第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 ピッチファクタがZ軸特性に及ぼす 影響についての基礎的検討 越谷市立病院 放射線科 ○関根 貢 村本 圭祐 土谷 貴大 國井 琢矢 矢部 智 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 背景 ・当院で稼動しているMSCT装置、SOMATOM Definition Edge(SIEMENS社製)は、PitchFactor(以下PF)が変化しても ノイズ特性や空間分解能(X-Y面)等、PFによる画質への影 響があまりないと言われている。 ・最近のMSCT装置ではコーン角の影響を考慮した再構成 法により実効スライス厚においても同様である。 ・しかし、実効スライス厚の変動の有無は厚いスライス厚で の報告はあるが薄いスライス厚での報告はあまり見受けられ ない。 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 目的 ・最小スライス厚及び任意のスライス厚のSSPよりFWHMを 求め、それらにおけるPFとZ軸特性の関係を把握する。 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 使用機器 ・MSCT装置 : SOMATOM Definition Edge (SIEMENS社製) ・ファントム : Catphan ファントム600 (Phantom Laboratory社) ・画像解析ソフト: Image J、Excel ・WS : Virtual Place (AZE) 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 検討項目 ①最小スライス厚とPFの関係 ②MTFzとPFの関係 ③設定スライス厚とPFの関係 ④profile curveの比較 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 検討項目 ①最小スライス厚とPFの関係 ②MTFzとPFの関係 ③設定スライス厚とPFの関係 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 方法① ①Catphanファントムをガントリ中心に設置。 ②PFを最小0.35~最大1.7間の任意の値にて撮影。 ③最小スライス厚 0.5mmのsection sensitivity profile(以 下SSP) を測定した。1) ④得られたSSPよりFWHM、FWTMを求め実効スライス厚 とし、SSPをフーリエ変換することによりMTFzを求めた。 1) 標準X線CT画像計測:日本放射線技術学会 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 方法① ⑤さらに設定スライス厚を0.5mmから0.6、0.75、1mmと1段階 ずつ上げていき、同様に撮影した。 尚、上記解析にはExcel、ImageJを用いた。 1) 標準X線CT画像計測:日本放射線技術学会 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 SD測定 • 各PFにて0、3、6、9時方向及 び中心部の5点平均として3回 測定した。 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 撮影条件 管電圧(kV) 管電流(eff.mAs) 回転時間(sec) スライスコリメーション ピッチファクタ 再構成スライス厚(mm) 再構成間隔 AEC FOV 再構成関数 120 200 0.5 0.6mm×128 DAS 0.35(min)~1.7(max) 0.5, 0.6, 0.75, 1 0.1mm off 50mm 腹部標準関数 B30、 I30 SAFIRE S1※ ※0.5mm再構成のみ 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 結果 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 PFとSD 0.5mm 0.6mm 0.75mm 1mm 5mm 14 12 SD 10 8 6 4 2 0 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1.6 1.8 PF 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 PFとSSP:0.5mm PF PF PF PF PF PF PF 1 relative value 0.8 0.6 0.4 0.2 0 -4 -3 -2 -1 0 1 2 position [ mm ] 3 4 0.35 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 1.7 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 PFとMTFz:0.5mm PF PF PF PF PF PF PF 1.2 1 MTF 0.8 0.6 0.4 0.2 0 0 0.5 1 1.5 Spatial frequency [ cycles/mm ] 2 0.35 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 1.7 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 PFとSSP:0.6mm PF PF PF PF PF PF PF relative value 1 0.8 0.6 0.4 0.2 0 -4 -3 -2 -1 0 1 2 position [ mm ] 3 4 0.35 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 1.7 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 PFとMTFz:0.6mm PF PF PF PF PF PF PF 1.2 1 MTF 0.8 0.6 0.4 0.2 0 0 0.5 1 1.5 2 Spatial frequency [ cycles/mm ] 0.35 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 1.7 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 PFとSSP:0.75mm PF PF PF PF PF PF PF 1 relative value 0.8 0.6 0.4 0.2 0 -4 -3 -2 -1 0 1 2 position [ mm ] 3 4 0.35 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 1.7 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 PFとMTFz:0.75mm PF PF PF PF PF PF PF 1.2 1 MTF 0.8 0.6 0.4 0.2 0 0 0.5 1 1.5 2 Spatial frequency [ cycles/mm ] 0.35 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 1.7 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 PFとSSP:1mm PF PF PF PF PF PF PF 1 relative value 0.8 0.6 0.4 0.2 0 -4 -3 -2 -1 0 1 2 position [ mm ] 3 4 0.35 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 1.7 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 PFとMTFz:1mm PF PF PF PF PF PF PF 1.2 1 MTF 0.8 0.6 0.4 0.2 0 0 0.5 1 1.5 2 Spatial frequency [ cycles/mm ] 0.35 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 1.7 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 PFとFWHM 0.5mm 0.6mm 0.75mm 1.0mm 1.4 FWHM 1.2 1 0.8 0.6 0.4 0.2 0 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 PF 1.2 1.4 1.6 1.8 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 MTFz PFとMTFz 0.5mm 0.6mm 0.75mm 1.0mm 1.8 1.6 1.4 1.2 1 0.8 0.6 0.4 0.2 0 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1.6 1.8 PF 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 検討項目 ④profile curveの比較 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 方法② ①前述同様の条件にてcatphanファントムを撮影。 ②スライス厚を0.5、0.6、0.75、1mmとした。 ③各スライス厚の50%再構成間隔にて得られたボリューム データからMPRを作成。 ④MPRのprofile curveを比較、 さらに同画像のVR画像も比較した。 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 プロファイルカーブ:0.5mm PF 0.35 600 PF 1.7 CT 値 500 400 300 200 100 0 0 10 PF 0.35 20 30 40 pixel 50 60 PF 1.7 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 プロファイルカーブ:0.6mm PF 0.35 500 PF 1.7 CT 値 400 300 200 100 0 0 10 PF 0.35 20 30 pixel 40 50 60 PF 1.7 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 プロファイルカーブ:0.75mm PF 0.35 400 PF 1.7 CT 値 300 200 100 0 0 10 PF 0.35 20 30 pixel 40 50 60 PF 1.7 第61回関東部会研究発表大会 2014.12.13 プロファイルカーブ:1mm PF 0.35 400 PF 1.7 CT 値 300 200 100 0 0 10 PF 0.35 20 30 pixel 40 50 60 PF 1.7
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