セミナーのお知らせ

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『超伝導量子メタマテリアルにおける電磁場応答の理論研究』
浅井
栄大(産業技術総合研究所)
2014 年 1 月 31 日(金)16:30­18:00
東京理科大学 葛飾キャンパス 講義棟 7 階 教養ゼミ室
近年、新たな電磁波制御技術としてメタマテリアルが注目されている。メタマテリアル
は対象とする電磁波の波長に比べて十分小さな「人工原子」と呼ばれる微小構造体から構
成される人工物質で、人工原子の形状や配置によって誘電率や透磁率を自在に制御する事
ができる。しかし、従来のメタマテリアルは古典電磁気学の限界を超えた電磁波制御を行
う事が出来ない。それに対し、近年量子ビットを人工原子とする量子メタマテリアル
(QM)が大きな注目を集めている[1]。QM においては人工原子の量子状態を制御する
事で、古典メタマテリアルでは達成できない新奇な電磁場制御が可能となる。
そこで本研究では、超伝導量子ビットから構成される一次元量子メタマテリアル
(1DQM)の電磁波応答特性を理論的に調べた。1DQMは量子ビットの状態を反映して極め
て多彩な電磁場応答を示すことが明らかになった。講演では、主に磁場下で生じる特異な
量子渦状態及び人工超伝導体の可能性について議論したい。
[1] A. Rakhmanov et al., PRB 79, 184504 (2009)
問い合わせ:山本貴博(工学部第一部・教養教室)