平成 26 年度 「職員による政策研究」 研究報告書 「信州の食」の新たな展開について ~「食」を地域活性化等につなげる 斬新なアイディア・戦略を考える~ 市町村課 大口泰弘 農業政策課農産物マーケティング室 富永聖宏 長野保健福祉事務所健康づくり支援課 吉川さなえ 交通政策課 小豆畑逸郎 長野市財政部収納課 甘利美保 情報政策課統計室 師岡博子 健康福祉政策課 若林博 JA 長野中央会総務企画部 宮田勇司 信州長野県観光協会 西村知子 目次 1 現状把握 2 課題と対策 3 ありたい姿 4 政策提案 5 提案内容及び期待される効果 6 クックパッド開設に向けたスケジュール 7 まとめ 【はじめに】 この職員による政策研究は、職員の政策力の向上と自己啓発の機運の醸成を図るため、 様々な県政課題をグループで討議する政策研究を行い、併せて具体的な成果として各部 局へ政策提言を行い、施策へ反映することを目的に行われます。 私たちのグループは、県庁職員5名、市役所職員2名(うち交流職員1名)、民間職員2名が 毎月2~3回の会議を行い「「信州の食」の新たな展開について ~「食」を地域活性化等につ なげる斬新なアイディア・戦略を考える~」について、ブレインストーミングを行い、各自の考 えなどを共有し、研究を行ってきた。その内容については、巻末の参考資料1を参照とする。 「「信州の食」の新たな展開」とは、これまでの政策にないものを指すのか、「「食」を地域 活性化などにつなげる斬新なアイディア」とは、「食」による町おこしなのかなど、様々な憶測 や意見が飛び交いました。また「食」というカテゴリーの広さと、可能性の大きさも知り、どこ に視点を当てて考えるかが難しく、まずは長野県が現在行っている「食」の取り組み、政策につ いて調べるところから始めることになる。 【現状把握】 長野県には平成26年度だけで「食」に関する取り組み、政策が55以上ある。これを多いと思う か、少ないと思うかは人によって異なるが、食の何についてかを振り分けると近似した政策も多 数見受けられる。主には「健康・長寿」、「観光」、「伝統」、「産業」、「食育」、「環境」 に分けることができる。 そして、最大の弱点と言えるのが一般の人への発信力の弱さである。個々の部局ごとの発信に 留まっており、その部局でその政策を行っているということを知っている人しかたどり着けない。 これについては平成 23 年度のより「県の情報提供は十分か否か」とういう設問からわかるよう に、60 代後半の 41%近くが「十分」と答えたのに対し、20 代の 77.4%が「十分でない」と答え ている。また、「今後の情報発信に力を入れるべきメディア」として、「新聞紙面による広報」、 「テレビ」、「広報冊子の全戸配布」に次いで「ホームページ(携帯サイトを含む)」が上がっ ている。 【課題と対策】 課題としては、いかに多くの人に「食」の取り組みや政策をしてもらい、活用してもらうかと いうことにある。これは、どんな新しい取り組みを行っても、発信が同じであると結果もそんな に変わらない。なので、発信方法を検討する必要がある。 また、同じ「食」という政策で 55 以上の政策があるが個々による発信が多く、小さい発信と単 発に終わってしまい、繋がっていかない。例えば「原産地呼称制度」については農政部が主幹と なるが、信州のワインについては「NAGANO WAINE」となり、観光部が主幹となる。しかし、お 互いの部局のページにこの場合はコチラへ等の案内はない。そのため、他のサイトがあるとも知 らない可能性はある。 銀座 NAGANO がなぜ常に盛況か。アンテナショップというプラットホームがあり、そこには「長 野県」という横串が刺さることで統一ができている。そして横串があるので店舗内の商品をどれ をとっても「長野県」のストーリーがあり、来るお客さんも「長野県」ということを目的に来る 人も多々いる。 【ありたい姿】 上記より、 「信州の食」を何かしらで共通点をつくるのではなく、「信州の食」というプラット ホームを作成し、その中に「食」に関する取り組み、政策をまとめ、横串でつなげることでこれ までの個々の発信が大きいものになり、連携した発信が期待できる。 そこで重要なのが、その発信をどこで行うか。それによって誰が見るのかが異なってくる。ま た、長野県の公式 HP の場合はどうやって外部の人を見に連れてくるかが重要になる。 街頭アンケートの実施 ターゲット:20 代~30 代(政策の発信が十分でないと答えた割合が一番大きかったため) 内容:Q1 県内・県外 A1 県内(45.1%) 、県外(54.9%) Q2 現在県で実施している「食」に関する施策でなにか知っているものはあるか。 A2 知っている(24.1%) 、知らない(75.9%) Q3 「食」関係でよく見るインターネットサイト A3 クックパッド、楽天レシピ、e レシピなど Q4 クックパッドを利用したことはあるか A4 利用している(90.2%) 、利用していない(9.8%) Q5 長野県と聞いて思い浮かべる料理、食材(野菜・果物)は何か。 A5 りんご(22.6%) 、そば(21.8%)、おやき(15.3%) Q6 旅行をする際、重視する項目(複数回答可) A6 食事(33.1%)、宿(21.5%) 、温泉(18.5%) 、自然環境(11.1%)、その他(15.8%) ※県外の観光客もアンケート対象にしたのは、長野県の何に興味を持ってくれ、魅力を感じ るのか等も調査項目に入るため。 この結果をもとに政策を提案する。 【政策の提案】 クックパッドでの「長野県公式キッチン」の開設 ◆クックパッドの魅力◆ 魅力1 なんといっても圧倒的なユーザー数。 “クックパッド”の月間利用者数はおよそ 4,000 万人。日本人口の約3分の1が見て いることになる。 魅力2 利用者の年齢層は20~30代。そして女性のユーザーが9割近くを占める。 魅力3 “クックパッド”の中で掲載されたレシピに関する書籍が多数出版され、その情報の 発信がネットにとどまらない。そして最近では学校の調理実習でもレシピが活用され ているなど、様々な形で “クックパッド”が活用されている。 長野県公式キッチンとして登録するため、1つの ID を関係者の中で共有し、アップロードして いく。最初の駆け出しは私たちのグループと有志により行い、受け皿(プラットホーム)が準備 でき次第、 「食」に関係する部局に参加してもらうことを理想としている。その訳として、1 部局 が中心になり、行うことでその部局の色が濃くなりすぎてしまい、他の政策の邪魔になる可能性 がある。また、部局により色も異なるので、それを上手く見せるためにも 1 つの部局が中心とな り行うことはあまり好ましいとは思えない。これまでとあまり変わらない気もする。 この辺りについては、公式キッチン開始後に毎日の訪問者数などをしっかり把握し、来場者の 動向をきちんと追っていく必要がある。 【政策による効果】 各部局からのレシピを公式キッチンに掲載し、 「つくレポ」ではそのレシピの説明することで、 政策の説明になり、これまで政策の情報提供が「十分ではない」という 20 代~30 代にレシピを 通して伝えられるようになり。また、レシピにすることで、政策をイメージさせやすくなる。 また「つくレポ」では、ユーザーからのコメントをもらうことができ、長野県とユーザー双方 向が参加できる。 更にクックパッドを軸として、部局間の連携や新しい循環が生まれる。 これにより、クックパッドで知った人が長野に興味を持つ、又は来ることで地域の活性化に繋 がり、これまでにない方法で「信州の食」に繋がっていくことが考えられる。 来てもらう 知って 買って もらう もらう 【クックパッド開設に向けたスケジュール】 平成 26 年度 2 月上旬 政策研究チームによるトップページの調整 3 月中 参加部局と政策研究チームによる運航についての会議 平成 27 年度 4 月から 公式キッチンオープン、プレスリリース 商品アップについてはできるだけ被らずに、 1、2日置きに更新していくことが好ましい できるだけ、検索されやすいワードを入れるなどのキャッチの 改良が必要 【まとめ】 5 月のキックオフミーティングから中間発表までの 4 か月間、とてもあっという間でした。で きる範囲で街頭アンケートや、他部局の関係者にも話が聞け、これまでにない民間を活用した新 たな食の発信までたどり着けたこと、グループのメンバーが協力できたからだと思う。だからこ そ、クックパッドを活用した発信はどうなっていくかがとても楽しみです。 また、長野県の県民の皆さん程、地元の食に対して誇りを持っていないことがとても勿体ない。 ぜひ、これで「信州の食」に多数の人が興味を持ってくれたら、素晴らしい食があることを大切 にしてほしいと思う。そのためにも、ユーザー獲得の動き、レシピの見せ方、写真の画像、人気 商品を銀座 NAGANO で食べれる、体験できるなど行っていく必要がある。 その分残念だったことは、部局への政策提案になってしまうこと。責任問題など多々あります が、形だけの担当者よりも本当に伝えたい、何とかしたいという人がいない限りどんな素晴らし いツールを活用しても、これまでと何も変わらない結果になると思います。 そこは今後の政策研究でもいえることと思います。無理を無理なまま通すのでは政策は変わり ませんし、負担になってしまうだけでとても勿体なく思います。よりよい政策研究にするために、 年々改良させ、本当に立案に卯名がるものになってほしいと思います。 参考資料1 【こんな信州の食は楽しい!!】 内 食 × 山 菜 容 一番は山菜は取るのも食べるのもすごく楽しい!!!こんな遊びは山が豊か な信州だからできること。都会の人が羨ましがる大人のあそびを県が率 先して作れたら面白い。 食 × デ ザ イ ン 食を文化として捉え、食生活を豊かにすることを目的に、フードデザイ ンを取り入れた食を楽しむためのイベントの開催、時間や空間を演出す るためのノウハウを県民に伝える。 ・外食産業:フードデザイナーが演出する食卓の演出や結婚式場、信州 の食材を使用した料理の提供 ・家庭向け:食卓を楽しむための季節料理の作り方と共に盛り付けや飾 り付けなど演出のノウハウを教える教室の開催 ・食品メーカー:自社の商品をアレンジしたレシピのサイトを公開する ⇒新食品を開発するだけでなく、料理の楽しさを消費者に PR。 食 × G A T E W A Y 航空会社と提携して、機内食を信州の「食」でおもてなし。信州の食を 食べてもらうきっかけと、NAGANO を知ってもらうきっかけになる。 食 × 観 光 ・信州の食を観光資源として確立し(県民への理解が前提)、県外・国 外からの観光客を誘致し、信州の食を体験する。 ・マーケティングの4Pの考え方の中で ① 品戦略(信州の食という製品を確立させる(ポジショニング)) ② 価格戦略(付加価値をどう生み出せるか) ③ 流通戦略(どう需要にこたえるか、展開するか) ④ プロモーション(広告・宣伝)という段階を経ていく 食×バックパッカー 松本、安曇野はじめ観光地を訪れる観光客(外国人含む)に、郷土食を 提供し、空き家を活用し、宿泊してもらう。 「信州野沢菜塾(おやき、にらせんべい、すんき漬けなども)」などと 銘打って、一週間の郷土食マスター講座を開催する。 食×87,600 食が作る 食事は、80歳まで生きたとしたら、87,600 食!! 新 消費者が、今日の料理の食材を買うとき、レストランでメニューを選ぶ し い 文 化 ときなど、選択の基準となるようなものを作り、それを新しい「信州の 食」として、県内外に広める。「ポイントプログラム」制度(エコポイ ントのフード版)。信州産食材の購入や食事、又は健康によさそうな食 材量の購入等によりポイントを付与。たまったポイントで景品と交換。 食×伝統で引っ張る 伝統食などは「普及品よりも手間が掛かる」「食べ方が普及していない ため消費されない」等により、継続が難しいのが現状である。しかし、 付加価値の発見や効果的な情報発信によって状況を改善でき、「その土 地ならでは」の品は観光資源として、外来の人々にアピールできる。 それにより、居酒屋でも料亭でもホテルでも、信州の伝統食と由来が楽 しめる長野県になる。 食×インバウンド 本格志向な海外の人に、様々な体験を通して地域の食を知ってもらい、 興味→体験・観光→移住へのきっかけにしてもらう。 食×Shinshu Halal 長野県の食材を巨大な市場である、イスラム圏に売りだすために、一元 的にこのハラル認証がとれる機関を作ろうというのがコンセプト。 また、食材だけでなくホテルなどもこのハラル認証を受ける際のサポー トもできるようにし、 【信州の食 あるべき姿】 ○健康・長寿 ヘルシー 「長野県=長寿県」というイメージがすでにあるので、それを信州 の食のイメージに直結させたい。 やはり、食す=健康、健康というキーワードで思いつく県はなく、 (やっぱり)健康 (沖縄はあるが)PR力が強いと思った。NAGANO=健康とい ブランドに勝るキーワードはない。 長寿食 男女ともに平均寿命が 1 位だから 今は長野県=長寿というイメージだけど、もちろん本当の理由はほ 長寿の秘訣 かにもあるわけだが、イメージ的には、「信州の食」が長寿の秘訣 とイメージしてもらえるといいと思ったから。 ○滋味・素朴 どこか懐かしいイメージを抱き、聞いて食べると自分のふるさとを ふるさとの味 思い出してほしいと思ったから。また、信州のそれぞれの地域でそ の特性を生かしたオリジナル料理が多いから。 長野の食は山紫水明の惠み、粉もの、おいしくはないが飽きない、 滋味 懐かしい、素朴、土を連想=山菜など土から育ったものが長野の食 のイメージ(という意見を沢山貰った。)共通な思想的キーワード は滋味=栄養豊富でうまい味。ゆっくり味わうことで醸し出される 味や雰囲気。持ち味がにじみ出ることによって感じるおいしさ ①信州には、都会的なイメージはない、②「故郷」ってこんな感じ 素朴 だよな、と食の面から懐かしさを感じてもらえるようなイメージを 前に出していきたい。、③食材そのものの本当の味を知ってほしい。 ①山菜やキノコのように、食材そのものとして楽しむのはもちろ ん、笹の葉寿司や朴葉巻きのように「梱包材」として使ったものや、 山の恵み 山椒のように薬味として楽しむものまで、色々な場面で顔を出して いる。 (放射性物質でちょっと時期が悪いけど、今後のネタとして)、 ②これ以外に信州を表す言葉が見当たらないから。誇りや憧れ ○食文化 子どものころからの食習慣や作法は重要であるとともに、長野県の お子様料理 食にはそれに応えるだけの資質はもっている。(旬の野菜をたくさ ん使った郷土料理、減塩レシピ、年中行事食、箱膳など) ○長野県では、新しい食が浸透することにとても時間がかかりま す。あまり冒険しない県民性によるものですが、それによって昔な がらの食が浸透し続けています。 文化の賜物 ○この食文化は地域の伝統や農産物に影響されており、各地域で異 なります。いな、あたりまえにお持っていることが意外と当たり前 でなかったことも多々あると思います。これは他県にはないこと で、長野の素晴らしい財産だと思います。 食材も食べ方もバリエーション豊か。野菜・果物・肉など、他県に 多種多様 自慢できる品質のものが多くある。食べ方も、古くからの漬物や煮 物のような形から、現代に工夫が重ねられた減塩レシピのようなも のまで、県民も把握しきれないほどいろいろある。 普段の家族の食卓や祝い事、地域の祭りや年中行事に作る料理で、 社会性 団らんや寄り合いなどの場で社会の「要」の役割があり、それを継 承していくことは大切なのでは。 ○その他 「信州の食」にはいいこといっぱいなので、機会があれば食べたい 食べておいた方がいい と思ってほしいと思ったから。同じ料理が2つあって、そのうちの 1つが信州産だったとき、こういうふうに思ってくれたらいろいろ いいと思う。 食料自給 日本の食料自給率は平成 24 年度は 39%。低下の原因として、国内 で自給可能な米や野菜などの消費量が減少する一方、国内で生産が 少ない飼料穀物を食べて育つ畜産物や、原料を輸入に頼ることとが 多い冷凍・加工食品や小麦が増加したことだと考えられている。 「信 州の食」を考えることが食料自給率の問題を考えることになるので はないか。 星空をイメージさせる。川の流れを連想。時間の流れもゆっくり、 きらきら 空気が澄んでいる。見た目がきれいでおいしい(スイーツ) お米 もおいしい。(←課内若手意見)たしかに語感、響きがよく(美し いに近く)いろいろと応用が利く。 こだわり ハイクオリティー(高級品) 大量生産される、画一的なものとは一線を画したものとして、他県 との差別化を図りたい。 野菜、農畜産物など、食材・加工品問わず、 「信州の食=高品質(= 高級品) 」として定着させたい。 信州と聞くと、レタス畑、キャベツ畑が広がる高原地域や千曲川の 新鮮でみずみずしい 源流や、アルプスの雪水などきれいな水による高原農業や、安曇野 のわさび農園、トマト、きゅうり、なす、ズッキーニなど様々な野 菜が採れることをイメージして移住する人が多いので 新鮮 高原野菜の収穫が多く、空気がきれい、水がきれい 瑞々しい とれたて(旬)の味を知って欲しい 参考資料2 ◆「食」に関する各部局の取組 部 局 事 業 事 名 業 内 容 「長生き」を実現してきた長野県は、住み慣れた環境でできるだけ長 く過ごせるよう、 「健康で長生き」を目指すことが重要。健康を維持す 第9回食育推進全国大会開催事業 るための重要な要素である「食」について、長野県らしさである健康 長寿の視点から、食育に対する理解と関心を深め、食育の取組への積 極的な参加を促すことを目的とする。 「伝えよう、育てよう『信州の食』 長野県らしい食や食育を「もの」 「行動」 「取組」として募集し,県民の 健 康 福 祉 部 (仮称) 」県民運動 共通認識となるようとりまとめ、食育を進める。県民提案による健康 づくり県民運動の中で実施 信州の食を育む県民会議・地域連 県全体で食育が活発に行われるよう、食育の関係機関の代表者による 絡会議 情報・意見交換を行う。 信州の食を育む県民大会・食育地 県民に食育の取組への積極的な参加を促し、食育活動の紹介や情報交 域フォーラム 換等を通じ、食育が県民運動として進むよう大会を開催する。 総合的な食育推進のための食環境 働き盛り世代の生活習慣病予防のための食環境を整えるため、 「健康づ 整備事業「信州食育発信3つの星 くり」「食文化の継承」「環境への配慮」に取り組む飲食店等を登録す レストラン事業」 る。 食育キャラバン事業 保健福祉事務所、地方事務所、農業改良普及センター、教育委員会が 連携し、食育に関するボランティアとともにキャラバン隊を結成し、 県民の身近なところで出向き、県民の食の課題である「食塩摂取量の 減少」「野菜摂取量の増加」「朝食欠食の減少」を図るための活動を行 う。 健 康 福 祉 部 食生活改善推進員養成講座、ステ 地域社会における健康づくりの担い手であり、実践者・協力者である ップアップ研修会 食生活改善推進員の養成や育成を行う。 子育て世代の食生活支援事業 子育て世代の食生活の改善を図る。 県民健康・栄養調査 県民の食生活や身体の状況及び健康や食生活に関する意識を把握し、 県の健康増進事業等の施策の基礎資料とするため3年に1度実施して いる。平成 26 年度は 25 年度に実施した調査結果を基に、報告書等を 作成する。 健康長寿ながの県民減塩運動 長野県の健康づくりを進めるための喫緊の課題である、高血圧の予防 を進めるため、外食や中食でも「塩分控えめ」や「野菜たっぷり」の 食事をとれる環境を整える。 特定給食施設等指導事業 「特定の多数の者に対して継続的に食事を提供する給食施設」に対し、 給食利用者の栄養管理等に関する指導を行い、給食業の円滑な推進を 図る。 工業技術総合センター食品技術部門に、 「しあわせ信州食品開発センタ 商 工 労 働 部 しあわせ信州食品開発センター整 備事業 ー」を整備し、次の事項をめざし、新しい食品の試作開発支援機能を 拡充強化する。 (H26 施設整備、H27 開所予定) ・信州食品産業の新たな高付加価値食品づくりを加速 ・農商工連携/6次産業化による信州農林業の高付加 価値化の加速 ・健康長寿志向/高齢者向けの食品づくりの促進 なし 「しあわせ信州食品開発センター」を有効活用するため、部局・支援 (「しあわせ信州食品産業応援隊」 機関を横断した支援体制を確立し、事業者の食品開発・事業化等のプ の設置) ロジェクトを一体的に支援する。 (H27 から支援開始) 創業サポート強化事業 食に関する事業も含め新規に創業する者をサポート 専門家派遣事業 中小企業等が抱える問題を解決するため専門家による相談支援 地域中小企業育成プロジェクト事 プロジェクトチームを編成し企業の新事業展開を集中的に支援 業 マーケティングコーディネート事 マーケティング特別顧問によるマーケティング力向上セミナー等 業 消費財グローバル競争力強化事業 食品の商談会・展示会の出展支援を行い販路開拓・販路拡大を推進 工業技術総合センター食品技術部門に、 「しあわせ信州食品開発センタ ー」を整備し、次の事項をめざし、新しい食品の試作開発支援機能を しあわせ信州食品開発センター整 備事業 拡充強化する。 (H26 施設整備、H27 開所予定) ・信州食品産業の新たな高付加価値食品づくりを加速 ・農商工連携/6次産業化による信州農林業の高付加価値化の加速 ・健康長寿志向/高齢者向けの食品づくりの促進 中小企業者等が行う、長野県内の特色ある地域資源を活かした製品開 地域資源製品開発支援センター事 発について、企画段階から商品化までの一貫した支援による高付加価 業 値化を図り、他地域に対して優位性のある地域資源活用型産業の集積 を加速する。 食品産業技術高度化推進事業 商 工 労 働 部 県内食品製造業者が品評会等を通じ、食品の製造技術・品質等を競い 合うことにより、製造技術の改善や新しい技術・製品開発を促進する。 信州ワインバレー構想に基づき、ワイナリー及びワイナリー設立を目 NAGANO WINE 醸造技術支援事業 指す農業者等の醸造技術向上を支援することにより、高品質な NAGANO WINE の生産醸造体制を確保し、ワイン産地の形成促進を図 る。 県内中小企業に対する次世代産業分野の技術シーズの提案から共同研 研究開発型企業育成事業 究の企画・実施、試作までの一貫支援を行なうことで、県内中小企業 の下請型・受託加工型から提案型・研究開発型への転換を促進する。 なし 「しあわせ信州食品開発センター」を有効活用するため、部局・支援 (「しあわせ信州食品産業応援隊」 機関を横断した支援体制を確立し、事業者の食品開発・事業化等のプ の設置) ロジェクトを一体的に支援する。 (H27 から支援開始) 夢をかなえる信州農業6次産業化 多様な6次産業化の取組を促進するため、施設整備や信州6次産業化 推進事業 推進協議会による一貫したサポート活動を支援 県内でワイン用ぶどう栽培やワイナリーの起業を目指す意欲ある新規 農 政 部 ワイン生産アカデミー事業 参入希望者を支援するため、栽培・醸造・経営等に係る基本的な知識・ 技術を習得する講座「ワイン生産アカデミー」を開講 天然棒寒天を使った総菜食品の製 造・販売事業 部 観 「食」の魅力発信事業 光 県内特産のくだものや野菜を組み合わせた寒天料理の開発などを通 じ、「おいしい信州ふーど(風土)」としての魅力発信と生産・消費拡 大を図る。 ・観光事業者を対象とした魅力ある食材を活用した料理の提供など、 食の魅力による 誘客促進 ・食をテーマとした旅行商品の造成(ワインなど) ・メディア等雑誌によるPR 信州キャンペーン食と収穫の祭典 スタンプラリー 道の駅、高速道路SA、農産物直売所等で信州ならではの食材メニュ ーを紹介し県内各地の周遊促進。(H26 は他の企画と統合して実施予 定) ・新聞や雑誌社をを招へいし県内の観光素材を紹介 観光誘客促進事業 ・スキー場の食事の信州チャンピオンメニューを決定し、食事の充実 をPRし誘客を図る。 風土や歴史を大切にした伝統野菜の安定的な生産を推進し、地域の 信州の伝統野菜認定・支援事業 農 政 部 人々に育まれてきた味覚や文化を県内外の多くの人に提供・発信する ことで、伝統野菜の継承と地域振興を図る。 食肉の食味(香り、食管)とオレイン酸含有率を組み合わせ、新たな 信州のおいしい牛肉認定事業 おいしさ基準で区分した「信州プレミアム牛肉」を認定し、長野県を 訪れる観光客を始めとする消費者へ提供する体制を整備 長野県原産地呼称管理制度運営事 農 政 部 業 農産物の価値を計る基準を「味・栽培方法・生産方法」に求め、更に、 生産情報を付加価値として、消費者の視点で信州農産物のブランド化 を推進 県内産米粉及び米粉製品の更なる消費拡大と普及促進を図るため、米 米粉普及推進事業 粉製品等の情報を広く発信するとともに、米粉製造事業者等を対象と した技術研修会を開催 信州ジビエ活用推進事業 部 林 務 山の幸生産振興対策事業 信州産シカ肉認証制度の普及等による信州産ジビエの需要拡大等 特用林産物生産者への生産技術向上及び特用林産物の需要拡大等 農業体験を通じて、食を大切にする心や働く大切さ、農作業の楽しさ 農 政 部 体験的食育推進事業 などを学ぶ体験的食育活動を支援するとともに、食育活動を行うボラ ンティアの育成や食育推進リーダーの活動を支援 学校給食等県産農畜産物利用促進 学校給食調理場への県産農畜産物の情報提供やマッチング支援を通じ 事業 て、学校給食における県産農産物の利用率向上を図る。 児童生徒が健全な食生活を実践し、健康で豊かな人間性を育んでいけ 食に関する指導 教 育 委 員 会 ら判断し、実践していく能力などを身に付けさせる。 学校給食の充実 学校・家庭・地域全体で取り組む 食育推進事業 信州首都圏総合活動拠点整備事業 観 光 部 るよう、栄養や食事のとり方などについて、正しい知識に基づいて自 学校給食を生きた教材として活用した食育の推進 栄養教諭の配置拡充を進めるとともに、研修等を実施して資質の向上 を図るなど、家庭、地域との連携のもと、学校における食育を一層推 進 東京銀座の活動拠点において、行事食や伝統料理、郷土料理等のイベ ントやセミナーを実施 信州首都圏総合活動拠点整備事業 東京銀座の活動拠点において、スローフード等信州のライフスタイル (再掲) を発信 NAGANOWINE 応援プロジェクト事 民間事業者による NAGANOWINE の継続的な振興に向けた組織立ち上 業 げへの支援 信州首都圏総合活動拠点整備事業 東京銀座の活動拠点において、郷土料理等の作り手などが料理しなが ら語るイベントを実施 食品衛生監視指導事業 食品衛生監視を行い営業施設の衛生管理や食品衛生に関する意識を高 め飲食に起因する健康被害の発生を未然に防止することを目指す。 食品の試験・検査事業 県内に流通する食品を販売店などから採取し、添加物、残留農薬等の 検査を実施することで違反食品等を排除し食品の安全確保を図ること 健 康 福 祉 部 を目指す。 食品衛生リスクコミュニケーショ 食の安全性確保について、県民、食品関係事業者及び行政が情報を共 ン事業 有し、意見交換する場を設けて関係者の相互理解を促進する。 食品関係営業者講習事業 食品関係営業者に対し食品衛生関係の研修会を開催し、食中毒等健康 被害の発生を未然に防止することを目指す。 食肉衛生検査所運営事業 食肉衛生検査所において、と畜検査をはじめとする食肉衛生に関する 事業を実施し、安全な食肉を供給ずることを目指す。 農 政 部 環境と調和のとれた農業を促進するため、信州の環境にやさしい農産 環境にやさしい農業総合対策事業 物認証等への取組の面的拡大を図るとともに、GAP(農業生産工程管 理)の推進と有機農業に取り組む農業者への支援 教 育 委 員 会 安全・安心のための学校給食環境 学校給食に対する保護者等の不安を解消するため、学校給食用食材の 整備事業 事前検査及び提供後の学校給食一食全体の検査を実施 農 政 部 「おいしい信州ふーど(風土) 」プ 食物アレルギー対応研修の開催等 ロジェクト推進事業 食品リサイクルループ構築事業 環 境 部 食べ残しを減らそう県民運動 より実効性のあるアレルギー対応が適切に実行できるよう、研修会等 を通じた市町村教育委員会等に対する支援・助言の実施等 「おいしい信州ふーど(風土) 」の認知度向上と消費拡大を図るため、 地域ぐるみで「足元の価値」を見つめ直し、地域の「おいしい信州ふ ーど(風土) 」にまつわる「物語」を作成し、県民の皆様と共有・発信 地域で発生した生ごみを堆肥化等により農産物の生産に活用し、地産 地消による地域循環圏の形成を目指す。 「食べ残しを減らそう」協力店の募集や「宴会たべきりキャンペーン」 を通じて、生ごみの発生抑制を図る。
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