PCI-19-19 聴覚フィードバック装置利用によるYES/NO判定精度の向上 ―残存機能の活用― Improvement of yes/no judgment accuracy using a feedback system ―Using remaining function― ○舩山朋子 (OT) 1),木暮嘉明 (統計物理) 1),木村亮太 (OT) 2),三浦美紀 (OT) 3), 内田恭敬 (電子工学) 1) 1) 帝京科学大学, 2)磯子中央病院, 3)横浜YMCA学院専門学校 Key words: IT and/or Adapted equipment,Quality of life,NIRS 【はじめに】 筋委縮性側索硬化症(以下ALS)をはじめとするTLS(totally locked in state)患 者が利用する脳機能測定型YES/NO(以下Y/N)判定装置は,生活の質を維持する上で重要な福祉機 器である.しかし,近赤外分光法(NIRS)Y/N判定は36秒要する等,判定精度や測定時間において 問題がある.このため,我々は測定された酸化ヘモグロビン(Oxy-Hb)変化を音程で確認できるY/ N判定連動型聴覚フィードバック装置(以下AF装置)を開発した.【目的】本研究の目的は我々が開 発したAF装置の有用性を調査することである.NIRS型脳血流量測定装置(YN-502;エクセルオブ メカトロニクス社)に連動させY/N判定精度向上から判定時間短縮を検討した.【方法】対象は健常 成人27名(平均年齢42.2歳).AF装置を使用し安静とカップ把持のタスクを30・20・10・5秒毎 実施した.YN-502で前頭部Oxy-Hb量を測定しスペクトル解析を加え分析した.帝京科学大学「倫 理審査委員会」の承認を得て実施した.【結果】10秒の測定でも70%以上の被験者でタスク時にOxyHb増加と脈拍変化(0.8~1.6Hz最大スペクトル移動)がみられた.【結論・考察】今回の調査で10 ~20秒によるY/N判定の可能性が示唆された.Oxy-Hb量にスペクトル変化も解析に加えることでY/ N判定精度が高まると考えられる.【作業療法への貢献】今回は健常者の調査であるがALS患者の残 存機能を活用しているためALS患者への効果も期待できる.
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