実施要領【PDF : 238KB】

平成27年度津波痕跡データベース及び津波堆積物データベースのバックアップに係る
サーバー保守 に係る入札可能性調査実施要領
平成27年3月2日
原子力規制庁長官官房技術基盤グループ
安全技術管理官(地震・津波担当)付
原子力規制庁では、平成27年度津波痕跡データベース及び津波堆積物データベースのバック
アップに係るサーバー保守の受託者選定に当たって、一般競争入札(最低価格落札方式)に付す
ることの可能性について、以下の通り調査いたします。
つきましては、下記1.事業内容に記載する内容・条件において、的確な事業遂行が可能であり、
かつ、当該事業の受託者を決定するに当たり一般競争入札(最低価格落札方式)を実施した場合、
参加する意思を有する方は、2.登録内容について、4.提出先までご登録をお願いします。
1.事業内容
1.1 概要
本事業では、津波痕跡データベース及び津波堆積物データベースの日次バックアップ及びサー
バーの稼働維持サービスを行う。
1.2 事業の具体的内容
1.2.1 保守の対象システム及び対象機器
稼働維持サービスの対象範囲は、表1及び図1に示す2ヶ所に設置のサーバー、バックアップ用ス
トレージ及び両サーバー間のネットワークサービス提供までとする。稼動維持サービスの対象機器
等を表2に示す。
表1 サーバー設置場所
サーバー名
設置場所
メインサーバー
仙台市内の研究施設
ミラーサーバー
青森市内のデータセンター(以後、「青森 DC」と記す)
1
メインサーバー(仙台市内)
ミラーサーバー(青森市内)
図1 データベースのバックアップ体制
表2 稼動維持サービスの対象サーバー及び機器
詳 細
サーバー本体
Backup NAS
・日立製「HA8000/RS110KM」
・QNAP 製「TS-412U」
・WESTERN DIGITAL 製「WD20EFRX(2TB SATA)」
2
1.2.2 平常時対応
(1)稼働状況確認及び日次バックアップ
(a)メインサーバーの稼働状況確認及び日次バックアップ
メインサーバーを対象に、表3に示す稼働状況確認及び日次バックアップ作業を平成 27 年8月
1日から実施する。平成 27 年7月は、上記監視を実施するための環境構築までを行い、8月から稼
働状況確認及び日次バックアップの運用を開始する。方法としては、青森 DC 側からのリモート接
続、アラートメール受信を基本とする。
表3 メインサーバーの稼働状況確認及び日次バックアップ
項目
作業内容及び実施方法
システムの死活監
青森 DC 側からのリモート接続により以下3項目を確認する。
視
[1]データベース URL の接続確認
[2]Symantec Endpoint Protection のパターンファイル更新状況
[3]Windows Server イベントログ
エラー及び警告表示を検知した場合は、速やかにメインサーバー管理
者に通知する。
日 々のバ ック アッ
・バックアップソフトからのメール受信※による日々の状態把握
プ状況確認
(※メール受信者は青森 DC 及びメインサーバー管理者)
(b)ミラーサーバーの稼働状況確認及び日次バックアップ
青森 DC に設置されたミラーサーバーを対象に、表4に示す作業を平成 27 年4月1日から継続
して実施する。
表4 ミラーサーバー稼働状況確認及び日次バックアップ
項目
作業内容及び実施方法
システムの死活監
・ネットワーク/バックアップの正常処理確認及びハード障害確認を行
視
日 々のバ ック アッ
う。
・青森 DC 内における日々の状態把握
プ状況確認
3
(2)問合せ対応
受注者は、当該システム、機器、青森 DC に対する質問、調査依頼等の問合せに対応する。調査
については、確認結果を原子力規制庁及びメインサーバー管理者に報告する。対応時間及び連
絡方法は下記の通りとする。
・対応時間:平日 9:00 ~ 17:30
・連絡方法:電話/Fax 及び E-mail
(3)フルバックアップ及び再起動
メインサーバーを対象として、フルバックアップ及び Windows の再起動を定期的に実施するため
の環境整備及び実施サポートを行う。
(a)初期設定
平成 27 年8月以降のメインサーバー管理者側によるフルバックアップ実施環境を整備するために、
7月中に、メインサーバーに対して、フルバックアップのバックアップスクリプトの初期設定を行う。ま
た、フルバックアップ実施方法について、A4 用紙2頁程度の手順書を作成する。
(b)フルバックアップ及び再起動の実施のサポート
上記(a)で設定されたバックアップスクリプトを利用し、メインサーバー管理者側でフルバックアップ
及び Windows の再起動を実施する際に、メール及び電話で適宜サポート対応を行う。実施頻度
は8月以降に年3回程度とする。
(留意点)
・Windows 再起動の実施日程は、メインサーバー管理者にて調整し関係者へ事前連絡がなさ
れる。
・Windows シャットダウンの際に、青森 DC 側がこれを障害と見なさないよう留意する。
(c)実施サポート結果の報告
上記(a)及び(b)の実施結果について、実施結果の報告を行う。報告形式は、後述1.2.5の月次
報告への追記による簡易的なものとする。上記(b)の報告内容は次の通り。
1)フルバックアップ及び Windows 再起動実施日(メインサーバー管理者からの報告による)
2)フルバックアップデータの保存先ドライブ(メインサーバー管理者からの報告による)
3)青森 DC 側での稼働状況確認及び日次バックアップ結果(①実施終了時点及び②翌日時点
で、正常終了または異常の検知の状況報告)
4
(4)システム構成機器の予防保守
受注者は、メインサーバー及びミラーサーバーのハードウェアである日立製
「HA8000/RS110KM」(表2参照)の保守点検を実施する。製造元より予防保守の指示があった
場合に、予防保守を実施する。なお、製造元からの部品リコール等の予防保守対応は、現地対応
を含め対応する。
(5)情報提供
受注者は、原子力規制庁及びメインサーバー管理者からの依頼に基づき、情報セキュリティに関
する情報および予防保守に関する情報、また、他機関での事例情報等、システムの運用に有用な
情報を提供する。
5
1.2.3 障害時・緊急時対応
(1)メインサーバー障害対応
メインサーバーにおいて障害が発生した場合、表5の手順で報告及び調査等の対応を実施する。
障害が解決するまでの間、関係者(原子力規制庁及びメインサーバー管理者)へメールによる状
況報告を適宜行い、情報を共有する。
表5 調査及び対応内容
項目
初動調査
実施方法
対応時期の目安
メールでバックアップ時のアラートを受信した場
障 害発 生の検知 か ら2
合、またはリモートでの障害発生を検知した場合
営業日以内に関係者に
は、メインサーバー管理者と連絡をとり、速やかに
メールで周知する。
状況の把握を行う。
応急処置
応急処置が可能であれば、メインサーバー管理
障 害発 生の検知 か ら5
者へ提案し、実施する。
日以内にメールで連絡
する。
原因究明調査
原因究明調査を実施し、修理等の必要性及び実
障 害発 生の検知 か ら2
施計画について関係者に連絡する。
週間以内に関係者に連
絡する。
修理及び復旧
必要に応じて修理及び復旧対応を行う。
適宜(原子力規制庁と
対応
※現地対応の作業については、不具合状況によ
協議)
り別途費用が発生する場合がある。
自動バックアッ
原子力規制庁またはメインサーバー管理者から
プ 処理の設 定
指示があった場合は、自動バックアップ処理の停
変更
止・再開に係る設定変更を行う。
サーバー復旧
メインサーバーが復旧し、ミラーサーバーへの自
の支援
動バックアップが再開されるまで、関係者と緊密
に連絡を取り、復旧を支援する。
6
指示より5日以内
適宜
(2)ミラーサーバー障害対応
青森 DC に設置のミラーサーバーにおいて障害が発生した場合、表6の手順で報告及び調査等
の対応を実施する。障害が解決するまでの間、関係者(原子力規制庁及びメインサーバー管理
者)へメールによる状況報告を適宜行い、情報を共有する。
表6 調査及び対応内容
項目
初動調査
実施方法
対応時期の目安
障害発生を検知した場合は、メインサーバー管理
障 害発 生の検知 か ら2
者と連絡をとり、速やかに状況の把握を行う。
営業日以内に関係者に
メールで周知する。
応急処置
応急処置が可能であれば、関係者へ提案し、実
障 害発 生の検知 か ら5
施する。
日以内にメールで連絡
する。
原因究明調査
原因究明調査を実施し、修理等の必要性及び実
障 害発 生の検知 か ら2
施計画について関係者に連絡する。
週間以内に関係者に連
絡する。
修理及び復旧
必要に応じて修理及び復旧対応を行う。
適宜(原子力規制庁と
対応
ミラーサーバーが復旧し、メインサーバーからの
協議)
自動バックアップが再開されるまで、関係者へメ
ールによる状況報告を適宜行う。
自動バックアッ
関係者から指示があった場合は、自動バックアッ
プ 処理の設 定
プ処理の停止・再開に係る設定変更を行う。
変更
7
指示より5日以内
1.2.4 日次バックアップスクリプトの変更
津波痕跡データベース及び津波堆積物データベースのデータ容量増大に備え、平成 27 年 7 月ま
でにサーバーディレクトリの変更が1回実施されるため、これに合わせて①日次のバックアップスク
リプトの変更及び②日次バックアップ実施時間の見直しを行う。詳細は原子力規制庁及びメインサ
ーバー管理者と協議の上、実施する。
1.2.5 月次報告
受注者は、青森 DC 及びメインサーバー管理者からの報告と問合せ事項を「業務報告書」及び「懸
案管理表」にまとめ、原子力規制庁及びメインサーバー管理者へ提出する。(前述1.2.2(3)フル
バックアップ及び再起動の実施サポート結果を含む)
1.3 実施期間
自:平成 27 年 4 月 1 日
至:平成 28 年 3 月 31 日
8
1.4 実施工程
各作業項目の実施工程を以下に示す。
平成 27 年度
4月
5月
6月
7月
1)平常時対応
① 稼働状況確認及び日次バックア
ップ
メインサーバー
ミラーサーバー
② 問合せ対応
③ フルバックアップ及び再起動
④ システム構成機器の予防保守
⑤ 情報提供
2)障害時・緊急時対応
① メインサーバー障害対応
② ミラーサーバー障害対応
3)日次バックアップスクリプト変更
日次バックアップスクリプトの変更
4)月次報告
月次報告書等の提出
:初期設定作業、
:保守作業
9
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
1.5 実施場所
・受注者の作業場所
・青森 DC(ミラーサーバー設置場所)
・仙台市内の研究施設(メインサーバー設置場所)
1.6 実施方法
(1)打合せ
本業務の実施にあたり、必要に応じて打合せを実施する。打合せ場所は、メインサーバー設置場
所(仙台市内)とする。
1.7 納入品目、数量、納入時期
受注者が原子力規制庁の承認を受けるため、又は、原子力規制庁に報告するために提出する
書類の提出時期及び部数は、表7の通りとする。
表7 提出書類一覧
提出書類
数量
提出期日
1
各月の業務報告書
1式
翌月第 3 営業日
2
懸案管理表
1式
翌月第 3 営業日
3
フルバックアップ手順書
1式
平成 27 年 8 月 5 日
1.8 納入場所
原子力規制庁 長官官房技術基盤グループ 安全技術管理官(地震・津波担当)付
1.9 検収条件
納入品目及びその内容について、発注者側の実施責任者が指名した者が、本仕様書の「実施項
目」の記載に基づき検査を行い、その結果を実施責任者が、本仕様書に定めたとおりの作業が行
われたと認めたことをもって、検収とする。
10
1.10 情報セキュリティの確保
受注者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1)受注者は、委託業務の開始時に、委託業務に係る情報セキュリティ対策とその実施方法及
び管理体制について原子力規制委員会担当官に書面で提出すること。
(2)受注者は、原子力規制委員会担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の
機密性の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、委託業務において受注者が作成する情報については、原子力規制委員会担当官から
の指示に応じて適切に取り扱うこと。
(3)受注者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履行が不十
分と見なされるとき又は受注者において委託業務に係る情報セキュリティ事故が発生したとき
は、必要に応じて原子力規制委員会担当官の行う情報セキュリティ対策に関する監査を受け
入れること。
(4)受注者は、原子力規制委員会担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要
になった場合には、確実に返却し又は廃棄すること。
また、委託業務において受注者が作成した情報についても、原子力規制委員会担当官から
の指示に応じて適切に廃棄すること。
(5)情報システムを構築・改良する業務にあっては、受注者は、環境省情報セキュリティポリシー
に準拠したシステムを構築すること。
(6)動的なコンテンツを含むホームページを作成する場合は(独)情報処理推進機構の下記の
情報を参照し、外部からの不正な攻撃などへの情報セキュリティ対策を実施すること。
①「安全なウェブサイトの作り方」(チェックリストを含む)
http://www.ipa.go.jp/security/vuln/websecurity.html
②「セキュアプログラミング講座」
http://www.ipa.go.jp/security/awareness/vendor/programming/index.html
(7)受注者は、委託業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
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2.登録内容
①事業者名
②連絡先(住所、TEL、FAX、E-mail、担当者名)
3.留意事項
・登録後、必要に応じ事業実施計画等の概要を聴取する場合があります。
・本件への登録に当たっての費用は事業者負担になります。
・本調査の依頼は、入札等を実施する可能性を確認するための手段であり、契約
に関する意図や意味を持つものではありません。
・提供された情報は省内で閲覧しますが、事業者に断りなく省外に配布すること
はありません。
・提供された情報、資料は返却いたしません。
4.提出先
郵送または E-mail にてご提出願います。
【提出先】 〒106-8450 東京都港区六本木1-9-9
原子力規制庁長官官房技術基盤グループ
安全技術管理官(地震・津波担当)付
岩渕洋子宛て
【TEL】03-5114-2226
【FAX】03-5114-2236
【E-mail】[email protected]
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(登録例)
平成27年○月○日
原子力規制委員会
原子力規制庁長官官房技術基盤グループ
安全技術管理官(地震・津波担当)付
平成27年度津波痕跡データベース及び津波堆積物データベースのバックアップに係る
サーバー保守について
平成27年3月○日付、標記実施要領に従い、以下の事項を登録致します。
登録内容
① 事業者名 ○○
② 連絡先
住所 ○○
電話 ○○
FAX ○○
Mail ○○
担当者名 ○○
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