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平成26年度全国高校選抜(広島大会) 「審判員報告書」
C2
1.
審判長 岡崎美穂
採点上打ち合わせた事項
・ 適用規則の確認
2013 年版採点規則 変更規則Ⅱ 情報 22 号までを適用。
但し、国内内規については適用しない。
・ 採点指針の確認
・ 各種目の練習時間の確認
跳馬:1人2本の練習を確保
ゆか:全体で3分
・ 短い演技の場合でもE審判員は 10 点から採点を行う。最終得点で D 審判団が E ス
コアから減点を行う(情報 22 号適用)
・ 平均台において追加マットの移動について、D 審判団に申告(平成 26 年度高体連規
則適用)
・ 質問についての確認 (競技終了後 10 分以内に審判長に書面にて提出)
2.
採点上起こった事項とその理由
・ 段違い平行棒において、最終スコア(D スコア・E スコア)決定・掲示後、D1審判
員の最終確認で、決定スコアと掲示したスコアが違うことに気づき(機械操作での
掲示ではなかったため)
、訂正をして再掲示し、コーチに再掲示の旨を伝えた。
・ 平均台において、演技前のマット上での練習を行っていたため、監督に注意を行っ
た。
3.
その他特記事項・意見・感想等
今大会は、今年度最後の大会でありましたが、選手にとっては 2015 年最初の大会として
挑む選手が多かったことと思います。
また、今年発表された情報 22 号が初めて適用された大会でもありました。
(国内内規除く)
2013 年版採点規則も3年目に入り、規則に対応するための方向性が定まってきたことと思
います。今大会は、残念ながら棄権者が5人と多く出てしまい、選手の強化の難しさを感
じると共に、インターハイではこの無念を晴らせるよう、頑張ってほしいと思いました。
競技においては、競技中での怪我人は出ることなく、進行も円滑に行うことが出来ました。
ここに感謝いたします。
適用規則も定着してきて、基礎や基本姿勢が少しずつ見直されている印象を受けました。
引き続き、更なる強化をし、今年の夏のインターハイでは基本を大切にしつつ、更に難度
の習得・強化を目指していただきたいと思います。
体操競技は、魅せるスポーツだと思います。ゆかだけではなく、全種目において観客を引
きつける魅力ある演技を目指していただきたいと思います。
最後に、この大会を開催するにあたり、大会役員や関係者の方々には本当にお世話になり
ました。問題なく審判業務を終えることが出来ましたことに、心から感謝いたします。
ありがとうございました。
C2 種目
跳馬
D1 審判員
岡野由美
1. 採点上打ち合わせた事項
・適用規則の確認
2013 年版採点規則 変更規則Ⅱ 情報 22 号までを適用。
採点指針の確認
・E スコア、実施減点の確認
・D スコア承認の確認
・アシスタントの確認
2. 採点上起こった事項とその処理
・特になし
3. その他特記事項・意見・感想等
Ⅾスコアに関して、4.34「ロンダード後転とび~後方伸身宙返り2回ひねり」
5.80が 1 名、4.32「ロンダード後転とび~後方伸身宙返り 1 回ひね
り」5.00が 5 名、3.32「伸身ツカハラとび 1 回ひねり」5.20を 3
名実施した。D スコアの高い跳躍技を実施する選手がいることが今後の高校
生の活躍、ならびに今後の試合に期待出来ると感じた。
E スコアに関して、多くの選手は支持局面における「腕の曲がり」
「肩角度」の項
目で減点を伴う実施であった。また、高さ、距離の不十分な実施が多くみられた。
日本女子の課題は「スピード・迫力(雄大性)の不足」であると感じることから、今
後も D スコアの高い跳躍技の習得を目指し挑戦するとともに、着地までまとめら
れたスピード・迫力を伴ったダイナミックな跳躍を目指していただきたい。選手
のみなさんやコーチの方々の日々の鍛錬のもとに素晴らしい演技が増えていくこ
とを期待しています。
最後に、この大会を開催するにあたり、大会役員や関係者の方々に大変お世話に
なりました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
C2 段違い平行棒
1.
採点上打ち合わせた事項
・適用規則の確認
2013 年版採点規則 変更規則Ⅱ 情報 22 号まで適用
・採点指針の確認
D1審判員
室畑吉見
・Eスコア(実施減点)に関する確認
・D スコアの確認
・アシスタントの任務に関する確認
2.採点上起こった事項とその理由
特になし
3.その他特記事項・意見・感想等
DスコアとEスコアの割合
演技者・・・合計 54 名
D スコア
人数
E スコア
人数
5.5 以上
0
8.5 以上
0
5.0~5.4
5
8.0~8.45
5
4.5~4.9
29
7.5~7.95
8
4.0~4.4
6
7.0~7.45
17
3.5~3.9
5
6.5~6.95
7
3.0~3.4
5
6.0~6.45
5
2.5~2.9
2
5.5~5.95
6
2.4 以下
2
5.45 以下
6
D スコアの最高点は 5.3 で、CR2.5 獲得できた選手は 33 名、CR2.3 は 6 名であった。終
末技で D 難度を実施し、承認された選手は 9 名、C 難度は 32 名、B 難度は 13 名であった。
D 難度以上の空中局面を伴う技を 2 つ以上実施した選手は 1 名、1 つは 33 名、なしは 20
名であった。CV を獲得できた選手はいなかった。上位の選手に関しては、CV を獲得する
ことや D 難度以上の空中局面を伴う技を増やすなど、積極的に D スコアを上げていくこと
を期待する。その他の選手においては、終末技を B 難度から C 難度、D 難度に上げていけ
るよう練習を重ねていくことを期待する。
また、E スコアの最高点は 8.25 であり、演技の中で数ある基本技の倒立を正確に行うこ
とが大切だと感じた。また、後方車輪での膝やつま先の緩みなども同様に何度も実施する
技の正確さが高得点につながると感じた。
この大会を開催するにあたり、大会役員や関係者の方々に大変お世話になりました。感
謝とともに、心よりお礼を申し上げます。
C2 種目
平均台
D1 審判員
1.採点上打ち合わせた事項
・適用規則の確認
2013 年版採点規則 変更規則Ⅱ 情報 22 号までを適用。
吉村佳子
採点指針の共通理解を求め、採点の方向性を確認
・情報 22 号採点指針の【採点上の留意点】の取り扱いについての確認
・E スコア、実施減点の確認
・E スコア、芸術性の減点の確認
・D スコア、難度承認で迷うもの、構成要求と組み合わせ点に関わる承認の確認
・アシスタントの確認
2.採点上起こった事項とその処理
・直接の D 審判に対する質問はなかった
・着地マットの移動の申告はなかった
3.その他特記事項・意見・感想等
・D スコアに関して
難度の承認で迷う技(ダンス系)が多いので、承認要求がクリアになるよう
な実施を今後期待したい
アクロバット系の組み合わせやアクロバット系とダンス系の組み合わせで、
組み合わせ点を獲得するためのクリアな実施を求めたい
A 難度の開始技の正しい実施を求める(左右開脚座の手の支持なしや片足着台
アラベスクの脚の位置等)
側方開脚伸身宙返りと側方抱え込み宙返りの実施でクリアな実施を求める
・E スコアに関して
演技内容が非常に似ているというか、規定演技ように感じた
平均台に近い演技の工夫が見られるが、横向きでの動きははっきりしない選手が
多かった
芸術性を求める採点の中、演技構成が大きなポイントであり個性につながるよう
な振り付けをしてほしい
演技の中に停止が多く感じたので、技と動きのつながりやリズムとテンポに変化
に取り組んでほしい
最後に、平均台の審判員の協力のおかげで、競技時間内に問題なく採点を終了す
ることができたことを感謝申し上げます。
また、開催地、広島県体操協会をはじめすべての関係者のご協力により、審判業
務を終えたことに、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
C2 種目 ゆか
1
D1審判員
採点上打ち合わせた事項
・適用規則の確認
2013 年版採点規則 変更規則Ⅱ 情報 22 号までを適用。
鈴木 舞
採点指針に基づき、姿勢欠点がなくスピード迫力のある演技を評価することを確認。
・ 採点指針の確認
・ 芸術性について
採点規則集 42 ページの内容と採点項目についての確認。
・アシスタントの任務について
2
採点上起こった事項とその処理
特になし
3
その他特記事項・意見・感想等
今大会は、今年度最後とはいうものの、来年度への第一歩となるため、それぞれの選手
が様々な思いを持って大会に臨まれたことと思います。冬場から日々努力されてきた成果
が現れたり、新たな課題が見出されたりと充実した大会になったのではないでしょうか。
全体としてはDスコアにおいてアクロバット系とダンス系の両方を強化し、且つ芸術性
まで意識して取り組まれた演技が上位を占める結果となりました。情報 22 号において変更
になったリープ、ホップ、ジャンプの連続の承認について、ルールをよく理解し工夫され
ている実施がありました。今後もアクロバット系の技だけでなく、ダンス系の技も力を入
れて取り組んでいただきたいと思います。
芸術性に関しても年々強化が現れてきていると感じます。曲と振付に強い関連性があり、
選手がまさに『演技している』実施が見られるようになってきています。ただ曲に合わせ
てきれいに動くだけでは芸術的な演技としては成り立ちません。姿勢欠点なく、指先まで
神経を行き届かせて動くことは必要条件です。その上で、1つ1つの動きに意味があり、
不自然な動きがなく曲と動きが一体となって、感情まで伝わってくるようでなければなら
ないと思います。今後も選手自身が曲と振付を理解し、それを身体全体で表現できるよう
に、さらに強化していただきたいと思います。
選手のみなさんやコーチの方々の日々の鍛錬のもとに素晴らしい演技が増えていくこと
を期待しています。
最後になりましたが、この大会を開催するにあたり、大会役員や関係者の方々に感謝申し
上げ、報告といたします。