平成 27 年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・ 延長 ) (国土交通省自動車局旅客課) 制 税 度 名 バリアフリー車両に係る自動車重量税の特例措置の延長 目 自動車重量税 要 バリアフリー対応バス・タクシー車両に係る特例措置(自動車重量税の免税 (初回(新車新規検査時)のみ))を3年間延長する。 望 対象車両 ○ノンステップバス ○リフト付きバス ○ユニバーサルデザイン(UD)タクシー の 内 【関係条文】 ・租税特別措置法第 90 条の 13 第 1 項 ・租税特別措置法施行規則第 40 条の 3 第 1 項から第 4 項まで 平年度の減収見込額 - 百万円 容 (制 度 自 体 の 減 収 額) ( - 百万円) (改 正 増 減 収 額) ( - 百万円) ⑴ 新 設 ・ 拡 充 又 は 延 長 を 必 要 と す る 理 由 政策目的 高齢者、障害者を含むすべての人々が安心して生活することができるよ う、一体的・総合的なバリアフリー化等を推進する必要がある。 総合的なバリアフリー化の状況については、旅客施設、建築物等の整備に 対する補助等の支援、市町村が作成する基本構想の作成促進等により、目標 達成に向けて着実に進んでいる。一方、構造等の制約により整備が困難な施 設の顕在化、地方部への展開に対する要請などの課題もあり、バリアフリー 施策は道半ばの状況にある。このため、平成 22 年度末にバリアフリー法に基 づく基本方針を改正し、より高い水準の目標設定等を行ったところであり、 当該目標の達成を目指す等一体的・総合的なバリアフリー化を引き続き推進 しているところである。 このような状況の下、バス・タクシー事業については、地域住民の日常生 活に不可欠な足としてサービスの維持・改善を図るとともに、人々の社会参 加の機会の確保や環境にやさしい交通体系の構築を図っていく必要があり、 地域における社会的使命の重要性が益々拡大しているところである。 本要望は、一定のバリアフリー車両に係る特例措置を延長することによ り、ノンステップバス・リフト付きバスや福祉タクシー(UDタクシーに限 る)の普及促進を図り、高齢者や障害者等の利便性・安全性を向上させるも のである。 ⑵ 施策の必要性 ノンステップバスについては、中古車市場が未成熟であり、かつ新車にあ ってはワンステップバスと比べて高価であること、座席数が少なく長距離路 線が多い地域において敬遠されていることなどの課題があり、また、リフト 付きバスについては、通常の車両と比べて高価であること、トランクルーム のスペースが3分の2程度に制限されてしまうことなどの課題が明らかにな っている。 このように、バリアフリー車両は公共交通事業者にとって導入費用がかさ む一方、直接的な需要増に結び付かない投資であるため、特例措置を延長す ることにより、バス・タクシーのバリアフリー化を一層推進する必要があ る。 また、2020 年(平成 32 年)の東京オリンピック・パラリンピックの円滑 な実施を目指し、首都圏を中心として、交通機関等の先進的なバリアフリー 化を実現させるため、目標達成に向けて普及促進を加速させていく必要があ る。 今 回 政策体系 における 政策目的の 位置付け 政策目標2 の 良好な生活環境、自然環境の形成、バリアフリー 社会の実現 施策目標3 総合的なバリアフリー化を推進する 業績目標 13 バリアフリー化された車両等の割合 に 性 望 合 理 要 (平成 32 年度末までの目標) ・ノンステップバス 約 70% ・リフト付きバス 約 25% ・福祉タクシー(UD含む) 約 28,000 台 政 策 の 達成目標 租税特別措 3年間 置の適用又 平成 27 年 5 月 1 日~平成 30 年 4 月 30 日 は延長期間 関 連 同上の期間 中の達成 目 標 (平成 29 年度末までの目標) ・ノンステップバス 約 59% ・リフト付きバス 約 17% ・福祉タクシー(UD含む) 約 23,000 台 有 効 性 政策目標の 達成状況 (平成 24 年度末の達成状況) ・ノンステップバス 約 41.0% ・リフト付きバス 約 3.6% ・福祉タクシー(UD含む) 約 13,856 台 要 望 の 措 置 の 適用見込み (平成 27 年度の適用見込み) ・ノンステップバス 約 1,500 台 ・リフト付きバス 約 50 台 ・UDタクシー 約 1,500 台 要望の措置 の効果見込 み(手段とし ての有効性) バス・タクシーのバリアフリー化については、施設等の整備・ 導入時に多額の費用がかかるところであるが、特例措置を延長 することにより、導入に対するインセンティブになることが見 込まれる。 当該要望項 目以外の税 制上の支援 措 置 自動車取得税 ・ノンステップバス ・リフト付きバス 乗車定員 30 人以上 乗車定員 30 人未満 ・UDタクシー 相 当 予算上の 措置等の 要求内容 及び金額 取得価額から 1,000 万円控除 取得価額から 650 万円控除 取得価額から 200 万円控除 取得価額から 100 万円控除 地域公共交通確保維持改善事業:363 億円の内数(平成 27 年度) 性 上記の予算 高額なバリアフリー車両の普及を促進するため、補助金の他 上の措置等 に本特例措置により自動車取得者の負担軽減を図る。 と要望項目 との関係 要望の措置 の妥当性 これまでの租税特別措置の適用実績と効果に 関連する事項 租税特別 措 置 の 適用実績 公共交通機関のバリアフリー化については、施設等の整備・ 導入時に多大な費用がかかるため、これらの整備を促進するた めには、設備等の導入に対するインセンティブを与えることが 必要であり、租税特別措置も含めた総合的な施策を講じること が相当である。 ・ノンステップバス ・リフト付きバス ・UDタクシー 平成 25 年度 1,074 台 3台 169 台 平成 24 年度 754 台 8台 262 台 租特透明化 - 法に基づく 適用実態 調査結果 租税特別措 置の適用に よる効果 (手段として の有効性) 前回要望時 の達成目標 本特例措置は、事業者に高額なバリアフリー車両導入に対す るハードルを引き下げ、導入のインセンティブとして有効であ る。 - 前回要望時 からの達成 度及び目標 に達してい ない場合の 理 由 これまでの 要 望 経 緯 - 平成24年度 創設
© Copyright 2024 ExpyDoc