世界遺産学習コンテンツ作成委託調達仕様書(PDF文書)

別紙1
世界遺産学習コンテンツ
作成委託調達仕様書
平 成 2 7 年 2 月 4 日
奈 良 市 教 育 委 員 会
教
育
総
務
部
教
育
総
務
課
1
事業範囲
(1) 事業名称
世界遺産学習コンテンツ作成委託
(2) 世界遺産学習コンテンツ作成

世界遺産学習コンテンツ作成スケジュール調整

世界遺産学習コンテンツの作成業務

世界遺産学習
ホームページ

世界遺産学習
副読本(電子書籍版)

世界遺産学習
現地観光アプリ
(3) 作成コンテンツの導入及び運用支援

導入支援

運用支援

研修
(4) その他
2
事業の実施
本事業を実施するにあたり、下記の事項に則り実施すること。
2.1 世界遺産学習コンテンツ作成

世界遺産学習コンテンツ作成スケジュール調整

契約後直ちに、本市担当者と協議の上、全体スケジュール案を作成する
こと。

導入及び運用支援の計画については、全体スケジュールとは別に詳細作
業スケジュールとして作成すること。

世界遺産学習コンテンツの作成業務
本事業において作成する成果物は、別添1「世界遺産学習コンテンツ作成
委託
全体概念図」の事業範囲及び下記に示すものとする。
(1) 共通事項
(ア) 最終成果物の完成前に学校の授業等において公開し、成果物の確認
を実施し、必要に応じて修正、調整を行うこと。
(イ) 対応言語は、日本語とし、世界遺産学習ホームページ及び世界遺産
学習副読本(電子書籍版)については、英語対応するものとする。
(ウ) 最終成果物は、奈良市世界遺産学習副読本『奈良大好き世界遺産学
習』の趣旨に適合しているかを監修者または編集者による内容確認
を受けること(事前に2回程度打合せ、メール等による確認)。な
お、これにかかる費用は、本事案の費用に含めること。
1
(2) 世界遺産学習
図 1
ホームページ
世界遺産学習
ホームページイメージ図
(ア) 外部 SNS 連携機能

外部 SNS と連携することにより、即時的かつ直接的な情報発信
が可能な機能を搭載すること。

ホームページの静的コンテンツの更新に関わらず、SNS との連
携による即時的に表示内容を更新する機能を搭載すること。

外部 SNS 連携によりホームページに表示する対象は、連携元
SNS の API(ハッシュタグ等)の活用、独自プログラム開発及
びその双方等を利用し、旅行者等の発信情報を収集したもの及
び奈良市立学校(学校長及び本市が指定するユーザー)により
発信したものとする。また、表示する情報の発信者ごとの割合
を運用担当者が設定できること。

外部 SNS 連携にあたっては、十分なスパム対策を実施すること
とし、教育用コンテンツにふさわしい品質を担保できる対策を
講じる等チューニングを実施すること。
2
(イ) 修学旅行事後まとめ用フォーマット機能
図 2
修学旅行事後まとめ用フォーマットイメージ図
修学旅行事後学習での利用を想定した事後学習まとめ用フォーマ
ットとして、プレゼンテーション用テンプレートを 5 点程度作成する
こと。そのファイル形式は Microsoft PowerPoint 形式とする。なお、
修学旅行事後まとめ用フォーマットとは、以下のような機能をもった
ものとする。

文章とともに写真、画像及び動画等を挿入し、修学旅行で学ん
だことをまとめる機能。複数の写真を選択し、フォトムービー
を作成する機能。

利用方法及び後述の事例紹介機能の案内を含めた記述を各テン
プレートの中に含めること。

利用方法が直感的に理解できるようなコメント等を適宜挿入す
ること。

児童生徒等利用者が親しみをもって利用できるように本市と協
議の上、イラスト及びキャラクター等を配置すること。

前述の各機能は、Microsoft PowerPoint の機能で実現すること。
(ウ) 事例紹介機能
修学旅行事後まとめ用フォーマットを利用した児童生徒の作品
事例の表示及び紹介ができること。
(エ) ティーチャーズガイド表示機能
本市が提示する奈良市世界遺産学習での指導案を例示した『ティ
3
ーチャーズガイド』を表示し、ダウンロードにより提供すること。
(オ) 観光情報の紹介及び地図案内表示機能
本市が提示する基本観光情報の紹介及び関連サイトへのリンク
ができること。また、地図案内表示機能を有すること。
(カ) 電子書籍へのリンク機能
後述する奈良市世界遺産学習副読本の電子書籍版にリンクがで
きること。
(キ) 対応 OS 等
マルチ OS 対応とし、ブラウザに依存しないこと。動作確認につ
いては、InternetExplorer、Google クローム及び Safari にて実施
すること。また、スマートフォンによる表示に最適化すること。
(ク) アクセス解析について
ホームページへのアクセス解析を継続的に実施できる仕組みを
設けること。定期的なレポートとして定型レポートを出力可能な機
能を提供すること。
(ケ) ホームページの更新について
更新が可能な仕組みを構築することとし、更新部分単位で、利用
者(教育委員会事務局担当者を想定し、学校等を含まない。)ごと
に権限を設定し、更新作業が実施できること。
4
(3) 世界遺産学習
図 3
副読本(電子書籍版)
世界遺産学習
副読本(電子書籍版)イメージ図
(ア) 奈良市世界遺産学習副読本『奈良大好き世界遺産学習』P.1 から P.33
の内容をよりわかりやすく再構成したうえで、電子書籍化する。再
構成においては、写真及び動画、音声等、利用者がより興味関心を
もって学ぶことができるよう動的なコンテンツを含めること。
(イ) 構成内容
① 導入
現代の地図と平城京の地図を重ねたページを導入画面として、
平城京のスケールをわかりやすく伝えるとともに画面上の各世界
遺産より該当ページへ飛ぶことができるようにすること。
図 4
導入
イメージ図
5
・・・ 6 ページ程度
② 案内・目次等
 案内・目次
・・・ 2 ページ程度(P. 1)
 世界遺産について
・・・ 2 ページ程度(P. 2)
 古都奈良の文化財
・・・ 2 ページ程度(P. 3)
 平城京年表
平城京に関わる事項・文化・生活等を知るとともに当時の国
内外の様子と比較することができるよう写真・イラスト等を活
用した年表を作成すること。
図 5
平城京年表
イメージ図
③ 各世界遺産
・・・60 ページ程度
 基本観光情報
各世界遺産に対して本市が提示する基本観光情報の紹介及
び関連サイトへのリンクができるページを 1 ページ程度作成す
ること。また、地図案内表示機能を有すること。
 副読本(世界遺産)に関連する法話等
各世界遺産について、副読本(世界遺産)に関連する法話等
の動画を作成すること。
・・・ 4 ページ程度(P.28~P.29)
 平城宮跡
 平城京・平城宮跡鳥瞰映像
奈良時代の平城京の様子・現在の平城宮跡の様子を 360 度見
渡すことができる映像を作成する。また、上空から鳥瞰するア
プリの案内動画を作成すること。
・・・16 ページ程度(P.4~P.7, P.14~P.15)
 東大寺
(うち「東大寺の大仏」8 ページ程度、
「シルクロード文化の到
達点
正倉院」4 ページ程度とすること。)
6
 東大寺造立人数規模
東大寺大仏造立に関わった人数の規模を現在の人口等と比
較することができるイラスト等を作成すること。
 興福寺
・・・ 4 ページ程度(P.16~P.17)
 春日大社
・・・ 4 ページ程度(P.18~P.19)
 春日大社造替
春日大社造替の様子を知ることができる動画・写真・テキス
トによる解説を作成すること。
 春日山原始林
・・・ 4 ページ程度(P.20~P.21)
 元興寺
・・・ 4 ページ程度(P.22~P.23)
 薬師寺
・・・ 4 ページ程度(P.24~P.25)
 唐招提寺
・・・8 ページ程度(P.8~P.9, P.26~P.27)
(うち「唐僧
鑑真」4 ページ程度とすること。)
④ 南都七大寺・無形文化財等・12 ページ程度
 南都七大寺
・・・ 4 ページ程度(P.30~P.31)
 無形文化財
・・・ 2 ページ程度(P.32)
 日本最古のイスラム陶器 ・・・2 ページ程度(P.33)
 奈良の鹿と人のかかわり ・・・4 ページ程度(P.12~P.13)
・・・ 8 ページ程度
⑤ お役立ち情報
 寺社境内でのマナー
・・・ 2 ページ程度
 奈良の鹿の生態
・・・ 2 ページ程度
 フィールドワークの方法・・・ 2 ページ程度
 まとめ学習の方法
・・・ 2 ページ程度
その他副読本利用者にとって役立つと思われる情報を本市担当
者と協議の上、追加すること。
(ウ) 機能
① ページを指定して、飛ぶことができること。
② 文字を入力し検索できること。
③ 重要キーワード一覧を作成すること。また、そこから該当ペー
ジへ飛ぶことができること。
④ 重要写真一覧を作成すること。また、そこから該当ページへ飛
ぶことができること。
⑤ 一部を拡大縮小できること。
⑥ 印刷までの導入をわかりやすく示すこと。
(エ) 対応言語は日本語及び英語とする。
7
(オ) 電子書籍の形式及び対応 OS について
作成する電子書籍の形式については、マルチ OS 対応の電子書籍
リーダーが用意されており、広く一般に提供されている形式で作成
すること。
(4) 世界遺産学習
図 6
現地観光アプリ
世界遺産学習
現地観光アプリ
旅行者等を対象に GPS 機能による位置情報を活用した現地でのみ体
験できるアプリを提供する。
(ア) クイズ
平城宮跡、東大寺に関する設問に回答することで、ゲーム感覚で
知識を得ることができるクイズを作成すること。設問は受注者が作成
し、以下の要素を含めること。
① 児童生徒が携わり作成したクイズ及び本市が指定したクイズを
一部活用すること。
② クイズのうち一部は、GPS 機能による位置情報を活用し現地で
のみ設問が現れるようにすること。
③ クイズの対象世界遺産及び設問数は次のとおり

対象世界遺産付近以外でも回答できるもの
平城宮跡
・
・・・ 5 問程度
東大寺
・・・ 5 問程度
GPS 機能による位置情報を活用し、対象世界遺産付近を訪
れたときのみ設問が現れるもの
平城宮跡
・・・20 問程度
東大寺
・・・20 問程度
④ クイズは、設問一覧が現れ、それぞれのクイズをタッチすると
より細かいクイズの内容が現れ、空欄に答えを入力する形式と
すること。
⑤ 不正解であった場合には、ヒントが現れ、再度クイズに挑戦で
きる仕組みを取り入れること。
⑥ 現地でのみ現れる設問については、現地で見て確認すれば答え
られる内容とすること。
⑦ クイズのデータ追加、更新及び削除等が本市運用担当者により
8
実施できること。
(イ) 解説
平城宮跡、東大寺を訪れた旅行者に特に注目してほしいポイント
解説を、児童生徒が携わり作成すること。一部は、GPS 機能による
位置情報を活用し現地でのみ項目が現れるようにすること。なお、対
象世界遺産及び解説項目数は次のとおり
・ 対象世界遺産付近以外でも利用できるもの
平城宮跡
・・・ 1 つ程度
東大寺
・・・ 1 つ程度
・ GPS 機能による位置情報を活用し、対象世界遺産付近を訪れ
たときのみ利用できるもの
平城宮跡
・・・ 4 つ程度
東大寺
・・・ 4 つ程度
(ウ) 上空からの鳥瞰体験(平城宮跡・平城京)
図 7
平城宮跡・平城京
上空からの鳥瞰体験イメージ図
位置情報を有効に活用した現地ならではの体験を助けることを目
的に、端末利用者の動作にあわせ平城宮跡・平城京の上空に飛び立ち、
上下左右全方位を上空から眺めるような体験を得られえる機能を作
成すること。
(エ) 基本観光情報
奈良市内の 8 つの世界遺産について、本市が提示する基本観光情報
の紹介及び関連サイトへのリンクができること。また、地図案内表示
機能を有すること。
(オ) 対応 OS 等
9
iOS(納品時の最新バージョン)に対応すること。

上記に記載している作業の項目以外に必要となる作業が発生した場合は、
協議の上、実施すること。
2.2 作成コンテンツの導入及び運用支援

導入支援
(1) 本市担当者と調整の上、本事業において作成した世界遺産学習ホームペ
ージ、世界遺産学習副読本(電子書籍版)及び世界遺産学習現地観光ア
プリを既設サーバー及びアプリ配布サービスへ導入設定を実施するこ
と。
(2) 作成コンテンツの配布に必要となるインストールメディア及び配布サー
ビス等(SNS、外部サービス及び各社のアプリ配布サービスの手続き等
を含む)の利用に必要となる手続き及び利用にかかる支援を行うこと。
(3) 作成コンテンツの導入及び利用に必要となるマニュアル(情報機器端末
へのインストール手順、配布サービス等利用手順、利用マニュアル等)
を作成すること。

運用支援
(1) 情報発信者となる奈良市立学校(学校長)向けに、外部 SNS 等の利用に
あたっての基本的なセキュリティ対策事項(認証方法、なりすまし等)
を本市担当者と協議の上決定すること。
(2) ホームページの更新手段は、本市と協議の上、運用開始後の保守運用サ
ポート及びセキュリティ上の対策を考慮した手段により実現すること
とし、運用担当者向けの手順書を作成すること。
(3) ホームページの更新及びその他操作支援については、詳細をマニュアル
として取り纏め運用担当者へ研修(集合研修として 2 回程度を想定)を
実施すること。
(4) 運用開始後のホームページ更新支援及びその他操作支援を実施すること。
(5) ホームページのアクセス解析機能について、その利用方法及び定期レポ
ートの出力方法を手順書にとりまとめ、本市運用担当者に引き継ぐこと。
(6) 現地観光アプリのクイズの追加、更新及び削除の方法について、マニュ
アルとして取り纏め、運用担当者へ引き継ぐこと。
(7) 2.3 稼働環境において、採用するソフトウェア等についてセキュリティ
更新及びライセンス更新等の定期的な作業が必要な場合は、その方法及
び手順等を取り纏め運用担当者へ引き継ぐこと。

研修
(1) コンテンツの更新、作成コンテンツの導入及び利用のために作成したマ
ニュアル、手順書等に基づき運用担当者向けに研修を実施すること。
10
(2) 外部 SNS 等の利用にあたっての基本的なセキュリティ対策事項につい
て、学校向けの解説資料及び手順資料を作成し、周知のため研修(集合
研修として 2 回程度を想定)を実施すること。
2.3 稼働環境
作成コンテンツの公開は、既設の本市学校ホームページを公開しているサーバ
ーとする。既設サーバーの仕様は、以下のとおり
OS:Windows Server 2008 R2 SP1 Datacenter
ウェブサーバー:IIS 7.5 (エクスターナルコネクタライセンス「無し」)
バックアップ:Symantec NetBackup 7.1
仮想ゲスト OS 情報
OS:1コア
メモリ:4GB
HDD:C ドライブ 100GB、D ドライブ 200GB
上記以外に必要なミドルウェア、ライセンス及び SSL 証明書(必要な場合)
等は受注者において準備すること。ウェブサーバーの設定変更等を本市担当者
に提示、協議すること。
※
既設サーバー保守事業者による設定を実施する。
2.4 納品物

本事業で作成するホームページ、電子書籍およびアプリの一式

設計書、導入手順書及び運用手順書(電子ファイルにより納品を行うこと
とし、ファイル形式は Microsoft Office 形式とする。)
2.5 納入条件
(1)
導入及び設定等に際しては、本市担当者と日程調整を行うこと。
(2)
コンテンツの作成及び導入設定において、各種利用許諾はじめ、他者の権
利の侵害のない状態で納入すること。
(3)
納入物件にウィルス等の混入のないように十分な確認を実施した状態で納
入すること。
(4)
業務の遂行状況を確認するため、事前に中間成果物を提出し、確認を受け
ること。また、指摘事項が発生した場合は受託者と本市で協議の上、対応
すること。
(5)
本市担当者と協議の上、動作確認を実施すること。
2.6 その他
(1)
寺院をはじめとする観光施設等の撮影許可、撮影動画及び画像等の利用許
諾及びその他成果物作成に必要となる素材等の利用許諾に必要となる書類
作成等を実施すること。
(2)
本仕様書に記載がない事項、または仕様について疑義が生じた場合は、協
11
議して解決するものとする。
以上
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