第6回 詩歌入選作品

第 六 回 天龍峡詩 歌募集
入選作 品集
応募 期間/平成 二十 五年 九月 一日~ 二十六年 八月 三十 一日
応募 数/ 四百十七点 (
俳句 百九十 三点 ・短歌 八十 五点 ・川柳 百三十九点)
■俳句部門
【特 選】
林 悠 司 先生選
吊 橋 へ舟 よ り 応 え 渓 若 葉
渓 谷 は永 久 に変 わ ら ず 紅 葉 道
峡 を ゆく 若 船 頭 や風薫 る
新 緑 の峡 に溶 け こ み舟 下 る
峡 下 る 櫓 音 に競 う 蝉 時 雨
夏 座 敷 わ け て も 峡 の鯉 料 理
雪 しまき 龍 角峯 も見栄 を切 る
原
岡田
北
長沼
宮下
須藤
勝利 (
神奈 川県 )
窪田
園田
幸雄 (
飯 田市 )
政子 (
飯 田市 )
孝道 (
埼 玉県 )
寧 (駒 ヶ根 市 )
昌司 (
高 森 町)
和家 (
飯 田市 )
剛 一(
静 岡県)
稔 (山 梨 県 )
応募 数 百九十 三点
天 龍 の霧 が 育 む 果 樹 の畑
後藤
り ゅう か く ほ う
伊 那 節 を 紅 葉 に聞 か せ 舟 下 る
貝 田 ひ でを (
熊本 県)
【佳
ろう お う
作】
逸】
老 鶯 や膝 を 並 べ て足 湯 し て
小 田中 準 一 (
千葉 県)
【秀
名 水 や 龍 吐 く 水 の温 み け り
三村
光子 (
神奈 川県 )
天 龍 に舟 歌 流 る 紅 葉 か な
1
紅 葉 も 燃 え 上 が って る 天 龍 峡
裸 木 の透 け て ま ば ゆ き 青 い空
晩 秋 に鳴 鶴 の書 は 重 み増 し
菅原
井上
原
安藤
隆道 (
東 京 都)
文子 (
神奈 川県 )
英 一 (
大 阪府 )
嘉子 (
飯 田市 )
万 緑 や 奇 巖 奇 石 の匂 ひ立 つ
本田
圭子 (
愛 知県)
め いか く
天 の川 天 龍 峡 と直 交 す
石川
道代 (
愛 知県)
愛子 (
松 川 町)
ち ふ み (阿 智 村 )
万 緑 の色 織 り な す や 天 龍 峡
牧田
亮 次 (駒 ヶ根 市 )
さ つさ つ
天 龍 の風 颯 颯 や 鯉 のぼ り
田中
市瀬
天 龍 の川 面 を 渡 る 百 合 の風
山 里 の湯 舟 に浮 ぶ 十 三夜
2
■ 短歌部門
【特 選】
応募 数 八十 五点
小木曽美恵 子 (
飯 田市)
林 利恵 (
飯 田市)
市丸 の龍峡 小唄が聞 え来 るそんな気 のする歌碑 に寄り そう
何時 の代 の名勝 天龍船下りきしる櫓 の音力 こもれり
【秀 逸 】
松尾 浩子 (
飯 田市)
坂野 加代 (
愛 知県)
生徒 ら ははし ゃぎ駆け ゆく吊り橋 の揺 れ静 まるを待 ち て渡り ぬ
雨上がり そよぐ青葉 の瑞 々し谷より湧きし霧棚引き て
朝霧 は淡 く流 るる吊り橋 より仰 ぐ山 々今朝 しずかなり
ち ふみ (
阿智村)
岡 田 孝道 (
埼 玉県)
原
昇り龍 のご とき に続く階段 を数える子ら の声 ひびきおり
【佳 作 】
こ や き ょう
姑射 橋 をくぐれば揺 るる山 ユリ の香 の流れくる天龍川下り
小 田中準 一 (
千葉県)
(
)
(
)
飯 田市
愛 知県
岐阜県
木 下 み つき (
飯 田市)
いにしえ は海原 となり し天竜川 ダム工事成り て今 は被災無 し
天龍峡梅 雨 の晴間 の 一時 の暑 さ忘 れる人 のやさしさ
小池 逸次
浩
加藤 幸 子
文化 の日決めてた づねし天龍峡今年 も来 ました魅 せられ て五年
天龍 のさくらや つつじ祝 いたる我母卒寿至福 の時 よ
宮崎
3
(
)
ま がい
今遠く磨崖 に刻 みし十勝 の風雨 に耐えし百十余年
舟頭 の余興 に拍手 と歓声 が天竜川 の空 にはじける
橋本
国雄
飯 田市
(
(
)
(
)
(
(
)
吊 り 橋 で か弱 き 乙 女 の ふり を す る
Y ・I 愛 知 県
原
)
も う 一杯 若 が え り 水 願 い こ め
犀 水 長 野市
)
四季 の彩 見 せ て和 ま す 渓 谷 美
海 苔 ち ゃん 静 岡 県
(
フ レ ー ム を 流 れ は み出 す 天 龍 峡
ぬら り ん 愛 知 県
)
(
)
(
)
(
)
(
雲 兵庫 県
)
神 田美 智子 東京都
孝 道 埼 玉県
青 柳 鬼 飯 田市
岡田
応募 数 百六十 二点
後藤 孝 子 愛 知県
家族 づれ孫 のほほえ み背 に受 け てほほえ みかよう初夏 の天龍
選】
■川柳部門
【特
逸】
地 図 に な い人 情 に あ う 天 龍 峡
【秀
り ゅう か く ほ う
龍 角 峯 見 上 げ て 測 る 龍 の姿 よ
木 漏 日 の川 に煌 め く 薄 緑
行
作】
投 網 待 つラ イ ン下 り のト ンビ か な
ら く ち ゃん 埼 玉 県
【佳
川 柳 も浮 か ぶ暇無 し 川 下 り
パ パ ラ ッチ 新 潟 県 )
ち ふみ 阿智村
白 蓮 に な り き る 妻 と手 を つな ぎ
4
(
(
)
)
(
■ 天龍峡 ふれあ い賞
【尾曽写真館賞 】
散 歩 千葉県
《天龍峡 のお店 や施設から の賞 です。
》
遊歩道歩 む この道夫婦道寄り添う影 に幸 せ の鐘鳴 る
【 こや堂賞 】
(
(
)
孫 と来 て天龍下れば散 るしぶき淡 く照らせる昼 の月あり
岡 田 孝道 埼 玉県
(
)
国雄 飯 田市
(
)
(
)
宮 田 賢三 (
兵庫県
)
(
)
光夫 埼 玉県
北野ま ゆみ 飯 田市
斉藤
(
)
山 田 秋米 東京都
(
)
(
)
剛 一静岡県
)
【峡泉賞 】
橋本
生徒 ら ははし ゃぎ駆け ゆく吊り橋 の揺 れ静 まる のを待 ち て渡り ぬ
坂野 加代 愛 知県
【辻本屋賞 】
今遠く磨崖 に刻 みし十勝 の風雨 に耐えし百十余年
【天龍峡温泉交流館賞 】
温泉 の音 に霧 を染 めゆく紅葉咲 く天龍峡 に憧れ て来 し
長 沼 昌司 高森 町
【天龍 ライ ン下り賞 】
投網待 つライ ン下り のト ンビかな
【時路屋賞 】
やま ゆり のかおり ほ のか にむかしそば
【広庭農 園賞 】
風越 の山を みながら玉廻し光を浴びてリ ンゴ喜 ぶ
【 フクザ ワ賞 】
赤黄色木 々にさしたる陽光 と青 き流れる天龍峡
【三輪楽雅堂賞 】
須藤
生徒 ら ははし ゃぎ駆け ゆく吊り橋 の揺 れ静 まるを待 ち て渡り ぬ
坂野 加代 愛 知県
【龍峡亭賞 】
龍峡 に女将 三代 ほととぎす
5
(
)
【り んご足湯賞 】
天竜 の色 に染 まり し足湯舟
中村 与 一須 坂市
(
)
* 一部、作 品 の漢字 や仮名遣 いを修 正させて頂 いて いる場合 があります。
また、天龍峡 では、 「
天龍峡」 の 「
り ゅう」 の字 を 「
竜」 ではなく 「
龍」を推奨 しており、
そ のよう に変更 させて頂 いて いる場合 がありますがご了承下さ い。
なお、誤字脱字 がありましたらご容 赦下さ い。
天龍峡観光再生実行委員会
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