地球館3F講義室設備調達および 入替業務 入札仕様書 平成26年7月11日 独立行政法人 国立科学博物館 目次 I. 応札者の条件 .................................................................................................................................... 3 II. 本調達の概要 .................................................................................................................................... 3 III. 調達内容 ............................................................................................................................................ 3 1. 調達範囲 ........................................................................................................................................ 3 2. 納入に関して ................................................................................................................................ 4 3. 納入物 4. 納入場所 ........................................................................................................................................ 4 5. 納入期日 ........................................................................................................................................ 4 6. 検収方法 ........................................................................................................................................ 5 7. 別紙資料 ........................................................................................................................................ 5 IV. V. 各 3 部提出 ............................................................................................................ 4 調達物品の技術的要件 .................................................................................................................... 6 1. 大型映像機器 ................................................................................................................................ 6 2. 映像音響制御システム機器及び機器収納ラック .................................................................... 7 3. 施工要件 ...................................................................................................................................... 11 4. 既設機器撤去・補修作業 .......................................................................................................... 11 保守・運用要件 ................................................................................................................................... 12 1. 保守について .............................................................................................................................. 12 2. 運用について .............................................................................................................................. 13 2 I. 応札者の条件 1. 過去 10 年間に、博物館等の施設において本調達で更新予定のシステムと同様または 類似システムの導入実績があること(別途実績を記載し、資料を提出すること。様式自由。 ) 。 2. 国際標準化機構の ISO/IEC27001 による認証取得事業者であること(登録証の写しを添付 すること。 ) 。 3. 国際標準化機構の ISO9001 を取得している組織であること(登録証の写しを添付するこ と。 ) 。 4. 社内に大型映像表示システムの設計、構築に関する専門の部署を有していること(組織図 等それを証する書面の写しを添付すること。) 。 5. 経営の状況または信用度が極度に悪化していないと認められるものであり、適正な契約の 履行が確保される者であること。 II. 本調達の概要 国立科学博物館(以下「当館」という)の地球館 3 階講義室にて運用中の大型映像表示シ ステムと調整室内の過去に運用されていた映像送信設備の調達入替業務の発注である。 現状、講義室にて運用中の大型映像表示システムでは、プロジェクター輝度の著しい低下 や音声が出力されない等の不具合が発生するといった課題があり、メーカーサポートも終了 し、修理対応もできない状況となっている。 このような状況を考慮し、大型映像表示システムの改修と部分修理作業一式、更に調整室 内の既設機器を撤去し有効スペースの確保を実施することにより、利用者への安定した設備 提供と万全なサポート体制の確保を行い、設備の有効活用と利用者満足度の維持・向上を図 ることを目的としている。 III. 調達内容 1. 調達範囲 本調達の範囲は、本仕様書に記載する事項を実現するために必要な大型映像機器、映像音 響制御システム機器及び機器収納ラックなどの機材調達と、設置および機器間配線、機器調 整、撤去等の作業であり、各調達項目は利用可能な状態になるまでのすべての業務一切を含 むものである。 3 2. 納入に関して ①本調達システムの設置・設定・調整・撤去については、当館の開館時間を考え作業を実施す ること。本システム関連作業等により当館の開館時間に影響を及ぼすことのないよう十分な 吟味をしたスケジュール作成をすること(システム更新に伴う作業のための一部、もしくは 全館の閉鎖は一切行なわないものとする)。 ②受託者は当館職員及び当館職員が指示した者(保守運用担当者等)の指示に従い、設置工事 を行うこと。 ③納入当初に当館職員が支障なく行えるよう操作説明を実施すること。 ④「調達物品の技術的要件」の仕様・機能を満たすために必要な機材は本調達において全て導 入すること。 ⑤既存部材・パーツに関しては、当館職員と協議の上、問題の無きことが確認できれば、利用 可能とする。尚、その場合、納入後1年間の動作保証をすること。万が一、既存品の利用に おいて問題が生じた場合は、速やかに受注者の責任において、仕様・機能を満たす物を、新 規納入すること。 3. 納入物 各 3 部提出 ①機器構成表 ②簡易操作シート (利用者が簡単に操作できるための簡易マニュアル) ③納入機器の単体説明書 ④システム系統図 ⑤運用支援・保守体制表(1年間の商品無償修理体制表) 4. 納入場所 〒110-8718 東京都台東区上野公園 7-20 国立科学博物館 地球館 5. 納入期日 2014 年 9 月 12 日 4 実運用開始日(新システム移行実施日) 納入日翌日から 6. 検収方法 本調達の検収方法は、システム機器の設置、調整、総合動作テスト、及び当館への取扱説 明が完了し、納入物がすべて納入されたことを確認して検収とする。 7. 別紙資料 別紙資料① 講義室および調整室図面(平面図・断面図・展開図) 別紙資料② 平面概要図 別紙資料③ システム系統図 5 IV. 調達物品の技術的要件 1. 大型映像機器 <概要> 本システムは、講義室内に設置する大型映像表示機器と、それら各機器を制御する制御シ ステム等からなり、新規購入機器と再利用する機器で構成される。 以下詳細を明記する。各提案機器については要求仕様を満たすものであること。 1.1 プロジェクター関連機器 1式 本プロジェクター関連機器は、機器ラック内制御機器からの映像信号をスクリーンへ投写 するプロジェクター及びその関連機器であり、以下の仕様を満たすものであること。 ・プロジェクター本体 (1)高輝度・高画質・高コントラストを実現する3チップ DLP 方式を採用しているプロジ ェクターであること。 (2)光出力は 10600lm 以上であること。 (3)解像度は 1920 ドット×1200 ドット以上に対応していること。 (4)コントラスト比は 10000:1以上であること。 (5)レンズ光軸シフトは、以下の範囲で調整可能なこと。 上下(電動) :スクリーンセンターより±55% 左右(電動) :スクリーンセンターより±20% (6)既設スクリーン(アスペクト比 4:3/サイズ 250 インチ)に、アスペクト比 16:10/ サイズ 150 インチ以上で映像を投写可能な装置(レンズ等)一式を含むこと。 (7)使用中にランプが1灯切れても、他のランプで投写を継続できる、信頼性の高い複数 ランプによる光学システムを採用していること。 (8)接続端子として、HDMI入力端子を1系統以上有し、システムでの接続に際しては HDMI接続とすること。なお、機器ラック内制御機器とプロジェクターとの接続に 際して、HDMI信号延長受信器などが必要な場合は、それらの機材も一式含めるこ と。 (9)PJLink に対応し、有線 LAN による遠隔管理・操作が可能であること。 (10)エアーフィルターの自動清掃機能を有すること(最低 12,000 時間は清掃不要) 。 (11)運転の異常を LED 表示などにより検出する自己診断機能を有すること。 (12)メンテナンスが容易に行なえるよう本体後面からランプ交換できる構造であること。 6 ・プロジェクター制御システム (13)下記機能を有する、制御システムを含めること。なお、受注者は、既存制御システ ムを解析し(システムに関する情報は、受注者のみに開示し、当館以外への持ち出しは不可 とする)、同等の制御を実現することとする。 1.2 ① 電源制御機能 ② 入力セレクト対応機能(RGB1、RGB2、ビデオ、S ビデオ、等) ③ シャッターコントロール機能 ④ エマージェンシーコントロール登録・解除機能 ⑤ エラー表示機能 その他 以下の機器については既設利用とする。 ・固定式スクリーン(アスペクト比 4:3/サイズ 250 インチ)×1 型番:特型 2. 映像音響制御システム機器及び機器収納ラック <概要> 本機器は、システムの利用に必要な映像音響制御システム機器および、それらを設置する 機器収納ラック等であり、以下の仕様を満たすものであること。 2.1 HDMI 対応マルチスイッチャー 1式 (1)映像・音声入力はデジタル×4 系統、アナログ×4 系統以上を入力可能であること。 (2)映像・音声出力はデジタル×2 系統以上を出力可能であること。 (3)HDMI規格およびHDCP規格に準拠していること。 (4)HDMI対応スキャンコンバータを内蔵していること。 (5)機器本体の前面パネルにて、出力映像・音声の選択が、プロジェクター(補助ディス プレイ) 、事前確認モニターそれぞれ個別に選択可能であること。 (6)機器ラックにラックマウント設置すること。 7 2.2 ワイヤレス受信機 1式 (1)800MHz 帯のワイヤレス受信機であること。 (2)最大4波まで利用可能であること。 (3)既設ワイヤレスアンテナ(WX-4950A)及び、既設ワイヤレスマイク(WX-4100B,WX-4300B) を利用可能であること。 (3)混信等が発生しないよう、周波数設定を綿密に行うこと。 (4)機器ラックにラックマウント設置すること。 2.3 デジタルオーディオミキサー 1式 (1)音声入力はモノラル×8 系統、ステレオ×4 系統以上を入力可能であること。 (2)音声出力はメイン出力×2 系統、モノラル出力×2 系統、録音出力×1 系統以上を有し ていること。 (3)ハウリングサプレッサー機能を有していること。 (4)4 パターン以上のパターンを登録可能なパターンメモリー機能を有していること。 (5)機器本体の前面パネルにて、音量調整、パターン変更等の操作が可能であること。 (6)機器ラックにラックマウント設置すること。サイズは2U以下の省スペース設計であ ること。 2.4 デジタルパワーアンプ 1式 (1)定格出力は 120W×2 チャンネル(8Ω)以上であること。 (2)増幅方式は D 級増幅方式であること。 (3)周波数特性は 20Hz~20kHz であること。 (4)機器ラックにラックマウント設置すること。サイズは1Uの省スペース設計であるこ と。 2.5 事前確認モニター 1式 (1)10.1 型以上のワイドモニターであること。 (2)輝度は 250cd/㎡以上であること。 (3)コントラスト比 500:1 以上であること。 (4)1W×1 のスピーカーを内蔵していること。 (5)機器ラックに棚等を用いて平置き設置すること。 8 2.6 電源スイッチパネル 1式 (1)下記、2つの電源スイッチを有していること。 ・主電源スイッチ ラック内全ての機器の電源をON,OFFが可能。 ・プロジェクター電源スイッチ プロジェクターの電源ON,OFFが可能。 プロジェクター制御システムと連動して動作すること。 (2)自照式メカスイッチであること。 (3)機器ラックにラックマウント設置すること。 2.7 機器制御ユニット 1式 (1)機器収納ラック内、すべての機器の一括電源制御が可能であること。 (2)既設 Blu-Ray/DVD デッキ、VHS デッキ、カセットデッキ、CD デッキ、MD デッキの制御 が可能であること。 (3)非常放送設備と連動し、万一の場合には自動的に電源を制御し非常放送を優先する機 能を有すること。 (4)今後のシステム増設に備えて、増設用制御出力端子を有していること。 (5)機器ラックにラックマウント設置すること。 2.8 機器収納ラック 1式 (1)既設機器及び、上記 2.1~2.6 の機器をラックマウント設置可能な収納スペースを有す ること。 (2)鍵付き開閉扉を有していること。 (4)室内機器やレクチャー卓などラック以外の機器との配線・接続については、メンテナ ンスを考慮し、接続端子部を用いて接続すること。 (5)EIA 規格:19 型ラックであること。 (6)高さ 1600mm×幅 600mm×奥行 600mm 以上のスチール製ラックであること。 2.9 レクチャー卓 1式 (1)高さ 1100mm×幅 650mm×奥行 640mm 程度の卓であること。 (2)パソコンやOHCなどの持込機材に備えて、天板スペースは幅 600mm×奥行 580mm 9 以上のスペースを確保可能なこと。 (3)鍵付き強化ガラス扉を有していること。 (4)以下の接続端子を有している外部入力パネルを設置すること。 ・パソコン/OHC用 アナログ RGB(D-SUB15pin、ステレオミニ)×2 ・AV機器用 アナログAV(RCA VIDEO、L、R)×1 ・HDMI用 HDMI×1 ・LAN 接続用 RJ-45×1 ・電源 AC100V コンセント×2 (5)キャスター付きで可搬可能であること。なお、機器ラックとの接続ケーブルについて は、5m 程度の余長をとり、前方で移動可能なよう考慮すること。 2.10 その他 以下の機器については既設利用可能とする。 ・スピーカー(左右)×各1 型番:WS-AT80 ・ワイヤレスアンテナ×2 型番:WX-4950A ・ワイヤレスマイク(ハンド型) 型番:WX-4100B ・ワイヤレスマイク(タイピン型) 型番:WX-4300B ・Blu-Ray/DVD デッキ×1 型番:DMP-T1000 ・VHS デッキ×1 型番:AG-5710 ・カセットデッキ×1 型番:RS-BX4010 ・CD デッキ×1 型番:SL-P3815Z ・MD デッキ×1 型番:MD-801R MKⅡ なお、既設機器を引き続き利用する場合は、受注者にて納入後1年間の動作保証をすること。万 が一、既設機器の利用において問題が生じた場合は、速やかに受注者の責任において、仕様・機 能を満たす物を、新規納入すること。 10 3. 施工要件 <概要> 上記、1.「大型映像表示システム機器」及び2「映像制御システム機器及び機器収納ラッ ク」の設置・施工については以下要件を満たすこと。 (1)本システムの稼動に必要な配線工事については、下記の通り、各機器間全てについて 行うこと。配線にあたっては、ケーブル及びモール・配管等が露出しないよう、床下 や壁内配線とすること。 ・プロジェクター~機器収納ラック ・ワイヤレスアンテナ~機器収納ラック ・スピーカー~機器収納ラック ・機器収納ラック~レクチャー卓 (2)プロジェクターの設置については、当館の指定場所の天井面に天吊金具を用いて設置 すること。必要な金具類は一式含むこと。 (3)機器収納ラックの設置については、当館職員が指示した場所に、耐震設置を考慮して 設置すること。 4. 既設機器撤去・補修作業 <概要> 講義室内バトンシステム設備改修と調整室内既設設備の撤去及び床張替え作業を行い、有 効スペースの確保をし、別用途へ利用可能な状態へ改修する。 本作業にて、補修など、既存復旧が必要な場合は、受注者が全て行うものとし搬出された撤 去品は、当館職員の指示に従った所定の場所に移動、受注者が廃棄すること。 4.1 講義室内バトン撤去 (1)室内天井のバトン 2 本を撤去すること。 (2)撤去後、制御ケーブルや電源ケーブル等が不動状態を確保できるように処理を行い、 天井から落下しないよう安全に配慮した端末処理を行うこと。 (3)バトンに関係する全ての既存線は、当館職員と協議の上、安全に配慮した端末処理を 行うこと。 (4)バトン撤去に伴い、既存吊物機構操作盤の制御部についてもバトン部の制御を不使用 11 にする改修を行うこと。その際、制御エラーを起こさないように処置をすること。ま た、既存の照明制御部等に影響を及ぼさないこと。 4.2 講義室内カメラ撤去 (1)講義室内天井取付のカメラ 2 台を撤去すること。なお、回転台等一式撤去すること。 (2)カメラに関係する全ての既存配線は、当館職員と協議の上、安全に配慮した端末処理 を行うこと。 (3)撤去後、天井面開口部を同系色の板金等で補修をすること。 4.3 調整室内既設設備撤去 (1)調整室内のすべての既設設備(操作卓+映像送信設備機器+システムラック他)の撤去 をすること。 (2)調整室内の付属機器を撤去すること。 (当館職員により別途指示) (3)撤去後、配線ならびに端末は、安全に配慮した処理を行い当館職員と協議の上、撤去 すること。 4.4 調整室内床張替え (1)上記 4.3 撤去に伴い、調整室内の床の張替え及び補修を行うこと。 なお、フリーアクセス床部材は既存と同じ部材を用意すること。既存と同じフリーア クセス床部材の用意ができない場合は、新規部材での全面張替えにて対応すること。 (2)補修に際して、必要な部材は全て受注者にて用意し、タイルカーペットを敷くこと。 V. 保守・運用要件 1. 保守について 本調達で新規導入したハードウェアの不具合については、1年間の無償修理対応(ランプ 等の消耗品は除く)とすること。また、最低5年間の修理部品の供給補償をすること。 以上を踏まえ、以下条件を満たす保守体制を構築可能であること。 ①障害の受付及び技術支援受付窓口は一本化すること。 ②連絡体制及び担当保守員を含む保守体制を記載した資料を提出すること。 12 ③本調達に関わるシステム及びアプリケーションについての運用及び操作方法に関わる 問い合わせは当館内で直接対応する他に、電話、FAX 及び電子メール等により対応するこ と。 ④システムの保守対応時間は原則として、1 年間を通じて終日(当館開館日時、土・日・祝 日含む)対応すること。 ⑤上記1年間の保証期間内にシステムにおける障害が発生した場合、当館からの連絡後、原 則 2 時間以内に保守員が到着し、一次対応を可能とすること。 2. 運用について ①本調達における各システムについて、運用に必要となる操作一式を、当館職員及び当館職 員が指示する者(保守運用担当者等)に研修会を実施し当館職員が了承するまで行うこと。 なお、不足資料が発生した場合、随時提出すること。 ②当館職員及び当館職員が許可する者(保守運用担当者等)からの運用上の問い合わせには 迅速に対応すること。 【入札時における提出資料】 ①本調達で更新予定のシステムと同様または類似システムの導入実績がわかる資料 ②ISO/IEC27001 登録証の写し ③ISO9001 登録証の写し ④納入体制表 ⑤連絡体制及び担当保守員を含む保守体制を記載した保守体制表 ⑥詳細見積書 ⑦機器詳細カタログ・仕様書 ⑧本仕様書すべての項目に対する回答書 ⑨システム系統図 13
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