フランチャイズ契約の要点と概説 中小小売商業振興法及び中小小売商業振興法施行規則と フランチャイズ・システムに関する独占禁止法上の考え方について (公正取引委員会ガイドライン) 株式会社サークルKサンクスは、「サークルK」および「サンクス」の店舗経営をしております。 店舗経営について正しくご理解頂けるよう、本書におきましては、契約の骨子となる部分につ いて記載いたしております。 2014 年 10 月 1 日 株式会社サークルKサンクス 一般社団法人 日本フランチャイズチェーン協会正会員 加盟を希望される方へ このたびは、当社への加盟をご検討いただきまして誠にありがとうございます。 当社はコンビニエンスストアのフランチャイズビジネスを展開しております。私どものビジネスは何よりもお客 様に安心して「サークルK店」、「サンクス店」をご利用して頂ける事を大前提に、長年の経験によって開発 をしたノウハウ・システム・イメージなど、当社がレギュラー方式で展開していくフォーマットを、同じ志を持って 実践して頂ける方にフランチャイズ方式を活用し経営して頂くものです。 フランチャイズビジネスにおいては、統一性が重要な要素です。そのため、加盟に際しては運用のためのル ールを守って頂く必要があります。当社に加盟頂く方は、このルールにのっとって店舗経営をされてこそ、お客 様からの信頼を得る事ができるものであると確信いたしております。独自の経営手法を重視され、本部のノ ウハウ・システム・イメージ等にとらわれない経営を希望される方には、当社への加盟はお勧めいたしません。 フランチャイズビジネスは、本部と加盟店の役割分担が明確なビジネスです。本部は多額の投資が必要 なシステムや商品の開発、物流、データ管理等、加盟店が単独で行うことが困難な部分を担い、加盟店 に本部の提供するこれらのシステム等を正しく活用し経営いただくことで、ともに発展を目指すものです。両 者がコンビネーションよく、それぞれの役割を果たすことが、フランチャイズビジネスにおいては必要不可欠です。 「同じサークルK、サンクスのマークのついたお店なら、どこでも公平で公正な対応をしてもらえる」とお客様 に信頼され、いつでも安心してご利用頂くことが、本部・加盟店の共通の目的です。 当社のこの理念に賛同して頂ける方は、どうぞ次のステップへおすすみください。 1 フランチャイズ契約の要点と概説 目次 項 目 フランチャイズ契約のご案内 頁数 3 第1部 会社の概況とサークル K サンクス・システム 1.当社の経営理念 2.当社の経営ビジョン 3.ロゴの由来 4.事業者の概要 社名・本部所在地・本店所在地・代表者・設立・資本金・主要株主・事業内容・従業員数・連結子会 社および主な関連会社 5.沿革 6.組織図 7.役員 8.直近 3 事業年度の貸借対照表および損益計算書 ①直近 3 事業年度の貸借対照表 ②直近 3 事業年度の損益計算書 9.売上・出店状況 10.加盟者の店舗に関する事項 ①直近3事業年度の各事業年度内に新規に営業を開始した加盟者の店舗数 ②直近3事業年度の各事業年度内に契約を中途で終了及び当社が契約を解除した加盟者の店舗数 ③直近3事業年度の各事業年度内に再契約された加盟者の店舗数及び再契約されなかった契約に係 る加盟者の店舗数 11.直近5事業年度の各事業年度内に加盟者又は加盟者であった者から提起された訴えの件数および当 社より提起した訴えの件数 第2部 フランチャイズ契約の要点 1.当事者(当社と加盟者)の間で取り結ぶ契約 2.売上・収益予測についての説明 3.加盟に際し徴収する金銭に関する事項(徴収する金銭の額,性質,徴収方法等) 4.売上金等の送金義務 5.オープンアカウント 6.加盟者への金銭の貸付又は貸付のあっせんなどにおける利率 7.加盟者に対する商品の販売条件に関する事項 8.経営の指導の方法及びその実施回数 9.使用させる商標・その他の表示に関する事項 10.契約期間、契約の更新および契約解除に関する事項 ①契約期間 ②再契約の要件および手続き ③終了・解約・解除・満了 11.加盟者から定期的に徴収する金銭に関する事項 12.店舗の営業時間 13.許諾地域 14.競業避止義務 15.守秘義務 16.店舗の構造と内外装についての特別義務 17.契約違反をした場合に生じる金銭の支払その他義務内容等 18.売上不振の場合の支援制度 [参考 1] 中小小売商業振興法 中小小売商業振興法施行規則 ※抜粋 [参考 2] フランチャイズ・システムに関する独占禁止法上の考え方について 2 4 4 4 5 6 8 9 10 11 12 12 13 13 14 14 14 17 17 18 19 19 23 25 26 26 26 26 26 26 28 30 フランチャイズ契約のご案内 株式会社サークルKサンクス 開発本部 開発総務部 〒104-8538 東京都中央区晴海 2-5-24 晴海センタービル (本店所在地: 愛知県稲沢市天池五反田町1番地) TEL 03-6220-9300 FAX 03-6220-9350 本資料は、これからフランチャイズチェーンに加盟されようとしている方々のために、一般社団法人日 本フランチャイズチェーン協会の要請にもとづき、中小小売商業振興法(以下小振法という)並びに 中小小売商業振興法規則(以下施行規則という)の定めに則って当社が作成したものです。 加盟契約に際しては、この案内だけでなくできる限りたくさんの資料を読んだり第三者にも相談するな ど、十分に時間をかけて判断してください。 もし不明な点や、確認したいこと等があれば、ご遠慮なく当社にお問い合わせください。 またフランチャイズシステム全般のことや、フランチャイズ契約についての注意点等についてお知りになり たい方は、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会へお問い合わせください。 一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会 〒105-0001 TEL 東京都港区虎ノ門三丁目6番2号 第二秋山ビル 03-5777-8701(代表) この案内は2014年8月 1 日に改定し、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会、経済産業 省商務情報政策局流通政策課に提出しているものです。 なお本資料は、当社の責任において作成したものであり、内容については提出先の承認を受けたもので はありません。本資料の内容については、加盟されようとしている方が事前に自ら確認をして頂くことが必要 です。 3 〔第1部〕 会社の概況とサークルKサンクス・システム 1.当社の経営理念 わたしたちは、社会に信頼され、成長し続ける企業をめざします。 2.当社の経営ビジョン いちばんの満足をあなたに この経営ビジョンは接客や品揃え、商品力などのすべての面で、地域ひとりひとりのお客様に「いちばんの満足」を提供 できるお店でありたい、という想いから生まれました。そして「あなた」という言葉にはお客様はもちろん、加盟店や社員、 お取引様などすべての人への想いを込めています。「いちばんの満足」を提供したいという変わらぬ想いを実現させる ため、サークルKサンクスは一丸となって取り組んでまいります。 3.ロゴの由来 4 4.事業者の概要 (2014 年3月 1 日現在) 【会社概要】 (1)社 名 (2)本部所在地 株式会社サークルKサンクス 〒104-8538 東京都中央区晴海 2-5-24 晴海センタービル TEL 03-6220-9000(代表) (3)本店所在地 〒492-8685 愛知県稲沢市天池五反田町1番地 TEL 0587-24-9606(中・西日本開発総務部) (4)代 表 (5)設 者 代表取締役社長 竹内 修一 立 2001年7月2日 (注)1984 年1月 26 日設立のサークルケイ・ジャパン株式会社(2001 年 7 月 1 日に商 号を株式会社シーアンドエスに変更し、完全持株会社となる)より、会社分割手続き によって事業会社を新たに設立した日 (6)資 本 金 83億8,040万円 (7)主 要 株 主 ユニーグループ・ホールディングス株式会社 (8)事 業 内 容 コンビニエンスストア「サークルK」「サンクス」のフランチャイズ事業および店舗経営等 (9)従 業 員 数 1,737名 (単体:2014年2月末現在) (10)連結子会社および主な関連会社 名 称 連 結 子 会 社 主 な 関 連 会 社 事業内容 サンクス西 四 国 株 式 会 社 コンビニエンスストアのフランチャイズ事業および店舗経営 株 式 会 社 ゼロネットワークス ATM運用業務の受託事業 株 式 会 社 リ テ イ ル ス タ ッ フ 人材派遣業およびコンビニエンスストアの経営 サークルケイ四 国 株 式 会 社 コンビニエンスストアのフランチャイズ事業および店舗経営 サークルケイ・システムサービス株式会社 サークルKおよびサンクス店舗の棚卸・清掃等にかかわる管理業務、店舗経営 ときめきドットコム株 式 会 社 オリジナル商品の企画・販売、「サークルKサンクスオンライン」の運営 株 式 会 社 ビジネスサポートシステム サークルKおよびサンクス店舗の清掃・防犯システム等に関わる管理業務 5 5.沿革 サークルK 1979 年 12 月 1980 年 3 月 1983 年 6 月 1984 年 1 月 1991 年 9 月 1993 年 11 月 1995 年 10 月 1996 年 9 月 1997 年 4 月 7月 9月 1998 年 10 月 2000 年 2 月 2000 年 7 月 2001 年 7 月 2002 年 6月 2002 年 7月 2003 年 10 月 2004 年 7 月 2004 年 9 月 10 月 2005 年 10 月 2007 年 5 月 5月 11 月 2008 年 5月 6月 9月 9月 9月 2009 年 2 月 5月 11 月 12 月 12 月 2010 年 5 月 7月 サンクス 米国ザ・サークル K・コーポレーションとユニー(株) との間で「実施権許諾契約(LICENSE AGREEMENT)」を締結 ユニー(株)の事業部として第 1 号店を開店 (名古屋市天白区 島田店) 店舗数が 100 店舗を上回る ユニー(株)の 100%出資により、サークルケイ・ ジャパン(株)を設立 店舗数が 1,000 店舗を上回る 米国ザ・サークル K・コーポレーションとの間で「商 標およびその他の知的財産権売買契約」を締 結し、日本国内 における「サークルケイ」等の商 号、商標を買収。これにより、1979 年 12 月に 締結した同社との「実施権許諾契約 (LICENSE AGREEMENT)」を解消 名古屋証券取引所市場第二部に上場 東京証券取引所市場第二部に上場 店舗数が 2,000 店舗を上回る オンラインチケット発券システム稼動 東京証券取引所、名古屋証券取引所市場第 一部に上場 7 月 (株)サンクスを設立 11 月 第 1 号店を開店(宮城県仙台市 八幡店) 4 月 店舗数が 100 店舗を上回る 10 月 (株)サンクスを(株)サンクスアンドアソシエイツと 改称 5 月 店舗数が 1,000 店舗を上回る (エリアフランチャイズを含む) 9 月 株式を店頭公開・店舗数が 2,000 店舗を上 回る(エリアフランチャイズを含む) 9 月 東京証券取引所市場第二部に上場 サークルケイ・ジャパン(株)と(株)サンクスアンドアソシエイツとの間で資本および業務提携 2 月 東京証券取引所市場第一部に上場 ときめきドットコム(株)を設立 サークルケイ・ジャパン(株)と(株)サンクスアンドアソシエイツの持株会社として(株)シーアンドエス発足 サンクスで「チケットぴあ」の取り扱いチケットを全国で販売開始 サークルKとサンクスの合計店舗数が 6,000 店舗を上回る(エリアフランチャイズを含む) (株)シーアンドエスとサークルケイ・ジャパン(株)、(株)サンクスアンドアソシエイツが、2004 年 9 月 1 日を期 日として合併することに関する覚書を締結 電子マネー「エディ」の取り扱いを開始(サークルK・サンクス) (株)サークルKサンクス誕生 (東証・名証1部) (株)シーアンドエス、サークルケイ・ジャパン(株)、(株)サンクスアンドアソシエイツの 3 社が合併 (株)ゼロネットワークス設立(ATM運用業務受託事業会社) 新サービス「ネットプリカ」取り扱い開始 サンクスに加え、サークル K 全店で「チケットぴあ」が取り扱うチケット販売サービスを開始 インターネット通信販売商品の店頭受け取りサービスを開始 「HOKURIKU MOT PROJECT」が北陸地区で本格的に展開開始 オリジナルデザートのブランド「シェリエドルチェ」立ち上げ 石川県と「連携と協力に関する包括協定」を締結 サークルKとサンクスのユニフォームを統一 ユニーグループとして、食品リサイクルループの認定を受ける 店頭マルチメディア端末の導入開始 第 8 次店舗総合情報システム「ストアコミュニケーションサーバー(SCS)」の導入開始 「スポーツ振興くじ toto」の販売を開始 旧ユニフォームをリサイクルしたマイバッグを全国の店舗で無償配布 (名古屋市の店舗は 2009 年 3 月に先行配布) オリジナル焼菓子シリーズの「シェリエドルチェα(アルファ)」立ち上げ (株)ココカラファインと業務提携 愛知県にプラグインハイブリッド車(PHV)と充電スタンドを導入 (株)ココカラファインとのコラボ1号店「サンクス多摩センター落合店」オープン 交通系電子マネー「Suica」を導入。以降、各交通系電子マネーを順次導入 6 7月 7月 9月 10 月 2011 年 1 月 4月 5月 7月 11 月 11 月 2012 年 2 月 3月 5月 8月 2013 年 2 月 2月 5月 7月 8月 11 月 2014 年 2 月 2月 4月 4月 6月 6月 6月 10 月 「QUO」カードの取扱を開始 CO2 排出量削減目標を、2014 年度までに 2007 年度比で 1 店舗あたり 8%削減に設定 「認知症サポーター養成講座」を受講した加盟店・社員が 2,000 人を超える サークルK・サンクスの1号店オープン30周年を記念し、キャンペーンを実施 省エネ・エコ店舗「サンクス厚木岡津古久店」オープン ネット通販サイト「カルワザオンライン」スタート 「ミニ店舗」フォーマットの第一号店として「サークルKミニ久屋大通店」が開店 仕上げのひと焼きを店舗で行い提供する「焼きとり」の取扱いを開始 POS レジに「警報勧告システム」を導入 株式会社 JALUX と業務提携を締結 移動販売車「WAKU WAKU 号」運用開始 株式会社 JALUX とのコラボ 1 号店「ブルースカイ・サンクス スカイ アライバルショップ」をオープン チルド弁当の取り扱いを開始 淹れたてコーヒーを全店にて展開 ユニーグループ・ホールディングス株式会社誕生 (東証・名証1部)同社の完全子会社となる サークルKマレーシア設立 サークルKアジア設立 マルチコピー機での行政サービス(住民票などの交付)を開始 美味しさと見た目の彩りにこだわった「GOZEN deli」シリーズ展開開始 マレーシア第 1 号店オープン プライムワンより「こだわりの贅沢」シリーズ発売 「宅急便店頭受取りサービス」と「宅急便受取場所選択サービス」取扱い開始 コンビニエンスストアトとして初の認定 名古屋市内のサークルKサンクスが「名古屋市エコ事業所」に認定 秋田銀行との秋田県内ATM利用提携開始 青森銀行との青森県内ATM共同運用開始 「サンクス晴海フロント店」(東京都中央区)にK‘SCAFE1 号(コーヒー店舗を併設)をオープン 生鮮・惣菜強化型店舗「サークルKフレッシュ」の 1 号店を開店(名古屋市千種区) お客様ひとりひとりに合わせ、必要な情報をお届けしたり、ご利用状況により、クーポン等のサービスを配信す る、新たな統合会員サービス「+K」の会員募集スタート 7 6.組織図 2014 年8月21日現在 北日本商品部 東日本商品部 中日本商品部 商 品 本 部 新業態開発部 経営戦略部 販売促進企画部 MDサポート部 西日本商品部 商 品 統 括 部 ファーストフード部 物流管理部 グロサリー部 関係会社管理部 品質ベンダー管理部 サービス部 営 業 政 策 部 運 営 本 部 エリア総務部 加盟店研修部 国 際 部 監 査 役 オ ー ナ ー ・ お 客 様 相 談 室 関 連 事 業 部 開 発 本 部 西 日 本 運 営 本 部 開発総務部 法人営業部 建設部 情 報 シ ス テ ム 本 部 総 務 人 事 本 部 北 ・ 東 日 本 開 発 本 部 決済・ATM部 本部システム開発部 店舗システム開発部 北東北運営部 南東北運営部 東日本総務部 新潟運営部 東京第二運営部 北関東運営部 神奈川運営部 千葉運営部 静岡運営部 東京第一運営部 長野運営部 中日本総務部 愛知第一運営部 三重運営部 愛知第二運営部 北陸運営部 愛知第三運営部 愛知第四運営部 岐阜運営部 西日本総務部 関西第一運営部 関西第二運営部 関西第三運営部 中国運営部 福岡運営部 北海道開発部 東京開発部 北東北開発部 神奈川開発部 南東北開発部 静岡開発部 新潟開発部 長野開発部 関東開発部 総務部 法務部 中 ・ 西 日 本 開 発 本 部 人事部 経 理 財 務 本 部 東 日 本 運 営 本 部 中 日 本 運 営 本 部 営 業 統 括 本 部 社 長 北海道運営部 運営総務部 エリア営業推進部 取 締 役 会 北日本総務部 デイリーフーズ部 改善部 経 営 戦 略 本 部 北 日 本 運 営 本 部 経理部 財務部 FC業務部 経営管理部 8 愛知東開発部 関西東開発部 愛知西開発部 関西西開発部 岐阜開発部 中国開発部 三重開発部 福岡開発部 北陸開発部 7.役員 2014年5月20日現在 役 職 氏 名 代表取締役社長 竹 内 修 一 代表取締役専務 小 川 高 正 取 締 役 山 口 利 隆 取 締 役 齋 藤 泰 壽 取 締 役 塚 本 直 𠮷 取 締 役 中 尾 浩 宣 取 締 役 越 田 次 郎 監 査 役 金 森 幹 雄 監 査 役 佐 藤 勝 次 監 査 役 南 谷 直 毅 執 行 役 員 久 賀 谷 亮 執 行 役 員 殿 猛 執 行 役 員 矢 嶋 和 彦 執 行 役 員 仁 村 孝 博 執 行 役 員 川 執 行 役 員 横 執 行 役 員 伊 藤 聡 執 行 役 員 相 田 清 執 行 役 員 星 執 行 役 員 袴 執 行 役 員 伊 9 村 端 井 豊 祐 利 田 藤 勝 司 幸 憲 徹 8.直近 3 事業年度の貸借対照表および損益計算書 ①直近 3 事業年度の貸借対照表(単位:百万円未満切捨て) 2014 年 2 月度 科目 2013 年 2 月度 2012 年 2 月度 (資産の部) 2013 年 2 月度 2012 年 2 月度 ( 負 債 の 部 ) 流動資産 76,284 75,117 77,160 31,565 31,229 32,519 加盟店借勘定 1,101 1,378 1,643 15,008 未 払 金 6,908 6,233 6,219 623 829 そ の 他 36,703 36,272 36,773 84,121 95,037 30,483 31,812 26,940 25,517 △3,134 △2,341 △1,441 9,184 9,290 9,211 147,394 133,453 131,356 22,625 17,649 16,304 91,916 78,414 69,498 108,097 102,058 102,678 物 37,659 32,842 29,818 他 54,254 45,569 39,678 資 金 8,380 8,380 8,380 7,854 7,625 8,727 資 本 剰 余 金 36,090 36,090 36,092 47,622 47,413 53,130 利 益 剰 余 金 100,753 101,217 102,075 投資有価証券 1,019 978 2,446 差 入 保 証 金 34,153 35,142 37,061 株式等評価差額金 114 87 582 そ 12,855 11,731 14,213 自 己 株 0 0 △5,035 △408 △441 △594 資 本 合 計 145,339 145,775 142,096 253,436 247,834 244,775 負 債 ・ 資 本 合 計 253,436 247,834 244,775 現 金 及 び預 金 106,042 114,380 113,419 16,374 16,027 65,381 7,907 5,031 3,153 0 0 768 加盟店貸勘定 有 価 証 券 た な 卸 資 産 そ の 他 貸 倒 引 当 金 固定資産 有形固定資産 建 そ の 無形固定資産 投 資 等 の 他 貸 倒 引 当 金 資 2014 年 2 月度 科目 産 合 計 流動負債 買 掛 金 固定負債 預 り保 証 金 そ 負 の 債 他 合 計 ( 資 本 の 部 ) 本 式 ②直近 3 事業年度の損益計算書(単位:百万円未満切捨て) 科目 2014 年 2 月度 2013 年 2 月度 2012 年 2 月度 益 134,762 136,636 157,209 加 盟 店 か ら の 収 入 100,227 101,199 101,747 そ の 他 の 営 業 収 入 11,400 11,584 11,690 自 高 23,134 23,852 43,771 価 17,603 17,961 33,257 益 134,762 118,674 123,952 販売費及び一般管理費 106,403 100,612 102,558 益 10,755 18,062 21,393 営 業 営 売 営 営 収 店 上 業 売 上 原 総 業 利 利 営 業 外 収 益 1,505 794 782 営 業 外 費 用 2,403 2,498 2,006 経 常 利 益 9,858 16,358 20,169 特 別 利 益 1,372 2,543 2,368 特 別 損 失 5,149 5,230 7,613 税 引 前 当 期 利 益 6,081 13,670 14,924 法人税、住民税及び事業税 3,919 5,225 5,874 法 人 税 等 調 整 額 △1,096 878 △269 3,259 7,566 9,318 当 期 純 利 益 10 9.売上・出店状況 チェーン全店売上高推移 0 2,000 4,000 6,000 8,000 2011年2月期 (億円) 10,000 8,550 2012年2月期 8,964 2013年2月期 8,788 8,953 2014年2月期 グループ店舗推移 0 2,000 4,000 (店) 8,000 6,000 2011年2月期 グループ合計 351 4,650 1273 6 6,274 グループ合計 2012年2月期 6,169 4,886 1,085 198 グループ合計 2013年2月期 6,242 5,189 140 913 グループ合計 2014年2月期 6,359 5,452 加盟店 160 直営店 エリアFC *上記は、各年度末時点の「サークルK店」および「サンクス店」の合計数値です。 *売上高はエリアフランチャイザーの実績を除いています。 *グループ店舗推移グラフの「エリア FC」とはエリアフランチャイザーを指しています。 11 747 10.加盟者の店舗に関する事項 ①直近3事業年度の各事業年度内に新規に営業を開始した加盟者の店舗数 新規に営業を開始した加盟者の店舗数 年度 新店 ※既設店 2011年度 325 171 2012年度 365 173 2013年度 446 201 ※「既設店」とは既設の店舗にて経営者の途中変更があった店舗です。 ②直近3事業年度の各事業年度内に契約を中途で終了及び当社が契約を解除した加盟者の店舗数 年度 契約を中途で終了した加盟者の店舗数 2011年度 170(5) 2012年度 193(12) 2013年度 262(11) ※契約を中途で終了した加盟者の店舗数のうち、( )内は当社が契約を解除した加盟者の店舗数です。 ③直近3事業年度の各事業年度内に再契約された加盟者の店舗数及び再契約されなかった契約に係る加盟者の店 舗数 満了後再契約された 満了後再契約されなかった 加盟者の店舗数 加盟者の店舗数 2011年度 451 134 2012年度 491 133 2013年度 497 161 年度 ※再契約された加盟者の店舗数には契約延長された店舗を含みます。 11.直近5事業年度の各事業年度内に加盟者又は加盟者であった者から提起された訴えの件数および当社より提起 した訴えの件数 年度 加盟者または加盟者であった者 から提起された訴えの件数 当社より提起した訴えの件数 2009年度 0 1 2010年度 1 2 2011年度 1 3 2012年度 0 2 2013年度 0 1 ※訴訟の件数には相手方の訴えに対する反訴も含まれます。 12 〔第 2 部〕 フランチャイズ契約の要点 1.当事者(当社と加盟店)の間で取り結ぶ契約 ①契約の名称 サークルKサンクス・フランチャイズ契約。 ②契約の本旨 この契約は、アメリカ合衆国のザ・サークルK・コーポレーションの長年の経験によって得られたノウハウと、当社が、我 が国において開発した独自のノウハウを充分に生かし、当社と加盟者の協力にもとづき、「サークルK」または「サンクス」 のブランドのもと、当社のシステムによる統一性をもったコンビニエンスストア事業を発展させることによって、両者の共存 共栄をはかり、あわせて地域住民のよりよい生活実現のために奉仕することを目的とします。 ③契約タイプ 当社の契約には、以下の2種類のタイプがあります。 SA3タイプ SC3タイプ 加盟者負担 当社負担 資 加盟者負担 当社負担 店舗賃料(共益費含む) 加盟者負担 当社負担 商 品 ・備 品 ・消 耗 品 加盟者負担 加盟者負担 建 物 建 築 費 相 当 額 (保 証 金 ・敷 金 ) 内 装 工 事 投 ④タイプアップ SC3タイプは契約期間途中にSA3タイプに変更することが可能です。 ただし、変更にあたっては、当社規定による制限があります。 会計期間(注) タイプアップの可否 タイプアップ料 開 業 日 から24会 計 期 間 不可 - 25会 計 期 間 から60会 計 期 間 61会計期間以降120会計期間 可 不要 平均月額売上総利益1カ月相当額 (注)会計期間とは、毎月初日からその月の末日までの1暦月のことをいいます。ただし、開始日が月の初日で ない場合は、開始日からその月の末日までを1会計期間とし、また、終了日が月の末日でない場合はその 月の初日から終了日までを1会計期間とします。 2.売上・収益予測についての説明 当社は、個別の出店予定地における売上予測数値は提示しておりませんが、加盟者が当社への加盟を検討するた めの判断材料の一つとして、当社の直近事業年度における既存加盟店の売上実績数値等を参考として提示しており ます。加盟の決断は、自らの責任と判断のもとにご決定くださいますようお願いします。 13 3.加盟に際し徴収する金銭に関する事項(徴収する金銭の額,性質,徴収方法等) ①フランチャイズ契約締結時に必要な金銭 [成約預託金の内訳と性質] 支払時期 内 訳 金 額 開業準備手数料 50万円(税別) 研 修 費 用 (2名) 性 質 支払方法 開業までの諸準備に対する対価 加盟資格者認定研修費用 30万円(税別) (加盟者と共同フランチャイジーの2名) ※宿泊費と交通費は当社が負担 加 盟 証 拠 金 50万円 商品等買取代金 120万円 (但し、一部金) サークルKサンクス・システムを遵守して店舗を経営して 契約時 銀行振込 頂くことを担保する保証金 開店時陳列商品等の原価代金の一部に充当 合計250万円(税別) ②当該金銭の返還条件 返還される項目 返還される条件 開業準備手数料 やむを得ないものと当社が認める事由で、開業予定日前に、当社がこの契約を解約した場合。 研 修 費 用 加 盟 証 拠 金 商品等買取代金 同上(但し、その理由が加盟者または共同フランチャイジーが研修で適格と認められなかったこ とによる場合には返還しません)。 加盟証拠金は預り金であり、契約終了時には返還されます(契約終了後に当社に対する債 務がある場合には、その債務を清算し、残額を返還します)。 やむを得ないものと当社が認める事由で、開業予定日前に、当社がこの契約を解約した場合。 4.売上金等の送金義務 加盟者は、毎日の売上金および公共料金の預り金等を当社の指定する株式会社ゆうちょ銀行の振替口座または 当社が認める金融機関の口座に、加盟者の費用負担で翌日(ただし、金融機関の休業日は、その直後の営業日)ま でに振込送金するものとします。 5.オープンアカウント ①オープンアカウントによる取引決済 当社は、当社と加盟者の相互間の店舗経営に関する取引において、加盟者開業後の債権債務のすべてにつき、 貸借内容・取引経過を明確に記帳し順次決済を行う計算方法(オープンアカウント、以下OAといいます)を採用し ています。OAに計上される債権債務は、原則として独立して個別決済はせず、一括差引き計算されます。OAは、 契約が終了し必要な手続を完了したときに閉鎖し、最終的に確定された債権債務が清算されたときに消滅します。 14 OA(オープンアカウント)の仕組み OAの仕組み(概要:消費税等一部項目を除外して簡略化しています) <目指すべき資産状態> 自己資本超過額 = OAマイナス額 金額 500 万 総資産 400 万 300 万 OA 170 万 自己資本(利益の蓄積額) 月 総資産=自己資本+OA OA=総資産-自己資本 四半期利益引出金 ※利益(自己資本)が増えるとOAは減少し、商品・仮払金・諸経費が増えると (基準月度のみ) OAも増加します。 OA マイナス 現 金 現 金 現 金 OA OA 商 品 商 品 商 品 自己資本 自己資本 自己資本 加盟証拠金等 開店当初の段階 加盟証拠金等 利益が出て自己資本が増えた状態 加盟証拠金等 資産を自己資本が上回った場合 自己資本合計 = 繰越自己資本 + 当月純利益 - 引出金 + 積立金 ※ 当月純利益以上の引出金が発生している場合、自己資本は減少し、OAは増加します。 15 ②OA(オープンアカウント)による貸し借りの利率 OAによる計算の結果、毎月末時点において加盟者の自己資本が資産を下回る(当社からの貸付が発生する) 場合は、当該貸付分に対し当社規定の利息(支払利息)を付しOAの借方に組み入れます。また、加盟店の自 己資本が資産を上回る場合は、その分に対し当社規定の利息(受取利息)を付したうえで、四半期利益引出金と して当社から加盟者指定口座に振込み支払います。 【支払利息】算定方法と徴収時期等 各会計期間期首現在におけるOA残高(加盟店貸勘定)から受託販売部門の在庫高を控除した残高に対し、 年5%の割合による貸勘定利息(支払利息)を付します。ただし、毎年1月1日における長期プライムレートが 4%を超える場合には、その長期プライムレートの率に1.5%を加算した率による利息を適用し、以後1年間固定 とします。支払利息は、各会計期間の末日付にてOA借方(加盟店貸勘定)に計上し徴収します。 【受取利息】算定方法と支払時期 四半期利益引出金(次項参照)の支払月および契約終了翌月以降を除き、各会計期間の期首現在における、 OA残高がマイナスの場合、そのOA残高に-1を乗じた金額に対し、受取利息を付します。 受取利息は、毎年 1月1日および7月1日現在の長期プライムレートを適用し、以後半年間固定とします。受取利息は、各会計期間 の末日付にてOA貸方に計上します。 ③加盟者の引出金について 引出金の名称 引出金の内容と支払期日 加盟者からの所定の手続による事前申請により、加盟店の経営上必要な費用として当社が認め 特 別 引 出 金 た金額を所定の期間のみ加盟者に支払います。送金日は毎月 20 日、送金手数料は加盟者負 担です。 事前に当社との協議のうえ決定した月次の定額引出金です。開業時は 40 万円を上限とします 定額月次引出金 が、四半期に一度の基準月度(3 カ月間隔)ごとに、加盟店状況等を踏まえ当社との事前協 議により合意した場合は変更ができます。開業月および契約終了の翌月以降を除く、毎月 20 日 までに加盟者に支払います。 初回を除く基準月度(3 カ月間隔)ごとに、その期末に当社が作成した加盟店の貸借対照表に 四半期利益引出金 表示された自己資本とOAを除く負債の合計が資産合計を上回った場合に、その超過したOA に相当する金額を、四半期利益引出金として基準月度の翌月(送金月)20 日までに加盟者 に支払います。 四半期利益引出金の仕組み 16 6.加盟者に対する、金銭の貸付・貸付のあっせんなどにおける利率 貸付および貸付のあっせん 利 率 OA残 高 にかかる支 払 利 息 5.0%~ 店舗建物の保証金等のための 提 店 携 舗 短期プライムレート ロ ー ン の イムレートが4%を超える場合は長期プライムレート+1.5% 加盟にあたり、店舗等物件への保証金等の投資金額が不足す る場合に、提携ローン会社への融資あっせんを行います。 加盟にあたり、内装工事代金が不足する場合に、提携リース会 内 装 割 賦 売 買 制 度 +1.1%~1.5% 社への、割賦売買契約による融資あっせんを行います。 商 品 代 金 支 払 いのための 短期プライムレート 加盟にあたり、商品買取代金が不足する場合に、提携ローン会 携 物 長期プライムレート4%以下は5%、1月1日時点の長期プラ 長期プライムレート 提 建 +1.0% 備 考 ロ ー ン +1.0% 社への融資あっせんを行います。 7.加盟者に対する商品の販売条件に関する事項 ①加盟者にあっせんする商品の種類 取扱い商品 一 受 般 託 販 商 内 訳 品 ファーストフード・生鮮品・加工食品・化粧品・雑誌・新聞類等 品 ネットプリカ・各種チケット・切手・はがき・印紙・各自治体発行のゴミ処理券・回数券等 売 商 公 共 料 金 等 の収 納 代 行 各種料金の収納代行業務 *上記商品、受託販売、サービスの種類は変更することがあります。 ②許認可を要する商品の販売について 酒類・たばこ等、官公庁の販売免許・許可等を必要とする商品の販売については、当社にて販売可否を判断する ことはできません。 ③商品などの供給条件 当社は、サークルKサンクス・システムの統一、商品の品揃えの充実をはかるため、商品の開発・選定を行い、信用 ある仕入先から加盟者ができるだけ有利な条件で商品の仕入れができるよう仕入体制を構築します。当社は多数の 仕入先と商品の範囲、発注方法、納品時間・方法、契約責任、仕入代金の金額、返品の可否等について取り決め、 加盟者に商品の仕入の便宜を提供します。 ④発注方法 当社の提供する発注納品システム及び機器により当社が定める方法で発注します。 ⑤商品の販売価格について 当社は商品の市場価格、消費動向等の状況を考慮し、加盟者が正しい売上データから利益計画を作成でき、ま た発注等に活かせるよう、当社の経験をもとに、販売に最も適合すると考えられる品揃えおよび価格を提示します。また、 次項にもとづき加盟者が変更を行わない限り、当社から加盟者に提示された販売価格をもって売価とします。 ⑥売価の変更手続 加盟者は、合理的理由のあるとき、売価の変更をすることができます。この場合、当社の定めるコンピューターシステ ム等を含む指定の手段・様式をもって当社に通知するものとし、以後その売価は加盟者の売上高、帳簿棚卸高等の 算定の基準となります。 ⑦商品の仕入れと販売 加盟者は、当社の推薦する仕入先から当社の推薦した商品を自由に仕入れることができます。当社推薦以外の商 品を仕入れ・販売しようとする場合は、当社の正当な利益や店舗イメージ等を損なったり、他の店舗に迷惑が及ばない よう、当社の定める商品政策、販売政策および商品品質管理基準を遵守するとともに、当社にあらかじめ文書で通知 17 するものとします。なお、当社が加盟者からこの通知を受けた場合も、その商品の性質・品質(鮮度、外観等を含みま す)・量等が、店舗イメージに適さないと判断し、その旨通知した場合、加盟者はこれを仕入れ・販売しないものとしま す。また、加盟者は当社から仕入れ・販売について説明を求められた場合は、すみやかに報告するものとします。この場 合、当社は必要に応じて加盟者に資料の提出を求めることができ、加盟者はすみやかに応じることとします。なお、当 社はサークルKサンクス・システムの保持のため、商品の仕入れ販売に関し、必要と判断したときは、必要な措置を講 ずることができ、加盟者はこれに従うものとします。 ⑧商品代金の決済方法 当社は、推奨した商品の仕入代金について、店舗への納品データをもとに仕入先に対し支払います。加盟者は、当 社が仕入先に決済する時期にかかわらず、商品の仕入代金を納品日の属する当該月末日にOAを通じて決済しま す(当社は、OAを通じて決済する商品に関し、加盟者に対し、仕入代金について確認するための帳票データを提供 します)。 8.経営の指導の方法およびその実施回数 ①加盟に際して行われる研修の内容 当社所定の「加盟資格者認定研修」を原則として加盟者と共同フランチャイジーの 2 名により受講していただきます。 【加盟資格者認定研修】 ◆当社の経営理念および経営ビジョン ◆基本四原則・店舗運営の6段階 本 部 研 修 (4日間) ◆接客応対 ◆POSレジスター・HOT操作 ◆お店の管理(人事・金銭・会計・在庫) ◆お店を守る(防災・防犯) ◆接客サービス ◆クレンリネス ◆POSレジスター操作 店 舗 研 (8日間) 修 ◆販売促進 ◆各種管理(金銭管理・在庫管理・陳列管理・発注管理・販売期限管理) ◆ワークスケジュール ◆人材育成 ◆その他ストアオペレーション全般 ②加盟店に対する継続的な経営指導およびその実施回数 当社は、加盟者に対し、原則として週1回以上、当社の担当者を派遣し、指導、助言または援助を行います。な お、次の各項目について、当社または当社の担当者は適宜契約店舗において指導、助言または援助を行い、あわせ て店舗経営に必要な各種のマニュアル等を提供します。 (1)担当者を派遣して、店舗・商品・販売の状況を観察させ、助言・指導を実施。 (2)販売情報等の資料の提供、弊社のシステムに関する情報の伝達。 (3)担当者による経営相談の実施。 (4)当社のシステムを活用できる各種仕入援助。 (5)毎月の会計帳票の作成および会計業務に関する指導と助言。 (6)実地棚卸の実施と、その結果による商品管理の改善の助言。 (7)その他店舗運営全般に関する指導、助言、援助。 18 9.使用させる商標・その他の表示に関する事項 ①当該使用させる商標その他の表示 イ.サークルK店 ロ.サンクス店 ②当該表示の使用についての条件 開業日より契約終了までの間、契約書に記載された特定の店舗建物において加盟店経営のためにのみ使用を許 諾します。また、当社の定めるものについては、開業日より契約終了までの間使用を義務づけます。 10.契約期間、契約の更新および契約解除に関する事項 ①契約期間 開業日より約10年(正式には120会計期間。1会計期間は1暦月、開業日が月の初日でない場合はその 日から月末日までが1会計期間となります) ②再契約の要件および手続き 期間の満了により契約は終了します。ただし、当社の要件にもとづき店舗環境と経営状況等を勘案し、健全な経 営継続の可能性が高いと判断され、双方の協議により合意した場合は、満了後さらに約5年(正式には60会計 期間)の「再契約」ができます。 *契約期間満了時には、「更新」ではなく、あらためて契約を取り交わす「再契約」となります。 19 ③終了・解約・解除・満了 種 類 内容・要件・手続き・解約金等 開 業 前 解 約 ①加盟者から開業予定日の 14 日前迄に文書で申し入れ、当社の承認が得られれば解約できます (成約預託金の返還は無く、また解約により当社に損害が発生した場合は、損害賠償を請求す ることがあります)。 ②開業予定日までに開業することができないと当社が判断した場合、当社から解約できます(加盟 者にやむを得ない事情があると当社が認めた場合のみ、成約預託金が返還されます。また、研修 にて加盟者側の適格が認められなかったことが解約理由の場合、研修費用以外の成約預託金が 返還されます)。 契約期間の満了 開業日から 120 会計期間の末日をもって、契約期間満了により終了します。 中 途 解 約 特別な事由がある 場合の中途解約 次の特別な事由に該当する場合には、加盟者または当社は、解約希望日の 3 カ月以上前に文書 で申し入れることで契約を終了できます。 【特別な事由】 ①加盟者、または共同フランチャイジーの 3 カ月以上の入院・療養で当社が経営困難と認めたとき。 ②共同フランチャイジーが死亡したとき。 ③加盟者の適性が著しく欠けると当社が判断したとき。 ④天災地変、立地等の環境激変により、経営の維持が困難なとき。 ⑤加盟者との信頼関係の維持が困難であると当社が判断したとき。 ⑥現状に勝る店舗物件を準備し、新たなFC契約締結を加盟者に提案したとき。 ⑦最低保証が 2 基準期間(およそ 2 年間)連続発生し、事業を継続することが双方にとって不利 益で、改善の見込みがないとき。 【解約金等】 発生しません。 特別な事由がない 場合の中途解約 特別な事由に該当しない(加盟者の自己都合など)理由により解約を希望する場合には、解約希 望日の 6 カ月前までに当社に対して文書で申し入れることで契約を終了できます。 【解約金等】 ①開業日から 36 会計期間を経過していない場合 「平均月額ロイヤルティ」の 3 カ月分相当額 ②開業日から 36 会計期間経過した以後 「平均月額ロイヤルティ」の 1 カ月分相当額 加盟者と当社の文書による合意により、契約を終了することができます。 合意による 中途解約 当 然 終 【解約金等】 双方の合意により決めることができます。 了 次の事由に該当する場合、契約は当然に終了します。 ①加盟者が死亡もしくは後見開始の審判を受けたとき。 ②公用収用の実施により店舗建物等が撤去されるなど、営業に重大な支障が生じると当社が認め たとき。 ③店舗建物が滅失したとき。 20 契 約 解 除 当社からの 契約解除 【催告が不要の解除】 加盟者に次の事由が該当する場合、当社は通知、催告をしないで、ただちに契約を解除することが できます。 ①破産手続開始、その他これに準ずる手続の申し立てがなされたとき。 ②手形、小切手の不渡が発生し、または銀行取引停止処分を受けたとき。 ③差押、仮差押、仮処分、強制執行・滞納処分・保全処分・競売等の発生。 ④経営放棄と当社が判断したとき。当社との連絡が取れない状態となったとき。 ⑤当社の承諾を得ずに一方的に営業を中止し、または店舗を閉鎖したとき。 ⑥当社から付与した権利、FC契約書等を他に譲渡、質入れ、供与したとき。 ⑦当社および加盟者の経営秘密、当社の企業秘密等を第三者に漏らしたとき。 ⑧契約条項に違反し、売上金等の振込送金または引渡しをしないとき。 ⑨売上金等を不当に流用したとき。 ⑩提出帳簿や資料につき、不正報告するなどして当社に損害を与えたとき。 ⑪実地棚卸を拒んだとき。 ⑫加盟店の所有権・賃借権・転借権等を失い使用できなくなったとき。 ⑬保佐、補助、後見開始の審判を受けたとき。加盟法人が解散したとき。 ⑭無届出・無認可・無許可・無免許等の状態で店舗の営業を行ったとき。 ⑮法令による廃業、営業免許等の停止、取消処分、資格の失効が発生したとき。 ⑯当社の代理人を詐称し、その他権限のない行為をしたとき。 ⑰当社または当社の関連企業の商号もしくは名称を使用したとき。 ⑱クレジットカード、電子マネー、その他店舗システムを不正に利用したとき。 ⑲当社の所有資産を売却・転貸し、または譲渡担保権等の設定をしたとき。 ⑳公序良俗や営業に関する法令、行政庁が定めるガイドラインの重大な違反行為があったとき。 ㉑契約の締結に関連し、虚偽の申告をしたとき。 ㉒逮捕、または懲役もしくは禁固を法定刑とする犯罪行為を行なったとき。 ㉓当社の信用、名誉の毀損、店舗イメージを著しく低下させる行為をしたとき。 ㉔暴力団、暴力団員等、反社会的勢力であることが判明したとき。 ㉕当社への詐術、暴力的行為、脅迫的言辞、不当要求、信用毀損、業務妨害があったとき。 ㉖前各号に準ずる事由が生じたとき。 ㉗その他、契約、付帯契約、マニュアル等の重大な違反を行なったとき。 【催告が必要な解除】 上記事由のほか、加盟者に契約違反行為、その他、当社への背信行為がある場合、当社から文書 による催告をしてから 7 日以上経過しても改善されないと当社が判断した場合には、契約解除できま す。 ☆当社からの契約解除は、共同フランチャイジーのみにその事由が発生した場合にも準用します。 【違約金等】 平均月額売上総利益の 4 カ月相当額を加盟者から当社に支払う。 加盟者からの 契約解除 【催告が不要の解除】 当社に次の事由が該当する場合、加盟者は通知、催告をしないで、ただちに契約を解除することが できます。 ①破産手続開始、その他これに準ずる申し立てがなされたとき。 ②債権者から、資産・負債の全面的管理、または整理を受けたとき。 ③支払不能により、債権者から仮差押・仮処分・強制執行を受けたとき。 ④当社の重要な資産につき競売申し立てがあったとき。 ⑤開業準備をおこたったとき。 ⑥当社の責によって、開業予定日から相当期間が経過しても開業できないとき。 【催告が必要な解除】 次の事由に該当し加盟者から文書による催告をしたにもかかわらず、当社が 7 日以上経過しても改 善または義務を履行しない場合は、加盟者は契約解除できます。 ①マスメディア等による広告・宣伝を行なわない場合。 ②担当者を派遣せず、または経営資料の提供をしない場合。 ③経営記録等を作成せず、または作成した経営記録を加盟者に提供しない場合。 ④加盟店の帳簿在庫額を算出しない場合。 ⑤実地棚卸を行なわない場合。 ⑥加盟者の責めによる事由がないのに、引出金を送金しない場合。 ⑦加盟者の責めによる事由がないのに、最低保証を行なわない場合。 ⑧その他、加盟者に対する重大な背信行為があったとき。 【違約金等】 平均月額売上総利益の 4 カ月相当額を当社から加盟者に支払う。 21 ①加盟者は、理由の如何にかかわらず、契約が終了したときは、当社の商標(サービスマークを含みま 契約終了に伴う す)、サークル K サンクス・システム、その他契約に基づく加盟者の権利をすべて失い、店舗の経営を 加盟者の権利の 終了するとともに、経営秘密・設備の使用をただちに中止します。 消滅 ②加盟者は、契約終了後において、当社店舗であると誤認・混同されるような不正競争行為を続ける 等、当社および他の店舗の権利侵害等になるようなことを行うことはできません。また、契約の終了後 も、契約に定める禁止行為をすることはできません。 当社は、契約終了と同時、または終了時までに実地棚卸を実施し、終了時在庫品の品目、数量を確 定します。当社は当社所定の基準により適当と判断したものに限り、当社の判断により、原価相当額 契約終了時の (但し、加盟者が受け取った値引き、リベート分は差し引きます)で買取または適正処分価格をもって 商品等の取扱 第三者に処分することができ、買取代金または処分手取額は、OAを通じ加盟者に支払います。また、 当社は、破損商品、品質低下商品、および冷凍食品、ファーストフードその他買取処分が不適当と判 断した商品については、廃棄処分することができます。 加盟者は、契約終了後ただちに店舗の経営を終了するとともに、当社の指示に従い必要な措置を実施 し、以下に定める金銭を負担します。 <加盟者の負担> ①貸与什器・設備・備品の撤去ならびに廃棄費用もしくは保管場所への搬送、修理にかかる費用。 ②閉店事務手数料20万円(消費税別)。 契約終了に伴う 手続き ③加盟者購入備品等の撤去ならびに、廃棄費用。 ④その他、当社が加盟者に代わり実施した契約終了措置にかかわる費用。 ⑤貸与什器・設備・備品を廃棄処分する場合の法定残存簿価額またはリース解約費用。 (※⑤は加盟者の自己物件にて契約を終了する場合のみ) ※当社申入れによる中途解約または、加盟者からの契約解除による契約終了については金銭の支払 を要しません。 <当社からの貸借物件>①・② <加盟者自己物件>①・②・⑤ 加盟者が契約終了後、契約に定める禁止行為をした場合には、加盟店の最終の12カ月分の売上 損害の賠償 高の20%相当額を、損害賠償金として当社に支払います。ただし、当社のこうむった実際の損害額が この額を超えるときは、その実際の損害額を支払います。 22 11.加盟者から定期的に徴収する金銭に関する事項 加盟店の損益計算書の記載内容 項 目 算出方法その他 1 売上高 商品の純売上高で、現金売上、掛売上のすべてを含みます。 2 その他収入 リベート入金,料金収納サービス等手数料,公衆電話手数料,雑収入の合計 a 1+2 3 期首商品原価 月初の帳簿原価在庫(累計欄は年度始めの帳簿原価在庫) 4 仕入原価 商品の純仕入高(仕入―返品±店間移動―店内消費原価相当額) 5 期末商品原価 売価還元法により算出した月末の帳簿原価在庫 6 廃棄商品等(A) 廃棄および加盟者値上・値下の商品の原価相当額 7 棚卸差額(A) 実地棚卸により計算された棚卸ロスの原価相当額 売上原価 b 3+4-(5+6)±7 売上総利益 c a-b ロイヤルティ d c×ロイヤルティ率 最低保証等 e 定められた最低保証額の未達分をマイナス表示、定められた棚卸差額ガイドラ インの超過分をプラス表示します。 総収入 f c-(d+e) 8 給料手当 賃金台帳における支給総額の合計(賞与含む) 9 地代・家賃 店舗物件の地代、家賃。SC3タイプには発生しません。 10 福利厚生費 従業員対象の社会保険料における加盟者負担分。 11 消耗品費 営業上使用した消耗品および少額の備品(店内消費原価相当額) 12 広告宣伝費 BGM費用、加盟者希望によるチラシ及び広告などの費用 13 水道光熱費 電気・ガス料金および上下水道料金 14 清掃代 店舗清掃用具および清掃料金 15 修繕費 設備什器などの修繕費 16 保守料 設備什器(店舗システム機器、冷機、空調、内装)の保守費用 17 保険料 サークルKサンクス総合保険料の内、加盟者負担分,その他損害保険料 18 振込手数料 売上金等および経費の金融機関送金手数料 19 租税公課 店舗で発行するレシート・領収証に貼付する収入印紙 20 電話料 店舗で使用する電話回線通話料及び ISDN 回線通信料(含公衆電話) 21 現金過不足 売上金の「実現金」と「計算上在高」との差額、および「実銀行送金額」と「実現 金」との差額 22 廃棄商品等(B) 廃棄処分した商品や加盟者値上・値下の商品の原価相当額 23 棚卸差額(B) 実地棚卸から計算された棚卸ロスの原価相当額 24 支払利息 OAの期首プラス残高に対する利息 25 諸雑費 店舗で発生する経費 経費計 g 8~25 の合計(21、23 は±あり) 販売促進補助金 h 必要に応じて本部が支給する販売促進のための補助金 受取利息 i 活性化積立金残高に対する利息およびOAの期首マイナス残高に対する利息 (四半期利益引出金の支払月を除く) 純利益 j f-g+h+i ※当社では加盟店間の公平性を期するため廃棄商品等原価(表中 6)と棚卸差額原価(表中 7) については、売上原価より除外し、経費として計上(表中 22.23)しております(企業会計原則損益計算 書原則三のCおよび貸借対照表原則五のA)。 23 お支払い頂く金銭の額または算定方法、金銭の性質、徴収の時期と方法 ①ロイヤルティ サークルKサンクス・システムに定める売上総利益に、それぞれの契約タイプと営業時間に応じ以下表記載の率を乗 じた金額をロイヤルティとして毎月徴収します。ロイヤルティは、各会計期間の末日に、OA借方に計上されます。 SA3タイプ 24 時間営業店 月間売上総利益額 600 万円未満部分 600 万円以上 750 万円未満部分 750 万円以上部分 SC3タイプ 開閉店 24 時間営業店 ロイヤルティ率 30% 34% 19% 23% 14% 18% 月間売上総利益額 240 万円未満部分 240 万円以上 340 万円未満部分 340 万円以上部分 開閉店 ロイヤルティ率 37% 41% 57% 61% 62% 66% <売上総利益の算出方法> 売上総利益=営業収入(売上高+その他収入)-売上原価 売上原価=前月末商品原価+当月仕入原価-(値引き+リベート+廃棄商品等原価+当月末商品原価)±棚卸差額原価 売上総利益は売上高と売上原価の差額です ※仕入れた商品の廃棄については売上総利益に影響しません。 なお、実際に廃棄になった商品の原価相当額は経費となり、加盟店の負担となります。 売上総利益の構造をわかりやすく表したものが下図です。 (わかりやすくするために、前月末商品原価、値引き、リベート、当月末商品原価、棚卸差額原価を省略しています) [ロイヤルティの性質] ◆カウンター什器、ショーケース等、貸与設備・備品の使用 ◆商標・サービスマーク等の使用 ◆オンライン発注、POSレジ等のコンピューターシステムの使用 ◆商品配送システムの維持 ◆サークルKサンクス・システムの開発とメンテナンス ◆メディア等への継続的な広告・宣伝、販売促進活動 ◆サークルKサンクス・システムに関するマニュアルの使用 ◆従業員給与計算事務および支払代行 ◆本部担当者の定期訪問による経営指導 ◆会計帳簿作成等の事務サービス代行 ◆商品開発やメーカーとの値入交渉、商品情報の提供等 ◆定期的な実地棚卸の実施 24 ②保守サービス費用 店舗に設置した店舗システム機器を常に良好な状態に保ち、正常に使用できるようにするための費用を負担して頂 きます。保守点検は年1回定期的に行い、障害等受付はフリーダイヤルにて24時間年中無休で受付し、業者が出 張修理します。なお、保守契約の締結は当社が一括で行い、費用支払は、当月分を当月末にOAの借方に計上し ます。 システム機器・ブロードバンド回線・Kステーション保守サービス費用 月額金22,900円(税別) ③BGM専用チューナー聴取料 店舗イメージの向上と統一イメージ作りのため、当社仕様のBGMを導入して頂きます。その使用にかかる費用は 以下のとおりです。聴取料は、当月分を当月末にOAの借方に計上します。 BGM専用チューナー設備加入金 金23,810円/1台(税別) BGM専 用 チューナー聴 取 料 月額金 2,500円/1台(税別) ④サークルKサンクス総合保険料 当社は、店舗で使用する什器・備品・内装その他一式・スクリーンガラス・商品等の補償、および、施設・生産物賠 償の補償を目的として、サークルKサンクス総合保険に加入し、その費用の一部を以下のとおり加盟者に負担して頂き ます。以下の費用は、当年分を毎年3月にOAの借方に計上します。 ※保険料は毎年 3 月 1 日に改定されます。保険適用開始日は開業日の 5 日前とし、保険料は日割計算です。 サークルKサンクス総合保険料(2014 年度) 年額金12,550円(不課税) ⑤活性化積立金制度による修繕費用積立 店舗建物や設備等について、契約中に発生する取替・修理が必要な場合の工事費用は原則として加盟者負担と なります。その他営業上必要な加盟者負担経費(例えばスタッフ募集費など)も発生します。その場合に備え、以下 の要件によりこれに要する費用をあらかじめ積み立てて頂きます。利息は月初積立金残高に対し1会計期間(1暦 月)ごとに付し、元金に加算します。積立て方法は、加盟者の自己資本からOAにより引き出して振り替えるものとし、 また、引き出しは活性化積立金制度の目的使用時のみ可能です。 なお、積立限度額(残高)は1,000,000円とし、超過した場合は積み立てを中止します(利息は積 み上げます)。契約終了時の残額は、OAにより返還します。 [活性化積立の積立掛金]月額金15,000円(利率は長期プライムレート※適用) ※毎年1月1日および7月1日現在の長期プライムレートを適用し、以後半年間固定。 ⑥容器包装リサイクル法(正式には「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」)により加盟 者が負担する費用 容器包装リサイクル法にもとづいて加盟者(各事業者)が負担すべき容器包装廃棄物の再商品化費用について は、再商品化義務を確実に実施するため、当社が財団法人日本容器包装リサイクル協会に一括委託する方式をとっ ております。従って、再商品化委託料については、当社が財団法人日本容器包装リサイクル協会に一括して代行支 払いを行い、OAにより加盟者より徴収いたします。 ⑦営業経費の代行支払い 当社は、開業後発生する電気料等の営業経費について、店舗の円滑な営業継続と、支払事務の効率化のため、 指定する経費については一括代行払いができるものとし、OAにより加盟者より徴収いたします。 12.店舗の営業時間 年中無休・24時間営業とします。ただし、店舗改装等、当社が継続営業困難と認める特別な理由がある場合を 除きます。 25 13.許諾地域 契約は、加盟者に一定地域の排他的独占権(他店舗の出店を排除する権利)を与えるものではなく、当社は必 要に応じ、加盟者の店舗に近接して、新たに直営店・加盟店を問わず他の店舗を開設できます。 14.競業避止義務 ①加盟者は、サークルKサンクス・システムと競合する事業者に関与し、業務提携、フランチャイズ関係を結ぶ、あるいは、 同業他社の事業に参加したり、不正競争となるような取引や活動をしてはなりません。 ②加盟者は、契約期間満了を除き、契約の終了後2年間は、同一地もしくはそれに類する場所において、コンビニエン スストアの営業ができません。 15.守秘義務 加盟者は、契約期間中および契約終了後、当社および加盟者の経営秘密、当社の企業秘密等を第三者に漏ら してはなりません。 16.店舗の構造と内外装についての特別義務 当社は、SA3タイプにて契約を締結した加盟者に対し、サークルKサンクス・システムにもとづき、当社店舗イメー ジに合致した店舗の配置・平面計画図等の基本計画を作成・提示し、加盟者はこれにしたがい、費用を負担して当 社が指定する業者に依頼し内装工事(店舗建物が加盟者の自己物件である場合は店舗建築も)を実施します。 17.契約違反をした場合に生じる金銭の支払いその他の義務内容等 ①加盟者が売上金等の送金義務を怠った場合には、当社が加盟者に代わり売上金および、金銭出納管理をできるも のとし、その管理業務に要する費用の一部として当社は加盟者に対し1日あたり2万円を請求できます。 ②加盟者が売上金等の送金を遅延した場合には、その遅延の日から送金実行を完了するまでの間、当社は加盟者に 対し、年14.6%の割合による遅延損害金を請求できます。 ③加盟者が、以下の報告資料の提出を遅滞した場合には、当社は1件につき1日あたり、1万円のペナルティを請求 できます。 [提出を要する報告資料] 売上日報、仕入れに関する伝票・請求書・領収書、値引・リベート伝票、銀行送金の振込金受領書(または送金 副票)、営業経費についての請求書・領収書、従業員の給与支払い・福利厚生費支出に関する資料、納品書および 値引・リベート伝票によって差引かれていない分の仕入値引・リベートの額を示す資料、その他当社が指定する資料。 ④加盟者が、契約終了時の必要手続をとらない場合は、当社はその遅滞の間、1日あたり3万円の違約金を加盟者 に請求できます。 ⑤加盟者が当社に対して支払いをしなければならない場合にその支払いを遅滞したときは、当社はその遅滞の日から、 年14.6%の割合による遅延損害金を請求できます。 ⑥開業日から12会計期間ごとの棚卸差額の当該期間売上高に対する率が、1.0%を超えた場合には、その超過 額は以下の計算方法によりロイヤルティの中に加えて処理されます。 [ロイヤルティの中に加えて処理される額] 超過額×12会計期間累計売上総利益率×12会計期間平均ロイヤルティ率 18.売上不振の場合の支援制度 [最低保証制度] 加盟者の12会計期間(1月1日からその年の12月31日まで)の総収入額実績が以下の計算式の額を 下回った場合、その差額を当社が補填します。なお、開業年については、開業日からその年の12月31日までの期 間の、その年の日数(365日または366日)に対する割合によって、基礎金額と下限額・上限額とを換算しま す。ただし、契約終了日が月の半ばである場合、その月の最低保証は行いません。なお、契約終了日が月末の場合 は当該月末日までで確定し、契約終了日が月末日以外の場合はその前月の末日までで確定するものとします。 26 二 四 時 間 営 業 店 舗 開 閉 店 営 業 店 舗 SA3 SC3 SA3 SC3 保証する加盟者総収入額=1,900万円(基礎金額)+12会計期間の売上高×6% 但し、下限を2,300万円、上限を2,700万円とします。 保証する加盟者総収入額=1,400万円(基礎金額)+12会計期間の売上高×6% 但し、下限を2,000万円、上限を2,200万円とします。 保証する加盟者総収入額=1,900万円(基礎金額)+12会計期間の売上高×6% 但し、下限を2,150万円、上限を2,500万円とします。 保証する加盟者総収入額=1,400万円(基礎金額)+12会計期間の売上高×6% 但し、下限を1,900万円、上限を2,000万円とします。 ※最低保証の支払いが2基準期間連続した場合(開業日の属する月から12月31日までの第1回目の会計期間を 除く)加盟者と当社で協議を行い、契約を終了することができます。 27 〔参考1〕 【中小小売商業振興法】 ※抜粋 (特定連鎖化事業の運営の適正化) 第 11 条 連鎖化事業であって、当該連鎖化事業に係る約款に、加盟者に特定の商標、商号その他の表示を使用させる旨及び加 盟者から加盟に際し加盟金、保証金その他の金銭を徴収する旨の定めがあるもの(以下「特定連鎖化事業」という。)を 行う者は、当該特定連鎖化事業に加盟しようとする者と契約を締結しようとするときは、経済産業省令で定めるところにより、 あらかじめ、その者に対し、次の事項を記載した書面を交付し、その記載事項について説明をしなければならない。 一、加盟に際し徴収する加盟金、保証金その他の金銭に関する事項 二、加盟者に対する商品の販売条件に関する事項 三、経営の指導に関する事項 四、使用させる商標、商号その他の表示に関する事項 五、契約の期間並びに契約の更新及び解除に関する事項 六、前各号に掲げるもののほか、経済産業省令で定める事項 【中小小売商業振興法施行規則】 ※抜粋 (特定連鎖化事業の運営の適正化) 第10条 法第11条第1項第6号の経済産業省令で定める事項は、次のとおりとする。 1当該特定連鎖化事業を行う者の氏名又は名称、住所及び常時使用する従業員の数並びに法人にあつては役員の役 職名及び氏名 2当該特定連鎖化事業を行う者の資本の額又は出資の総額及び主要株主(発行済株式の総数又は出資の総額の 100分の10以上の株式又は出資を自己又は他人の名義をもつて所有している者をいう。)の氏名又は名称並び に他に事業を行っているときは、その種類 3当該特定連鎖化事業を行う者が、その総株主又は総社員の議決権の過半に相当する議決権を自己又は他人の名義 をもつて有している者の名称及び事業の種類 4当該特定連鎖化事業を行う者の直近の三事業年度の貸借対照表及び損益計算書又はこれらに代わる書類 5当該特定連鎖化事業を行う者の当該事業の開始時期 6直近の三事業年度における加盟者の店舗の数の推移に関する事項 7直近の五事業年度において、当該特定連鎖化事業を行う者が契約に関し、加盟者又は加盟者であつた者に対して提 起した訴えの件数及び加盟者又は加盟者であつた者から提起された訴えの件数 8加盟者の店舗の営業時間並びに営業日及び定期又は不定期の休業日 9当該特定連鎖化事業を行う者が、加盟者の店舗の周辺の地域において当該加盟者の店舗における小売業と同一又 はそれに類似した小売業を営む店舗を自ら営業し又は当該加盟者以外の者に営業させる旨の規定の有無及びその内容 10 契約の期間中又は契約の解除若しくは満了の後、他の特定連鎖化事業への加盟禁止、類似事業への就業制限その 他加盟者が営業活動を禁止又は制限される規定の有無及びその内容 11 契約の期間中又は契約の解除若しくは満了の後、加盟者が当該特定連鎖化事業について知り得た情報の開示を禁 止又は制限する規定の有無及びその内容 12 加盟者から定期的に金銭を徴収するときは、当該金銭に関する事項 13 加盟者から定期的に売上金の全部又は一部を送金させる場合にあつてはその時期及び方法 14 加盟者に対する金銭の貸付け又は貸付けのあつせんを行う場合にあつては、当該貸付け又は貸付けのあつせんに係る 利率又は算定方法その他の条件 15 加盟者との一定期間の取引より生ずる債権債務の相殺によって発生する残額の全部又は一部に対して利息を附する 場合にあっては、当該利息に係る利率又は算定方法その他の条件 16 加盟者の店舗の構造又は内外装について加盟者に特別の義務を課すときは、その内容 17 特定連鎖化事業を行う者又は加盟者が契約に違反した場合に生じる金銭の額又は算定方法その他の義務の内容 第11条 法第11条第1項の規定により、特定連鎖化事業を行う者が当該特定連鎖化事業に加盟しようとする者に 対して交付する書面には、次の表の上欄に掲げる次項については、少なくとも同表の下欄に掲げる内容を記載しなけれ ばならない。 1加盟に際し徴収する加盟金、保証金その他の金銭に関する事項 イ 徴収する金銭の額又は算定方法 ロ 加盟金、保証金、備品代その他の徴収する金銭の性質 ハ 徴収の時期 ニ 徴収の方法 ホ 当該金銭の返還の有無及びその条件 28 2加盟者に対する商品の販売条件に関する事項 イ 加盟者に販売し、又は販売をあつせんする商品の種類 ロ 当該商品の代金の決済方法 3経営の指導に関する事項 イ 加盟に際しての研修又は講習会の開催の有無 ロ 加盟に際して研修又は講習会が行われるときは、その内容 ハ 加盟者に対する継続的な経営指導の方法及びその実施回数 4使用させる商標、商号その他の表示に関する事項 イ 当該使用させる商標、商号その他の表示 ロ 当該表示の使用について条件があるときは、その内容 5契約の期間並びに契約の更新及び解除に関する事項 イ 契約の期間 ロ 契約更新の条件及び手続き ハ 契約解除の要件及び手続き ニ 契約解除によつて生じる損害賠償金の額又は算定方法その他の義務の内容 6直近の三事業年度における加盟者の店舗の数の推移に関する事項 イ 各事業年度の末日における加盟者の店舗の数 ロ 各事業年度内に新規に営業を開始した加盟者の店舗の数 ハ 各事業年度内に解除された契約に係る加盟者の店舗の数 ニ 各事業年度内に更新された契約に係る加盟者の店舗の数及び更新されなかった契約に係る加盟者の店舗の数 7加盟者から定期的に徴収する金銭に関する事項 イ 徴収する金銭の額又は算定に用いる売上、費用等の根拠を明らかにした算定方法 ロ 商号使用料、経営指導料その他の徴収する金銭の性質 ハ 徴収の時期 ニ 徴収の方法 29 〔参考2〕 フランチャイズ・システムに関する独占禁止法上の考え方について 平成 14 年 4 月 24 日公正取引委員会 平成 22 年 1 月 1 日改正 平成 23 年 6 月 23 日改正 はじめに 我が国においては、フランチャイザー(以下「本部」という。)とフランチャイジー(以下「加盟者」という。)から構成される フランチャイズ・システムを用いる事業活動の形態が増加してきているが、最近、従来の小売業及び外食業のみならず、各 種のサービス業など広範な分野において活用され、また、当該市場における比重を高めつつある。フランチャイズ・システムは、 本部にとっては、他人の資本・人材を活用して迅速な事業展開が可能となり、また、加盟者にとっては、本部が提供するノウ ハウ等を活用して独立・開業が可能となるという特徴を有しており、今後とも、広範な分野の市場において、フランチャイズ・シ ステムを活用して多くの事業者が新規参入し、当該市場における競争を活発なものとすることが期待されている。 その一方で、このようなフランチャイズ・システムを用いる事業活動の増加に伴い、本部と加盟者の取引において様々な問 題が発生しており、独占禁止法上の問題が指摘されることも少なくない。 公正取引委員会は、本部と加盟者の取引において、どのような行為が独占禁止法上問題となるかについて具体的に明 らかにすることにより、本部の独占禁止法違反行為の未然防止とその適切な事業活動の展開に役立てるために、「フランチ ャイズ・システムに関する独占禁止法上の考え方について」(昭和 58 年 9 月 20 日公正取引委員会事務局)を策定・ 公表しているところであるが、その後のフランチャイズ・システムを活用した事業活動の増大や各市場におけるその比重の高ま り等の変化を踏まえ、以下のとおり改訂し、今後、これによることとする。 1一般的な考え方 (1)フランチャイズ・システムの定義は様々であるが、一般的には、本部が加盟者に対して、特定の商標、商号等を使用 する権利を与えるとともに、加盟者の物品販売、サービス提供その他の事業・経営について、統一的な方法で統制、 指導、援助を行い、これらの対価として加盟者が本部に金銭を支払う事業形態であるとされている。本考え方は、その 呼称を問わず、この定義に該当し、下記(3)の特徴を備える事業形態を対象としている。 (2)フランチャイズ・システムにおいては、本部と加盟者がいわゆるフランチャイズ契約を締結し、契約に基づいて、本部と 各加盟者があたかも通常の企業における本店と支店であるかのような外観を呈して事業を行っているものが多いが、加 盟者は法律的には本部から独立した事業者であることから、本部と加盟者間の取引関係については独占禁止法が適 用されるものである。 (3)フランチャイズ・システムにおける取引関係の基本は、本部と加盟者との間のフランチャイズ契約であり、同契約は、お おむね次のような事項を含む統一的契約である。 ①加盟者が本部の商標、商号等を使用し営業することの許諾に関するもの ②営業に対する第三者の統一的イメージを確保し、加盟者の営業を維持するための加盟者の統制、指導等に関するもの ③上記に関連した対価の支払に関するもの ④フランチャイズ契約の終了に関するもの フランチャイズ契約の下で、加盟者が本部の確立した営業方針・体制の下で統一的な活動をすることは、一般的に企 業規模の小さな加盟者の事業能力を強化、向上させ、ひいては市場における競争を活発にする効果があると考えられ る。 しかしながら、フランチャイズ・システムにおいては、加盟者は、本部の包括的な指導等を内容とするシステムに組み込ま れるものであることから、加盟希望者の加盟に当たっての判断が適正に行われることがとりわけ重要であり、加盟者募集 に際しては、本部は加盟希望者に対して、十分な情報を開示することが望ましく、また、フランチャイズ契約締結後の本 部と加盟者との取引においては、加盟者に一方的に不利益を与えたり、加盟者のみを不当に拘束するものであってはな らない。 (4)フランチャイズ・システムにおける本部の加盟者募集及びフランチャイズ契約締結後の本部と加盟者との取引に関し、 独占禁止法上問題とされる事項を例示すれば以下のとおりであるが、これはあくまでも主たる事項についてのものであり、 個々の本部の具体的な活動が独占禁止法に違反するかどうかは個別事案ごとの判断を要するものである。 2本部の加盟者募集について (1)フランチャイズ本部は、事業拡大のため、広告、訪問等で加盟者を募り、これに応じて従来から同種の事業を行って いた者に限らず給与取得者等当該事業経験を有しない者を含め様々な者が有利な営業を求めて加盟しているが、 募集に当たり、加盟希望者の適正な判断に資するため、十分な情報が開示されていることが望ましい。 また、加盟希望者側でも当該フランチャイズ・システムの事業内容について自主的に十分検討を行う必要があることは いうまでもない。 (2)ア現在、小売商業におけるフランチャイズ・システムについては、中小小売商業振興法により、特定の目的のため、同 法の対象となる本部に対して、一定の事項について情報開示・説明義務が課されており、また、業界において、フランチ ャイズ契約に関する情報の登録・開示が推進されているが、独占禁止法違反行為の未然防止の観点からも、加盟希 望者の適正な判断に資するよう本部の加盟者の募集に当たり、次のような事項について開示が的確に実施されること が望ましい(注1)。 ①加盟後の商品等の供給条件に関する事項(仕入先の推奨制度等) ②加盟者に対する事業活動上の指導の内容、方法、回数、費用負担に関する事項 ③加盟に際して徴収する金銭の性質、金額、その返還の有無及び返還の条件 ④加盟後、本部の商標、商号等の使用、経営指導等の対価として加盟者が本部に定期的に支払う金額(以下「ロイ 30 ヤルティ」という。)の額、算定方法、徴収の時期、徴収の方法 ⑤本部と加盟者の間の決済方法の仕組み・条件、本部による加盟者への融資の利率等に関する事項 ⑥事業活動上の損失に対する補償の有無及びその内容並びに経営不振となった場合の本部による経営支援の有無及 びその内容 ⑦契約の期間並びに契約の更新、解除及び中途解約の条件・手続に関する事項 ⑧加盟後、加盟者の店舗の周辺の地域に、同一又はそれに類似した業種を営む店舗を本部が自ら営業すること又は 他の加盟者に営業させることができるか否かに関する契約上の条項の有無及びその内容並びにこのような営業が実施さ れる計画の有無及びその内容 イ加盟者募集に際して、予想売上げ又は予想収益を提示する本部もあるが、これらの額を提示する場合には、類似した 環境にある既存店舗の実績等根拠ある事実、合理的な算定方法等に基づくことが必要であり、また、本部は、加盟 希望者に、これらの根拠となる事実、算定方法等を示す必要がある。なお、加盟希望者側においても、フランチャイ ズ・システムに加盟するには、相当額の投資を必要とする上 ①今後、当該事業を継続して行うことを前提に加盟交渉が行われていること ②加盟後の事業活動は、一般的な経済動向、市場環境等に大きく依存するが、これらのことは、事業活動を行おうとす る者によって相当程度考慮されるべきものであることに留意する必要がある。 (注 1)中小小売商業振興法は、同法の対象となる本部が加盟希望者に対して、契約締結前に一定の事項を記載した 書面を交付し、説明することを義務付けているが、独占禁止法違反行為の未然防止の観点からも、本部は、加盟希 望者が契約締結について十分検討を行うために必要な期間を置いて、上記に掲げるような重要な事項について記載し た書面を交付し、説明することが望ましい。 (3)本部が、加盟者の募集に当たり、上記(2)に掲げるような重要な事項について、十分な開示を行わず、又は虚 偽若しくは誇大な開示を行い、これらにより、実際のフランチャイズ・システムの内容よりも著しく優良又は有利であると 誤認させ、競争者の顧客を自己と取引するように不当に誘引する場合には、不公正な取引方法の一般指定の第 8 項(ぎまん的顧客誘引)に該当する。 一般指定の第 8 項(ぎまん的顧客誘引)に該当するかどうかは、例えば、次のような事項を総合勘案して、加盟者 募集に係る本部の取引方法が、実際のものよりも著しく優良又は有利であると誤認させ、競争者の顧客を不当に誘 引するものであるかどうかによって判断される。 ①予想売上げ又は予想収益の額を提示する場合、その額の算定根拠又は算定方法が合理性を欠くものでないか。ま た、実際には達成できない額又は達成困難である額を予想額として示していないか。 ②ロイヤルティの算定方法に関し、必要な説明を行わないことにより、ロイヤルティが実際よりも低い金額であるかのように 開示していないか。例えば、売上総利益には廃棄した商品や陳列中紛失等した商品の原価(以下「廃棄ロス原価」と いう。)が含まれると定義した上で、当該売上総利益に一定率を乗じた額をロイヤルティとする場合、売上総利益の定 義について十分な開示を行っているか、又は定義と異なる説明をしていないか。 ③自らのフランチャイズ・システムの内容と他本部のシステムの内容を、客観的でない基準により比較することにより、自らの システムが競争者に比べて優良又は有利であるかのように開示をしていないか。例えば、実質的に本部が加盟者から徴 収する金額は同水準であるにもかかわらず、比較対象本部のロイヤルティの算定方法との差異について説明をせず、比 較対象本部よりも自己のロイヤルティの率が低いことを強調していないか。 ④フランチャイズ契約を中途解約する場合、実際には高額な違約金を本部に徴収されることについて十分な開示を行っ ているか、又はそのような違約金は徴収されないかのように開示していないか(注2)。 (注2)フランチャイズ契約において、中途解約の条件が不明確である場合、加盟に当たって加盟希望者の適正な判断 が妨げられるだけでなく、加盟後においても、加盟者はどの程度違約金を負担すれば中途解約できるのか不明であるた めに解約が事実上困難となることから、本部は中途解約の条件をフランチャイズ契約上明確化するとともに、加盟者募 集時に十分説明をすることが望ましい。 3フランチャイズ契約締結後の本部と加盟者との取引について フランチャイズ契約においては、本部が加盟者に対し、商品、原材料、包装資材、使用設備、機械器具等の注文先 や店舗の清掃、内外装工事等の依頼先について本部又は特定の第三者を指定したり、販売方法、営業時間、営業地 域、販売価格などに関し各種の制限を課すことが多い。フランチャイズ契約におけるこれらの条項は、本部が加盟者に対し て供与(開示)した営業の秘密を守り、また、第三者に対する統一したイメージを確保すること等を目的とするものと考 えられ、このようなフランチャイズ・システムによる営業を的確に実施する限度にとどまるものであれば、直ちに独占禁止法上 問題となるものではない。しかしながら、フランチャイズ契約又は本部の行為が、フランチャイズ・システムによる営業を的確 に実施する限度を超え、加盟者に対して正常な商慣習に照らして不当に不利益を与える場合には、独占禁止法第2 条第9項第5号(優越的地位の濫用)に、また、加盟者を不当に拘束するものである場合には、一般指定の第 10 項(抱き合わせ販売等)又は第 12 項(拘束条件付取引)等に該当することがある。 (1)優越的地位の濫用について 加盟者に対して取引上優越した地位(注3)にある本部が、加盟者に対して、フランチャイズ・システムによる営業を 的確に実施する限度を超えて、正常な商慣習に照らして不当に加盟者に不利益となるように取引の条件を設定し、若し くは変更し、又は取引を実施する場合には、フランチャイズ契約又は本部の行為が独占禁止法第2条第9項第5号 (優越的地位の濫用)に該当する。 (注3)フランチャイズ・システムにおける本部と加盟者との取引において、本部が取引上優越した地位にある場合とは、 加盟者にとって本部との取引の継続が困難になることが事業経営上大きな支障を来すため、本部の要請が自己にとっ 31 て著しく不利益なものであっても、これを受け入れざるを得ないような場合であり、その判断に当たっては、加盟者の本部 に対する取引依存度(本部による経営指導等への依存度、商品及び原材料等の本部又は本部推奨先からの仕入 割合等)、本部の市場における地位、加盟者の取引先の変更可能性(初期投資の額、中途解約権の有無及びそ の内容、違約金の有無及びその金額、契約期間等)、本部及び加盟者間の事業規模の格差等を総合的に考慮す る。 ア フランチャイズ・システムにおける本部と加盟者との取引において、個別の契約条項や本部の行為が、独占禁止法第2 条第9項第5号(優越的地位の濫用)に該当するか否かは、個別具体的なフランチャイズ契約ごとに判断されるが、 取引上優越した地位にある本部が加盟者に対して、フランチャイズ・システムによる営業を的確に実施するために必要 な限度を超えて、例えば、次のような行為等により、正常な商慣習に照らして不当に不利益を与える場合には、本部 の取引方法が独占禁止法第2条第9項第5号(優越的地位の濫用)に該当する。 (取引先の制限) ○本部が加盟者に対して、商品、原材料等の注文先や加盟者の店舗の清掃、内外装工事等の依頼先について、正 当な理由がないのに、本部又は本部の指定する事業者とのみ取引させることにより、良質廉価で商品又は役務を提供 する他の事業者と取引させないようにすること。 (仕入数量の強制) ○本部が加盟者に対して、加盟者の販売する商品又は使用する原材料について、返品が認められないにもかかわらず、 実際の販売に必要な範囲を超えて、本部が仕入数量を指示し、当該数量を仕入れることを余儀なくさせること。 (見切り販売の制限) ○廃棄ロス原価を含む売上総利益がロイヤルティの算定の基準となる場合において、本部が加盟者に対して、正当な理 由がないのに、品質が急速に低下する商品等の見切り販売を制限し、売れ残りとして廃棄することを余儀なくさせること (注4)。 (注4)コンビニエンスストアのフランチャイズ契約においては、売上総利益をロイヤルティの算定の基準としていることが多く、 その大半は、廃棄ロス原価を売上原価に算入せず、その結果、廃棄ロス原価が売上総利益に含まれる方式を採用し ている。この方式の下では、加盟者が商品を廃棄する場合には、加盟者は、廃棄ロス原価を負担するほか、廃棄ロス 原価を含む売上総利益に基づくロイヤルティも負担することとなり、廃棄ロス原価が売上原価に算入され、売上総利益 に含まれない方式に比べて、不利益が大きくなりやすい。 (フランチャイズ契約締結後の契約内容の変更) ○当初のフランチャイズ契約に規定されていない新規事業の導入によって、加盟者が得られる利益の範囲を超える費用 を負担することとなるにもかかわらず、本部が、新規事業を導入しなければ不利益な取扱いをすること等を示唆し、加盟 者に対して新規事業の導入を余儀なくさせること。 (契約終了後の競業禁止) ○本部が加盟者に対して、特定地域で成立している本部の商権の維持、本部が加盟者に対して供与したノウハウの保 護等に必要な範囲を超えるような地域、期間又は内容の競業禁止義務を課すこと。 イ 上記アのように個別の契約条項や本部の行為が(独占禁止法第2条第9項第5号優越的地位の濫用)に該当 する場合があるほか、フランチャイズ契約全体としてみて本部の取引方法が同項に該当すると認められる場合がある。フ ランチャイズ契約全体としてみて本部の取引方法が独占禁止法第2条第9項第5号(優越的地位の濫用)に該 当するかどうかは、個別具体的なフランチャイズ契約ごとに判断されるが、上記アに例示した事項のほか、例えば、次の ようなことを総合勘案して判断される。 ①取扱商品の制限、販売方法の制限については、本部の統一ブランド・イメージを維持するために必要な範囲を超えて、 一律に(細部に至るまで)統制を加えていないか。 ②一定の売上高の達成については、それが義務的であり、市場の実情を無視して過大なものになっていないか、また、そ の代金を一方的に徴収していないか。 ③加盟者に契約の解約権を与えず、又は解約の場合高額の違約金を課していないか。 ④契約期間については、加盟者が投資を回収するに足る期間を著しく超えたものになっていないか。あるいは、投資を回 収するに足る期間を著しく下回っていないか。 (2)抱き合わせ販売等・拘束条件付取引について フランチャイズ契約に基づく営業のノウハウの供与に併せて、本部が、加盟者に対し、自己や自己の指定する事業者か ら商品、原材料等の供給を受けさせるようにすることが、一般指定の第 10 項(抱き合わせ販売等)に該当するかどうか については、行為者の地位、行為の範囲、相手方の数・規模、拘束の程度等を総合勘案して判断する必要があり、この ほか、かかる取引が一般指定の第 12 項(拘束条件付取引)に該当するかどうかについては、行為者の地位、拘束の 相手方の事業者間の競争に及ぼす効果、指定先の事業者間の競争に及ぼす効果等を総合勘案して判断される。 (3)販売価格の制限について 販売価格については、統一的営業・消費者の選択基準の明示の観点から、必要に応じて希望価格の提示は許容さ れる。しかし、加盟者が地域市場の実情に応じて販売価格を設定しなければならない場合や売れ残り商品等について値 下げして販売しなければならない場合などもあることから、本部が加盟者に商品を供給している場合、加盟者の販売価 格(再販売価格)を拘束することは、原則として独占禁止法第2条第9項第4号(再販売価格の拘束)に該当す る。また、本部が加盟者に商品を直接供給していない場合であっても、加盟者が供給する商品又は役務の価格を不当 に拘束する場合は、一般指定の第 12 項(拘束条件付取引)に該当することとなり、これについては、地域市場の状況、 本部の販売価格への関与の状況等を総合勘案して判断される。 32 メモ 33 34 35
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