スリックコート F - 日本コーティングセンター

スリックコート F
~潤滑性と耐熱性に優れた新世代のカーボン系被膜~
○ スリックコート F の特徴
1. 従来の DLC より高い耐熱性
2. 大気中に於いて摩擦係数の低減及び相手材への低攻撃性
3. 水中及び油中での優れた潤滑特性
○ 当社 DLC の特徴
当社 DLC 被膜の特性を分類すると以下のようになります。
スリック H
スリ ッ クS
スリ ッ クF
硬度
5
硬度
5
硬度
5
4
4
4
3
3
2
厚膜化
低摩擦係数
1
3
2
厚膜化
1
0
2
厚膜化
低摩擦係数
0
0
耐熱性
耐摩耗性
低摩擦係数
1
耐熱性
耐熱性
耐摩耗性
耐摩耗性
○ 耐熱性
他社DL C
ス リッ ク F
300℃
400℃
500℃
1600
1800
熱処理無し
強度
1000
1200
1400
cm-1
1000
他社DLC 耐熱性
D-Band
400℃
500℃
1200
1400
cm-1
1600
1800
ス リ ッ クF耐熱性
G-Band
D-Band
0.8
0.8
0.6
0.6
D/Gピーク面積比
D/Gピーク面積比
300℃
ラマン強度
熱処理無し
0.4
0.2
0
G-Band
0.4
0.2
0
0
200
400
温度(℃)×60min
600
0
200
400
温度(℃)×60min
600
一般的に DLC は 300℃以上の熱が加わる事で被膜がグラファイト化し、密着力・硬度が低下していまし
た。しかし、スリック F に於いては高温下に晒されても被膜の構造が変化していません。
○ 潤滑特性
BOD(ボールオンディスク)試験による潤滑性評価
水中に於ける DLCの摩擦係数
大 気 中 に 於 け る 硬 質 被 膜 の 摩 擦 係 数
スリックF
軸 受 け 鋼ス テ ン レ ス 黄鋼 銅
他社DLC
コート無し
ス リ ッF ク
0
他 社
D L C
0.1
0.2
0.3
摩擦係数μ
0.4
0.5
0.4
0.5
T i N
油中に於ける DLCの摩擦係数
C r N
スリックF
他社DLC
コ ー ト 無 し
コート無し
0 . 0 0 0 . 2 0 0 . 4 0 0 . 6 0 0 . 8 0 1 . 0 0
0
摩 擦 係μ 数
0.1
0.2
摩擦係数μ
0.3
無潤滑環境下でも低摩擦・低攻撃性を示す DLC 被膜ですが、新開発のスリック F は更に摩擦係数を下
げる事が可能です。また、水・油中環境に於いてもスリック F は低摩擦・低攻撃性を示しました。
○ 性能評価
深絞りプレス試験による加工性評価
絞り試験に於ける加工力
SPCC
25
SUS
絞り力Ave.(kN)
・・・加工不可
20
15
TD
D
CV
F
リッ
ク
ス
ナス
ヴ
ィー
Cr
N
未
コ
ー
ト
10
深絞り試験による加工性評価に於いても低い絞り力で安定した加工が可能でした。
○ 期待される適用分野
ゴム・樹脂・ガラス成形金型 ⇒
従来の DLC では成形温度の問題から適用が難しかった製品への適
用が期待されます。
無潤滑摺動部品
⇒
大気中に於いて無潤滑でも摩擦係数が低く、これらの分野への適用
が期待されます。
水中・油中環境下の潤滑部品 ⇒
水・油環境下に於いても摩擦係数が低く、このような環境化及び屋
外使用に於ける摺動部品への適用も期待されます。
日本コーティングセンター株式会社
ス リ ック コート F
~潤滑性と耐熱性に優れた新世代のカーボン系被膜~
○ スリックコート F の特徴
Point.1 従来の DLC より高い耐熱性
Point.2 大気中において摩擦係数の低減及び相手材への低攻撃性
Point.3 水中及び油中での優れた潤滑特性
○ 当社 DLC の特徴
当社 DLC 被膜の特性を分類すると以下のようになります。
電気絶縁性
ス リ ッ ク コ ー ト H
硬度
5
4
3
低摩擦係数
2
1
0
耐熱性
耐摩耗性
電気絶縁性
スリ ッ クコートS
硬度
5
4
3
2
1
0
耐熱性
厚膜化
低摩擦係数
電気絶縁性
耐摩耗性
厚膜化
スリ ッ クコートF
硬度
5
4
3
2
1
0
耐熱性
低摩擦係数
耐摩耗性
厚膜化
○ 期待される適用分野
ゴム・樹脂・ガラス成形金型
⇒
従来の DLC では温度環境の問題から適用が難しかった製品への適用が
期待されます。
無潤滑摺動部品
⇒
大気中において無潤滑でも摩擦係数が低く、これらの分野への適用が期待
されます。
水中・油中環境下の潤滑部品 ⇒
水・油環境下においても摩擦係数が低く、このような環境下及び屋外使用に
おける摺動部品への適用も期待されます。
日本コーティングセンター株式会社