらのシナリオを ODP にロードするための時間を削減するために、非常に小さい金
額の行を削除することもできます。計画サーバーに、このような小さい値を書き込まないよう
にするための変更は、将来のリリースでサポートされる予定です。
メジャーの作成:
メジャーの作成 パフォーマンスのヒント
§
Patch Set G は、メジャー属性つまり IT リソースに対する重要な制御を提供します。間違って
使用した場合、データベースのサイズが極端に増加し、パフォーマンスが低下しますが、追加
された柔軟性を適切に使用することで、最適な状態に変換できます。たとえば、データを編集
する必要がない場合は、できるだけストアド・メジャーではなくフォーミュラ・メジャーを作
成します。データを他のレベルで分析またはレポートする必要がない場合は、予測または編集
に必要なレベルまで割当ておよび集計を実行します。割当て同様にメソッドも有効ですが、非
常に多くのボリュームが必要です。Patch Set G では、ディメンションごとの各データ・ストリ
ームに、いくつかの割当ておよび集計ルールがあります。必要なボリュームが小さく、最も使
用しやすいルールから始め、必要に応じて他のルールも使用してください。
ワークシート
§
セルの編集後、再計算(割当ておよび集計)が何回か強制的に実行されます。変更をすぐに有
効にするには、更新後、明示的に再計算します。
§
セルがユーザーによって明示的にロックされた場合、そのことがわかるように表示されます。
ただし、下位集計レベルのすべてのセルは暗黙的にロックされ、見た目にはわかりません。再
計算を実行してもセルの値を変更できなかった場合は、問題のあるセルが暗黙的にロックされ
ていないことを確認してください。
通知およびアラート
§
現在、通知のメッセージ本文には 4000 バイトをサポートしています。この制限を超えた場合、
アラート・プロセスがローカルに非通知で送信されます。
§
電子メールでの通知が必要な場合は、この機能を Oracle Workflow の制御下に設定します。
ブラウザ
§
Netscape SmartUpdate を使用中の場合は、c:¥winnt ディレクトリから nsreg.dat ファイルのコピー
を作成する必要があります。nsreg.dat ファイルが破損し、SmartUpdate が動作しない場合があ
ります。この場合、このファイルを削除して、バックアップから新しいファイルを作成すると
リカバリできます。 このファイルは、作業環境で使用するほとんどのブラウザの設定を含み、
ブックマーク・ファイルを指しています。
印刷
12
§
「印刷」ダイアログ・ボックスには、レポートの印刷に必要な物理ページ番号が正しく表示さ
れません。表示される番号は、論理ページ番号です。
§
レポートを印刷するためのヘッダー・テキストは、100 文字以内に制限されています(ただし、
この制限を超えるテキストを入力することは可能です)。
Oracle Demand Planning 11iリリース・ノート
§
ツールバーの「印刷」ボタンをクリックしても、ご使用のワークステーションにプリンタが定
義されていないと、システムの「印刷」ダイアログ・ボックスは表示されず、エラーも発生し
ません。
§
アプリケーションの「印刷」ダイアログ・ボックスで「取消」を選択しても、印刷は続行され
ます。
Express の接続文字列の設定
Oracle Express の接続文字列は、計画サーバーの「Plan Definition」ダイアログ・ボックスで設定する
必要があります。
設定するオプションについては、次の項を参照してください。
EPS 接続文字列の例(UNIX
および NT の場合)
接続文字列の例(
この例には、「Express の設定」の「Express の接続文字列」から「計画サーバー」を選択するとア
クセスできます。
express_server varchar2:= 'server=
ora_ro_tcp:my.us.oracle.com[12288]/sl=0/st=1/ct=0/sv=1/';
追加のパラメータ
-
サーバーのバージョンおよびタイプ: /sv=1/st=1/
これらのパラメータは静的で、OLAP Server60+の場合、次のように設定されます。
ServerVersion=1
ServerType=1
-
接続タイプは静的で、0(ゼロ)に設定されます。
1 = RAM(使用しない)
第 2 章 Oracle Demand Planning 11i リリース・ノート
13
-
認証タイプ
通常の設定および動作方法は、次のとおりです。
None(デフォルト)ServerLogin=0
Host(サーバー・ログイン)
ServerLogin=-1
Host(ドメイン・ログイン)
ServerLogin=-2
-
ドメイン認証タイプは、次のとおりです。
タイプ
コード
Connect
SL=1
call
SL=2
packet
SL=3
Integrity
SL=4
Privacy
SL=5
Patch Set G のバグ修正
14
バグ番号
説明
1957836
予測を再計算する場合に、適切なエラー・メッセージが必要です。
2118443
Express データベースの製造予測を参照できません。
2056239
OHS: エラー: パーソナル・データベース a1 の作成に失敗しました。
2116741
ベースライン予測データを複数の需要プランナで使用できません。
2128765
顧客への出荷日によるベースライン予測を生成できません。
2110080
イベントの再実行および因数の変更によってメジャーが表示されなくなり
ます。
1937501
(DBERR08)別のユーザーがデータベース A3 へ読込み/書込みアクセスでき
ます。
1960392
フェーズ II が完了しません。
1998514
IE ブラウザ・ウィンドウで X をクリックしても、Express セッションが終了
しません。
2022295
非割当てのデータ・ウィンドウの列幅を調整できません。
2071317
SSO が、EWA1014 で失敗する場合があります。
2077906
販売機会予測および製造予測データが計画に表示されません。
2083525
入力パラメータが割当てと異なるレベルでロードされた場合、フェーズ II で
エラーが発生します。
2110071
大きな空きページの Express 値を持つパーソナル・データベースが構築され
ました。
2115622
再計算されるまで、予測の値が青に変わりません。
2119661
セレクタのメジャー順序を変更すると、セルの編集が変更されます。
2120211
一時表の作成時にハングした需要計画の再実行は、完了までに 10 時間かか
ります。
2131007
JavaScript エラーが ODP に記録されています。
Oracle Demand Planning 11iリリース・ノート
2131100
ワークシートの外部に作成されたカスタム・メジャーをセレクタで使用でき
ません。
2134787
ワークシートのレベル間でコピー・アンド・ペーストを実行すると、間違っ
た結果が戻されます。
2135070
150MB のデータベース A1 の完了には 8 時間かかります。
2150940
再実行後、従属需要変数 NA がデータ・カタログに設定されます。
2155740
バッチ 2 の再実行後、レポートをオープンするスクリプトまたはリストにエ
ラーが発生します。
2180330
SSO は、需要計画の起動中に afscpvl の障害のために失敗します。
第 2 章 Oracle Demand Planning 11i リリース・ノート
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