県央ブロックごみ・し尿処理広域化基本構想(案)に関する説明会等で寄せられた意見 パブリックコメントの実施に併せて,既存のごみ処理施設周辺住民,関係機関等へ基本構想(案) の概要の説明を行い,意見等をいただきましたので,その内容と協議会の考え方についても公表いた します。 説明会等の実施状況 市町名 対象者 開催日 9月 12 日,16 日,17 日, 既存施設周辺住民 盛岡市 29 日(4地区) 9月 22 日 17 人 盛岡市玉山区地域協議会 10 月2日 11 人 盛岡市クリーンセンター公害防止対策協議会 8月 25 日 14 人 盛岡市廃棄物処分場環境保全対策協議会 8月 29 日 7人 10 月7日から 11 月 18 日まで (19 地区) 滝沢市 既存施設周辺住民 紫波町 1 計 107 人 盛岡市廃棄物対策審議会 盛岡市きれいなまち推進員 矢巾町 人数 計 454 人 10 月 29 日 10 人 8月 22 日 7人 10 月1日 18 人 盛岡市 (1) 既存施設周辺の住民 広域化全般に関する意見 № 意見等の内容 協議会の考え方 1 盛岡市は自らが掲げたごみ減量の目標すら 施設の建設に国の交付金を活用できること 達成できないのに,ごみの減量目標の達成を は自治体の財政にとって重要であると考え 厳しく求める国の交付金を受ける資格がな ております。 いのではないか。 2 構想(案)では,広域化のメリット・デメリ メリットは,建設コストおよび環境負荷の軽 ットは何か。 減,施設の耐震・耐水化による防災効果の向 上,デメリットとしては,収集運搬距離の増 加,交通量の増加が挙げられます。 構想(案)では,中継施設の設置や環境配 慮型の車両導入等によりデメリットの解消 を検討していくこととしております。 3 構想(案)に,広域化によって分別や収集, 可燃ごみの分別については,焼却施設の集約 焼却,処分などごみ処理全体がどのようにな に合わせて,受入れるごみの種類を統一する るか示すべきである。 必要があります。 分別と収集,並びに処分については,県央ブ ロック内の施設の状況を考慮しながら,検討 1 を進めていくこととしております。 № 意見等の内容 協議会の考え方 4 小規模の施設のほうが今後より良い技術が 建設に係る経費,環境負荷の面からも,小 導入された場合,建替えが容易ではないか。 規模施設を複数建替えるよりも1施設に集 約することのメリットが大きいと考えてお ります。 5 国や県の誘導に従って広域化を進めるべき 3市5町で構成する県央ブロックごみ・し尿 ではない。 処理広域化推進協議会において,広域化の必 要性について検討し,広域化を進めようとし ているものです。 6 盛岡市以外からごみが搬入されてくること 3市5町で構成する県央ブロックごみ・し尿 について住民の理解が得られないと思う。 処理広域化推進協議会において,広域化の必 要性について検討し,広域化を進めようとし ているものであり,住民の理解が得られるよ う努めてまいります。 7 盛岡市以外の7市町は広域化に対してどの 盛岡市以外の市町についても,県央ブロック ように考えているのか。 ごみ・し尿処理広域化推進協議会において協 議を行い,広域化する方向で意見は一致して おります。 8 し尿処理について 1 箇所にすることは経費 し尿処理施設は汲み取りの関係,下水道普及 削減になるのでいいことだと思うし,ごみ焼 の増加に伴い規模縮小し,将来的には集約し 却施設も 1 箇所にまとめることでよいと思 ていく方向性で考えております。 う。 ごみ処理施設はコスト,環境負荷の面から 有利なことから集約化を進めることとして おります。 建設地に関する意見 № 意見等の内容 協議会の考え方 1 構想(案)には,建設地候補地の選考を行う 施設整備に関する検討委員会は,環境保全あ 施設整備に関する検討委員会のメンバーの るいは廃棄物の処理に関する専門的な知識 構成がかかれていない。 を有する方々による構成を考えております。 行政の言いなりになる人選をするのであれ ば問題ではないか。 2 2 平成 27 年度から平成 29 度までの間で,どの 平成 27 年度に施設整備に係る検討委員会を ようにして候補地を決めるのか記載されて 設置して検討を進めていくこととしており いない。 ます。 № 意見等の考え方 協議会の考え方 3 市の職員から,盛岡市クリーンセンターの隣 建設地については,盛岡市を想定しているほ の土地は次のクリーンセンターが建つとこ かは未定となっております。 ろだとの話しを聞いたことがある。 候補地は内定していて,大きな場所を残して おいているのではないかと思うし,どうして いつも米内地区なのか。 4 15 年間で有害廃棄物が数千トンという計算 になり,猛毒のダイオキシンが 0.1 グラム, それが煙突からこの地域にばら撒かれてき た。盛岡市クリーンセンターを延命すると, この先 15 年間こうした環境負荷を負わされ, まして,今よりも倍になる1日当たり 500 ト ンの大型焼却炉をこの地域に建てられ,それ が数十年も続くということは許されないと 思う。 5 6 盛岡市クリーンセンター建設時に住民と締 新ごみ焼却施設の建設地は未定ですが,盛岡 結した覚書に基づき,施設更新の際は住民投 市クリーンセンターの場所が,建設候補地に 票やアンケートを実施して,住民の意見に沿 なった場合には,覚書に基づき誠実に対応し って進めてほしい。 てまいります。 盛岡市クリーンセンター建設時に地域住 民と締結した覚書には,分散型立地を原則と することを遵守することとされており,今回 の一極集中とは相反している。 また,覚書によると盛岡市クリーンセンター の跡地,その側には新焼却施設を作れないこ とははっきりしているのではないか。 7 他の市町からお願いされる前に盛岡市が建 県央ブロック8市町の地勢から考えると,盛 設地に手を挙げたのか答えてほしい。 岡市がブロックのほぼ中心に位置している こと。人口とごみの量の6割超が盛岡市であ り,効率的なごみ処理が可能となることから 盛岡市を想定したものです。 3 ごみの減量・自区内処理に関するに関する意見 № 意見等の内容 協議会の考え方 1 構想(案)の基本方針にもなっている,3R 3R(発生抑制,再使用,再生利用)の推進・ (発生抑制,再使用,再生利用)について具 ごみの減量の取組みについては,構想(案) 体的にどのような働きかけを市民にしてゆ の基本方針に掲げておりますが,日頃からの くのか。 継続した取組みが必要だと考えており,今後 策定するごみ処理基本計画の中で検討して まいります。 2 広域化すれば,ごみの減量やリサイクルへの 現在の分別,収集などを一度に変えるのは難 取組みについて,今までよりもきめ細かな対 しいと考えますが、新ごみ焼却施設で受入れ 応ができなくなるのではないか。 る基準を決めることで、焼却するごみの分別 について統一が図られると考えています。 資源化などについては,現在の分別区分が後 退しないことを基本と考えております。 3 地域で発生したごみは,その地域で処理する 現在,一部の市町村においては,一部事務組 こと(地産地焼)がこれからの考え方ではな 合により廃棄物の共同処理を行っている状 いか。 況にあります。 補助金があるからと言って広域化するので 構想(案)では,3R(発生抑制,再使用, はなく,それを否定する形で新たな方法を見 再生利用)の推進,環境負荷の軽減,災害対 出すことが大切なのではないか。 策の強化,効率的な廃棄物処理システムによ り,県央ブロック内の循環型社会形成を目指 すものであります。 環境負荷・環境汚染に関する意見 № 意見等の内容 協議会の考え方 1 盛岡市クリーンセンターでは,この 15 年間 盛岡市クリーンセンターが排出した有害物 にどれだけの有害化学物質が放出されてい 質の排出量については把握しておりません るのか,その総量を教えてほしい。 が,法律で定められた基準よりも厳しい排出 基準を設けて運転しております。 2 盛岡市クリーンセンターの焼却処理量は約 新ごみ焼却施設では,施設周辺環境への影響 230t/日くらいだと聞いているが,それが倍 が低減するよう,法律で定められた排出基準 くらいになるのであれば,当然放出されるご よりも厳しい基準の設定を検討してまいり み有害化学物質も増えるはずであり,その量 ます。 がどれくらいになるのかが一言も触れてい ないというのは,いくらなんでも酷い説明で ある。 3 二酸化炭素は県央ブロック全体では抑制さ れるとのことだが,焼却施設が 1 つになるこ とでどのような影響を及ぼすかについて綿 密な資料がないと納得できない。 4 № 意見等の内容 協議会の考え方 4 搬入先の盛岡市には運搬車両などたくさん 道路整備については,建設地が決定した後 通行すると思うが道路整備も必要になるの に,交通の状況や道路整備の状況を考慮して ではないか。 検討することになります。 収集運搬車両については,できるだけ台数 を減らすために中継施設での大型車両への 積替えなどの対策を検討してまいります。 5 地方自治体の最も大事な仕事は住民の安全, 構想(案)は,県央ブロック全体のごみ処理 健康を守ることだと思うが,現在の3市5町 の方向性と基本方針を示しているものであ のごみを一極集中した場合の盛岡市と盛岡 り,環境負荷についてもブロック全体で試算 市民の環境はどうなるのか,その資料が全く したものとなっております。 ない。 6 車両が減ると言っていたが,最終的に1ヶ所 構想(案)では,中継施設の建設地として, に来る車両台数は何台か。中継施設は何カ所 八幡平市,岩手・玉山環境組合,矢巾町の盛 想定されていて,何台くらいの車両に集約さ 岡・紫波地区環境施設組合それぞれの焼却施 れるのか。 設跡を想定しています。 平成 43 年の収集運搬車両の総数は 323 台/ 日を想定していますが,中継施設での積替え により,270 台/日の車両数に削減されると想 定しております。 7 収集運搬車両が関係する事故は大なり小な 事故対策については,施設の場所,搬入車両 り発生しており,大きい車両は事故も大きく 台数の増加,車両の大小などに関わらず,必 なる。車両の事故対策は計画の中では考えら 要と考えております。 れないのか。 盛岡市クリーンセンターの周辺は通学地域 であり,子供たちの安全確保が必要である。 災害時等の対応に関する意見 № 意見等の内容 協議会の考え方 1 災害に強い廃棄物処理施設ということの説 県内の市町村や一部事務組合との間で締結 明があったが,万が一,施設自体に何かあっ しております災害相互応援に関する協定に た場合の対応はどのようにするのか より対応することになります。 5 住民負担に関する意見 意見等の内容 № 1 協議会の考え方 広域化によって運搬距離が長くなることで, 収集運搬距離が長くなると,経費や収集効率 収集にお金がかかると思うがいかがか。 の面でデメリットを生じますが,中継施設を 設置することで,デメリットの解消を検討し てまいります。 2 広域化することで運賃等様々な経費がかか 各市町のごみ排出量で按分するなどして公 るがその負担をどのように考えるのか 平な負担割合について,検討してまいりま す。 ライフサイクルコスト等の試算内容に関する意見 № 意見等の内容 協議会の考え方 1 平成 41 年度以降のランニングコストの試算 1施設集約と6施設建替えの施設規模を 500 について,1施設集約の規模が 500 トン/日 t/日とする内容についても試算いたしま で計算しているのに対し,6施設建替えの規 す。 模が現在と同じ約 700 トン/日で計算してい るが,これでは比較にならないのではないか 2 集約後のランニングコストの期間が 15 年間 比較期間を,30 年間とする内容についても試 と設定が短い。一般的に 30 年といわれる施 算いたします。 設の使用期間で比較しないと公平な比較に ならないのではないか。 収集運搬コストを計算するための距離が,各 実際の収集運搬に係る総走行距離の算出が 市町の役所・役場から焼却施設までとなって 困難であることから,各市町からの平均的な いて,実態を反映していないのは非現実的で 距離を基に運搬コストを試算するため,役 はないか。 所,役場を設定しております。 構想(案)の表記に関する意見 № 意見等の内容 協議会の考え方 1 パブリックコメントや説明会が終わってい 住民説明会の中で,「これから検討する」と ない段階で,構想(案)では,10 月に策定す いう表現にするべきとの要望があったため, ることを前提としていることは,市には最初 構想(案)においては「これから策定しよう からの住民の意思を聴こうという姿勢が感 とするもの」という表現に変更いたします。 じられない。 3市5町のごみを1ヵ所に集中するという 中身を,一部の住民だけに説明してごり押し するというのはとんでもないと率直に思う。 2 パブリックコメント掲載の構想(案)の内容 は一文を見ると“10 月に策定しました”とあ たかも決定した内容であり,文面を訂正する べきではないか 6 その他意見 № 意見等の内容 協議会の考え方 1 この広域化についてはもっと時間をかけて 構想(案)に対する意見については,パブリ 意見を聞いたりするべきで,急ぐやり方は適 ックコメントを実施して広く意見をいただ 正ではない。 くこととしております。 2 市内全域で説明会を開催してほしい。 3 基本構想の策定は 10 月ではなく,広く意見 を聴いてほしい。 (2) 盛岡市廃棄物対策審議会 № 意見等の内容 協議会の考え方 1 広域化を進めるにあたって,各構成市町で一 可燃ごみの分別については,焼却施設の集約 段と強化した排出抑制の取組みを行う必要 に合わせて,受入れるごみの種類を統一する がある。 必要があります。 このほかのごみについては,既存施設の内 容に合わせて,3R(発生抑制,再使用,再 生利用)の推進・ごみ減量に取り組むことと しております。 2 3 焼却施設を1つにすると,排出される灰を処 当面は,現在の施設を使用していきますが, 分する最終処分場に影響がでるので,具体的 将来的には,最終処分場の集約化についても な検討をする必要がある。 検討することとしております。 各試算における施設のライフサイクルが短 意見の内容を踏まえた試算を行います。 いのではないか。実情に合わせた期間で試算 すべきである。 4 施設規模を決める要因の1つである人口推 人口推計については,今後構想を具体化する 計をもう少し厳しくするべきできである。 ための各種計画を策定する際に,その都度, 精査してまいります。 5 平成 41 年度に一度に切り替えるのではく, 対応について,検討してまいります。 今ある施設で長く使えるものをぎりぎりま で使い,その時点での規模で建設するべきで はないか。 6 広域化により,現在の収集頻度,集積場所の 焼却施設の集約化により分別区分に関して 数が少なくなるなど,市民サービスの低下を は影響が想定されますが,収集頻度等,現在 招かないようにする対策が必要である。 のサービス内容の低下を招かないよう検討 してまいります。 7 (3) 盛岡市玉山区地域協議会 № 意見等の内容 協議会の考え方 1 施設の建設地の決定などにあたっては,先に 建設地については,施設整備に関する検討委 決定ありきではなく,住民と十分な話し合い 員会を立ち上げて検討していくこととして を行ってもらいたい。 おりますが,候補地が具体的になった場合に は,関係する住民への十分な説明を行い合意 形成を図りながらすすめてまいります。 2 集約化により,建設地周辺では負荷が増える 施設周辺の住民のデメリットを出来るだけ ことになるので,いわゆるデメリットについ 減らすための対応に努めてまいります。 ては,過小評価することがないよう対応して もらいたい。 (4) 盛岡市クリーンセンター公害防止対策協議会 № 意見等の内容 1 直ちに 1 施設集約化ではなく,コストの差異 協議会の考え方 意見の内容について,検討いたします。 がない 3 施設建替えも含めて検討を行うこ と。 2 検討にあたっては,生涯コストを示す LCC(ラ 試算の内容については,精査を行うこととい イフサイクルコスト),環境負荷を示す LCA たします。 (ライフサイクルアセスメント)のシュミレ ーションを精査すること。 3 新施設の建設にあたっては,現在の施設の覚 施設の建設にあたっては,住民との間で締結 書の内容に基づいた整備計画を考えること。 された覚書を踏まえ検討してまいります。 (5) 盛岡市廃棄物処分場環境保全対策協議会 意見はありませんでした。 (6) 盛岡市きれいなまち推進員(きれいなまち推進懇談会) № 意見等の内容 協議会の考え方 1 広域化にあたっては,(盛岡市より分別内容 新ごみ焼却施設の稼動に合わせて分別を が)ゆるい自治体のものを厳しくしてほし 統一することになるところですが,現在の分 い。 別区分が後退しないことを基本と考えてお ります。 8 № 意見等の内容 協議会の考え方 2 盛岡市クリーンセンター建設時の覚書を守 建設地については,今後,施設整備に関する って,米内地区には施設を建設するべきでは 検討委員会を立ち上げて選定していくこと ない。 としており,具体的な建設地は未定となって おります。 3 環境負荷対策は,技術的に小型の施設でもで 現在の6施設を建替えた場合には,集約化す きるのだから,広域化する必要はない。 るよりコストがかかることや,環境負荷が大 きいなどの課題があることから,施設の集約 化を進めようとしているものです。 4 葛巻とか八幡平とか矢巾とかほかの地域の 構想(案)では,県央ブロック内のごみ焼却 ごみを盛岡で焼くことになれば,これは大変 施設について, 建設費・環境負荷の面から な問題になってくる。 1施設に集約することとしておりますが,県 央ブロック内のほぼ中央に位置し,ごみ排出 量がブロックの 64 パーセント,人口が 62 パ ーセントを占めており,効率的なごみ処理が 可能となることから,盛岡市を想定している ものです。 2 滝沢市 (1) 既存施設周辺住民への説明会 № 意見等の内容 協議会の考え方 1 構想をスケジュールどおりに進めて,平成 40 スケジュールに沿って進められるよう努め 年には,現在の滝沢清掃センターを廃止して てまいります。 ほしい。 3 紫波町 (1) 既存施設周辺住民への説明会 意見はありませんでした。 4 矢巾町 (1) 既存施設周辺住民への説明会 意見はありませんでした。 9
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