要件定義

基幹ネットワーク機器(幹線拠点)更新要件定義書
1
概要
本書は、当市における基幹ネットワーク機器(幹線拠点)の更新について、その方
向性、スケジュール、方法等を検討するべく、各事業者からの情報提供を依頼するも
のである。
2
賃貸借件名
基幹ネットワーク機器(幹線拠点)賃貸借
3
対象物件(更改物件)
地域情報系 幹線拠点 L3 ギガビットイーサネットスイッチ:27 台
行政情報系 幹線拠点 L3 ギガビットイーサネットスイッチ:26 台
学校情報系 幹線拠点 L3 ギガビットイーサネットスイッチ:24 台
予備品
:3 台
合計
:80 台
各モジュール、各ユニットを筐体本体に格納。
明細は別紙1参照のこと。
4
更新時の履行事項
(1)事前調査
(2)作業工程作成
(3)ネットワーク環境設定作成
(4)機器運搬
(5)設置・環境設定作業
(6)機器撤去
(7)システム導入後立会い
(8)操作手順説明
(9)各種資料の作成及び納入
(10)障害対応
5
要件
(1)機器の設置・設定等の要件
ア
本市においては、地域情報系・行政情報系・学校情報系の物理的に分かれた
3系統のネットワーク敷設をしている。これに関し、各対象施設において、老
朽化したネットワークの機器類を交換するものである。
川口市の各系統におけるリング状ネットワーク(以下、
「第1ルート」という。
)
と、第1ルート不通時のバックアップ用ネットワーク(以下、
「第2ルート」と
いう。
)を構築し、スター状に川口市本庁舎の基幹スイッチと接続している。
(行
政系のみ広域イーサネット網のバックアップネットワーク(以下、
「第3ルート」
という。
)がある)これらの幹線ネットワークから支線拠点として、スター状に
幹線拠点スイッチと接続している。こういった全体構成とも整合性が取れるよ
う、必要な機器の設置、配線作業、機能実現に必要な環境設定を行うこととす
る。今回の各系統毎のネットワークイメージについては、
「別紙2:川口市リン
グ状・バックアップネットワークのイメージ(地域情報系)
」
、
「別紙3:川口市
リング状・バックアップネットワークのイメージ(行政情報系)
」
、
「別紙4:川
口市リング状・バックアップネットワークのイメージ(学校情報系)
」を参照す
ること。
イ
要件定義書の内容は次の通り。
・作業体制
・構築スケジュール
・機器移行計画書
・導入予定の物品等の型番、及びそれらの台数、本数
・具体的な作業内容
・納品資料一覧表および提出媒体
・作業分担表(発注者と受注者)
・プロジェクト体制表
ウ
受注者は、作業全体の指揮命令とプロジェクト管理を行う専任のプロジェク
トマネージャーを設け、そのプロジェクトマネージャーが、発注者と折衝をす
るような体制を取ること。
プロジェクトマネージャーには設計、施工、試験の管理を適切に行える知
識、技術、資格と実務経験を有する、プロジェクトの効果的な実施に貢献で
きる管理者を配置すること。
プロジェクトマネージャーは、作業現場に常駐すること。ただし、プロジェ
クトマネージャーにおける運営に支障がなく、かつ、発注者との連絡体制が確
保されると認めた場合には、プロジェクトマネージャーについて作業現場にお
ける常駐を要しないこととすることができる。
エ
受注者は、川口市における既存ネットワーク機器の設定内容や光ケーブルの
配線・敷設状況に関する調査を十分に行い、その情報を基本とし、仕様書の要
求事項を満たすよう構築を行うこと。
オ
機器導入に伴い、既存のネットワーク機器等に設定変更や接続変更及び、機
器変更等の作業が生じる場合の費用は、設計行為を含め本調達の範囲内とする。
また、本調達で追加、変更した内容は、ネットワーク監視装置である NMS に設
定を反映させること。その際に生じる費用についても、設計行為を含め本調達
の範囲内とする。今回の導入機器が既存 NMS に対応していな場合は、本調達に
て対応 NMS を追加すること。なお、現行機器の設定変更に際して技術的な確認
が必要となった場合、質問事項をまとめ、発注者に書面にて提出すること。
カ
導入機器は、既存で設置しているラックを利用すること。ラックはヤマト通
信工業社製の品名番号:YER7-1020-PP と日東工業社製のものであり、棚板等
の設備はないことを前提とし、ネジ類は準備すること。
キ
本件は、光ファイバーケーブルも賃貸借の対象とすること。これにあたり既存
の光ファイバーケーブルの使用状況を正確に把握した上で作業を実施すること。
また、一部の区間で空きの少ない状況になっている箇所もあり、入れ替えにあ
たり、旧機器と新機器の同居が出来ない区間もあることを考慮にいれること。
このため、受注者は、光ファイバーを成端したものと、庁内 LAN の接続点とな
るパッチパネルに関して、本件とは直接に関係のないものも含め、同一ラック
内に設置された全てのパッチパネル(最大 640 芯程度)の使用状況を調査した
上で、収容表をエクセルにて作成すること。
また、受注者は作成した収容表に基づき、発注者に対し、使用するパッチパ
ネルの利用(移行)計画案を提示し、利用場所の承諾を得ること。
ク
受注者は、本構築における機器がネットワーク全体として問題なく動作する
ことを事前に検証を行った上で構築を行うこと。別紙1∼4を考慮した上で、
第1ルート・第2ルート・第3ルート等の既存ネットワークを含む動作確認を
実施するものとする。
このため、別紙5に示す疑似環境同等以上の構築を実施した上で、動作検証
を実施すること。なお、検証に係る機器類や場所は受注者が準備し、既存の機
器の設定情報やファームウェアの情報を読み取った上で、正確に動作検証でき
る疑似環境を構築すること。疑似環境の構成や設定情報等は、発注者に承諾を
得ること。また、発注者に実際の検証作業を現地にて目視確認させること。
ケ
事前設定に関しては、動作検証を実施した疑似環境を利用し、
・試験用 PC 間で ping による疎通確認
・2重化している場合は、障害テスト、切替テストを実施
等、必要と思われる動作検証を行った上で、川口市の本番環境にて設置を
行うこと。
コ
動作確認の手順書を事前に発注者に確認の上、承諾を得ること。
サ
動作確認の成績表を発注者に提供すること。
シ
機器設置等や切り替え作業は、発注者と協議のうえ、決定すること。夜間・
休日に実施することを考慮にいれること。また、停止時間等も考慮した移行計
画書を作成すること。
ス
各施設への立入りと鍵の施錠は、原則として受注者のみで行うこと。ただ
し、発注者自身が立会いを求めた場合は、この限りではない。
セ
設置作業後、試験用の端末をスイッチ類のセグメント毎のポートに差し、ping
確認を行うこと。それに伴う試験用端末は、セキュリティ対策をきちんと施され
たものを準備すること。
(発注者は、試験用端末は、貸し出さない)
なお、試験用端末は接続前にセキュリティ対策内容を発注者に提示し、事前に
承諾を得ること。
ソ
配線にあたり、整線パネルやスパイラルチューブ等で整線を行い、美観を損
ねないこと。
配線したケーブルには、ケーブルの使用用途や元先が目視確認できるよう、
元先ラベルを付与すること。
記載項目については、発注者と協議のうえ、決定すること。
タ
構築時に、予期せぬ障害が発生した場合は、障害に伴うシミュレーションを
疑似環境にて実施し、その検証結果を提示の上、解決策を発注者が理解できる
文書にして提示し、承諾を得た上で対応を実施すること。
チ
本構築にあたり、既存の機器等にも設定変更作業及びファームウェアのバー
ジョンアップ作業が必要となる場合、受注者の責任において、稼働環境を調査
した上で作業を実施すること。設定変更における要件定義書を作成し、承諾を
得ること。
なお、障害発生時も責任を持って対応をすること。
(例えば、ファームウェア
の違いにより不具合が発生した場合には、全台数のバージョンアップを行うな
どの対策を発注者と協議のうえ、実施すること。
)
ツ
撤去は、入替前の機器と、不要になった配線等を撤去すること。また、発
注者の指示に基づき、同一ラック内に不要な機器があれば、併せて撤去する
こと。
なお、その機器類のデータの消去は発注者が実施するものとする。
テ
撤去した既存機器や配線類は、市の指定した場所(川口市内)に運搬を行
うこと。
ト
作成する資料は以下の通りとする。なお、資料の納入にあたっては、紙の媒
体と CD-R 等の電子媒体に電子ファイルを格納したものを納めること。既存
ネットワークの管理ファイルと形式を合わせるため、発注者から指示するフォ
ーマットで作成していくこと。指示のないものに関しては、独自の形式で作
成すること。
・要件定義書
・動作確認手順書
・動作確認成績表
・川口市管理の HUB 収容表(既存のものを現行化すること)
・パラメータシート(既存のネットワーク機器を調査した結果から新規機器
に導入するためにまとめた設定情報)
・操作手順書(代表的な設定方法と起動・停止手順)
・保守手順書(保守フロー、一般的な点検手順の方法、保守用コマンド類の
説明)
・ラック搭載図(本工事にあたり、設置を実施したラックの搭載図。既存に
設置している機器も掲載すること。関係する全てのラックをエクセルにて
作成することとし、写真等での代用は不可とする。
)
・パッチパネル接続表(本工事にあたり利用したパッチパネルの情報をエク
セルにて作成すること。
)
・工事写真(設置前・設置中・設置後)
・各機器における設定ファイル(CFG ファイル等本体)
・製品に関する型番やシリアル番号一覧
・障害対応一覧表
・保守体制表
・その他必要な資料
(2)機器の仕様等の基本要件
ア
物 理 的 に 分 か れ た 3 系 統 の ネ ッ ト ワ ー ク を VRF 等 (Virtual Routing and
Forwarding)の仮想化技術等を用いて統合しても良い。
(ただし、VLAN による論
理分割のみでの統合は不可とする)
スイッチ本体、幹線光ファイバーの両方の統合のほか、どちらか片方の統合
でも良い。
イ
第1ルートの速度は 10Gbps 以上とし、第2ルートは 1Gbps 以上とする。
アクセスリスト数 256 以上
ルート数 4000 以上
ウ
本庁舎、鳩ヶ谷庁舎及び水道局は、幹線拠点スイッチを二重化構成にするも
のとする。
(ただし、学校情報系は除く)
エ
バックアップメインスイッチと同様のモジュール構成、ポート構成で、設定
を入れた待機用の機器を準備すること。バックアップメインスイッチ故障時に
は、差し替えで対応できるようにするものとする。
オ
1筺体につき、電源を2系統から引くこと
カ
必要なライセンスを購入すること。
キ
緊急時故障対応用の予備品として、ライセンスを購入した幹線拠点スイッチを2台納
品すること。(コアスイッチの予備は不要)交換用の電源モジュール4個以上を納品す
ること。
ク
今回導入した光モジュール(GBIC 等)は、予備や拡張の観点から、使用した
ものを5個ずつ予備品として納品すること。
ケ
保守サポート窓口を日本に有するメーカーの機器であること。
(3)ケーブル要件
ア
光ケーブルまたは UTP ケーブルを賃貸借の対象とすること。
イ
光ファイバーは、一部を除き、成端されており、パッチパネル側の片端
は SC コネクタである。スイッチ側は、仕様に合うコネクタとする。
ウ
本件は、市にて保有する拠点間光ファイバーケーブルを利用し、接続する
ことになる。光ファイバーの距離は、別紙6 拠点間距離表を参照すること。
各拠点には光ファイバーを成端したパッチパネルがあるので、パッチコードを
使って接続作業を実施すること。
採用する GBIC 等に関しては、書面にて受注者に提示した上で、採用すること。
例えば、本庁舎⇔鳩ヶ谷庁舎の場合、光ファイバーの距離は約 10 キロであるが
最大 6 箇所のパッチパネル接続を行う可能性があることから、そのたの損失
も考慮した上での GBIC 等を選定するものとする。このような条件下で 10 キロ
が距離制限の GBIC モジュールを採用する場合には、本庁舎⇔鳩ヶ谷庁において
物理的な光ファイバーの伝送損失の計測を行うと同時に、実際にスイッチ同
士を接続し、リンクが確立することや ping 等が途絶ないことなどの試験を
実施し、書面にてその結果を受注者に提示した上で採用すること。
エ
地域情報系、行政情報系、学校情報系の3つの系統が識別できるように色
が異なる光ケーブル、UTP ケーブルを配線すること。色は、発注者に確認し、
承諾を得た上で決定すること。
オ
今回使用した光ファイバーケーブルに関して、系統毎6本ずつ予備品を納品
すること。
(4)障害対応等の要件
ア
納入機器全台数(予備機含む)について、ネットワーク機器メーカーと
ハード保守契約を締結し、保守体制を構築すること。
また、受注者は構築担当部署から保守専任部署に対し本件の機器導入情報の
引継ぎを行い、発注者に対し保守用窓口として、フリーダイヤルで 24 時間
365 日受付可能なコールセンタの連絡先を連絡すること。
なお、ダウン時間の短縮を目的として予備機にて障害対応することも可能とす
る。
(保守は、構築業者が直接行うこと。
)
対応時間については、平日9時から17時までの対応とするが、重大な故
障対応で、迅速な対応が必要な場合は、別途費用をもって対応するものと
する。
イ
ハードウェアの故障修理の依頼や技術的質問に応対すること。
ウ
導入機器の故障時等の切り分け手順については、保守手順書を作成すること。