5-25 木製補強土壁工 特徴 垂直を含む急勾配の壁面で、間伐材を壁前面に使用した工法。 土との摩擦力の大きいチェーンと、支圧板の効果により、補強材長の短縮を実現した。 掘削土量の削減が期待できる。 壁面は軽量で、丈夫な大型フレーム。フレーム間の連結は差し込み式。 施工場所 通常の補強土壁工と同じ(道路、造成等)。 施工方法 定規材のボトムレールを設置。定規材に合わせパイプフレームを設置し、ワイヤーネ ット、吸出防止材を壁面に取り付ける。 補強材を縦、横50㎝間隔で設置し、壁面に間伐材を差し込む。 盛土材を巻き出して締め固めを行なう。 全景 施 工 地:愛媛県北宇和郡松野町 施工主体:愛媛県 事業名:基幹(延)第2-1号林道開設工事 5-25-1 標準図 正 面 図 (単位:mm) フレックスジョイント チェーン(鎖) 支圧板 間伐材 5-25-2 材料・歩掛表 材料表 H=6.60m、L=12.0m(79.2㎡)あたり 名 称 規 格 間 伐 材 ユ ニ ッ ト 2412型 2406型 1206型 ジ オ グ リ ッ ド HG-36 水 平 排 水 材 厚 層 管 理 材 植 生 シ ー ト 単位 基 基 基 ㎡ m ㎡ ㎡ 数量 20 10 10 309 113 185 109 備 考 (H=8.0m,L=20m当り) 材料表 壁面材 補強材 その他 名称 形状寸法 単位 数量 備考 木材 90×43×1.0m 本 1,280 4.99㎥ パイプフレーム ㎡ 160 ワイヤーネット ㎡ 162 吸出し防止材 ㎡ 168 チェーン m 2,236 フレックスジョイント 個 640 支圧板 枚 640 ボトムレール m 20 トップレール m 20 5-25-3 歩掛表 間伐材ユニット設置 2412型設置 名 称 規 格 世 話 役 普 通 作 業 員 バ ッ ク ホ ウ 運 転 0.50㎥、2.9t吊クレーン付 2406型設置 名 称 規 格 世 話 役 普 通 作 業 員 バ ッ ク ホ ウ 運 転 0.50㎥、2.9t吊クレーン付 1206型設置 名 称 普 通 作 業 員 規 格 (100㎡当り) 名称 単位 数量 一般世話役 人 1.09 普通作業員 人 8.10 諸雑費 % 8.0 備考 (100m当り) 名称 単位 数量 一般世話役 人 0.07 普通作業員 人 0.31 備考 5-25-4 単位 人 人 日 100基(288.0㎡)あたり 数量 備 考 2.33 6.98 2.33 単位 人 人 日 100基(144.0㎡)あたり 数量 備 考 1.45 4.35 1.45 単位 人 100基(72.0㎡)あたり 数量 備 考 5.68 5-26 木製土留工 特徴 従来のハーフボックス(縦組み構造)に改良を加え(横組み、上下重ね合わせ)、安定 化を図るとともに、金物の使用量を大幅に抑制し、環境への負荷を低減。 吊り金物を用いたクレーンによる据付を行い、施工歩掛を改善。 施工場所 安定計算を要しない、緩傾斜地に適している。 施工方法 予め組み立てられたハーフボックスを施工箇所に据え、現場条件により、玉石または 土を入れて設置する。 材料近景 完成写真 施工箇所:新潟県糸魚川市中川原新田 事 業 名:地防第5号 地域防災対策総合治山工事 施工主体:新潟県 5-26-1 標 準 図 材料・歩掛表 (1基当たり) 名称 規格 単位 数量 ハーフパネル2000 125×1865 太鼓 本 8.0 ハーフパネル1300 125×1165 太鼓 〃 8.0 役 人 0.015 普 通 作 業 員 〃 0.04 日 0.02 世 話 トラッククレーン賃料 油圧伸縮ジブ型4.9t 5-26-2 備考 5-27 間伐材二重井桁枠工(土留工) 特徴 二重井桁状に組み合わせた部材を連結し一体化した強固な木製構造物である。 部材のユニット化により軽量で運搬が容易、施工が簡単で速く、熟練工の必要性がな い。 ユニット数・種類の組み合わせにより様々な形状、大きさの構造物を施工できる。 支柱を地盤に貫入することで滑動抵抗が大きくなる。 支柱を中心とした角度付けが可能であり、カーブ、段差、勾配など様々な地形に柔軟 に対応する。 支柱と枠を固定しないため、施工後の地形の変化にも追随できる柔構造である。 施工場所 林道、山腹等では土留工、擁壁工として、また、河川では根固工、護岸工等に適応す る。 施工方法 二重井桁枠の端部を重ねてコーナー穴に支柱を立て込み、縦横に連結する。 枠の二重部に丸太を立て込み、土留壁前面部を形成する。 枠内に土砂や石等を投入して仕上げる。 完成写真 施工状況 施工場所:和歌山県田辺市 事 業 名:復旧治山事業 施工主体:和歌山森林管理署 5-27-1 標 準 図 (単位:m) 断面図 材料表 材料表(A1タイプ) (1.40m当たり) 数量 名称 規格 単位 (1段あたり) 備考 部材A1 2000×900 組 2 交点はボルト結合 部材 B 800 本 14 中詰材 ぐり石 m3 0.34 0.3× 1.4× 0.8 5-27-2 (結合部1箇所当たり) 数量 名称 規格 単位 (1段あたり) 上・下段 中段 部材 B 800 本 1 0 部材 C 1000 〃 1 2 備考 (結合部1箇所当たり) 数量 名称 規格 単位 (1段あたり) 上・下段 中段 部材 B 800 本 1 0 部材 D 1000 〃 1 2 材料表(A2タイプ) 備考 (1.40m当たり) 数量 名称 規格 単位 (1段あたり) 備考 部材A2 1000×900 組 2 交点はボルト結合 部材 B 800 本 4 中詰材 ぐり石 m3 0.10 0.3× 0.4× 0.8 歩掛表 間伐材二重井桁枠工(土留工)(900×800×2000タイプ) 名称 単位 数量 土木一般世話役 人 1.12 特殊作業員 〃 1.12 普通作業員 〃 2.71 二重井桁枠 ㎡ 100 割ぐり石 m3 53 吸出し防止材 ㎡ 107 バックホウ運転 h 4.7 諸雑費 % 4 備考 規 格 (100㎡当たり) 1 備 考 諸雑費は、仮止用の番線・釘等の費用であり、労務費及び機械運転経費の 合計額に上表の率を乗じた金額を上限として計上する。 2 本歩掛は、A1タイプ、A2タイプの各規格ともに適用可能である。 5-27-3
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