平成26年度第2回 - リサイクル燃料貯蔵

平成26年12月24日
日本原燃株式会社
東北電力株式会社
東京電力株式会社
リサイクル燃料貯蔵株式会社
下北半島東部の地質構造に関する検討委員会(平成 26 年度第2回)について
日本原燃株式会社、東北電力株式会社、東京電力株式会社およびリサイクル燃料貯蔵
株式会社は、現在、共同で海上音波探査を主体とした下北半島東部の地質構造に関する
調査を実施しております。
この調査については、有識者から構成される第三者委員会を設け、客観的な立場から
幅広くご指導・ご助言をいただきながら評価を実施していくこととしており、平成25
年7月17日に検討委員会の第1回会合が開催されて以降、これまで計4回の会合が開
催されております。
(平成25年5月13日、7月26日、11月15日、平成26年 1 月 31 日、9月5日 お
知らせ済み)
このほど、検討委員会の平成26年度第2回会合が開催されましたので、お知らせい
たします。
今回の会合では、有用な地質情報である海上ボーリングの結果を説明するとともに、
海陸統合探査結果についても説明しました。
これに対し、各委員から、海上ボーリングの結果を踏まえた大陸棚外縁における各地
層の年代は妥当であるとの評価や、海上ボーリングの結果より得られた各地層の年代、
堆積厚さおよびその分布等の特徴を十分考慮し、下北半島東部の地質構造を検討してい
くこと等のご意見・ご助言をいただきました。
引き続き、これらのご意見・ご助言等も踏まえながら、下北半島東部の地質構造に関
する評価・取りまとめを進めてまいります。
なお、今回の会合の開催概要は、別紙のとおりです。
以
上
別
紙
平 成 26 年 12 月 24 日
日 本 原 燃 株以
式 会上
社
東北電力株式会社
東京電力株式会社
リサイクル燃料貯蔵株式会社
(公財)地震予知総合研究振興会
平成26年度 第2回
下北半島東部の地質構造に関する検討委員会
概要報告
1.日時
平成26年12月9日(火) 13:30~16:30
2.場所
如水会館
ペガサス(2階)
3.出席者
主査
千葉大学 名誉教授
伊藤 谷生 (構造地質)
委員
山口大学大学院 教授
金折 裕司 (構造地質)
海洋研究開発機構 センター長代理
高橋 成実 (地殻構造)
高知大学 特任教授
徳山 英一 (海洋地質)
産業技術総合研究所 研究グループ長
阿部 信太郎(地殻構造)
(敬称略)
事業者
東北電力株式会社 東京電力株式会社
日本原燃株式会社 リサイクル燃料貯蔵株式会社
事務局
公益財団法人 地震予知総合研究振興会
4.議題
(1)平成26年度 第1回議事録確認(事務局)
(2)平成26年度 第2回検討委員会への主な話題提供について(事業者)
(3)大陸棚外縁の海上ボーリングについて(事業者)
(4)海陸統合探査結果について(事業者)
(5)その他(事務局)
5.配付資料
資料1
平成26年度
第1回 議事概要(案)
資料2-1 平成26年度 第2回検討委員会への主な話題提供について
資料2-2 大陸棚外縁の海上ボーリングについて
資料2-3 海陸統合探査結果について
6.議事概要
主査の議事進行により、平成26年度第1回検討委員会の議事録の確認がなされた後、事業者から以
下2項目について話題提供があった。
・大陸棚外縁の海上ボーリングについて
・海陸統合探査結果について
今回の検討委員会では、大陸棚外縁における地質データの拡充を目的に、平成26年4月~5月にか
けて事業者が共同で地球深部探査船「ちきゅう」を活用して実施した海上ボーリングが、本委員会の検
討テーマである「下北半島東部の地質構造」の検討において有用な地質情報となることを踏まえて、委
員会に対しボーリング結果について話題提供があった。
また、平成26年度第1回委員会においてコメントがあった、海陸統合探査結果および結果を踏まえ
た地質構造解釈について話題提供があった。
これに対し、各委員から、データの解釈にあたっての方向性および留意点に関するコメントが述べら
れた。
各委員からの主なコメントは以下のとおり。

ボーリング結果を踏まえた大陸棚外縁における各地層の年代は妥当と考えられる。

ボーリングにより得られた各地層の年代、堆積厚さおよびその分布等の特徴を十分考慮し、下北半
島東部の地質構造を検討していくべきである。

海陸統合探査断面における地質構造解釈の説明性を更に向上させるためには、速度構造の精度を更
に高めるとともに、反射面の傾きや連続性および反射面の間隔等の特徴をより客観的に表現する表
示方法等を工夫して解釈することが重要である。

地質構造発達過程の検討にあたっては、大陸棚外縁の構造のみにとらわれず、地下深部の地質構造
全体を踏まえた上で検討していくことが重要である。
以上