P159-175_2C_CID4.1 13.9.11 18:34 ページ171 ペヤプラス、ペヤプラス・エア(アタッチメント付タイプ)の 耐風圧性能について ペヤプラス、ペヤプラス・エアは使用する場所(要求される設計風圧力)、ガラスの構成、アタッチ部材の仕様によって、使用可否 の確認が必要です。 以下の手順で使用可否をご確認ください。 ①−1 要求される設計風圧力の確認 ①−2 設計風圧力が2800Pa以下であること ② 設計風圧力に対応するガラス構成の確認 要求される設計風圧力は、平成12年建設省告示第1458号に示された方法を基本にして算出してください。 (旭硝子板ガラス建材総合カタログ技術資料編4−1「板ガラスの耐風圧設計」参照) 戸建住宅の場合は、一般的に以下の耐風圧性能が求められます。 戸建住宅の選定の目安(一般地域) 800Pa 1200Pa 1600Pa 1階 ◎ ◎ ◎ 2階 ○ ◎ ◎ 3階 ○ ◎ 技 術 サ ポ ー ト ・ ご 注 意 ※要求される設計風圧力が2800Paを超える場合は使用することはできません。 ガラスの許容荷重(告示第1458号による)より要求される設計風圧力に対する面積制限を確認します。 ガラス① 中空層 ガラス② 3 3 4 4 5 6 6 3 3 A・AR A・AR A・AR A・AR A・AR A・AR A・AR A・AR A・AR 3 F4K 4 F4K 5 6 F6K FL3+FL3 F3K+FL3 許容荷重 N {kgf} 2362 241 1535 157 3600 367 2160 220 5062 516 6750 688 4050 413 3033 309 1819 185 1200Pa 1.96 1.27 3.00 1.80 4.21 5.62 3.37 2.52 1.51 設計風圧力に対する面積制限(㎡) 1600Pa 2000Pa 2400Pa 2800Pa 1.47 1.18 0.98 0.84 0.95 0.76 0.63 0.54 2.25 1.80 1.50 1.28 1.35 1.08 0.90 0.77 3.16 2.53 2.10 1.80 4.21 3.37 2.81 2.41 2.53 2.02 1.68 1.44 1.89 1.51 1.26 1.08 1.13 0.90 0.75 0.64 [設計風圧力に対する面積制限の計算例] (例) ガラス構成:5−A−5 において、要求される設計風圧力が2000Paの場合 面積制限 = 許容荷重5062N ÷ 設計風圧力2000Pa = 2.53㎡ ③−1 ペヤプラスの最大・最小寸法を確認 ③−2 ペヤプラスの制約面積を確認 選択したガラス構成がP50、51に掲載している製作範囲一覧表の最大寸法、最小寸法の範囲内であることを確認 します。 (例) 引き違い窓:PH16 ,ガラス構成:SBU4−AR8−FL4 ,ペヤプラス寸法:2000mm×1200mm 製作範囲 “G”⇒ 最大長辺2322mm>2000mm ,最大短辺1322mm>1200mm ⇒ 製作範囲OK 選択したガラス構成がP50、51に掲載している製作範囲一覧表の制約面積の範囲内であることを確認します。 (例) 引き違い窓:PH16 ,ガラス構成:SBU4−AR8−FL4 ,ペヤプラス寸法:2000mm×1200mm=2.4㎡ 製作範囲 “G” ,長辺1500mm超え ⇒ 制約面積2.81㎡ > 2.4㎡ ⇒ 製作範囲OK ■ ペヤプラス耐風圧検討例 地域:東京23区 建物高さ:20m 検討ガラス構成:SBU4−AR8−FL4 サイズ:800mm×2000mm = 1. 6㎡ アタッチメントタイプ:引き違い窓用(PH16) ①要求される設計風圧力の確認 平成12年建設省告示第1458号に示された方法を基本にして算出します。 (旭硝子板ガラス建材総合カタログ技術資料編4−1 「板ガラスの耐風圧設計」参照) 要求される設計風圧力を算出する際に用いられる再現期間は、特に指示のない限りは以下の値を標準として使用します。 ・戸建住宅(告示1458号の基準風速) 50年 ※特にビルやマンションでは、高層の場合、要求される設計風圧力が ・一般的な建築物 100年 大きくなる傾向があります。十分に安全性を確保してペヤプラスが 使用可能であることをご確認ください。 ・高さ60mを超える建築物 200年 ここでは再現期間100年とし、技術資料編の4−1−11ページの早見表より、要求される設計風圧力を確認。 要求される設計風圧力 = 2153Pa < 2800Pa(設計風圧力の上限) ②設計風圧力に対応するガラス構成の確認 ガラスの許容荷重とガラス寸法から、設計風圧力を算出します。 ガラス許容荷重(N) ÷ガラス面積(㎡) =ガラス設計風圧力(Pa) 3600 (N) ÷1. 6 (㎡) =2250Pa 要求される設計風圧力:2153Pa < ガラスの設計風圧力:2250Pa ガラスの設計風圧力が要求される設計風圧力より大きいため使用可能。 ③ペヤプラスの製作範囲を確認 P50の製作範囲一覧より検討ガラス構成の製作範囲を確認します。製作範囲は “G” 。 製作範囲 “G” =最大長辺:2322mm,最大短辺:1322mm,制約面積:2.81㎡(引き違い窓、長辺1500mm超え) ③−1 最大寸法・最小寸法を確認 最大長辺2322mm>2000mm , 最大短辺1322mm>800mm ⇒ 製作範囲OK ③−2 制約面積を確認 制約面積2.81㎡(長辺1500mm超え) > 1.6㎡ ⇒ 製作範囲OK よって、この場合は使用することができます。 171
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