資料5 委員提供資料 1. 飯田委員 ・We Love 天神協議会の取り組み状況(2015.1 We Love 天神協議会) ・We Love 天神協議会パンフレット(2011.1 We Love 天神協議会) 2. 片野委員 ※会議中供覧いたしますのでご参照ください。 ・福岡市立大名小学校校舎に関する文化財的評価のための調査業務報告書(2012.3 福岡市) 3. 池田委員 ※会議中供覧いたしますのでご参照ください。 ・konya-archives(2013.11TRAVEL FRONT 〔紺屋 2023 事務局〕) 4. 松田委員 ・福岡都心再生戦略 2050(2013.6 福岡地域戦略推進協議会都市再生部会) 5. 青木委員 ・ロンドンと福岡の空間構造分析に見るまちづくりの可能性 (2014.10 株式会社日本政策投資銀行九州支店) We Love 天神協議会の取り組み状況 飯田委員提供資料 ◆賑わい施策・イベントなど(平成26年度) 設⽴趣意 天神地区の企業 団体 住⺠ ⾏政など多様な活動主体が 共に⼿を携えるまちづくりを推進し 天神地区の企業、団体、住⺠、⾏政など多様な活動主体が、共に⼿を携えるまちづくりを推進し、 夏 ⼈に優しい安全で快適な環境の形成、地区の価値・集客⼒の向上、地⽅経済の活性化、及び ⽣活⽂化の創造などを⽬的とした「エリアマネジメント」組織。(2006年4⽉設⽴) 【街の将来の⽬標像】 ①歩いて楽しいまち ②⼼地よく快適に過ごせるまち ご ③持続的に発展するまち (2008年策定) 活動内容例 ◆来街者サ ビス(ベビ カ 無料貸し出しサ ビス 天神まち歩き 天神案内⼈など) ◆来街者サービス(ベビーカー無料貸し出しサービス、天神まち歩き、天神案内⼈など) ベビーカー無料貸し出しサービス 天神まち歩き ◆歩⾏者施策(まち歩きマップ おしチャリ 違法駐輪対策 ほか) ◆歩⾏者施策(まち歩きマップ、おしチャリ、違法駐輪対策 天神涼園地(8/2〜17) 〔主催:WLT、共催:福岡市、場所:市役所前広場〕 天神ワーク体験(7/19〜8/31) 〔主催:WLT、共催:福岡市〕 秋 福岡ミュージックマンス(9⽉) 〔主催:FMM運営委員会 協⼒:福岡市〕 きらめき通り歩⾏者天国(11/22〜24) Music City Tenjin(9/27〜28) 〔主催:WLT 共催:福岡市、場所:きらめき通り〕 〔主催:MCT運営事務局、場所:市役所前広場他〕 冬 天神のクリスマスへ⾏こう(11/14〜1/13) 〔主催:WLT、共催:福岡市、場所:警固公園他〕 マルシェ ド ノエル福岡天神(12/1〜25) 〔主催:WLT・福岡市、場所:警固公園〕 ◆地域活動(天神クリーンデー、⼤名校区落書き消し隊、天神合同防犯パトロール など) 天神クリーンデー 天神合同防犯パトロール Snow Beach in 天神(12/23〜28) 〔主催:WLT、場所:市役所前広場〕 妖怪ウォッチ Wi-Fiスタンプラリー(1/5〜18) 〔主催:WLT、協⼒:福岡市〕 松田委員提供資料 ロンドンと福岡の空間構造分析に見るまちづくりの可能性 ロンドンと福岡の類似性 ■ロンドンと福岡のまちの位置関係 青木委員提供資料 1500年頃のヨーロッパの人口枢軸 ■産業構造の比較 福岡市 株式会社日本政策投資銀行 九州支店 福岡市 大ロンドン市 1500年頃の黄海周辺の人口交流 北京 漢城 堺 三浦* ロンドン 博多 アントワープ 寧波 杭州 ミラノ 地図データ©2014Google.ZENRIN 公園 ファッション街 繁華街 文化・芸術 イギリス史10講(近藤和彦著) を元に筆者作成 ■まちの歴史 ターミナル駅 50年頃 ロンドン ロンドン ローマ帝国が商都ロンディニウム建設 1450~1550年頃 他国との交流が盛んになる 1500年代 1666年 1703年 ロンドン大火 クリストファー・レンらが石造りの街へ再興 ロンドンにおけるまちづくりの特徴 1050年頃 貿易拠点が鴻臚館から博多へ ~1550年頃 日宋・日明貿易で博多商人活躍 火事で街が焦土化 現代の基礎となる街の再建 1586年 戦国時代、戦火により焦土へ 1587年 太閤町割で再興(黒田官兵衛) 1607年 黒田長政による福岡城建城 ロンドンと福岡におけるスペースシンタックス(Space Syntax)分析 • 右図は、「街路の回遊性」のポテ ンシャルを可視化したものである。 ■歴史的構造物との共存 *三浦:乃而浦・冨山浦・塩浦の3つの貿易港 国際貿易拠点として商業発達 バッキンガム宮殿建築 地図データ©2014Google.ZENRIN 筆者作成 福岡 古代より大陸との大交流点 B.C.150年頃 奴国、伊都国の金属器文化と農業技術の発展 貿易都市としては福岡が500年古い テムズ川から貿易都市ロンドンが発展 ジェノバ 福岡市 ロンドン ロンドン • 福岡では、春吉や美野島などの値 が高くなっているが、春吉地区は • 公共空間や建築物のデザインに関して第三者的なアドバイスを行 住吉神社の参道として賑わった地 う政府の外郭団体。公平性・開示性を明確にし、ロンドンのまち 区であり、美野島地区は、旧筑肥 づくりに秩序を与えている。 線の筑前簑島駅と住吉神社を結ぶ 街道を中心に栄えていた為と推察 • 空間の総体であるビルト・エンバイロメント(BE)の意識を高め される。 ている。 ■英国建築都市環境委員会(CABE)の存在 春吉 美野島 ■「空間構造分析」という客観的手法を用いたまちづくり • ロンドンのトラファルガー広場の再開発では当該手法を用いるこ とで、利用者が従前の13倍に増加した。 • 一方、現在の中心的な商業地域で ある天神や博多周辺の街路空間の 回遊性指標は低くなっており、今 後「まち歩きの楽しさ」を意図的 に作り出していく余地は十分にあ ると考えられる。 スタートアップ地区のエリア特性 ■ロンドン テックシティ(Old Street st.周辺) • インフラや飲食街(サービス業)が整備されている。 大規模商業地域(中心部)が近隣に存在する。 • 中心部からのアクセスが良い。 • 中心部のエッジ(周縁)にあたる。 • 街区サイズが多様。小規模の賃貸オフィスがある。 • 空き倉庫などがある。アーティストの工房、 クラブ等の拠点化となる。 • 近隣に住宅街がある。既存飲食店が存在している。 新規出店の余地がある。 • 気軽に集える広場などの質の高い公共空間がある。 今後のまちづくりに向けて 【参考】シアトル • Microsoft、Amazon、Starbucks、Boeing等大企業の存在 • 自然が近くにあり、住環境が良い • オープンカフェなど気軽に集える交流の場がある • 地元の大学が輩出する優秀な人材が多い • ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家の存在 • 市や多くのインキュベート施設による手厚いサポート などがあるが、1916年設立のBoeing社の存在により、生活インフラが 整備されていることでスタートアップ企業の「生活コスト」を低く抑 えられたことも重要な要素だと推察される。 また、オープンカフェや公共空間が多くあり、人材交流や情報交換の 「場」が多く提供されていることも、イノベーションが起こりやすい 要素であろう。 ■国際観光都市としてのまちづくり • 歴史的構造物を保存・活用しながら、古い街並み(街路空間)と新しい街並みを融合させる。 • 空間構造分析の手法は、今後のまちづくりにおいて参考となるアプローチである。 • 客観的な指標を補完的に活用しながら作られたまちは、「質の高い」空間が多くなり、国内外の訪 問者に「また来たい」と思わせる魅力を持つこととなろう。 • 更には、住民(特に高齢者や子ども)にとっても、自動車優先ではない「歩きやすいまち」や、街 路の死角が少ない「安全なまち」を作ることにつながるだろう(防犯)。 ■スタートアップ企業が集積するまちづくり • ①生活コストの低さ(ただし生活の質は高い)、②質の高い公共空間の存在、が鍵であろう。 • 上記①を維持するには、まちの持続的な発展が必要。そのためには、福岡の収益エンジンである 商業に磨きをかけ、国内外の訪問者を増やし、福岡の地で消費していただくことが重要。 • 詰まるところ、スタートアップ企業が集積するためには、国際観光都市としてのまちづくりが必 要となろう。
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