3-5.需要圏域・利用者層・利用者数の検討と設定

3-5.需要圏域・利用者層・利用者数の検討と設定
(1)需要圏域
本公園は、規模、整備内容とも本市におけるスポーツ活動の中核を担う公園となる。した
がって、その需要圏域は市全域とし、かつ広域からの利用も想定した魅力ある施設内容とす
る。
(2)利用者層
基本方針で示したように、本公園は、年齢層や障害等の状況に区別なく、あらゆる人々に
平等に利用されることを目標としているため、幼児から高齢者まで、誰もが楽しみ、憩える、
自然環境を生かした魅力あふれるスポーツ公園をめざす。
本公園の利用想定としては、基本設計にまとめられているように、競技活動、レクリエー
ション活動、定期・不定期のイベント活動などを主なものとし、このほか自然空間を使った
教育的な利用、高齢者のスポーツ・レクリエーションなどの福祉的な利用等も含めて想定す
る。以上をもとに、スポーツ施設及び遊・憩い施設別に整理すると次のようになる。
表
スポーツ施設利用の想定
競技会
施設名
一般(体協・スポーツ
少年団)
多 目 的 ・市軟式野球連盟主催行
広場
事
・グラウンドゴルフ等ニ
ュースポーツの大会
・ゲートボール大会
・フットサル大会
学校
その他
・ 中 学 校 等 ・ レ クリ エー シ ョン
の 野 球 大 野球
・ レ クリ エー シ ョン
会
フットサル
・ニュースポーツ
イベント等
・市民体育祭
・市駅伝大会
・市マラソン大
会
・祭りやコンサ
ートなど
多 目 的 ・市ソフトボール協会主 ・高校・中学 ・ レ クリ エー シ ョン
校 等 の サ 野球
競技場
催行事
ッ カ ー 大 ・ レ クリ エー シ ョン
・市サッカー部交流大会
ソフトボール
会
・市スポーツ少年団によ
るサッカー大会・ソフト ・高校・中学 ・ レ クリ エー シ ョン
校 等 の ラ サッカー
ボール大会・野球大会
グ ビ ー 大 ・ジョギング・ランニ
・ラグビー交流大会
ング
会
・ニュースポーツ
・高校・中学 ・ レ クリ エー シ ョン ・初心者テニス
テ ニ ス ・市テニス協会主催行事
教室
校 等 の テ テニス
コート
・市ソフトテニス連盟主
ニス大会
催行事
武道館
・各武道団体主催行事
・高校・中学 ・バドミントン
・武道団体合同の演武会
校 等 の 武 ・卓球
・ニュースポーツ等
道大会
65
軽スポ
ーツ施
設
健康づ
くり施
設
プール
表
・ 自 由な 軽ス ポ ーツ
全般
・ジョギング
・ フ ィッ トネ ス 施設
利用
・ ア スレ チッ ク 施設
利用
・ ト レー ニン グ 室利
用
・高校・中学 ・水遊び、水泳、日光 ・水泳教室
浴
校等の水泳
大会
・市水泳協会主催行事
遊・憩い施設利用の想定
レクリエーション利用
施設名
遊び
滞在
レクリエーション
シンボル遊具等 ピクニック利用
園地
の利用
散策
その他
(緑の広場)
(魅力施設)
ボール遊び
修景園地
水遊び
(花と緑の施設)
観賞しながら憩 修 景 施 設 を 楽
う滞在
しみながらの
散策
(水の修景施設)
(3)年間利用者の想定
年間の利用者数は、利用想定のできるスポーツ施設と、不特定多数の利用がなされる遊・
憩い施設とに分けて算出することとする。
スポーツ施設は、施設毎に利用原単位や利用頻度を設定し、積み上げる形で利用者数を想
定し、遊・憩い施設は、施設の収容力をもとに、その能力の最大値が利用の最大数と判断し
て、利用者数を想定することとする。
66
表
スポーツ施設の利用者数の想定①
最大時滞在者数 最大日利用者数
施設
利用概要
(
原単位
)は、イベント・ 年間利用者数
平日のため除外
週末等での、年間
4 人×8 ホール× 4×8×2×3
4×8×2×3
192 人×100
100 日程度のグラン 利用者 2 コース×3 回転
=192 人
=192 人
=19,200 人
ドゴルフ利用
多目的広場
年間 2 回のグランド
ゴルフイベント
4 人×10 組
4×10
選手
(年間 45,120 人) 週末等での、年間
(イベント・観客を 100 日程度のフット
除いて 39,920 人) サル利用
選手
年間 2 回のフットサ
ル大会
選手
=(40 人)
12 人×2 チーム 12×2×3
×3 回転
12×2×3
=72 人
12 人×10 チーム
=72 人
120 人×2
=200 人
4×8×2×1
12 人×2 チーム
平日のレクリエーシ
×1 回転
ョン利用(フットサ 利用者
ル:150 日)
12×2×1
=5,000 人
20 人×2 チーム 20×2×2×3
20×2×2×3
240×100
×2 面×3 回転
=240 人
=240 人
=24,000 人
50 人程度
50 人
観客
50 人 50×100
=5,000 人
20 人×2 チーム
×1 面×1 回転
20×2×1×1
=(40 人)
5,000 人
選手
=3,600 人
(5,000 人) 5,000 人×1 回
40 人×150
=6,000 人
(5,000 人) 5,000 人×1 回
年間 1 回のイベント 参加者
週末等での、年間 10
日の大会設定(6面
使用)
=9,600 人
24 人×150
=(24 人)
5,000 人
平日の利用(150 日) 利用者
64 人×150
=(64 人)
年間 1 回のイベント 参加者
除いて 35,000 人)
=240 人
(100 人) 100×2
平日のレクリエーシ
4 人×8 ホール×
ョン利用(グランド 利用者 2 コース×1 回転
ゴルフ:150 日)
選手
=7,200 人
=(120 人)
100 人程度
週末等での、年間
100 日の利用
多目的競技場
(少年サッカー、少
年野球、ソフトボー
(年間 40,000 人)
ル等で2面使用)
(イベント・観客を
=80 人
72 人×100
12×10
観客
テニスコート
40 人×2
=5,000 人
10 人×16 チーム 10×16
10×16
=160 人
50 人程度
観客
50 人
160×10
=160 人
=1,600 人
50 人 50×10
=500 人
(年間 43,140 人)
(観客を除いて 平日のレクリエーシ
42,640 人)
6 人×6 面×5 回
ョン利用(230 日、
転
利用率 60%)250 日 利用者
からメンテナンス休
業 20 日を除く
6×6×5×0.6
=(108 人)
108 人×230
=24,840 人
6 人×6 面×5 回 6×6×5×0.9
週末等での、年間
6×6×5×0.9
162 人×100
転
100 日のレクリエー
利用者
ション利用(100 日、
=162 人
=162 人
=16,200 人
利用率 90%)
67
表
スポーツ施設の利用者数の想定②
最大時利用者数 最大日利用者数
施設
武道館
利用概要
(
原単位
)は、イベント・ ( )は、イベント・ 年間利用者数
平日のため除外
平日のため除外
40 人×10 回/週 40×2(2 武道同 40×2(2 武道同
現在、社会体育施設
40×10×42
×42 週
時)
時)
で活動している団体
武道場
(9団体、10 回)を
=80 人
=80 人
=16,800 人
メインとする。
(年間 28,560 人)
40 人×2 回/週×
弓道場は1週2回と
(レクリエーション利用を
弓道場
42 週
除いて 20,160 人) する(中学校含む)
40 人×1
=40 人
レクリエーション利 レクリエーショ 20 人×5 日×2 回
転×42 週
用は 20 人とする。 ン利用
トレーニング トレーニング室は トレー 15 人×6 日×4 回
転×42 週
15 人で1日 4 回転
室
ニング
(午前・午後・夕方・
(管理棟内)
夜間)とする。
(年間 15,120 人)
平成 12 年から平成
40×2×42
=40 人
20
15×4
10 人
=3,360 人
20×5×2×42
=(20 人)
室
屋外プール 20 年の実績の内、最 屋外
40 人×1
=8,400 人
15×6×4×42
=60 人
=15,120 人
(ピーク時 10 人)
1 季型(最大日率 30,000 人×1/30 30,000 人×1/30
1/30)
(年間 30,000 人) 大の約 30,000 人/年 プール
=1,000 人
=1,000 人
30,000 人※
と想定する。
屋内温水
プール
平日利用
(280 ㎡/3 ㎡)×
同時遊泳者数+
(280 ㎡/3 ㎡)× (280 ㎡/3 ㎡)×
(1+0.2)×200
同時プールサイ
(1+0.2)
(1+0.2)
屋内
日
ド利用者数×200
プール
日(平日 250 日で
=112 人
=112 人
=22,400 人
週1回休館)
休日利用
112 × 10/2 ×
平日利用者数×
112×10/2
112×10/2
100
屋内 開場時間/使用
プール 時間係数×100
日
=560 人
=560 人
=56,000 人
(年間 78,400 人)
合
計
2,616
2,666
280,340
※屋外プールの年間利用者数については、同程度の施設内容である平群町総合スポーツセンターウォーターパ
ークで 28,244 人(平成 25 年度)の実績からも有意な値と判断できる。なお、屋内温泉プールを併設する三
郷町ウォーターパークでは、46,493 人(平成 21 年度)となっている。
※同時遊泳者数=水面面積/1 人当たり専有面積
同時プールサイド利用者数=同時遊泳者数×0.2
※1人当たり専有面積 3.0 ㎡
※開場時間:10:00~20:00
※使用時間係数:一般 1.5~2.0 の 2.0 を採用
スポーツ施設整備のための造成により創出される余剰地等を活用して広場や水の修景施設
(せせらぎ、植物の池等)等といった遊・憩い施設を整備することとする。したがって、南
側の敷地境界周辺の自然林及び北側の自然公園区域界周辺の尾根筋は極力保全し大規模な整
備は行わない前提で利用者数の想定を行う。
68
表
遊・憩い施設の利用者数の想定
施設名
最大時滞在者数
中央駐車場周辺
1,500 ㎡×0.8÷20 ㎡/人
=60 人
60 人×2
1,600 ㎡×0.8÷20 ㎡/人
=64 人
2,800 ㎡×0.2÷20 ㎡/人
=28 人
64 人×2
900 ㎡×0.2÷20 ㎡/人
9 人×2
広場
武道館周辺広場
せせらぎ周辺
アートの池周辺
最大日利用者数
年間利用者数
120 人×60
=120 人
=7,200 人
128 人×60
=128 人
28 人×2
=7,680 人
56 人×60
=56 人
植物の池周辺
=9 人
5,900 ㎡×0.2÷20 ㎡/人
=59 人
59 人×2
遊・憩い施設小計
220 人
440 人
=3,360 人
18 人×60
=18 人
=1,080 人
18 人×60
=118 人
=7,080 人
26,400 人
※最大日利用者数 = 最大時滞在者数 × 日換算率(2:平均滞在時間 2.5 時間程度)
年間利用者数
= 日最大利用者数 ÷ 最大日率(1/60:3季型施設)
利用率 = 80%(園地)
、20%(水辺)
園地の単位規模 = 20 ㎡/人
以上をまとめた結果を以下の表に示す。
表
利用者数の想定
項 目
スポーツ施設
遊・憩い施設
合
計
最大時滞在者数
2,616 人
220 人
2,836 人
(約 3,000 人)
最大日利用者数
2,666 人
440 人
3,106 人
(約 3,200 人)
280,340 人
26,400 人
306,740 人
(約 307,000 人)
年間利用者数
69