第 7 回 植込みデバイス関連冬季大会 2 月 21 日(土) 第 1 会場 10:00 ∼ 11:30 鳳凰の間 (西) 虚血性心疾患における植込みデバイスの現状と課題 ⃝井上 完起 榊原記念病院循環器内科 2.当院での虚血性心疾患・低心機能患者における心室性不整脈治療の現状 ⃝藤井 理樹 倉敷中央病院循環器内科 3.Nippon Storm からみた虚血性心疾患患者に対するデバイス植込みの現状 ⃝野田 崇 国立循環器病研究センター心臓血管内科 77 月 日 1.当院の虚血性心疾患における ICD 作動状況 プログラム 〔座長〕清水 昭彦 山口大学大学院医学系研究科保健学系学域 三橋 武司 自治医科大学附属さいたま医療センター循環器科 午前 我が国では 1996 年に ICD が保険償還され,突然死に対する強力な予防治療を欧米諸国 から遅れること 10 年で行えるようになった。その後,2004 年 CRT-P,2006 年 CRT-D が 保険償還され,現在に至っている。その間,植込みデバイス治療で先行する欧米諸外国に て植込みデバイスのガイドラインが作成され,それらを参考にしてわが国のガイドライン の作成,更新が行われてきた。 我が国の虚血性心疾患は,欧米と比較してデバイス植込みの対象となる疾患としては少 ないと考えられていた。しかし,本委員会が行ってきた JCDTR 登録の検討では,欧米と 比較してその割合は低いというもののデバイス植込み対象となる器質的心疾患のなかで は,その植込み総数として最も多い疾患であった。また,我が国の虚血性心疾患,心不全 は欧米と比較して予後が良好であると考えられている。しかしながら,JCDTR 観察デー タからは日本の虚血性心疾患では一次予防患者さんの方が二次予防の患者さんより予後が 不良であった。しかし,この観察試験は後ろ向き試験であり,今後は前向きの観察試験が 必要と考えられた。 虚血性心疾患の治療は,日進月歩でありこれがデバイス適応にどのように関連している のかは未だ明らかではない。そこで,日本不整脈学会では昨 10 月より本邦における冠動 脈疾患を伴う植込み型除細動器植込み症例の実態調査を行うために Japan Implantable Devices in Coronary Artery Disease Study(JID-CAD)試験をスタートさせた。 今回の本委員会報告では,虚血性心疾患を多く扱っている施設と完了した NIPPON STORM 試験から虚血性心疾患患者のデバイス植込みを中心とした報告をしてもらい,虚 血性心疾患の植込みデバイスの植込みの現状と我が国が抱える課題を検討したい。 2 21 第 7 回 植込みデバイス関連冬季大会 4.JID-CAD 登録を始めてみて ⃝西井 伸洋 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科 5.JID-CAD の目指すところ ⃝清水 昭彦 山口大学大学院医学系研究科保健学系学域 78
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