特集 2 2万円で“2台目”が手に入る “超小型PC” 話題の 最新活用術 2万円前後から買える“手のひら”サイズのデスクトップパソコンが流行の兆しを見せている。 超小型パソコンが持つメリットからその活用法までを解説しよう。 (中村 稔、福田 和宏=ライター) ●手のひらサイズのパソコンが増加中 ここ 1 年、パソコンの新たなカテ ゴリーとして話題を呼んでいるのが 超小型のパソコン(以下、超小型パ ソコン)だ。リンクスインターナシ ョナルの「LIVA」シリーズやマウス コンピューターの「m-Stickシリーズ MS-NH1」など、新製品が次々に登 図 1 ここ 1 年の間、従来の省スペースデスクトップよりも小さい超小型パソコンが相次いで登場し ている。左はリンクスインターナショナルの「LIVA」シリーズ、右はマウスコンピューターの「m-Stick シリーズ MS-NH1」 場している(図1) 。 その魅力は、本体のコンパクトさ に尽きる。超小型パソコンの明確な 定義はないが、一般的には本体サイ ズが約 10cm 四方、あるいはそれ以 下のパソコンを指す。A4 判ノート に比べて半分以下のサイズだ(図 2) 。 図 2 超小型パソコンの本 体サイズは、A4 判ノートと ほぼ同等である本誌の 3 分 の 1 から 4 分の 1 程度 超小型パソコン 一般的な店頭売りデスクトップ CPU性能 △ 動 作 周 波 数 が 低 い モ バ イル 向 け CPUを搭載したモデルが大半 拡張性 × USBが1つから3つ程度しかなく 拡張手段が乏しい ○ USBを4つ以上搭載するモデルや、 拡張スロットを備えるモデルがある 手軽さ △ キーボードやマウスなど別途用意す るものが多い。マニュアルも簡易的 ○ 不可欠な周辺機器やマニュアル類が 付属している サイズ ○ 本体サイズが10cm四方の製品が多 数。手のひらに載るモデルもある △ 省スペースモデルでも設置面積は ある程度占める 消費電力 ○ 数W~10W程度 △ 数十W以上 ○ 動作周波数が高いCPUを 搭載する場合が多い 図 3 超小型パソコンは、一般的な店頭売りデスクトップパソコンに比べてサイズや消費電力に強み がある。その一方で性能や拡張性、手軽さの面で劣る 日経パソコン 2015.1.12 は 5 万円以上が相場なのに対し、超 小型パソコンは 2 万円から 3 万円程 度と手を出しやすい。 ●一般的なデスクトップパソコンとの比較 40 価格も安い。通常のデスクトップ 小型ゆえのメリット 超小型パソコンの特徴を端的に表 現すれば “ 安くて使い勝手の良いパ ソコン ” といえる(図 3、図 4) 。最 大の利点は、場所を選ばずに使える こと。ディスプレイの脇に置いても 存在感は小さい。一部製品は 200g を切る本体重量を実現している。こ うした製品であれば、ノートパソコ ンのように携帯することも可能だ。 接続先を選ばないのもメリット。
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