No.02

物理 第一編 「力と運動」
3 章:運動量の保存 No.2
C 応用:平面内での考え方
2m/s
図のような場合、「運動量の変化=力積」はどう考えるべきだろうか?
1kg
平均の力
力積 =
1kg
運動量の変化 =
20 2 N
2m/s
衝突時間
0.1 秒
何が悪かったのか・・・?
運動量や力積は下の理由で_______であることが原因である。
<ベクトルかスカラーか?>
例 「北向きに 3m/s の速度」→2倍すると「___向きに____ m/s の速度」
(やっぱり______のままである)
例からわかる大事なこと・・・
ベクトルにスカラー(単なる数字)を掛けても________である。
では、力積や運動量はどうだろうか?
力積 = 力 × 時間
と、いうことで・・・力積は______
}
運動量 = 速度 × 質量
}
と、いうことで・・運動量は______
ということで、運動量や力積は「ベクトル」なので、合成(足し算)や引き算は
注意が必要である。しっかり作図で考えよう。
ベクトルの合成(足し算)
→
A
ベクトルの引き算
→
A
→
B
→
B
運動量の変化は引き算で求めるので、このように作図で行う必要があったのだ!
では、あらためて運動量の変化 を考えると・・・
終わりの運動量
2× 1
2× 1
最初の運動量
このように、作図の工夫をして「運動量の変化=力積」を使うこと!
【付足:引き算のいろいろ・・・】
本来は「運動量の変化」は運動量の引き算でも求めるべきであるが、下の式を
眺めてみると・・・
→
= Ft
変形
m(
→
) = Ft
どうやら____の引き算でも質量mを掛ければ代用できそうである。
いずれの方法にしろ、 の部分は「ベクトルの引き算」なので作図をすること!
問 14
それぞれ質量が 3.0kg,3.0kg,2.0kg の 3 つの球 A,B,C が図に示したような速度で運動している。
→
このときの運動量をそれぞれ →
pA,p→
B,p C〔kg・m/s〕とする。また,ルート 2 = 1.4 とする。
→
→
(1)p
A + p B の大きさと向きを求めよ。
→
→
(2)p
A - p B の大きさと向きを求めよ。
→
→
(3)p
A - p C の大きさを求めよ。
<ヒント>
先に運動量を計算しておく
→
pA =____ kg・m/s(___向き)
→
pB =____ kg・m/s(___向き)
→
p =____ kg・m/s(___向き)
C
あとは作図で・・・
(1)
(2)
(3)
例題 5
東向きに速さ 20m/s で飛んできた質量 0.15kg のボールをバットで打ったところ,ボールは同じ速さで別の向きに
はねかえったとする。ボールのはねかえった向きが次の(1)
,(2)のとき,ボールに与えられた力積の大きさと向き
を求めよ。ルート 2 = 1.4 とする。
(1) 西向き (2) 北向き ・・・要作図
類題 5
正の向きに速さ 10m/s で飛んできた質量 0.40kg のサッカーボールをヘディングしたところ,ボールは正の向き
に対し 120° をなす向きに同じ速さではねかえったとする。このとき,ボールに与えられた力積の大きさと,
力積の向きが正の向きとなす角度を求めよ。ルート 3 = 1.7 とする。
<ヒント>
図で把握しないと絶対に解けない!