平成２６年度医療機関等における院内感染対策研修会実施要領１目的近年、MRSA（メチシリン耐性黄色ブドウ球菌）、VRE（バンコマイシン耐性腸球菌）、多剤耐性緑膿菌、多剤耐性アシネトバクター及びノロウイルスをはじめとした各種の病原体に起因する感染症の発生や、医療技術の高度化による感染症に対する抵抗力が比較的低い患者の増加などから、医療機関においては、最新の科学的知見に基づいた適切な院内感染対策の実施が求められているところである。医療機関内における院内感染対策については、個々の医療従事者ごとに対策を行うのではなく医療機関全体として取組むことが重要であり、又，特定の職種だけではなく全ての職員に対する組織的な対応方針の指示や教育等を行うことが必要とされている。これらのことを踏まえ，医療機関等（病院，有床診療所，無床診療所，介護老人保健施設）において指導的な立場を担う医療従事者を対象とした院内感染対策に関する研修会を実施する。２講義内容（概要）次の（１）（２）を踏まえた内容とする。（１）地域における各医療機関等の院内感染対策の推進を図ることを目的とした研修会とする。（２）高度な医療を提供する特定機能病院等の院内感染対策の推進及び近隣医療機関等への指導助言体制の充実を図ることを含むものとする。３講義内容（予定）（１）感染地域ITネットワークの形成に向けて（２）感染制御―常時の備えとアウトブレイク対応― （３）院内感染対策に関連する環境整備（４）その他４研修会日時，会場・日時：平成２７年３月２０日（金）１９：００～２１：００・会場：徳島グランヴィリオホテル５講師予定者（敬称略）・徳島大学病院感染制御部特任講師（呼吸器・膠原病内科）副部長東桃代・徳島大学病院感染制御部副看護師長（感染管理認定看護師）中曽亜佐美・徳島県立三好病院感染管理担当看護師長(感染管理認定看護師) 平岡広美６研修対象者・医療機関等に勤める者で院内感染対策に携わる者７受講料・研修会に要する経費は主催者側の負担・受講者に係る旅費，食費，宿泊費等に要する経費は受講者側の負担８その他・当該研修会については，平成26年度徳島県地域医療介護総合確保基金（感染制御啓発・多業種人材育成事業）により実施する。